京都市左京区にある「百万遍交差点」は、東大路通と今出川通が交わる、京都大学吉田キャンパスにほど近い交差点です。周辺には浄土宗大本山の百萬遍知恩寺があり、学生街としての活気と、京都の歴史を感じさせる寺院文化が共存しています。
百万遍という名前の由来は、単なる地名ではありません。鎌倉時代から続く念仏信仰と、1331年の疫病退散の伝承に深く関係しています。2026年現在も、毎月15日の「百万遍さんの手づくり市」や大念珠繰りなど、この地域ならではの行事が続いています。
【場所を地図で確認】百万遍交差点は東大路通と今出川通のどこにある?

百万遍交差点は、京都市左京区に位置する、東大路通と今出川通の交差点です。京都市内の東西方向を結ぶ今出川通と、南北方向に延びる東大路通が交わる場所で、京都大学吉田キャンパスへの入口の一つとしても知られています。
交差点の北東側には百萬遍知恩寺、南東側には京都大学のキャンパスがあります。周辺には大学関係の施設、飲食店、商店、住宅などが広がり、観光客だけでなく学生や地域住民の往来も多い地域です。
住所を目安に訪れる場合は、百萬遍知恩寺の所在地である京都市左京区田中門前町103を目的地に設定すると分かりやすいでしょう。
百万遍交差点は正式な観光施設の名称ではない百万遍交差点という呼び名は、周辺地域に定着した通称です。交差点そのものが独立した観光施設というわけではなく、百萬遍知恩寺や京都大学などを含む一帯を指す地名としても使われています。
そのため、地図アプリで目的地を検索するときは、「百万遍交差点」「百萬遍知恩寺」「京都大学吉田キャンパス」など、訪問したい場所に合わせて検索語を使い分けると迷いにくくなります。
2026年現在の周辺の様子現在の百万遍周辺は、大学を中心とした生活圏と寺院を中心とした歴史的な空間が隣り合う地域です。
東大路通沿いには市バスが運行し、今出川通沿いには大学関連施設や飲食店が並びます。京都大学の学生や教職員、地域住民、知恩寺を訪れる参拝者など、さまざまな目的の人が行き交っています。
特に毎月15日の手づくり市開催日には、通常の大学周辺の人の流れに加えて、買い物客や参拝者も訪れます。交差点の位置を把握するだけでなく、目的地が寺院なのか大学なのかによって、降車する停留所や歩く方向を確認することが大切です。
【由来と歴史】百万遍という地名はなぜ生まれた?1331年の疫病退散との関係
地名の由来は百萬遍知恩寺の寺号百万遍という名前の背景には、京都の浄土宗寺院である百萬遍知恩寺の歴史があります。
京都市公式観光Naviによると、知恩寺の起源は、かつて賀茂社の社領だった今出川北方に存在した草庵にさかのぼります。この場所は「賀茂の河原屋」などと呼ばれ、法然上人が滞在して念仏を説いた場所と伝えられています。
法然の死後、その弟子である勢観房源智上人が御影堂を建立し、功徳院知恩寺と名付けたことが寺の始まりとされています。
1331年、疫病退散を祈った百万遍念仏百万遍という名称が生まれる大きな転機となったのが、元弘元年(1331年)の出来事です。
当時、京都では疫病が流行していました。後醍醐天皇の勅命を受けた知恩寺第八世の善阿空円上人が、宮中で七日七夜にわたって百万遍の念仏を唱え、疫病の鎮静を祈願したと伝えられています。
この祈願によって疫病が鎮まったとされ、後醍醐天皇から「百万遍」の号を賜りました。これが百萬遍知恩寺の通称と、周辺地域の地名の由来です。
なお、京都市公式観光Naviや京都マラソンの公式紹介でも、この疫病退散の伝承が百万遍という名称の由来として紹介されています。
現在の場所に移転したのは1661年現在の百萬遍知恩寺は、創建当初から同じ場所にあったわけではありません。
寺はその後、京都市内で何度か移転しました。そして、寛文元年(1661年)に現在の左京区田中門前町へ移転したとされています。
この歴史を知ると、百万遍交差点の名称が寺院の寺号に由来し、現在の交差点周辺に定着したことが理解できます。京都の地名には、寺社の歴史や信仰に由来するものが少なくありませんが、百万遍はその代表的な例です。
【関係性を整理】百万遍交差点・京都大学・百萬遍知恩寺の位置関係
百万遍周辺を理解するうえで重要なのが、交差点、寺院、大学の三者の関係です。それぞれ異なる役割を持ちながら、同じ地域の歴史と日常を形づくっています。
| 対象 | 交差点との位置関係 | 特徴・役割 |
|---|---|---|
| 百万遍交差点 | 東大路通と今出川通の交点 | 地域の交通・移動の中心 |
