答えは「はい」です。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、過去に感染したものと同じ変異株の系統であっても、再び感染する可能性があります。
ただし、ここでいう「同じ株」には注意が必要です。医学的には、ウイルスの分類には変異株、系統(Lineage)、亜系統(Sublineage)など複数の階層があります。同じオミクロン系統と判定されても、ウイルスの遺伝情報が完全に同一とは限りません。
ウイルスは人から人へ感染する過程で変異を蓄積します。そのため、同じ系統に属するウイルスでも、以前の感染で獲得した抗体が十分に働かない場合があります。
同じ系統による再感染は実際に確認されている同一系統での再感染を示す研究報告もあります。
2021年にエクアドルで報告された症例研究では、28歳男性について、初回感染と再感染のウイルスを全ゲノム解析で比較しました。
2回のウイルスはいずれも同じクレード(Nextstrain 20B、Pangolin B.1.1)に分類されましたが、遺伝子配列には再感染を支持する違いが確認されました。
これは、同じ大分類のウイルスに感染した経験があっても、同じ系統内の別のウイルスによって再感染する可能性があることを示す事例です。
また、スペインの研究では、20〜45日間隔で2回の感染が疑われた26人をゲノム解析し、同じ系統内の異なるウイルス株による再感染と考えられる症例も報告されています。
もっとも、こうした症例報告だけで、同一株による再感染が一般的にどの程度起きるかまでは判断できません。
重要なのは、過去の感染歴だけで将来の感染を完全に防げるわけではないという点です。
【再感染の理由】免疫の持続期間と抗体価に何が起きているのか

同じ株に再感染する理由を理解するには、感染後の免疫がどのように働くかを知る必要があります。
新型コロナに感染すると、人体では主に次のような免疫反応が起こります。
- 抗体:ウイルスの細胞への侵入や感染を妨げる
- B細胞:抗体を産生し、免疫記憶を形成する
- T細胞:感染した細胞を認識し、免疫反応を支える
これらはそれぞれ異なる役割を担っています。
1.抗体価は感染後に上昇し、その後低下する抗体価とは、血液中に存在するウイルスに対する抗体の量や反応性を示す指標です。
東京大学医科学研究所の研究では、39人の新型コロナ患者を対象に、感染後の抗体の推移を調べました。
その結果、次のような変化が確認されています。
- 発症約10日後:抗体が検出される
- 発症約20日後:抗体価がピークに達する
- 発症後3〜6か月:抗体は維持されるものの、時間とともに低下する
この研究は感染初期の患者を対象としたものであり、2026年のすべての変異株や感染者に同じ期間が当てはまるわけではありません。
また、抗体が検出されることと、再感染を完全に防げることは別の問題です。
抗体価が残っていても、流行株に対する中和能力が十分でなければ感染する可能性があります。
2.中和抗体の働きが変異株によって弱まる中和抗体は、ウイルスが細胞に侵入する過程を妨げる抗体です。
新型コロナでは、ウイルス表面にあるスパイクタンパク質が重要な標的になります。
感染やワクチン接種によって獲得された抗体がスパイクタンパク質に結合することで、感染を防ぐ働きが期待されます。
ところが、オミクロン株のようにスパイクタンパク質に多くの変異を持つ系統が登場すると、以前の感染で獲得した抗体が結合しにくくなる場合があります。
加えて、同じ系統内でも抗原性が異なるウイルスが出現すれば、以前の免疫をすり抜ける可能性があります。
つまり、抗体が体内に残っていても、ウイルス側の変化によって感染防御の効率が下がることがあるのです。
3.感染を防ぐ免疫と重症化を防ぐ免疫は異なるここは特に要点です。
感染を防ぐ免疫が弱くなったとしても、免疫記憶やT細胞などの働きが残っていれば、発症や重症化を抑えられる可能性があります。
そのため、再感染したからといって、初回感染と同じ重症度になるとは限りません。
反対に、過去に軽症だった人でも、次の感染で必ず軽症になる保証はありません。
免疫状態、年齢、基礎疾患、感染時のウイルス量などが複合的に関係します。
【2025〜2026年の研究】再感染と抗体価を示す重要なデータ
日本国内外では、再感染と免疫の関係を調べる研究が続いています。
