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【2026年の駒澤大学は総合6位】往路7位から復路3位へ巻き返し

土谷 雅人 土谷 雅人 • 更新: • 公開: • 読了約 18 分
目次

第102回箱根駅伝の駒澤大学の成績を整理すると、往路と復路で明暗が分かれたことが分かる。

項目 駒澤大学の記録
大会 第102回(2026年)
総合順位 6位
総合タイム 10時間44分50秒
往路順位 7位
往路タイム 5時間23分00秒
復路順位 3位
復路タイム 5時間21分50秒
前回大会順位 2位
翌年大会 第103回(2027年)

優勝した青山学院大学の総合タイムは10時間37分34秒。駒澤大学との差は7分16秒だった。一方、5位の中央大学とはわずか19秒差であり、上位5校に迫る位置でレースを終えている。

注目したいのは、復路の順位が3位だったことだ。往路では7位まで順位を下げたが、復路では上位校に対抗する走りを見せ、総合順位を6位まで引き上げた。

駒澤大学の公式発表でも、往路7位、復路3位、総合6位という結果が報告されている。前年の総合2位から順位を落としたとはいえ、復路での立て直しは翌年につながる材料になった。

なお、2026年大会では往路・復路・総合の各記録で大会新記録が生まれた。単純に前年とのタイム比較だけでチームの実力を判断できない、非常に高速な大会だった点も押さえておきたい。

【区間エントリーと区間順位を検証】小山翔也・伊藤蒼唯・佐藤圭汰の走り

箱根駅伝駒澤大学

2026年の駒澤大学を振り返るうえで欠かせないのが、各区間を担当した10人の選手だ。

東京箱根間往復大学駅伝競走の公式記録に掲載された実際の出走選手と区間タイムは次のとおり。

区間選手名・学年区間タイム区間順位評価ポイント
1区小山翔也・3年1時間00分48秒5位駒大新記録
2区桑田駿介・2年1時間06分19秒8位初の花の2区
3区帰山侑大・4年1時間00分51秒2位往路の好走
4区村上響・3年1時間03分24秒19位順位を落とした区間
5区安原海晴・3年1時間11分38秒7位山登りを担当
6区伊藤蒼唯・4年56分50秒2位駒大新記録
7区谷中晴・2年1時間03分38秒9位復路の流れを維持
8区山川拓馬・4年1時間04分34秒4位区間上位の走り
9区菅谷希弥・2年1時間09分17秒10位箱根初出走
10区佐藤圭汰・4年1時間07分31秒1位区間新記録

出典:箱根駅伝公式サイトの第102回大会・大学別記録。区間タイムと順位は公式掲載値に基づく。

小山翔也:1区で駒大新記録を樹立

1区を任された小山翔也は、1時間00分48秒で区間5位に入った。

この記録は駒澤大学の1区における新記録。ハイペースで進んだレースでも先頭集団に食らいつき、上位で2区につないだ。

前年大会では10区を担当して区間2位を記録しており、長距離区間への対応力も示していた。2026年大会ではスタートから安定した走りを披露し、チームに良い流れをもたらした。

