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【なぜ消えた?】2012年の表紙変更に隠された3つの理由

桂木 洋 桂木 洋 • 更新: • 公開: • 読了約 22 分
目次

ジャポニカ学習帳の昆虫写真が通常シリーズの表紙から消えたのは、2012年のリニューアルがきっかけです。

当時は「保護者から虫の写真に苦情が殺到したため、昆虫が禁止された」という説明が広まりました。しかし、ショウワノートの開発担当者への取材をたどると、事情はもう少し複雑です。

大きく分けると、次の3つの要因が重なっていました。

1. 虫が苦手な子どもや保護者への配慮

昆虫写真の表紙には、カブトムシやクワガタだけでなく、幼虫や独特な模様を持つ昆虫も登場していました。

昆虫好きの子どもにとっては魅力的な写真でも、虫が苦手な子どもにとっては、ノートを開くたびに目に入る存在です。

withnewsが2014年に報じた内容によると、保護者からは「娘が昆虫写真を嫌がってノートを持てない」という趣旨の相談が寄せられていました。教師からも、授業で使用するノートの表紙に昆虫があると困るという声があったといいます。

ここで重要なのは、昆虫を嫌う子どもだけが問題だったわけではないことです。

学校では、同じ学年やクラスの児童に同じ種類のノートを配布することがあります。全員が同じ表紙を使う状況では、個人の好みに合わせて選ぶことが難しくなります。

2. 学校単位の一括注文サービスが普及した

実は、2012年の変更を理解するうえで見逃せないのが、学校向けの一括注文サービスです。

ショウワノートは、新学年に必要なノートを学校側がまとめて注文できる仕組みを展開していました。

このサービスは、学年や教科によって異なるマス目・行数のノートを効率よく用意できるため、学校にも保護者にもメリットがあります。

一方、商品構成上の問題がありました。

例えば、算数用の14マスのノートが特定の品番しかなければ、学校側はその品番をまとめて注文することになります。表紙のデザインを児童一人ひとりが自由に選ぶことはできません。

つまり、昆虫が苦手な子どもにも、昆虫写真のノートが配布される可能性があったのです。

ショウワノートの開発担当者・小原崇さんは、2020年のまいどなニュースの取材でも、この学校向けサービスの普及と表紙変更の関係を説明しています。

3. 表紙に適した昆虫写真を撮影できなかった

もう一つの重要な理由が、写真撮影の事情です。

ジャポニカ学習帳の昆虫写真は、単に昆虫を撮影すれば採用できるものではありません。

表紙として見栄えがすること、昆虫の特徴がよく分かること、子どもが興味を持てることなど、複数の条件が大切です。

2020年の小原さんへの取材では、2012年前後に世界各地へ撮影チームを派遣していたものの、表紙に適した昆虫の撮影が思うように進まなかったことも明かされています。

撮影素材の不足によって昆虫の品番が徐々に減少し、そこに学校現場からの配慮の声が重なりました。

結果的に、通常シリーズの表紙は昆虫から花へと移行していったのです。

苦情が原因という噂は本当だったのか?