特に注目されるのが、国立健康危機管理研究機構(JIHS)、国立感染症研究所、千葉大学による2025年の研究と、2026年に発表された国際的な追跡研究です。
主要研究の比較| 研究・公表年 | 調査対象・内容 | 主な知見 |
|---|---|---|
| JIHS・国立感染症研究所・千葉大学(2025年) | 全国血清疫学調査参加者4,496人の追跡 | 抗体価と再感染防御の関係を解析 |
| カタールの研究(2025年) | 2020〜2024年の感染歴とオミクロン再感染を比較 | 過去の感染株の組み合わせによって防御効果が異なる |
| Nature Communications(2026年) | ニカラグアの家庭内感染研究、2020〜2024年 | 感染経験の増加と発症リスク・重症度の関係を分析 |
| 厚生労働省掲載・5学会診療指針(2025年) | 2025年9月時点の診療情報 | 検査、治療、重症化リスクの判断材料を整理 |
2025年6月19日、国立健康危機管理研究機構、国立感染症研究所、千葉大学は、新型コロナの再感染防御と血中抗体価に関する研究成果を発表しました。
研究では、2022年12月および2023年2月に実施された全国血清疫学調査の参加者4,496人を追跡しています。
注目されたのは、血中の抗体を種類別に分析した点です。
主な結果は次の3つです。
第一に、ハイブリッド免疫を持つ人では、無症候性感染の割合が高かったこと。
ハイブリッド免疫とは、新型コロナワクチン接種と実際のウイルス感染の両方を経験することで獲得された免疫です。
第二に、スパイク(S)抗体価やオミクロン系統に対する中和抗体価が高いほど、発症リスクが低かったこと。
抗体の量だけでなく、実際に流行しているウイルスに対してどれほど中和能力を持つかが重要であることを示しています。
第三に、核タンパク質(N)抗体価が高いほど、発症だけでなく無症候性感染のリスクも低かったこと。
N抗体は、従来から感染歴を把握するための指標として利用されています。
今回の研究では、N抗体価と感染防御に関係する免疫応答との関連も示されました。ただし、N抗体そのものが直接ウイルスの侵入を中和する仕組みまで解明されたわけではありません。
この研究の重要な意味は、発熱や咳などの症状が出た人だけを調べるのではなく、自覚のない感染も含めて免疫と感染リスクを評価した点にあります。
2025年:同じオミクロンへの感染を繰り返せば免疫は強くなるのか2025年に医学誌で発表されたカタールの研究では、異なる感染歴を持つ人々を比較し、オミクロンへの再感染リスクを分析しました。
興味深いのは、オミクロンに2回感染した人が、オミクロンに1回感染した人よりも、必ずしも強い再感染防御を示さなかったことです。
一方、オミクロン以前の株とオミクロンの両方に感染した免疫歴を持つ人では、異なる結果が確認されています。
この研究は、免疫が単純に感染回数だけで強くなるわけではなく、どの系統のウイルスに接触したかも関係することを示唆しています。
ただし、これは観察研究であり、同じ株に感染すること自体が免疫を弱めると証明したものではありません。
2026年3月:Nature Communicationsの研究2026年3月9日には、医学誌『Nature Communications』に、過去の感染回数と再感染後の重症度を分析した研究が掲載されました。
ニカラグアのマナグアで2020〜2024年に実施された家庭内感染研究のデータを用いたものです。
過去に感染したことがない人と比較した場合、症状を伴う感染の発生率は次のような結果でした。
- 過去に1回感染:発生率比0.39
- 過去に2回感染:発生率比0.24
- 過去に3回以上感染:発生率比0.20
また、初回感染と比較すると、2回目の感染では無症候性疾患の割合が1.57倍、軽症・中等症を含む中等度以上の疾患の割合は0.65倍でした。
この結果は、過去の感染による免疫が、その後の発症リスクや症状の重さに関係していることを示しています。
ただし、この研究は日本国内の調査ではなく、同じ変異株だけを対象にしたものでもありません。数値をそのまま日本人個人の感染確率として使うことはできません。
2026年の研究を踏まえると、再感染を完全に防ぐことと、再感染時の重症化を抑えることは分けて考える必要があります。
【PCR検査の注意点】90日以内の陽性は再感染なのか、ウイルスの残存なのか
一度陰性になった後に再び陽性になると、「また新型コロナに感染したのでは」と不安になる人もいるでしょう。
