北海道のイベントは、冬の巨大雪像から春の花、初夏の踊り、秋のグルメまで、季節ごとに異なる魅力がある。2023年には、さっぽろ雪まつり、YOSAKOIソーラン祭り、さっぽろライラックまつり、さっぽろオータムフェストなど、札幌を代表する大型イベントが開催された。いずれも北海道の観光や地域文化を象徴する催しであり、道内外から多くの来場者を集めた。
2026年11月3日現在、これら4大イベントの2026年開催分はすべて終了している。一方、2027年の開催予定も順次公表されており、次回の旅行計画に役立つ情報が出始めている。ここでは、2023年の開催日・会場・見どころを一覧で整理し、当時の開催実績と2026年の最新データを照らし合わせながら、北海道イベントの現在地を解説する。
【まず全体像】北海道イベント2023年の開催カレンダーと季節別の特徴

2023年の北海道イベントを振り返る際、まず押さえたいのが開催時期の違いだ。今回取り上げる4つのイベントは、札幌市内の大通公園を中心に展開されるものが多いが、目的や楽しみ方は大きく異なる。
冬は雪と氷の芸術、春は花と文化、初夏はダンスと音楽、秋は北海道の食材が主役になる。つまり、同じ札幌を訪れても、旅行する季節によって体験できる内容がまったく違う。
2023年の主要イベントを月別に整理- 2月:さっぽろ雪まつり
巨大雪像や氷像、冬ならではの景観を楽しむイベント。
- 5月:さっぽろライラックまつり
ライラックの花と音楽、ワインなどを楽しむ初夏の催し。
- 6月:YOSAKOIソーラン祭り
全国各地のチームによる迫力ある演舞とパレードが見どころ。
- 9月:さっぽろオータムフェスト
北海道各地の農産物、海産物、肉料理、スイーツなどが集まる食の祭典。
この4イベントは、いずれも札幌の観光資源として長く定着している。特に大通公園は、冬から秋まで異なる大型イベントの舞台になるため、札幌観光の日程を組む際の重要な基準になる。
ただし、北海道全域のイベントがこの4つだけという意味ではない。道内各地では地域独自の祭りや花のイベント、花火大会、冬のイルミネーションなども開催される。今回の一覧は、北海道を代表する札幌の主要イベントを中心にまとめたものだ。
【2023年の開催日・会場一覧】4大イベントの見どころを徹底比較
2023年の開催日程を確認すると、4つのイベントはほぼ年間を通して札幌観光の見どころを形成していた。会場やアクセスも異なるため、旅行を計画する場合は開催期間だけでなく、目的に合った会場選びも欠かせない。
北海道イベント2023年の主要4大会比較表日程は各イベントの主催者・札幌市の公表資料に基づく。特に雪まつりは2023年に3年ぶりの会場開催となり、従来の開催形態から一部変更された点が特徴的だった。
① さっぽろ雪まつり2023|3年ぶりの会場開催第73回さっぽろ雪まつりは、札幌市制100周年記念事業として2023年2月4日~11日の8日間開催された。新型コロナウイルス感染症の影響で会場開催が見送られていた期間を経て、3年ぶりに大通公園とすすきのに雪像・氷像が戻った。
大通会場は西1丁目から西10丁目までを使用し、象徴となる大雪像5基を中心に、中小雪像や市民雪像、ウインターアトラクションなどを展開。すすきの会場では、氷の透明感や精巧な造形を楽しめる氷像が並んだ。
一方、つどーむ会場は開催を見送り、国際雪像コンクールや飲食ブースも実施されなかった。以前の雪まつりを知る人にとっては、会場の規模やサービスに違いがあった大会でもある。
札幌市などの公表資料によると、2023年の来場者数は約175万人。大通会場を中心に、久しぶりの現地開催を待ち望んでいた市民や観光客でにぎわった。
アクセス:大通会場は地下鉄大通駅周辺から徒歩でアクセスできる。すすきの会場は地下鉄南北線すすきの駅周辺が便利だ。冬季は路面凍結があるため、滑りにくい冬靴を用意したい。
