最初に、2026年の最新状況を整理しましょう。2026年11月2日時点で確認できる最新の月次情報は、2026年9月の実績です。流通ニュースが2026年10月28日に報じたトリドールホールディングスの月次情報では、丸亀製麺は906店舗となっています。
2026年6月末の899店舗から、9月には900店舗を超えました。したがって、887店舗という数字は間違いではありませんが、2026年3月末時点の決算数値です。現在の店舗数を調べる場合は、集計基準日を区別する必要があります。
2026年の店舗数を基準日別に比較
2026年9月末・国内店舗数906

店舗
2026年3月末
887店舗
2026年6月末
899店舗
2026年9月末
906店舗
出典:トリドールHD決算資料、2026年9月月次営業情報。
丸亀製麺の店舗数を調べる際に注意したいのが、トリドールホールディングスの「海外事業」と「MARUGAME UDON」の違いです。
2026年3月末の決算説明資料では、次の数字が公表されています。
- 国内の丸亀製麺:887店舗
- 海外のMARUGAME UDON:344店舗
- 海外事業全体:923店舗
- トリドールグループ全体:2,102店舗
つまり、海外事業923店舗をすべて丸亀製麺として数えるのは誤りです。海外事業には香港を中心に展開する「Tam Jai」や、英国の「Fulham Shore」なども含まれています。
【国内・海外を徹底比較】丸亀製麺の海外店舗数は344店舗!展開国も紹介
丸亀製麺は国内だけでなく、海外でも「MARUGAME UDON」のブランド名で店舗を展開しています。
トリドールホールディングスの2026年3月期決算説明資料によると、海外のMARUGAME UDONは344店舗。そのうち直営店が104店舗、フランチャイズなどの直営以外の店舗が240店舗です。
国内887店舗と合わせると、2026年3月末時点の国内外の丸亀ブランドは合計1,231店舗となります。
海外ではどの国に出店している?2026年3月末の海外店舗数344店舗の内訳は次のとおりです。
アジア:309店舗
- インドネシア:143店舗(FC)
- フィリピン:58店舗(FC)
- 台湾:66店舗(直営)
- 香港:16店舗(直営)
- ベトナム:18店舗(FC)
- カンボジア:直営1店舗・FC5店舗
- ブルネイ:1店舗(FC)
- 韓国:1店舗(FC)
米州・欧州:34店舗
- 米国:21店舗(直営)
- 英国:9店舗(FC)
- カナダ:3店舗(FC)
- グアム:1店舗(FC)
その他:1店舗
- UAE:1店舗(FC)
海外では、インドネシアとフィリピンの店舗数が特に多く、アジア地域が全体の大部分を占めています。
直営店とフランチャイズの違い海外展開で特徴的なのは、フランチャイズ方式を積極的に活用していることです。
| 運営形態 | 店舗数 | 構成比 |
|---|---|---|
| 国内直営 | 887 | 国内全店 |
| 海外直営 | 104 | 海外ブランドの約30.2% |
| 海外FC等 | 240 | 海外ブランドの約69.8% |
| 海外MARUGAME合計 | 344 | 100% |
海外では現地企業との提携やフランチャイズを活用することで、直営店だけに依存しない店舗網を構築しています。
なお、丸亀製麺の海外店舗一覧ページには「海外10の国と地域、169店舗」という表示もあります。投資家向け決算資料の344店舗とは数字が一致していません。掲載対象や集計基準の違いを確認せずに、両者を同じ数字として扱うことは避けるべきです。この記事では、直営・FCの内訳まで明示された2026年3月末の決算説明資料を海外店舗数の基準にしています。
【歴代店舗数の推移】丸亀製麺は775店舗から887店舗へ拡大
丸亀製麺の店舗数は、長期的には増加傾向にあります。ただし、毎年同じペースで増え続けてきたわけではありません。
トリドールホールディングスのFactBookや決算資料を確認すると、2016年3月期には775店舗だった国内店舗数が、2021年3月期には858店舗まで増加。その後、一時的に減少したものの、再び拡大に転じています。