事実と誤解を整理

「昆虫が苦手な人からの苦情があった」という部分は事実です。

しかし、「一部の苦情だけで昆虫写真が全面禁止になった」という説明は正確ではありません。

実際には、次のような複数の事情が重なっていました。

- 昆虫が苦手な子どもや保護者への配慮
- 学校による一括注文という販売方法の変化
- 昆虫写真の撮影・確保が難しくなったこと

つまり、単純なクレーム対応ではなく、学校で使う商品としての利便性と、写真を使った商品づくりの難しさが関係していたのです。

ジャポニカ学習帳の歴史を振り返ると、最初から昆虫だけを表紙にしていたわけではありません。

1970年の発売当初は百科事典との連携を特徴とし、植物や動物などの写真を採用していました。

昆虫写真の印象が強くなった大きな転機は、1978年に始まった「世界特写シリーズ」です。

ジャポニカ学習帳の主な歴史と表紙の変遷

時期 出来事・表紙の特徴 注目ポイント 1970年 ジャポニカ学習帳発売 百科事典の写真を取り入れた高級感のある学習帳として登場 1973~1974年 ホッカイエビやナメコなどを表紙に採用 昆虫だけではなく、さまざまな自然の写真を掲載 1978年 世界特写シリーズ開始 山口進さんによる独自撮影の昆虫・植物写真が登場 1980~2000年代 世界各地の昆虫・植物を撮影した表紙が展開 カブトムシ、クワガタ、チョウなどが定番イメージに 2012年 通常シリーズの表紙から昆虫写真が消える 花の写真への移行が進む 2015年 45周年記念の歴代表紙人気投票 昆虫表紙の根強い人気が明らかに 2020年 50周年記念昆虫シリーズ復活 山口進さんの写真を使った記念商品と昆虫イラスト商品が登場 2025年11月 ジャポニカ学習帳・共生編発売 表紙を写真からイラストへ変更 2026年 共生編と昆虫イラスト商品が流通 写真・イラストそれぞれの魅力を楽しめる状況

この変遷は、JTBパブリッシングが紹介した歴代表紙資料、ショウワノートの公式発表、ITmediaなどの取材記事から整理できます。

2015年の人気投票で昆虫表紙が圧倒的な存在感を示した

昆虫表紙の人気を裏付ける出来事として、2015年の45周年記念企画があります。

ショウワノートとAmazonが実施した「あなたの1票が復刻を決める。歴代ジャポニカ学習帳人気投票」では、1970年から2015年までの代表的な表紙80種類が投票対象になりました。

結果は興味深いものでした。

各年代の上位3冊、合計12冊のうち、10冊が昆虫を掲載したデザインだったのです。

また、1970年代の表紙に投票した人は全体のおよそ50%を占めました。

この結果は、昆虫表紙が単なる懐かしいデザインではなく、ジャポニカ学習帳を象徴する存在として記憶されていたことを示しています。

投票結果を受け、ショウワノートは歴代の人気デザインを使った数量限定の復刻商品も企画しました。

【山口進とは何者?】約40年にわたり昆虫写真を撮影したカメラマン

ジャポニカ学習帳虫


昆虫植物写真家・自然ジャーナリスト
ジャポニカ学習帳の「世界特写シリーズ」を1978年から担当した写真家。世界各地で昆虫や植物の生態を撮影してきた。

ジャポニカ学習帳の昆虫表紙を語るうえで欠かせない人物が、山口進さんです。

1978年に始まった世界特写シリーズでは、一般的な写真素材を借りるのではなく、学習帳の表紙のために世界各地で撮影したオリジナル写真を採用しました。

山口さんは昆虫や植物の生態を撮影するため、海外のジャングルや自然環境に足を運びました。

その写真には、単に珍しい昆虫を見せるだけではない特徴がありました。

昆虫の形や色彩、生息環境、植物との関係まで、自然界の仕組みを子どもに伝える役割を担っていたのです。

カブトムシやクワガタだけではなかった撮影対象

山口さんが撮影した昆虫には、身近なカブトムシやクワガタだけでなく、海外の珍しい甲虫やチョウなども含まれていました。

例えば、ニューギニアのナンヨウゾウムシや、パプアキンイロクワガタなど、普段の生活ではなかなか目にする機会のない生き物も表紙を飾っています。

JTBパブリッシングの歴代表紙資料では、1978年の熱帯アジア編から1981年のニューギニア編、1983年のヒマラヤ編など、撮影地域とシリーズの変遷が紹介されています。

写真家のこだわりが学習帳の価値を高めた

ジャポニカ学習帳の特徴は、表紙の写真と裏表紙の解説が連動していたことです。

子どもが表紙の昆虫に興味を持ち、裏表紙を読むことで、その昆虫の生態や特徴を知ることができました。

これは、ノートを単なる文字を書く道具から、自然について学ぶ入口へと変える仕掛けでした。

山口さんが長年撮影してきた写真は、2020年の50周年記念シリーズにも採用されています。

2025年の共生編でも、ショウワノートは山口さんが生涯を通して大切にした「共生」という考え方を引き継いでいます。写真そのものの採用が終わっても、その思想は新しいデザインに受け継がれているのです。

【2020年に復活】50周年記念の昆虫シリーズは何が違った?