伊藤蒼唯:6区で56分50秒、区間2位

復路の注目選手は、6区を担当した伊藤蒼唯だ。

伊藤は56分50秒で区間2位。駒澤大学の6区新記録を樹立した。

特筆すべきは、箱根の山下りでの安定感である。今回が3回目の6区出走となり、経験を生かした積極的な走りを見せた。

駒大スポーツ新聞編集部のレース分析によると、伊藤は序盤から先頭との差を詰め、7キロ過ぎには順天堂大学を追い抜いて6位に浮上した。

大学駅伝でのラストランを、好記録で締めくくった選手の一人だった。

佐藤圭汰:10区で区間新記録を達成

2026年大会の個人ハイライトは、やはり10区の佐藤圭汰だろう。

佐藤は1時間07分31秒で区間1位を獲得。10区の区間新記録を樹立した。

加えて、この走りにはコンディション面の難しさもあった。

駒大スポーツ新聞編集部の記事によると、佐藤は大会の約1カ月前に大腿骨の疲労骨折を経験しており、万全とはいえない状態で最終区間に臨んでいた。

7位で受け取ったたすきを前へと運び、途中で城西大学を追い抜いて6位に浮上。最終的に5位の中央大学には届かなかったものの、個人として最高の結果を残した。

この10区の走りは、駒澤大学の底力を象徴するものだった。

【なぜ総合6位だったのか】2026年大会の強みと課題

区間別の数字を見ると、駒澤大学が6位に終わった要因は、特定の区間における順位変動にあった。

最大の課題は4区の区間19位

往路で最も苦しい結果となったのは4区だ。

3区の帰山侑大は区間2位という好走を見せ、チームを上位争いに押し上げた。しかし、4区の村上響は1時間03分24秒で区間19位となり、順位を落とした。

駒大スポーツ新聞編集部のレース分析では、村上は序盤に城西大学を捉え、一時は2位に浮上したものの、その後に早稲田大学や國學院大學などにかわされたと報じられている。

最終的には7位で5区へたすきをつないだ。

ここで生じた順位の後退が、往路全体の成績に大きく影響した。

5区は7位で踏ん張る

山登りの5区を担当した安原海晴は区間7位。

本来は復路の8区を走った経験があったが、チーム事情もあり、今回は初めて5区を担当した。

結果は1時間11分38秒。順位を上げることはできなかったものの、7位を維持して芦ノ湖に到着した。

往路7位という結果には悔しさが残るが、山登りで大きく崩れなかったことは評価できる。

復路は6区と10区がチームを支えた

復路では伊藤蒼唯が区間2位、山川拓馬が区間4位、佐藤圭汰が区間1位と、上位の走りが続いた。

特に10区の佐藤は、6位との差を縮めるだけでなく、実際に城西大学を抜いて総合6位を確保した。

一方、7区の谷中晴は区間9位、9区の菅谷希弥は区間10位。全区間で上位を維持するまでには至らなかった。

つまり、2026年の駒澤大学は、エース級の選手が区間上位を獲得する力を持っていた一方、区間ごとの成績のばらつきが総合順位に影響した大会だった。

けが人が相次いだチーム事情

もう一つ見逃せないのが、選手のコンディションだ。

駒大スポーツ新聞編集部は、2026年大会について、主力選手にけが人が相次いだ厳しいチーム状況だったと伝えている。

山川拓馬も12月にぎっくり腰を経験しており、万全ではない状態で8区を担当した。

佐藤圭汰も疲労骨折からの復帰過程で10区を走っている。

こうした状況を踏まえると、総合6位という結果は単純な戦力不足だけでは説明できない。選手の故障による区間配置の変更や、代替選手への負担も考慮する必要がある。

【駒澤大学の箱根駅伝歴代成績】総合優勝8回の実績

駒澤大学は箱根駅伝の歴史において、常に優勝争いに加わってきた強豪校だ。

箱根駅伝公式サイトの優勝回数ランキングでは、通算8回の総合優勝で7位に位置している。

優勝した大会は次の8回だ。

- 第76回・2000年
- 第78回・2002年
- 第79回・2003年
- 第80回・2004年
- 第81回・2005年
- 第84回・2008年
- 第97回・2021年
- 第99回・2023年

特に2002年から2005年にかけては4年連続で総合優勝を達成。大学駅伝界における駒澤大学の強さを印象づけた時期だった。

その後も2021年、2023年に優勝しており、長期にわたって上位争いを続けている。

直近6大会の総合順位

近年の成績を並べると、駒澤大学がどのように順位を変動させてきたかが分かる。

- 2021年・第97回:優勝(10時間56分04秒)
- 2022年・第98回:3位(10時間54分57秒)
- 2023年・第99回:優勝(10時間47分11秒)
- 2024年・第100回:2位(10時間48分00秒)
- 2025年・第101回:2位(10時間44分07秒)
- 2026年・第102回:6位(10時間44分50秒)

