2026年11月3日現在、2027年1月2日・3日に開催される第103回箱根駅伝では、関東学生連合チームの編成が進んでいます。今大会の関東学生連合は、予選会11~20位の大学から選ばれる「チーム枠10人」と、21位以下の大学から個人成績を基準に選ばれる「個人枠6人」の合計16人で構成されます。
すでに個人枠では、慶應義塾大学の成沢翔英、一橋大学の有川紘樹、立正大学の橋本将汰ら6人が決定。一方、チーム枠10校の代表選手は12月10日のチームエントリーで発表される予定です。出走経験2回以内という条件や外国人留学生の扱い、オープン参加による順位・記録の違いも、メンバーを理解するうえで欠かせません。
【2027年最新】第103回箱根駅伝の関東学生連合はどう編成される?

第103回箱根駅伝の関東学生連合は、従来の選考方式から変更された新しい16人編成ルールに基づいて選ばれます。
この方式は第102回大会(2026年)から導入されたもので、関東学生陸上競技連盟が2025年6月19日に公表した新たな取り組みに盛り込まれています。
大きな特徴は、予選会で惜しくも本戦出場を逃した大学に、2種類の出場機会を設けたことです。
チーム枠10人と個人枠6人の合計16人関東学生連合の編成は、次の2つに分かれています。
チーム枠10人は、予選会総合11~20位に入った10大学に、それぞれ1人分の出場枠を与える仕組みです。各大学が代表選手を選びます。
個人枠6人は、予選会総合21位以下の大学に所属する選手から、個人順位上位者を選ぶ仕組みです。ただし、同じ大学から選ばれるのは1人までとなっています。
つまり、大学としては本戦出場を逃していても、選手個人の走力が高ければ箱根路に進める可能性があります。
この変更について関東学連は、予選会終了後も各大学内で個人出場を目指す競争を生み出すことと、チーム順位が下位でも選手が出場できる多様性の確保を目的として説明しています。
第103回大会の開催日程- 往路:2027年1月2日(土)
- 復路:2027年1月3日(日)
- 大会:第103回東京箱根間往復大学駅伝競走
- 開催地:東京・大手町から神奈川・箱根町まで
関東学生連合は、本戦出場を決めた20大学とは別に参加する混成チームです。大学単位で出場するチームとは異なり、複数大学の選手が1つのチームとして襷をつなぎます。
【選考方法を解説】予選会11~20位と21位以下で何が違う?
関東学生連合の選考で最初に理解しておきたいのが、予選会の大学順位によって出場枠が変わる点です。
予選会11~20位は各大学に1枠2026年10月17日に開催された第103回箱根駅伝予選会では、上位10大学が本戦出場権を獲得しました。
その一方、11~20位に入った大学には、関東学生連合のチーム枠が1人ずつ与えられています。
対象となった10大学は次のとおりです。
- 11位:国士舘大学
- 12位:武蔵野学院大学
- 13位:立教大学
- 14位:明治大学
- 15位:東京国際大学
- 16位:駿河台大学
- 17位:麗澤大学
- 18位:筑波大学
- 19位:拓殖大学
- 20位:日本薬科大学
これらの大学は、大学として本戦に進むことはできませんでしたが、各校1人の選手を関東学生連合に送り出す権利を得ました。
なお、大学の代表選手は予選会の個人順位だけで機械的に決まるわけではありません。各大学がチーム枠の代表を選出します。
予選会21位以下は個人順位で6人を選出個人枠では、予選会総合21位以下の大学に所属する選手が対象です。
各大学から最大1人という条件のもと、予選会の個人順位上位6人が選出されます。
この仕組みによって、大学全体の順位が低くても、個人として優れた結果を残した選手には箱根駅伝への道が開かれています。
注目したいのは、個人枠では所属大学の総合順位が付いていること自体は必須条件ではない点です。関東学連の選考に関する訂正文書では、完走者が10人に達せず大学の総合順位が付かなかった場合でも、個人順位が上位で必要な条件を満たせば選出対象になると説明されています。
したがって、個人枠は大学の順位を競う制度というより、選手個人の競技成績を評価する制度と考えると分かりやすいでしょう。
【第103回メンバー一覧】成沢翔英・有川紘樹・橋本将汰ら6人が決定
2027年大会に向けて、個人枠6人はすでに決定しています。
関東学生陸上競技連盟が2026年10月22日付で掲載した選手・スタッフ一覧には、6人の氏名、所属大学、学年、予選会順位、予選会記録が記載されています。
個人枠で選ばれた6選手| 選手名 | 所属大学 | 学年 | 予選会順位 | 予選会記録 |
|---|---|---|---|---|