国内店舗数の歴代推移以下は各年度の3月末時点を基準にした国内店舗数です。
出典:トリドールホールディングスFactBook2023、2026年3月期決算資料、2026年9月月次営業情報。
店舗数が増え続けている背景注目したいのは、2021年3月期の858店舗から2022年3月期には832店舗へ減少している点です。
その後、2023年3月期からは再び増加に転じ、2026年3月末には887店舗まで回復しました。
2016年3月期と2026年3月期を比較すると、10年間で112店舗増加しています。
これは単に新しい店舗を増やしただけでなく、店舗網を調整しながら、長期的な事業基盤を拡大してきたことを示しています。
【出店数・閉店数を検証】2026年3月期は36店舗出店、10店舗閉店
店舗数の増減を正確に理解するには、新規出店数だけでなく閉店数も確認する必要があります。
トリドールホールディングスの2026年3月期決算短信によると、丸亀製麺の国内店舗は、2025年3月末の861店舗から2026年3月末の887店舗へ増加しました。
国内の出店・閉店実績
新規出店36
店舗
閉店10
店舗
年間純増数+26店舗
36店舗の出店 − 10店舗の閉店
つまり、36店舗を新設した一方、10店舗を閉店し、差し引き26店舗の増加となりました。閉店を伴いながらも、全体としては着実に店舗網を広げています。
海外事業の閉店数には注意が必要海外事業全体では、2026年3月期に86店舗を出店し、77店舗を閉店したと報告されています。
ただし、この閉店数には、2025年9月に連結対象から外れたMC GROUP PTE. LTD.の19店舗が含まれています。内訳は直営13店舗、FC6店舗です。
したがって、海外事業の閉店77店舗を、すべて実際に営業を終了した店舗と解釈するのは正確ではありません。企業の連結範囲の変更も、店舗数の増減に影響しているためです。
丸亀製麺はどの都道府県に多い?国内887店舗を地域別に見ると、2026年3月31日時点では関東地方が310店舗と最多です。続いて中部地方176店舗、近畿地方166店舗となっています。
有価証券報告書に記載された地域別の内訳は次のとおりです。
- 北海道:27店舗
- 東北:55店舗
- 関東:310店舗
- 中部:176店舗
- 近畿:166店舗
- 中国:62店舗
- 四国:21店舗
- 九州:70店舗
加えて、2026年4月29日時点の公式店舗一覧を集計した民間データでは、店舗数の多い都道府県は次のようになっています。
1. 東京都:95店舗
2. 愛知県:69店舗
3. 埼玉県:63店舗
4. 神奈川県:56店舗
5. 大阪府:55店舗
この集計では全国47都道府県すべてへの出店も確認されています。都道府県別の数字は集計日によって変動するため、決算時点の887店舗とは基準日を分けて見る必要があります。
【店舗数が増加する理由】丸亀製麺の強みは店舗体験とブランド力
丸亀製麺の店舗数が増加している背景には、うどんを提供するだけではない店舗づくりがあります。
1. 店内製麺による差別化丸亀製麺の特徴は、店舗内でうどんを製麺するスタイルです。
注文を受けてから調理するだけでなく、製麺の工程をお客様が感じられる店舗空間をつくることで、一般的なセルフ式飲食店との差別化を図っています。
トリドールホールディングスは決算資料で、製麺所のストーリーを感じられる五感に訴える空間づくりと、麺職人による品質向上をブランド戦略の柱として説明しています。
2. 麺職人制度による品質向上店舗数が増えるほど、課題になるのが商品の品質を維持することです。
丸亀製麺では、麺職人の育成や配置を進め、店舗ごとの製麺技術を高めています。単純に店舗数を増やすのではなく、各店舗で提供する商品の品質と顧客体験を重視する考え方です。
こうした取り組みは、リピーターの獲得やブランドへの信頼につながる施策として位置付けられています。
3. 売上・利益の成長が出店を支える2026年3月期の丸亀製麺セグメントの売上収益は1,371億9,300万円で、前期比7.1%増となりました。