記念シリーズとして復活

2012年に通常シリーズから姿を消した昆虫写真ですが、2020年8月、発売50周年を記念して再び登場しました。

この復活は、昆虫好きだった世代にとって大きなニュースとなりました。

写真版の昆虫シリーズは全5種類

2020年の記念シリーズでは、山口進さんが撮影した昆虫写真を使った商品が発売されました。

内訳は次のとおりです。

- 漢字練習帳:3種類
- 自由帳:1種類
- 自主学習帳:1種類

合計5種類で、表紙と裏表紙に昆虫写真を掲載。表紙の裏側には、山口さんが撮影を通して出会った昆虫の驚くべき生態をイラストで紹介しました。

通常シリーズから消えた昆虫写真が、再び学習帳の表紙を飾ったのです。

リアルな昆虫が苦手な子向けにイラスト版も登場

2020年の企画で注目したいのは、写真だけでなく昆虫イラストシリーズも用意されたことです。

こちらは5mm方眼罫のノートで、トンボやバッタ、テントウムシ、チョウなどを親しみやすいイラストで表現しています。

写真版とイラスト版を用意することで、昆虫のリアルな姿を楽しみたい子どもと、かわいらしいデザインを好む子どもの両方に対応しました。

当時の参考価格は、いずれもB5判で税抜190円でした。

なぜ通常シリーズではなく記念商品だったのか

2020年のまいどなニュースの取材では、ショウワノートの担当者が、昆虫シリーズを通常のレギュラー商品として維持するのは難しいと説明しています。

一方で、昆虫シリーズは同社にとって大切なブランドの一部でもありました。

そこで、50周年という節目に合わせて記念商品として復活させることになったのです。

ここには、商品としての使いやすさと、ブランドが長年育ててきた文化を残したいという思いの両方が表れています。

つまり、昆虫写真の復活は2012年以前の販売形態への完全な回帰ではなく、記念企画という形で人気のあるデザインを再評価した取り組みでした。

【2025年11月の大刷新】共生編と昆虫イラストシリーズの違い

2025年11月、ジャポニカ学習帳は発売55周年を迎える節目に、大幅なリニューアルを実施しました。

新シリーズの名称は「ジャポニカ学習帳<共生編>」です。

ショウワノートは2025年7月28日の公式プレスリリースで、約40年間親しまれてきた表紙写真を、共生をテーマにしたイラストへ変更すると発表しました。

これは昆虫写真が再び消えたという単純な話ではありません。

表紙の役割そのものを進化させたリニューアルです。

共生編のイラストは誰が担当した?

新しい表紙のデザインには、デザインチームのminnaが参加。

イラストは、絵本作品『パンダ銭湯』や『しろくまのパンツ』などで知られるユニット、が担当しました。

描き下ろされたイラストは全39種類です。

昆虫や植物などを擬人化し、それぞれの関係性をストーリーとして表現しています。

例えば、バケツランとシタバチの組み合わせでは、植物と昆虫が互いに関わりながら生きる様子を描いています。

子どもがイラストを見て「この虫は何だろう」「どうしてこの植物と一緒に描かれているのだろう」と疑問を持つことが、自然について学ぶきっかけになります。

表紙の写真は完全になくなったのか?

ここは誤解されやすいポイントです。

共生編では表紙がイラストになりましたが、写真による学習要素は残っています。

裏表紙には、表紙に描かれた動植物に関する写真と解説が掲載されています。

つまり、従来のジャポニカ学習帳が持っていた「写真を見て、解説を読んで学ぶ」という基本的な仕組みは継承されているのです。

加えて、読み物付録の「学習百科」も継続しています。

共生編で変わったポイント
比較項目 従来の世界特写シリーズ 2025年11月以降の共生編
表紙 昆虫・植物などの写真 動植物のイラスト
表現方法 自然の姿をリアルに撮影 擬人化とストーリー性
写真 表紙・裏表紙に使用 裏表紙で解説に使用
デザイン担当 山口進さんの撮影写真 minna・tupera tupera
学習の特徴 実物の自然を知る 共生や多様性を知る
表紙の色 緑を基調としたデザイン 教科別のカラー展開