この推移から分かるのは、2026年の6位が近年の成績と比べて後退した結果だということだ。

一方で、2023年の優勝後も2024年と2025年は連続して2位に入っている。優勝を争う力が一度失われたわけではない。

2026年の総合タイムは、前年より43秒遅かった。タイム差だけを見ると小さく感じるが、他大学も高速化する中で、そのわずかな差が順位に反映された。

箱根駅伝の優勝回数だけでは測れない強さ

駒澤大学の強さは、総合優勝回数だけでは判断できない。

2025年の第101回大会では、総合2位ながら復路優勝を達成。復路タイム5時間20分50秒という大学の歴代最高記録を残した。

2026年も復路3位を獲得している。

このように、往路と復路の両方で安定した成績を残してきたことが、長年にわたって強豪校であり続けている理由の一つだ。

【2026年の6位でシード権を獲得】第103回箱根駅伝への影響

総合6位という結果には、翌年の大会に向けた大きな意味がある。

箱根駅伝では、総合10位以内に入った大学に翌年大会のシード権が与えられる。

駒澤大学は2026年大会で6位となったため、2027年の第103回大会へのシード権を獲得した。

予選会を経ずに本大会への出場権を確保できたことは、チームにとって重要なメリットだ。

予選会への調整に時間を割く必要がなく、秋以降のトレーニングやチームづくりを本大会に向けて進められる。

ただし、シード権の獲得と総合優勝を狙える戦力の完成は別問題だ。2027年は主力の卒業による戦力変化も避けられない。

【第103回箱根駅伝2027】駒澤大学の注目選手と巻き返しのポイント

第103回東京箱根間往復大学駅伝競走は、2027年1月2日・3日に開催される。

2026年11月現在、駒澤大学は秋の三大駅伝で7位、6位という結果を残している。

- 2026年10月12日・出雲駅伝:7位
- 2026年11月1日・全日本大学駅伝:6位

全日本大学駅伝では、5時間11分29秒で総合6位だった。

2027年の箱根駅伝を考えるうえでは、この秋の大会で結果を残した選手たちの成長が重要になる。

小山翔也:最後の箱根でチームを引っ張れるか

2026年大会で1区区間5位、駒大新記録を残した小山翔也は、2027年大会でも注目したい選手だ。

2026年10月の出雲駅伝では4区を担当し、17分24秒で区間4位。駒澤大学の新記録も樹立した。

箱根での1区経験に加えて、異なる区間でも結果を残していることは大きな強みだ。

2027年1月の箱根駅伝は、4年生として迎える最後の大会。スタート区間で再び流れを作れるかが注目される。

桑田駿介:長距離区間を担う戦力

桑田駿介も2027年の重要な候補だ。

2026年箱根駅伝では2区を担当し、1時間06分19秒で区間8位。初めての花の2区で経験を積んだ。

加えて、11月1日の全日本大学駅伝では7区に出場し、51分47秒で区間6位を記録した。

長距離区間での経験を重ねていることから、2027年大会でも主要区間を担う可能性がある。

谷中晴:箱根経験を生かした成長に期待

谷中晴は2026年大会で7区を担当し、区間9位だった。

1年次にも箱根駅伝の3区を経験しており、箱根路での出走経験を持つ選手だ。

2026年大会では復路の7区を担当したが、今後は走力と安定感をさらに高められるかが課題になる。

上級生としてチームを支える立場になるため、主要区間でどのような役割を担うかにも注目したい。

菅谷希弥:復路の経験を次につなげられるか

2026年大会で箱根初出走を果たした菅谷希弥も、成長が期待される選手の一人。

9区で1時間09分17秒、区間10位を記録した。

2026年11月の全日本大学駅伝では6区に出場し、37分25秒で区間8位だった。

箱根の長距離区間と全日本での経験を積んでおり、2027年に向けてどこまで走力を伸ばせるかが注目点となる。

鈴木大翔:1年生ながら区間新記録を達成

2027年の駒澤大学で特に注目したい新戦力が鈴木大翔だ。

2026年10月の出雲駅伝では1区を担当し、22分42秒で区間賞を獲得。

続く11月1日の全日本大学駅伝では2区に出場し、30分57秒で区間3位。区間新記録を樹立した。

1年生ながら三大駅伝で結果を残したことは、チームにとって明るい材料だ。

箱根駅伝は出雲や全日本とは区間距離もコース特性も異なる。長距離への対応力が今後のポイントになるが、将来の主力候補として期待が集まる。