| 成沢翔英 | 慶應義塾大学 | 3年 | 27位 | 1時間02分48秒 |
| 木村楓斗 | 流通経済大学 | 4年 | 61位 | 1時間03分18秒 |
| 尾島樹 | 上武大学 | 3年 | 69位 | 1時間03分34秒 |
| 有川紘樹 | 一橋大学 | 4年 | 79位 | 1時間03分43秒 |
| 橋本将汰 | 立正大学 | 4年 | 88位 | 1時間03分49秒 |
| 髙橋歩夢 | 明治学院大学 | 4年 | 109位 | 1時間04分00秒 |
※学年は2026年度の表記です。記録は2026年10月17日の予選会におけるものです。
慶應義塾大学・成沢翔英は個人27位で選出6人の中で最も高い個人順位を記録したのが、慶應義塾大学3年の成沢翔英です。
予選会では1時間02分48秒、個人27位という成績を残しました。大学の総合順位は個人枠の対象条件を満たす21位以下でしたが、個人の走りによって箱根駅伝への出場機会をつかみました。
ここで注目したいのは、個人枠の選手が必ずしも予選会全体の個人上位6人ではないという点です。
個人枠では、所属大学が21位以下であること、外国人留学生ではないこと、過去の本戦出走回数が条件内であること、同じ大学から複数人を選ばないことなど、複数の条件が適用されます。
そのため、成沢の27位という順位は、こうした選考条件を通過した候補者の中での選出結果として理解する必要があります。
一橋大学・有川紘樹と立正大学・橋本将汰にも注目今回の個人枠では、一橋大学の有川紘樹と立正大学の橋本将汰も選出されました。
両大学にとって、関東学生連合を通じた箱根路への選手選出は初めてと報じられています。
有川は予選会79位、1時間03分43秒。橋本は88位、1時間03分49秒でした。
箱根駅伝は大学対抗の大会というイメージが強いものの、こうした選手の選出は、大学の競技環境やチーム順位だけでは測れない個人の努力が舞台につながることを示しています。
また、明治学院大学の髙橋歩夢は109位で選ばれました。前回大会にも関東学生連合の選手として出場しており、2年連続の選出となっています。
チーム枠10人の正式発表は12月10日個人枠6人は決定していますが、チーム枠10校の代表選手は、2026年11月3日時点ではまだ公表されていません。
関東学連の公式一覧では、12月10日のチームエントリーで選手を発表する予定とされています。
そのため、現段階で第103回関東学生連合の16人全員が確定したと理解するのは正確ではありません。個人枠6人の決定と、チーム枠10人の発表を分けて確認することが大切です。
【出場条件の注意点】過去2回の出走制限と外国人留学生の扱い
関東学生連合の選考では、予選会の順位だけでなく、本戦への過去の出走経験も審査されます。
本戦で2回以上出走した選手は選考対象外第102回大会から変更されたルールの一つが、箱根駅伝本戦での出走回数です。
変更前は、単独大学のチームまたは連合チームで本戦に1回以上出走した選手は、関東学生連合の選考対象から除外されていました。
しかし、第102回大会からは条件が緩和され、本戦で2回以上の出走経験がある選手が対象外となりました。
つまり、過去に1回出走した経験がある選手は、その他の条件を満たせば再び関東学生連合に選ばれる可能性があります。
一方、大学代表として2回出走した選手や、大学代表と関東学生連合を合わせて2回出走した選手は、原則として対象外です。
この変更には、より幅広い選手に箱根駅伝を経験する機会を与えるとともに、経験を積んだ選手が再び出場して競技力向上に貢献できるようにする狙いがあります。
外国人留学生は選考対象外もう一つの重要な条件が、外国人留学生選手の扱いです。
関東学連が2025年6月19日に公表した編成方法の変更資料では、外国人留学生選手を選考対象としない従来の条件を維持すると明記しています。
そのため、予選会で優れた個人成績を残した外国人留学生であっても、関東学生連合の個人枠には選ばれません。
これは予選会の個人順位をそのまま上から6人選ぶ制度ではないことを理解するうえで要点です。
選考条件を整理すると- チーム枠は予選会総合11~20位の大学が対象。
- 個人枠は予選会総合21位以下の大学に所属する選手が対象。
- 個人枠は各大学1人まで。
- 外国人留学生選手は対象外。
- 箱根駅伝本戦で2回以上出走した選手は対象外。
- 個人枠では大学の総合順位が付いていなくても、個人順位などの条件を満たせば選考対象になり得る。
選考の要点は、予選会の個人成績だけでなく、大学順位、所属大学ごとの人数制限、出走経験などを組み合わせて判断することです。
【オープン参加の仕組み】関東学生連合の順位と記録はどう扱われる?