カラーリングも大きく変わりました。

これまでの緑色を中心とした統一感のあるデザインから、国語は赤、算数は青といった教科ごとのイメージカラーを取り入れた仕様になっています。

ショウワノートの公式発表によると、共生編はB5判33種類、A5判3種類、A6判3種類の合計39種類。2025年11月から全国の一般文具店や量販店で販売されています。

B5判の参考価格は210円(税抜)です。

【2026年最新】ジャポニカ学習帳の昆虫シリーズは今も買える?

2026年現在、昆虫表紙を探している人が気になるのは、昔の写真版やイラスト版を購入できるかどうかでしょう。

ここでは、商品ごとに販売状況を整理します。

1. 2020年の昆虫写真シリーズ

50周年記念として発売された写真版は、限定記念商品として企画されたものです。

そのため、2026年の通常販売商品として継続していると判断することはできません。

現在探す場合は、文具店の旧在庫や中古文具、コレクター向け市場などを確認する必要があります。

特に、山口進さんが撮影した写真を使った表紙を希望する場合は、商品名だけでなく実際の表紙画像を確認することが大切です。

2. 昆虫イラストシリーズ


カブト&クワガタ・赤

B5判・5mm方眼・十字リーダー入り
ショウワノートの商品として、昆虫を親しみやすいイラストで描いた学習ノートです。

昆虫イラストシリーズは、2020年の50周年記念企画で登場した商品です。

加えて、ダイソーは2025年3月、2020年に発売された昆虫柄学習帳をリメイクした商品を発表しています。

全5柄の内訳は次のとおりです。

- トンボ&バッタ(青)
- カミキリ&カマキリ(紺)
- テントウ&コガネ(緑)
- チョウ&ハチ(黄)
- カブト&クワガタ(赤)

ダイソーでの当時の販売価格は各110円(税込)でした。店舗によって品ぞろえや在庫が異なる商品です。

また、ショウワノートの公式サイトにも「昆虫イラストシリーズ」の商品カテゴリーが掲載されています。

アスクルでも、カブト&クワガタのB5判5mm方眼ノートが掲載されており、商品情報ではショウワノート製、品番07205801、参考となる販売価格199円(税込)と確認できます。

したがって、2026年に昆虫イラスト商品を探す場合は、こうした販売店の商品情報も確認するとよいでしょう。ただし、掲載や一部店舗での在庫は、全国での継続販売を意味するものではありません。

3. 2025年11月発売の共生編

2026年の通常シリーズとして注目したいのが共生編です。

昆虫の写真が大きく掲載された昔のデザインとは異なりますが、昆虫を含む動植物のイラストが表紙に採用されています。

裏表紙には写真と解説も残っているため、従来のジャポニカ学習帳らしい学びの要素を楽しめます。

2026年に購入するならどれがおすすめ?
購入したい人 おすすめの商品 理由
昔の昆虫写真が好き 2020年記念写真版 山口進さんのリアルな写真を楽しめる
虫が好きな小学生 昆虫イラストシリーズ カブトムシやクワガタなどの親しみやすい絵柄
虫が苦手な子ども 共生編 擬人化されたイラストで自然に親しめる
学習百科も楽しみたい 共生編 裏表紙の写真解説や学習百科が継続