上岡煌・牟田凜太・池谷陸斗にも注目

2026年秋の全日本大学駅伝では、若い選手たちにも出場機会が与えられた。

上岡煌は1区で27分48秒、区間3位。牟田凜太は3区で33分52秒、区間6位を記録した。

池谷陸斗も4区に出場し、34分14秒で区間10位だった。

特に上岡は出雲駅伝でも2区を担当しており、複数の駅伝を経験している。

こうした選手層の厚みが、2027年大会でどの程度発揮されるかが重要になる。

なお、これらは2026年秋の実績を踏まえた注目候補であり、2027年箱根駅伝の正式な区間エントリーや出走確定メンバーを示すものではない。

【プロの結論】駒澤大学が2027年に優勝争いへ戻るための条件

2026年大会の駒澤大学を数字から評価すると、強みと課題は明確だ。

強みは、エース級の選手が大舞台で結果を残す能力である。

小山翔也の1区駒大新記録、伊藤蒼唯の6区駒大新記録、佐藤圭汰の10区区間新記録は、個々の選手が高い競技力を備えていることを証明した。

一方で、4区の区間19位をはじめ、区間ごとの成績に差があったことは総合優勝を狙ううえでの課題だ。

2027年に向けて注目したい要点は次の3つになる。

第一に、往路の安定感。

1区から3区までの流れを維持し、4区・5区で順位を落とさないことが重要だ。特に山登りの5区は、チーム全体の総合順位を左右する重要区間となる。

第二に、主力卒業後のエース育成。

佐藤圭汰や伊藤蒼唯ら4年生が卒業することで、チームの主力構成は変わる。小山翔也や桑田駿介を中心に、新しいエースがどこまで育つかがポイントになる。

第三に、選手層の充実。

鈴木大翔や上岡煌など、若い世代が秋の駅伝で結果を残したことは大きい。特定の選手に負担を集中させず、10区間を安定して走れる選手層を形成できるかが、優勝争い復帰の条件になる。

駒澤大学は通算8回の総合優勝を誇る伝統校であり、2026年の6位だけでその競争力を判断するのは早い。

2027年大会では、個人の区間賞だけでなく、10人全員が大きな失速なくたすきをつなげるかどうかに注目したい。

【箱根駅伝の駒澤大学に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:駒澤大学の2026年箱根駅伝の総合順位は何位?
A1:第102回大会で総合6位でした。総合タイムは10時間44分50秒、往路7位、復路3位です。

Q2:2026年の駒澤大学で区間賞を獲得した選手は誰?
A2:10区の佐藤圭汰です。1時間07分31秒で区間1位となり、区間新記録を樹立しました。

Q3:伊藤蒼唯の2026年箱根駅伝の成績は?
A3:6区で56分50秒を記録し、区間2位でした。駒澤大学の6区新記録も樹立しています。

Q4:駒澤大学の箱根駅伝の総合優勝回数は?
A4:2026年大会終了時点で通算8回です。2000年、2002~2005年、2008年、2021年、2023年に優勝しています。

Q5:駒澤大学は2027年の箱根駅伝に出場できる?
A5:出場できます。2026年大会で総合6位となり、翌年大会のシード権を獲得しています。

Q6:2027年の駒澤大学で注目される選手は?
A6:小山翔也、桑田駿介、谷中晴、菅谷希弥、鈴木大翔、上岡煌、牟田凜太などです。秋の出雲駅伝・全日本大学駅伝での成績や箱根経験が注目材料になります。

Q7:第103回箱根駅伝はいつ開催される?
A7:2027年1月2日(土)が往路、1月3日(日)が復路です。駒澤大学はシード校として出場します。

2026年の駒澤大学は、第102回箱根駅伝で総合6位、10時間44分50秒という成績を残した。

往路7位から復路3位へ巻き返した背景には、伊藤蒼唯の6区区間2位、佐藤圭汰の10区区間新記録など、主力選手の力強い走りがあった。

一方、4区の区間19位や主力のけがによるチーム編成の難しさなど、総合優勝に向けた課題も浮き彫りになった。

歴代8回の優勝実績を持つ駒澤大学にとって、2027年は新しいチームの実力を示す重要な大会になる。

小山翔也ら経験豊富な選手と、鈴木大翔や上岡煌といった若い選手の融合が、巻き返しの鍵を握る。

第103回箱根駅伝で駒澤大学が再び優勝争いに加われるのか。 その答えは、秋から冬にかけての選手の成長と、10区間を通したチーム全体の安定感にかかっている。

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