② さっぽろライラックまつり2023|札幌に初夏を告げる花の祭典第65回さっぽろライラックまつりは、2023年5月17日~28日に大通公園で開催された。会場は大通西5丁目から7丁目。5丁目のみ5月21日までの5日間という変則的な日程だった。
加えて、川下公園では5月27日・28日の2日間にわたって川下会場が設けられた。花を鑑賞するだけでなく、音楽や市民参加型の催しなどを通じて、札幌の初夏を感じられるイベントだ。
川下公園はライラックの森でも知られ、さまざまな品種の花を楽しめる。大通会場が都心で気軽に立ち寄れる場所であるのに対し、川下会場は自然の中で花をじっくり楽しみたい人に向いている。
2023年の総来場者数は71万人。大通会場が約70万500人、川下会場が約9,500人だった。
アクセス:大通会場は地下鉄大通駅からすぐ。川下公園へは地下鉄東西線白石駅から中央バス白24川下線を利用し、川下公園前で下車すると徒歩約1分で到着する。
③ YOSAKOIソーラン祭り2023|238チームが参加した札幌の初夏第32回YOSAKOIソーラン祭りは、2023年6月7日~11日の5日間にわたり開催された。大通公園をメイン会場とし、札幌市内13会場で演舞が繰り広げられた。
この祭りの特徴は、高知県のよさこい祭りを参考にした踊りと、北海道民謡のソーラン節を融合させた独自のスタイルにある。鳴子を手にした踊り子たちが、チームごとに異なる音楽や衣装、振り付けで観客を魅了する。
公式開催結果によると、2023年の参加チーム数は238チーム、参加者数は約2万4,000人。観客動員数は206万7,000人に達し、2022年の140万5,000人から147%に増加した。
2020年と2021年の開催中止、2022年の再開を経て、2023年は祭りの規模と活気が戻ってきたことを数字でも確認できる大会だった。
アクセス:メイン会場の大通公園は地下鉄大通駅が最寄り。市内各所に演舞会場が分散しているため、目当てのチームを観覧する場合は、当日の公式演舞スケジュールと会場案内を確認しておきたい。
④ さっぽろオータムフェスト2023|北海道の食が大通公園に集結2023さっぽろオータムフェストは、9月8日~30日の23日間開催された。会場は大通公園の4~8丁目、10丁目、11丁目。北海道各地の旬の食材やご当地グルメを札幌中心部で味わえる、秋を代表する大型イベントだ。
札幌市の観光統計資料では、各丁目の特色を生かした会場構成が紹介されている。4丁目の「IN4(インフォ)スクエア」、5丁目の「北海道 BAKU BAKU PARK」、6丁目の「食と音楽 奏デリシャス!」、7丁目の「大通公園7丁目BAR」など、会場ごとにテーマが分けられていた。
8丁目には「さっぽろ大通ほっかいどう市場」、10丁目には肉料理を中心とした「お肉じゅっ丁目」、11丁目には「PRECIOUS TABLE」が登場。ラーメンやカレー、海鮮、肉料理、スイーツなど、食べたいものに合わせて会場を選べる構成だった。
札幌市の資料によれば、2023年は感染症対策による会場運営の制限がなくなり、使い捨てプラスチックを減らすため、紙・木材の食器や再利用可能な食器を活用する取り組みも進められた。
2023年の来場者数は報道で約238万人と伝えられている。2025年の公式開催結果でも、2025年の来場者数239万人が2023年比100.4%とされており、2023年が約238万人規模だったことを裏付けている。
アクセス:地下鉄大通駅を利用するのが便利。会場は西4丁目から西8丁目、さらに西10丁目・11丁目まで広がるため、食べ歩きをするなら時間に余裕を持って訪れたい。
【歴代開催実績を検証】2023年から2026年までに何が変わった?