しかし、PCR検査で陽性になったからといって、必ずしも新しい感染が起きたとは限りません。
PCR検査では感染後も陽性が続くことがあるPCRなどの核酸増幅検査は、ウイルスの遺伝子を検出する検査です。
ウイルスが増殖する能力を失った後でも、体内に残ったウイルス由来の遺伝子断片が検出される場合があります。
厚生労働省のウェブサイトに掲載されている「5学会による新型コロナウイルス感染症診療の指針2025」でも、感染歴がある場合は数か月にわたって遺伝子が検出される可能性があるため、慎重な判断が必要とされています。
特に、過去90日以内に陽性歴がある場合には、核酸増幅検査よりも抗原定性検査を実施することが推奨されています。
ここで覚えておきたいのは、90日という期間は再感染できない期間ではなく、検査結果を解釈するための目安だということです。
90日以内でも再感染は起こり得ます。反対に、90日を過ぎた陽性が必ず新規感染を意味するわけでもありません。
再感染・再燃・罹患後症状の違い症状が再び出た場合は、主に次のような可能性を考える必要があります。
| 状態 | 特徴 | 判断のポイント |
|---|---|---|
| 再感染 | 回復後に新たなウイルス感染が起こる | 新たな感染機会や検査結果を確認 |
| 症状の再燃・リバウンド | 一度改善した症状や陽性反応が再び現れる | 初回感染からの経過や治療歴を確認 |
| 罹患後症状 | 感染性が消失した後も症状が続く、または再び現れる | 持続期間や症状の種類を確認 |
| ウイルス遺伝子の残存 | PCRなどで遺伝子が検出される | 新たな感染や感染性の有無とは区別する |
米国CDCは、COVID-19リバウンドについて、初回の症状が改善した後、または検査陰性になった後に、通常3〜7日程度で症状や陽性反応が再び現れる現象と説明しています。
抗ウイルス薬を服用した人だけでなく、服用していない人にも起こり得ます。
一方、厚生労働省が説明する罹患後症状は、感染性が消失した後も続く倦怠感や咳、息切れ、集中力低下などを含みます。
WHOの定義では、発症から3か月の時点でも症状があり、少なくとも2か月持続し、ほかの病気では説明できない状態が一つの基準とされています。
本当の再感染を見分けるには何を確認する?医療機関では、症状、感染歴、検査結果、周囲の感染状況などを組み合わせて判断します。
特に重要なのは次の4点です。
1. 前回の感染からどれくらい時間が経過しているか
2. いったん症状が消失していたか
3. 新たに感染者と接触する機会があったか
4. 抗原検査や核酸増幅検査でどのような結果が出ているか
加えて、初回と2回目のウイルス検体を全ゲノム解析すれば、異なるウイルス系統による感染かどうかを詳しく調べられます。
ただし、ゲノム解析は一般的な家庭用検査では行えません。
PCRのCt値についても、検査方法や測定機器によって評価が異なるため、異なる検査の数値を単純に比較して感染力を判断することは適切ではありません。
【再感染後の症状と重症化リスク】2回目は軽いとは限らない
オミクロン流行期以降の再感染では、初回感染よりも重症度が低い傾向を示す研究があります。
しかし、再感染によって重症化する可能性がなくなったわけではありません。
再感染時に現れる主な症状再感染した場合も、初回感染と同様の症状が現れることがあります。
- 発熱、悪寒
- 喉の痛み
- 咳、痰
- 鼻水、鼻づまり
- 頭痛
- 倦怠感、筋肉痛
- 嗅覚・味覚の異常
- 息切れ
症状の組み合わせや強さは人によって異なります。
また、症状だけで以前と同じ変異株か、新しい変異株かを特定することはできません。
重症化リスクが高い人は注意が必要特に慎重な対応が必要なのは、次のような人です。
- 65歳以上の高齢者
- 心臓、腎臓、呼吸器などに慢性疾患がある人
- 糖尿病などの基礎疾患がある人
- 免疫機能が低下している人
- 免疫抑制治療を受けている人
厚生労働省が掲載する2025年の5学会診療指針では、COVID-19による入院患者の大多数を高齢者が占めることが説明されています。
また、2026年9月1日に日本感染症学会、日本呼吸器学会、日本ワクチン学会が公表した2026年度ワクチン定期接種に関する見解でも、高齢者の重症化・死亡リスクは依然として高いとされています。