| 百萬遍知恩寺 | 交差点の北東側 | 百万遍の地名の由来となった浄土宗大本山 |
| 京都大学吉田キャンパス | 交差点の南東側を中心に広がる | 京都を代表する大学キャンパス |
| 京阪出町柳駅 | 交差点の西側 | 徒歩や市バスによる主要なアクセス拠点 |
| 京都市バス「百万遍」 | 交差点周辺 | 大学・寺院・京都市内各方面を結ぶ停留所 |
百萬遍知恩寺は、浄土宗大本山の一つです。法然上人の教えを伝える寺院として知られ、百万遍念仏や大念珠繰りなど、地域の歴史に結び付いた行事を現在も続けています。
境内には本堂をはじめとする建物や墓地があり、京都大学周辺の学生街とは異なる落ち着いた雰囲気が広がっています。
京都大学は学生街としての百万遍を形づくる存在京都大学吉田キャンパスは、1897(明治30)年に創立された京都大学の歴史的な中心キャンパスです。
京都市公式観光Naviでは、百周年時計台記念館や本部構内正門など、大学の歴史を伝える建築物が紹介されています。大学構内には一般利用できるカフェやレストランもあります。
大学の存在は、百万遍周辺の飲食店や商店の構成にも影響しています。観光地向けの飲食店だけでなく、学生の日常利用を想定した定食店や麺類の店が集まっているのが特徴です。
交差点を中心に見ると地域の特徴が分かる百万遍交差点は、歴史的な寺院と大学という性格の異なる施設が近接する地点です。寺院を目的に訪れる人にとっては参拝の入口となり、大学を訪れる人にとってはキャンパスへのアクセス地点になります。
単に通過するだけでは見落としがちな地域ですが、少し歩くだけで京都の宗教文化と学生文化の両方に触れられる点が魅力です。
【アクセス・バス時刻表】出町柳駅や京都駅から百万遍交差点への行き方
京阪出町柳駅から徒歩で向かうルート百万遍交差点へ徒歩で向かう場合、分かりやすい出発地点は京阪電車の出町柳駅です。
手づくり市の主催者が公開しているアクセス案内では、出町柳駅から会場の百萬遍知恩寺まで徒歩約10分とされています。
基本的なルートは次のとおりです。
- 京阪出町柳駅で下車する。
- 駅から今出川通方面へ進む。
- 今出川通を東方向へ歩く。
- 東大路通との交差点に到着する。
- 知恩寺へ向かう場合は、交差点の北東側へ進む。
徒歩移動の利点は、バスの待ち時間や道路の混雑に左右されにくいことです。天候がよければ、出町柳周辺の街並みを楽しみながら移動できます。
なお、京都大学のキャンパスは広いため、大学内の目的地によっては交差点からさらに歩く必要があります。キャンパスの建物までの所要時間は、事前に大学の構内地図で確認しておくと安心です。
京都市バスで百万遍停留所へ向かう百万遍交差点の周辺には、京都市バスの「百万遍」停留所があります。京都駅や四条河原町などから移動する場合に便利です。
京都大学が公開しているアクセス案内と京都市交通局の停留所情報を整理すると、主な利用系統は次のとおりです。
- 3系統:四条河原町方面や北白川方面との移動に利用できる。
- 7系統:京都駅方面や銀閣寺方面などを結ぶ。
- 201系統:祇園・四条河原町方面や千本今出川方面を結ぶ循環系統。
- 203系統:銀閣寺・錦林車庫方面などへの移動に利用できる。
- 206系統:京都駅方面や北大路バスターミナル方面を結ぶ。
- 31・65系統:東山通方面などから百万遍周辺へアクセスできる。
- 102系統:銀閣寺・北野天満宮方面などを結ぶ系統。
系統によっては百万遍ではなく、近隣の「京大農学部前」や「京大正門前」が便利な場合もあります。京都大学のどの建物を訪れるかによって、最適な降車場所を選びましょう。
京都駅からのアクセス京都駅からは、京都市バス206系統で「百万遍」へ向かう方法が代表的です。京都大学のアクセス案内でも206系統が案内されています。
また、7系統を利用して「京大農学部前」で下車する方法もあります。訪問先が知恩寺なのか、大学のキャンパスなのかによって使い分けると効率的です。
四条河原町・地下鉄今出川駅からのアクセス阪急京都河原町駅からは、3系統・7系統・201系統などを利用できます。
地下鉄烏丸線の今出川駅からは、201系統で百万遍方面へ移動する方法があります。203系統や102系統を利用する場合は、京大農学部前などの近隣停留所も候補になります。
2026年のバス時刻表を確認する際の注意点京都市交通局の公式時刻表では、百万遍停留所の系統ごとに平日・土曜日・休日の発車時刻を確認できます。2026年の時刻表には、3月20日実施のダイヤ改正後の情報が掲載されています。