2023年の4大イベントを振り返るうえで注目したいのは、単純な開催継続だけではない。新型コロナウイルス感染症の影響からの回復、会場の再拡大、参加者数の増加など、それぞれのイベントで異なる変化が起きている。
2023年と2026年の実績比較各実行委員会や札幌市の公表資料を比較すると、次のような推移が確認できる。
雪まつりの数字は2023年の開催結果と2026年の大通・つどーむ会場の合計を比較したもの。2023年にはつどーむ会場が開催されていないため、単純な増加率として扱うことはできない。また、各イベントで来場者数の集計対象や方法が異なる点にも注意したい。
YOSAKOIソーラン祭りは参加規模が拡大特に数字の変化が明確なのがYOSAKOIソーラン祭りだ。2023年は238チーム、13会場だったのに対し、2026年は275チーム、札幌市内17会場とポップアップ会場で開催された。
2026年の参加者数は約2万7,000人、観客動員数は228万5,700人。2023年の206万7,000人から観客動員も増加している。地域の踊り手だけでなく、道外や海外のチームも参加するイベントとして、広がりを見せている。
雪まつりは会場構成の回復が大きな転換点2023年は大通・すすきのの2会場で開催され、つどーむ会場や国際雪像コンクール、飲食ブースなどは見送られた。その後、2024年には国際雪像コンクールとつどーむ会場が再開。2026年には大通会場とつどーむ会場を合わせて約253万9,000人を記録した。
この推移は、単に観光客が増えたというだけでなく、雪まつり本来の複数会場での楽しみ方が戻ってきたことを示している。
【プロの視点】イベントの価値は来場者数だけでは測れない来場者数はイベントの規模を把握する重要な指標だが、旅行者が実際に楽しめるかどうかは別の問題だ。
例えば、雪まつりは会場の規模や雪像の数だけでなく、天候や足元の状態が満足度を左右する。ライラックまつりは花の開花状況や雨天の影響が大きい。YOSAKOIソーラン祭りは観覧したいチームの出演時間と会場移動が重要で、オータムフェストは食べたい料理の出店期間や混雑時間が旅行体験を左右する。
つまり、イベントの歴代実績を見るときは、来場者数に加えて、会場構成、参加者数、開催期間、天候による影響を合わせて確認する必要がある。数字の大きさだけで旅行先を決めるより、自分が何を体験したいのかを先に決めたほうが、満足度の高い旅につながる。
【2026年11月最新】北海道イベントの現在の開催状況と2027年の日程
2026年11月3日現在、今回取り上げた4つの主要イベントは、いずれも2026年の開催を終えている。これから北海道旅行を計画する人にとって重要なのは、終了した2026年の情報と、これから開催される2027年の予定を混同しないことだ。
2026年の開催状況2026年11月3日時点
- さっぽろ雪まつり:終了
- 2026年2月4日~11日開催。
- 大通会場・つどーむ会場の来場者数は合計約253万9,000人。
- 次回は2027年2月4日~11日。
- さっぽろライラックまつり:終了
- 2026年5月20日~31日に大通会場を開催。
- 川下会場は5月30日・31日。
- 総来場者数は70万7,000人。
- YOSAKOIソーラン祭り:終了
- 2026年6月10日~14日開催。
- 275チームが参加し、観客動員数は228万5,700人。
- 次回は2027年6月9日~13日。
- さっぽろオータムフェスト:終了
- 2026年9月11日~10月3日開催。
- 来場者数は約241万人で、歴代2番目の記録となった。
各イベントの公式発表・開催結果によると、2026年も主要イベントは予定された時期に開催されている。
2027年の開催予定も公表されている2026年11月3日時点で公表されている主な予定
- さっぽろ雪まつり:2027年2月4日~11日
- さっぽろライラックまつり:2027年5月19日~30日(予定)
- YOSAKOIソーラン祭り:2027年6月9日~13日
- さっぽろオータムフェスト:2027年9月10日~10月2日(予定)
雪まつりの2027年日程は公式サイトで発表済み。YOSAKOIソーラン祭りも、実行委員会が2026年7月23日に第36回大会の日程を正式発表している。ライラックまつりとオータムフェストは、次回開催の予定日として案内されている。詳細な会場構成や出店内容などは、今後の公式発表を確認したい。
2026年11月以降に札幌で楽しめるイベント2026年11月以降に札幌を訪れるなら、冬のイルミネーションやクリスマスマーケットも候補になる。
札幌観光情報サイトのイベント案内では、さっぽろホワイトイルミネーションが2026年11月20日~2027年3月14日、ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporoが2026年11月20日~12月25日に開催予定として掲載されている。
雪まつりの開催を待たずに、冬の札幌らしい景色や食文化を楽しめる点が魅力だ。11月下旬から12月に旅行する場合は、イルミネーションとクリスマスマーケットを組み合わせる旅程も検討したい。
【北海道イベント季節別おすすめ】目的に合わせた失敗しない選び方