関東学生連合について、箱根駅伝の視聴者が特に混乱しやすいのが、オープン参加という扱いです。
関東学生連合は本戦に出場しますが、一般の大学チームと同じ条件で正式な総合順位を争うわけではありません。
総合順位は正式な順位に含まれない関東学生連合は、複数大学の選手で編成された混成チームです。そのため、本戦ではオープン参加として扱われます。
各大学の総合順位とは別に記録が集計され、公式の記録上では「参考」と表示されます。
仮に関東学生連合の総合タイムが20大学の一部を上回ったとしても、そのタイムによって正式な大学順位が変わることはありません。
区間順位や個人記録も参考扱い同様に、関東学生連合の選手が区間で優れたタイムを記録しても、正式な区間順位の対象にはなりません。
ただし、走った区間の記録自体が無意味になるわけではありません。公式サイトの過去の記録にも、選手名や区間タイムが掲載されています。
そのため、関東学生連合の選手がどのような走りを見せたのか、各区間でどれほどのタイムを残したのかは、競技記録として振り返ることができます。
オープン参加でも箱根路を走る価値は大きい正式な順位が付かないからといって、関東学生連合の出場価値が低いわけではありません。
個人枠の選手にとっては、所属大学の本戦出場がかなわなくても、箱根駅伝という大舞台で自分の実力を示す機会になります。
チーム枠の選手にとっても、大学の代表として箱根路を走る経験は、競技生活における大きな実績となります。
また、異なる大学で練習を重ねてきた選手が一つの襷をつなぐという点も、関東学生連合ならではの見どころです。
【歴代成績を比較】関東学生連合は過去に何位だった?
関東学生連合の歴代成績を振り返ると、時代によってチームの名称や大会での扱いが異なっていることが分かります。
過去には「関東学連選抜」として出場していた時期もあり、現在の関東学生連合につながる混成チームの歴史を形成しています。
第84回大会では総合4位の実績歴史的な好成績として知られるのが、2008年の第84回大会です。
当時の関東学連選抜は、総合4位、11時間12分25秒という結果を残しました。
この大会では往路5時間36分25秒、復路5時間36分00秒で、大学単位の強豪校と競り合う走りを見せています。
その翌年の第85回大会でも総合9位を記録しており、混成チームが上位に食い込めることを示しました。
近年の関東学生連合の総合記録現在の関東学生連合について、箱根駅伝公式サイトに掲載されている近年の総合記録を振り返ります。
- 第98回・2022年:11時間00分25秒
- 第99回・2023年:11時間17分13秒
- 第101回・2025年:11時間06分53秒
- 第102回・2026年:10時間57分35秒
特に注目したいのが、2026年の第102回大会です。
関東学生連合は10時間57分35秒を記録し、往路5時間32分02秒、復路5時間25分33秒で走り切りました。
関東学生連合名義の近年の記録として、初めて10時間台に到達した大会となっています。
もちろん、この記録はオープン参加による参考記録です。しかし、チームとしての走力を測るうえでは大きな成果です。
2027年大会は記録更新にも期待第102回大会で10時間台を記録したことを踏まえると、第103回大会でどのようなタイムが出るかも注目点になります。
今回の個人枠には、予選会で個人27位だった成沢翔英をはじめ、異なる大学から実力を持った選手が集まりました。
加えて、チーム枠10人の代表選手が加わることで、最終的な16人の構成が決まります。
異なる大学の選手がどのように連携し、往路・復路を走るのか。単独大学のチームとは違った編成の難しさと可能性が、関東学生連合の大きな見どころです。
【箱根駅伝関東学生連合に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2027年の関東学生連合メンバーは誰ですか?