同見解が示した人口動態統計では、2025年の新型コロナによる65歳以上の死亡者数は21,003人で、全死亡の98%を65歳以上が占めました。
この数字は再感染者だけの死亡数ではありませんが、新型コロナが高齢者にとって依然として重大な感染症であることを示しています。
再感染後の後遺症にも注意する再感染後に症状が改善しても、倦怠感や息切れ、集中力低下などが長引く場合があります。
こうした症状は、感染そのものが終わった後に現れる罹患後症状の可能性があります。
厚生労働省が2025年2月27日に改訂した罹患後症状に関するQ&Aでは、代表的な症状として次のようなものが挙げられています。
- 疲労感・倦怠感
- 関節痛・筋肉痛
- 咳・息切れ
- 胸痛
- 記憶障害・集中力低下
- 頭痛
- 嗅覚障害・味覚障害
- 動悸
- 睡眠障害
症状が続く場合は、再感染だけを疑うのではなく、罹患後症状やほかの疾患の可能性も含めて医療機関で相談することが大切です。
【再感染を防ぐ方法】ハイブリッド免疫と2026年のワクチン対策
同じ株への再感染を完全に防ぐ方法はありません。
ただし、感染リスクや重症化リスクを下げるためにできることはあります。
ハイブリッド免疫は再感染予防に役立つのかハイブリッド免疫とは、ワクチン接種と自然感染の両方によって形成される免疫です。
JIHS、国立感染症研究所、千葉大学の2025年の研究では、ハイブリッド免疫を持つ人の免疫反応と感染防御の関係が調べられました。
特に、S抗体価やオミクロン系統の中和抗体価が高い人ほど発症リスクが低く、N抗体価も感染リスクの低下と関連していました。
ただし、これは感染することを推奨する研究ではありません。
自然感染には、重症化や罹患後症状などのリスクがあります。ワクチン接種によって重症化予防を図ることと、感染を経験することは同じではありません。
2026年10月からの新型コロナワクチン定期接種2026年の厚生労働省の案内では、10月から自治体による新型コロナワクチンの定期接種が実施されています。
主な対象者は次のとおりです。
- 65歳以上の人
- 60〜64歳で、心臓・腎臓・呼吸器の機能またはHIVによる免疫機能に一定の重い障害がある人
費用は原則有料で、自治体によって自己負担額などが異なります。
ワクチンは流行株に対応した抗原組成が検討され、定期接種に使用する種類も見直されています。
2026年度の学会見解では、XFGやNB.1.8.1などのオミクロン系統に対応するワクチンが示されています。
ワクチンの目的は感染を完全に防ぐことだけではなく、入院や重症化、死亡のリスクを抑えることにもあります。
日常生活で実践したい再感染対策具体的には、次の対策が役立ちます。
1.換気を習慣にする
人が集まる室内では、定期的な換気を行います。窓を開けることが難しい場所では、換気設備の適切な使用も検討しましょう。
2.混雑した場所ではマスクを活用する
流行時や医療機関、高齢者施設などでは、状況に応じてマスクを着用することが感染対策になります。
3.体調不良時は無理をしない
発熱や喉の痛み、咳などが現れた場合には、周囲への感染拡大を防ぐため、人との接触を控えることが大切です。
4.重症化リスクがある人は早めに受診する
新型コロナの治療薬には、発症から一定期間内に使用する必要があるものがあります。高齢者や基礎疾患のある人は、症状が軽く見えても早めに医師へ相談してください。
5.ワクチン接種の対象と時期を確認する
2026年度の定期接種については、住んでいる自治体の案内を確認しましょう。
【プロの結論】再感染対策で見るべきなのは感染回数より免疫の状態再感染を考えるとき、単純に「何回感染したか」「何か月経過したか」だけで判断するのは適切ではありません。
重要なのは、感染予防と重症化予防を別々に考えることです。
過去に同じ株へ感染した経験があっても、新たな感染を完全に防げるとは限りません。一方、感染歴やワクチン接種によって形成された免疫記憶は、次の感染で症状や重症化を抑える働きを期待できます。
特に高齢者や基礎疾患のある人は、過去の感染を理由に予防策をやめないことが大切です。
2026年の研究が示すように、免疫の質や感染歴の組み合わせは複雑です。感染回数だけを根拠に安全性を判断せず、年齢、健康状態、ワクチン接種歴、流行状況を総合的に考える必要があります。
【よくある質問】新型コロナの同じ株での再感染(FAQ)
Q1:新型コロナは同じ変異株に1か月以内でも再感染しますか?