バスは同じ系統番号でも進行方向によって行き先が異なります。例えば206系統には京都駅方面と北大路バスターミナル方面があるため、番号だけで判断しないことが大切です。
また、交通事情によって到着が遅れる場合もあります。手づくり市や大学の行事など、時間に余裕を持ちたい日は、出発前に京都市交通局の最新時刻表とバス接近情報を確認しましょう。
【2026年の見どころ】百萬遍知恩寺の大念珠繰りと毎月15日の手づくり市
百万遍さんの手づくり市は毎月15日開催百万遍周辺を訪れる目的として、特に知名度が高いのが「百万遍さんの手づくり市」です。
会場は百萬遍知恩寺の境内。作家や出店者が制作したアクセサリー、陶器、布製品、雑貨、食品など、さまざまな品物が並びます。
この手づくり市は1987年4月15日に始まりました。主催者の案内によれば、毎月15日を基本として開催され、8月は休みです。
2026年11月3日現在、次回の開催予定は次のとおりです。
- 開催日:2026年11月15日(日)
- 時間:午前8時~午後4時
- 会場:百萬遍知恩寺境内
- 入場料:無料
- 開催方針:雨天決行
開催時間は主催者の公式案内に基づく情報です。出店内容や天候による運営上の変更については、訪問前に最新のお知らせを確認してください。
大念珠繰りとは?百万遍の歴史を今に伝える行事百萬遍知恩寺を訪れるなら、大念珠繰りにも注目したいところです。
大念珠繰りは、多くの人が大きな数珠を囲み、念仏を唱えながら順番に数珠を繰る仏教行事です。長い数珠を参加者が協力して動かす光景は、百万遍という地名の由来となった念仏信仰を現在に伝えています。
京都市公式観光Naviによると、知恩寺では毎月15日に写経会が行われ、午後の大殿法要では大念珠繰りが行われます。8月については25日に実施される案内です。
ここで押さえておきたいのは、手づくり市と大念珠繰りは同じ催しではないという点です。前者は境内で開かれるマーケット、後者は寺院の宗教行事です。毎月15日という日程が重なるため、両方に関心がある人は訪問当日の行事予定を確認するとよいでしょう。
手づくり市を楽しむための訪問ポイント手づくり市では、境内に多くの出店者が集まります。作品との出会いを楽しむなら、時間に余裕を持って訪れるのがおすすめです。
- 人気の作品や食品を探すなら、早めの時間帯を検討する。
- 現金を用意しておくと買い物がスムーズ。
- 境内では参拝者や出店者の通行を妨げないようにする。
- 雨天時は足元や商品の取り扱いに注意する。
- 車よりも公共交通機関を利用する。
寺院の境内で開催されるイベントだからこそ、買い物だけでなく、建物や歴史的な空間にも目を向けてみてください。
【周辺グルメ・駐車場・交通状況】百万遍交差点を訪れる前に知りたい実用情報
京都大学の学生街らしい定食・ラーメン・カフェ百万遍交差点周辺のグルメを語るうえで欠かせないのが、京都大学の学生街という特徴です。
京都マラソンの公式地域紹介でも、百万遍周辺の特徴として、学生向けの安くてボリュームのある定食店が多いことが挙げられています。
具体的には、次のようなジャンルを探すと食事場所を見つけやすくなります。
- 定食・食堂:日常的な昼食や、しっかり食べたい人向け。
- ラーメン・麺類:学生街らしい気軽な食事を楽しみたい人向け。
- カフェ・喫茶店:散策途中の休憩や待ち合わせに便利。
- 洋食・多国籍料理:大学周辺ならではの幅広い食文化を楽しめる。
また、京都大学のキャンパス内には、一般客も利用できるカフェやレストランがあります。百周年時計台記念館のカフェ・レストランなどは、大学周辺を散策する際の食事候補になります。
観光客向けの有名店だけを探すより、学生や地域住民が日常的に利用する食堂や麺類の店にも目を向けると、百万遍らしい食文化に触れられます。
百万遍交差点周辺の駐車場事情車で訪問する場合に注意したいのが駐車場です。
百万遍さんの手づくり市の主催者によるアクセス案内では、百萬遍知恩寺の境内にコインパーキングがあると紹介されています。一方で、手づくり市の主催者が来場者向けに用意・契約している専用駐車場はありません。
そのため、車で訪れる場合は、周辺の時間貸し駐車場も含めて検討する必要があります。
特に毎月15日の手づくり市開催日は、参拝者や買い物客の利用が重なる可能性があります。駐車場の空き状況や料金は現地で変わるため、到着してから探し回ることのないよう、事前に複数の候補を調べておきましょう。