購入時には、表紙のデザインだけでなく、学年に合ったマス目や罫線、サイズも確認してください。

特に学校指定のノートがある場合は、表紙の好みよりも品番や罫内容を優先するのが確実です。

【プロの結論】ジャポニカ学習帳の昆虫表紙が教えてくれること

ジャポニカ学習帳の昆虫表紙が消えた理由を振り返ると、そこには教育用品ならではの難しさがあります。

ノートは子どもが自由に選ぶ文房具である一方、学校で一括購入される教材としての側面も持っています。

そのため、個人の好みだけでなく、クラス全体で使いやすいかどうかも商品設計に影響します。

一方で、2015年の人気投票で上位12冊のうち10冊が昆虫表紙だったという結果は、昆虫デザインが多くの人にとって特別な存在だったことを示しています。

ここから読み取れるのは、苦手な人への配慮と、好きな人が楽しめる選択肢を残すことは、必ずしも対立するものではないという点です。

2020年の写真版とイラスト版の併用、2025年の共生編への刷新は、その両立を模索した動きとして見ることができます。

昔のリアルな昆虫写真を好む人もいれば、親しみやすいイラストを好む子どももいます。

どちらか一方を正解にするのではなく、それぞれの魅力を生かすことが、これからの学習用品には求められます。

【ジャポニカ学習帳の虫の表紙に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:ジャポニカ学習帳の虫の表紙はなぜなくなったのですか?

A1:2012年のリニューアルで通常シリーズの表紙から昆虫写真がなくなりました。虫が苦手な子どもへの配慮、学校単位の一括注文の普及、表紙に適した昆虫写真の撮影が難しかったことなど、複数の事情が関係しています。

Q2:ジャポニカ学習帳の昆虫写真は保護者の苦情で消えたのですか?

A2:保護者や教師から昆虫写真に対する否定的な意見が寄せられたことは事実です。ただし、それだけが理由ではありません。撮影事情や学校向け販売の仕組みも関係していました。

Q3:2020年に昆虫シリーズが復活したのは本当ですか?

A3:本当です。発売50周年記念として、山口進さんが撮影した昆虫写真を使った全5種類の学習帳が発売されました。昆虫イラストを使った商品も展開されました。

Q4:2025年11月の共生編にも昆虫は登場しますか?

A4:登場します。表紙は昆虫や植物などを擬人化したイラストに変更されました。裏表紙には写真と解説が掲載されており、自然について学ぶ仕組みも引き継がれています。

Q5:2026年現在、カブトムシやクワガタの表紙は買えますか?

A5:昆虫イラストシリーズのカブト&クワガタ柄は、2026年時点でも販売店の商品掲載を確認できます。ただし、店舗や販売サイトによって在庫状況は異なります。2020年の写真版は記念商品として発売されたため、旧在庫などを探す必要があります。

Q6:山口進さんはジャポニカ学習帳とどのような関係がありますか?

A6:山口進さんは昆虫植物写真家・自然ジャーナリストで、1978年から始まった世界特写シリーズの撮影を担当しました。長年にわたり世界各地の昆虫や植物を撮影し、ジャポニカ学習帳の象徴的な表紙を生み出しました。

Q7:昆虫写真と昆虫イラストはどちらがおすすめですか?

A7:リアルな昆虫の姿や生態に興味があるなら写真版、親しみやすいデザインを好むならイラスト版がおすすめです。学校で使う場合は、デザインだけでなく学年に適した罫線やサイズも確認しましょう。

ジャポニカ学習帳の昆虫写真が通常シリーズの表紙から姿を消したのは2012年です。その背景には、虫が苦手な子どもへの配慮だけでなく、学校向け一括注文サービスの普及や昆虫写真の撮影事情がありました。

その後、2020年には50周年記念シリーズとして昆虫写真が復活。さらに2025年11月には、55周年の大幅リニューアルによって共生編が登場し、表紙は写真からイラストへと変わりました。

2026年現在も、昆虫イラストシリーズや共生編を通して、ジャポニカ学習帳には昆虫や自然を学ぶ楽しさが残っています。

カブトムシやクワガタのリアルな写真に夢中になった世代にとって、昔の表紙は懐かしい記憶そのものです。そして、新しいイラストを手にする子どもたちにとっては、自然や共生について知る新しい入口になっています。

表紙のデザインは変わっても、子どもたちの「知りたい」という気持ちを育てるというジャポニカ学習帳の原点は、今も受け継がれているのです。

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桂木 洋

映画・ドラマの公開情報を担当。配給会社のプレスシートと公式サイト記載を基準に、あらすじと配役をまとめます。

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