A:可能性はあります。再感染は数週間という短い間隔でも報告されています。ただし、短期間の陽性反応だけでは再感染と断定できず、以前の感染による遺伝子の残存や症状の再燃との区別が必要です。
Q2:新型コロナに感染した後、何か月間は再感染しませんか?
A:一律に決められる期間はありません。感染後の免疫は数か月にわたって感染防御に役立つことがありますが、時間とともに変化します。変異株の性質や個人の免疫状態によっても異なります。
Q3:PCR検査が90日以内に再び陽性になったら再感染ですか?
A:必ずしもそうではありません。以前の感染によるウイルス遺伝子の残存でも陽性になる場合があります。厚生労働省の2025年診療指針では、90日以内に陽性歴がある場合、核酸増幅検査ではなく抗原定性検査が推奨されています。
Q4:同じオミクロン株に2回感染すると免疫は強くなりますか?
A:感染経験によって免疫が形成されることはありますが、感染回数が増えるほど必ず感染防御が強くなるとは限りません。2025年のカタールの研究では、同じオミクロン系統への感染を繰り返した人の防御効果が、異なる感染歴を持つ人より必ずしも高くないことが示されました。
Q5:2回目の感染は1回目より軽症になりますか?
A:集団レベルでは再感染の重症度が初回より低い傾向を示す研究があります。しかし、個人差があり、再感染でも重症化する可能性はあります。特に高齢者や基礎疾患のある人は注意が必要です。
Q6:抗体検査で再感染しにくいかどうか分かりますか?
A:抗体検査は免疫状態を考える参考になりますが、将来の感染を確実に予測する検査ではありません。抗体の種類や測定方法、対象となる変異株によって意味が異なります。
新型コロナウイルスは、一度感染した変異株と同じ系統であっても再感染する可能性があります。
その理由には、感染後の抗体価の低下、ウイルスの遺伝的変化、免疫反応の個人差などが関係しています。
2025年のJIHS・国立感染症研究所・千葉大学の研究では、4,496人の追跡調査から抗体価と感染防御の関係が示されました。さらに2026年のNature Communications掲載研究では、過去の感染経験がその後の発症リスクや重症度に関係することが報告されています。
読者が押さえておきたい判断基準は、次の3点です。
1. 同じ株への感染歴があっても、再感染しないとは限らない。
2. 90日以内のPCR陽性は、再感染とウイルス遺伝子の残存を区別して考える。
3. 感染予防だけでなく、ワクチン接種や早期受診による重症化予防も考える。
新型コロナとの付き合い方は、感染回数だけで決めるものではありません。自分の年齢や健康状態、免疫の状況を踏まえ、必要な予防策を続けることが大切です。
2026年以降も変異株の動向や免疫研究は更新されていきます。厚生労働省やJIHSなどの公的機関が発表する最新情報を確認しながら、科学的根拠に基づいた感染対策を選びましょう。