A1:2026年11月3日時点で、個人枠の6人が発表されています。成沢翔英(慶應義塾大学)、木村楓斗(流通経済大学)、尾島樹(上武大学)、有川紘樹(一橋大学)、橋本将汰(立正大学)、髙橋歩夢(明治学院大学)です。チーム枠10人は12月10日のチームエントリーで発表予定です。
Q2:関東学生連合は何人で編成されますか?
A2:チーム枠10人と個人枠6人の合計16人です。ただし、16人全員が本戦で走るわけではありません。実際の駅伝は10区間で行われ、区間エントリーによって出走選手が決まります。
Q3:予選会21位以下なら誰でも選ばれますか?
A3:いいえ。個人順位上位者から選ばれますが、各大学1人までという条件があります。また、外国人留学生選手や、本戦で2回以上出走した経験がある選手は対象外です。
Q4:関東学生連合に正式な順位は付きますか?
A4:付きません。オープン参加のため、総合順位や区間順位は参考扱いとなります。タイムは公式記録に掲載されますが、大学の正式な順位には反映されません。
Q5:過去に箱根駅伝を走った選手も選ばれますか?
A5:過去1回の本戦出走経験がある選手は、ほかの条件を満たせば再び選考対象になり得ます。ただし、単独大学または連合チームで2回以上出走した選手は対象外です。
Q6:関東学生連合のチーム枠10人はいつ発表されますか?
A6:関東学連の公式発表では、2026年12月10日のチームエントリーで発表予定です。現時点で確定しているのは、チーム枠の対象となる10大学と個人枠6人です。
第103回箱根駅伝の関東学生連合は、予選会11~20位の大学から選ぶチーム枠10人と、21位以下の大学から選ぶ個人枠6人による16人編成です。
2026年11月3日時点では、成沢翔英、木村楓斗、尾島樹、有川紘樹、橋本将汰、髙橋歩夢の個人枠6人が決定しています。国士舘大学や武蔵野学院大学など、チーム枠の対象となった10大学の代表選手は12月10日の発表を待つ段階です。
また、選考では外国人留学生の対象外規定や、本戦で2回以上出走した選手の除外条件が適用されます。オープン参加のため正式な順位は付きませんが、2026年の第102回大会では10時間57分35秒という好記録を残しました。
【プロの結論】2027年の関東学生連合を楽しむなら、まずは12月10日のチーム枠代表選手の発表に注目してください。すでに決定している個人枠6人と合わせて16人の顔ぶれがそろえば、各大学の垣根を越えたチームの全体像が見えてきます。
大学としての本戦出場を逃しても、個人の努力によって箱根路に立てる。その可能性を形にするのが関東学生連合です。2027年の箱根駅伝では、順位だけでは測れない16人それぞれの挑戦にも注目したいところです。
編集上の重要な確認点: 本文の選考条件は関東学生陸上競技連盟の2025年6月19日付公式資料、個人枠6人とチーム枠10校は2026年10月22日付公式一覧、歴代記録は箱根駅伝公式記録に基づいています。特に、個人枠の6人とチーム枠の代表選手10人は発表状況が異なるため、記事内でも区別しています。
参照した主な資料:
- 関東学生陸上競技連盟「箱根駅伝に関する新たな取り組みについて」
- 関東学生陸上競技連盟「第103回関東学生連合チーム 選手・スタッフ一覧」
- 箱根駅伝公式サイト「関東学生連合・過去の記録」
- 箱根駅伝公式サイト「第84回大会・過去の記録」