北海道イベントを選ぶ際は、開催時期だけでなく、旅行の目的や同行者に合わせて比較することが大切だ。4つのイベントは、それぞれ楽しみ方が異なる。
冬:雪景色や写真撮影を楽しみたい人は雪まつりさっぽろ雪まつりは、巨大雪像や氷像など、北海道の冬ならではの景観を楽しみたい人におすすめだ。昼間は雪像の細かな造形を観察でき、夜はライトアップされた会場で昼間とは異なる雰囲気を味わえる。
一方、寒さや路面凍結が苦手な人、小さな子どもや高齢者と長時間屋外を歩く予定の人は、防寒や休憩場所の確保を優先したい。
春:花や街歩きが好きならライラックまつり花を眺めながら札幌の街を散策したい人には、ライラックまつりが向いている。大通会場は中心部にあり、買い物や観光の途中にも立ち寄りやすい。
川下公園では、より自然に近い環境でライラックを楽しめる。花の見頃を重視するなら、会期だけでなく開花状況も確認しておこう。
初夏:迫力ある演舞や祭りの熱気を味わうならYOSAKOI音楽、ダンス、衣装、パレードなど、会場全体の熱気を楽しみたい人にはYOSAKOIソーラン祭りがおすすめだ。チームによって演舞の表現が異なるため、複数の会場を回る楽しみもある。
ただし、見たいチームが決まっている場合は、演舞順を事前に確認しておくこと。会場間の移動時間を考慮しないと、目当ての演舞を見逃す可能性がある。
秋:北海道グルメを満喫したいならオータムフェスト食を目的に旅行する人にとって、オータムフェストは特に魅力的なイベントだ。道内各地の食材やご当地グルメを一度に味わえるため、短期間で北海道の食文化を体験したい人にも向いている。
複数の会場を回る場合は、最初から料理を食べ過ぎず、少量ずつ楽しむのがおすすめだ。人気店では待ち時間が発生することもあるため、時間に余裕を持って行動したい。
旅行前に確認したい5つのポイント- 開催日と最終日が正式に発表されているか。
- 会場が前年と同じ場所なのか、変更されていないか。
- 参加したい企画や店舗が開催期間中に実施されるか。
- 地下鉄やバスなどの公共交通機関で移動できるか。
- 天候、交通規制、混雑による変更が発表されていないか。
特に2023年の雪まつりのように、感染症対策などを理由に一部会場やサービスが見送られるケースもある。過去のイベント情報を参考にするときは、開催年ごとの違いを確認することが大切だ。
【北海道イベント2023】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:北海道イベント2023年の中で最も来場者が多かったのはどれですか?
A1:今回取り上げた4イベントでは、2023年のさっぽろオータムフェストが約238万人、YOSAKOIソーラン祭りが206万7,000人、さっぽろ雪まつりが約175万人、ライラックまつりが71万人でした。オータムフェストが最多規模です。ただし、各イベントで来場者数の集計方法が異なる点には注意が必要です。
Q2:2023年のさっぽろ雪まつりで、つどーむ会場は開催されましたか?
A2:2023年は開催されませんでした。第73回は大通会場とすすきの会場の2会場で実施され、つどーむ会場は見送られています。つどーむ会場は2024年に再開しました。
Q3:YOSAKOIソーラン祭り2023はいつ開催されましたか?
A3:2023年6月7日(水)~11日(日)の5日間です。大通公園をはじめとする札幌市内13会場で、238チームが参加しました。
Q4:2026年11月現在、北海道の4大イベントは開催されていますか?
A4:2026年分はすべて終了しています。次回は雪まつりが2027年2月4日から、ライラックまつりが5月19日からの予定、YOSAKOIソーラン祭りが6月9日から、オータムフェストが9月10日からの予定です。
Q5:2023年と同じ会場で2027年もイベントを楽しめますか?
A5:大通公園は引き続き主要イベントの中心会場となる予定です。ただし、会場の使用範囲や企画、開催時間などは年ごとに変更される場合があります。旅行を予約する前に、各実行委員会の最新の開催概要を確認してください。
2023年の北海道イベントを振り返ると、さっぽろ雪まつり、ライラックまつり、YOSAKOIソーラン祭り、オータムフェストの4つが、札幌の年間観光を彩る重要な存在だったことが分かる。
冬の雪と氷、春の花、初夏の踊り、秋の食という明確な個性があり、旅行者は目的に合わせて訪問時期を選べる。特に2023年は、雪まつりの3年ぶりの会場開催やYOSAKOIソーラン祭りの観客動員回復など、イベントの歴史を振り返るうえでも節目となる年だった。
2026年には雪まつりが約253万9,000人、YOSAKOIソーラン祭りが約228万5,700人、ライラックまつりが約70万7,000人、オータムフェストが約241万人を記録。いずれも開催実績を積み重ねている。
次の旅行を計画するなら、2027年の開催予定を基準にしつつ、各イベントの公式発表で会場、出演スケジュール、出店内容、交通規制を確認することが大切だ。過去の開催実績を知っておけば、単にイベントを見に行くだけでなく、北海道の季節や地域文化まで深く楽しめる旅行になる。
北海道イベントを選ぶなら、冬は雪まつり、春はライラック、初夏はYOSAKOI、秋はオータムフェスト。この季節別の特徴を押さえておくことが、札幌・北海道旅行を充実させる最も分かりやすい判断基準となる。