事業利益も219億5,500万円で、前期比5.1%増です。
店舗数だけでなく、売上と事業利益も伸びている点は重要です。新規出店による規模の拡大と、既存店を含むブランド全体の収益力向上が並行して進んでいます。
【今後の店舗展開を予測】2027年922店舗、2028年960店舗が目標
丸亀製麺の今後を考えるうえで参考になるのが、トリドールホールディングスが2026年5月に公表した中期経営計画の更新内容です。
同社は国内の丸亀製麺を成長の中心に据え、既存店の成長と新規出店を組み合わせる方針を示しています。
国内店舗数の今後の計画- 2026年3月期実績:887店舗
- 2027年3月期計画:922店舗
- 2028年3月期計画:960店舗
2027年3月期は45店舗の出店、10店舗の閉店を計画しています。2028年3月期には960店舗を目指す計画です。いずれも会社の計画値であり、確定した実績ではありません。
海外MARUGAMEも384店舗を計画海外ブランドについても成長目標が設定されています。
2026年3月末の344店舗から、2027年3月期には384店舗を目指す計画です。既存地域での出店強化に加え、タイへの再進出も計画されています。
中期的にはマレーシア、シンガポール、中国大陸、オーストラリアなどへの進出も検討対象として挙げられています。米国では立地を重視した低投資モデルでの展開強化を掲げています。
トリドールグループ全体の目標2028年3月期のグループ全体の店舗数は約2,340店舗が計画されています。
この数字には丸亀製麺だけでなく、国内その他の業態や海外ブランドも含まれます。丸亀製麺単独の960店舗という目標と、グループ全体の2,340店舗という目標は区別して理解しましょう。
また、会社は海外事業について、成長だけでなく不採算事業の整理や収益性改善も重視しています。2026年5月の決算説明資料では、海外事業のポートフォリオ再編を進めたうえで、再成長を目指す方針が示されています。
【丸亀製麺の店舗数】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:丸亀製麺は2026年現在、国内に何店舗ありますか?
A1:2026年3月末の決算実績は887店舗です。その後、2026年6月末には899店舗、2026年9月末の月次情報では906店舗となっています。
Q2:丸亀製麺の海外店舗数は何店舗ですか?
A2:2026年3月末の決算説明資料では、海外のMARUGAME UDONは344店舗です。直営104店舗、フランチャイズなど240店舗で構成されています。海外事業全体の923店舗とは異なる数字です。
Q3:丸亀製麺は全国47都道府県すべてにありますか?
A3:2026年4月の公式店舗一覧の集計では、47都道府県すべてへの出店が確認されています。東京都、愛知県、埼玉県などの大都市圏に比較的多くの店舗があります。
丸亀製麺の店舗数は、2026年3月末の887店舗から、同年9月末には906店舗へ増加しました。国内900店舗を突破し、次の節目である1,000店舗に向けた成長が続いています。
海外ではMARUGAME UDONが344店舗を展開し、国内外を合わせると1,231店舗です。国内の直営店887店舗に加え、海外でもフランチャイズを活用して店舗網を広げています。
今後の注目点は、次の3つです。
- 国内:2027年3月期922店舗、2028年3月期960店舗という出店計画の達成度。
- 海外:タイへの再進出やアジア・北米でのMARUGAME UDONの拡大。
- 収益性:新規出店だけでなく、既存店舗の売上と利益をどこまで伸ばせるか。
店舗数を比較するときは、必ず「集計日」「丸亀製麺単独かグループ全体か」「直営かFCを含むか」の3点を確認することが大切です。
単なる店舗数の拡大ではなく、国内のブランド力を維持しながら海外市場でも収益を確保できるか。今後の丸亀製麺を評価するうえでは、この成長の質こそが重要な判断材料になります。
主な参照資料:トリドールホールディングス「2026年3月期決算短信」「2026年3月期決算説明資料」「有価証券報告書」、2026年9月月次営業情報、流通ニュース。