京都大学周辺は歩行者や自転車の往来もあるため、慣れない道を運転するより、出町柳駅から徒歩で移動する方法もおすすめです。
交通状況・渋滞はどう考えるべき?百万遍交差点は、東大路通と今出川通という主要道路が交わる地点です。市バスの運行ルートでもあり、大学や寺院へのアクセスが集中する地域でもあります。
そのため、道路を利用する際は、バスの発着や右左折車両、横断歩道を渡る歩行者、自転車などに注意が必要です。
特に手づくり市開催日や周辺で行事がある日は、通常時より歩行者が増える可能性があります。車での移動を予定している場合は、時間に余裕を持った計画が適しています。
なお、特定の時間帯の渋滞状況や事故の発生状況は日によって異なります。固定的な混雑予測だけに頼らず、出発前に日本道路交通情報センター(JARTIC)などの道路交通情報を確認してください。
京都府の道路情報提供システムでは、道路の通行規制情報なども確認できます。ただし、京都市内の市管理道路については、京都府の管理対象外となるため、情報の対象範囲にも注意が必要です。
訪問目的別に選ぶおすすめの移動手段百万遍周辺は、目的によって適した交通手段が異なります。
- 知恩寺の参拝:出町柳駅から徒歩、または市バス「百万遍」下車。
- 京都大学への訪問:訪問する建物に応じて「百万遍」「京大正門前」「京大農学部前」を使い分ける。
- 手づくり市への参加:混雑や駐車場の状況を考慮し、電車と徒歩を優先する。
- 周辺の飲食店巡り:徒歩で移動すると店を探しやすい。
- 車での訪問:周辺の時間貸し駐車場を事前に調べ、駐車後は徒歩で移動する。
【百万遍交差点に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:百万遍交差点は京都のどこにありますか?
A1:京都市左京区にあります。東大路通と今出川通が交わる交差点で、北東側に百萬遍知恩寺、南東側に京都大学吉田キャンパスがあります。
Q2:百万遍交差点の最寄り駅はどこですか?
A2:京阪電車の出町柳駅です。駅から今出川通を東方向へ進み、徒歩約10分で知恩寺・百万遍交差点周辺に到着できます。
Q3:百万遍という名前の由来は何ですか?
A3:1331年に疫病が流行した際、知恩寺の善阿空円上人が百万遍の念仏を唱え、疫病退散を祈願したという伝承に由来します。後醍醐天皇から百万遍の号を賜ったことが名称の起源です。
Q4:百万遍さんの手づくり市は毎月何日に開催されますか?
A4:原則として毎月15日です。8月は休みで、2026年11月は15日(日)の午前8時から午後4時まで開催予定です。会場は百萬遍知恩寺の境内です。
Q5:京都市バスで百万遍に行くには何系統を利用すればよいですか?
A5:主な系統は3・7・201・203・206系統などです。出発地や目的地によって利用できる系統が異なるため、京都市交通局の公式時刻表で行き先と乗り場を確認してください。
Q6:百万遍交差点周辺に駐車場はありますか?
A6:百萬遍知恩寺境内にはコインパーキングがあります。また周辺にも時間貸し駐車場があります。ただし、手づくり市の主催者が来場者用に確保した専用駐車場はありません。
百万遍交差点は、東大路通と今出川通が交わる京都市左京区の交通拠点です。その名前は、1331年の疫病退散を祈る百万遍念仏と、後醍醐天皇から寺号を賜った百萬遍知恩寺の歴史に由来しています。
現在の周辺には京都大学吉田キャンパスが広がり、学生街ならではの定食店やラーメン店、カフェなどが集まっています。一方、百萬遍知恩寺では毎月15日の写経会や大念珠繰りが続き、同じ日に手づくり市も開催されています。
2026年11月の手づくり市は11月15日(日)午前8時から午後4時までの開催予定です。イベントと参拝を組み合わせれば、百万遍という地名の歴史を感じながら、地域の現在の姿も楽しめます。
アクセスは京阪出町柳駅からの徒歩が分かりやすく、京都駅などからは市バスも便利です。訪問先に合わせて降車停留所を選び、交通状況や駐車場の空き状況を事前に確認しておくと、移動もスムーズになります。
百万遍交差点は、単なる道路の交差点ではありません。京都の信仰の歴史、大学を中心とする日常、地域に根付いた市や食文化が交わる、左京区を象徴する場所の一つです。
主な情報確認資料: 京都市公式観光Navi、京都市交通局、京都大学公式サイト、京都マラソン公式サイト、百万遍さんの手づくり市主催者公式案内、京都府観光連盟。