2026年11月2日時点のロサンゼルス・ドジャースの移籍市場では、主力投手のFA流出と2027年に向けたブルペン再編が大きな焦点になっている。10月28日には右腕アルベルト・サントスとのマイナー契約が成立。加えて、タリク・スクーバル、エバン・フィリップス、ブレイク・トライネン、アレックス・ベシアらがFAとなり、ベテラン内野手ミゲル・ロハスは現役引退を表明した。
とりわけ注目されるのが、2026年8月に大型トレードで獲得したスクーバルの去就だ。ドジャースはシーズン終了後に再契約できるのか。それとも短期間の在籍で別の球団へ移るのか。球団の公式取引記録、MLBのFA情報、現地報道を照らし合わせると、2027年のチーム編成に影響する複数の課題が見えてくる。
【最新速報】ドジャース移籍情報2026年11月の確定事項は?

2026年11月2日時点で押さえておきたいのは、10月末に成立したマイナー契約と、ポストシーズン終了後に発生したFAだ。大型補強が次々と決まっている状況ではなく、2027年の戦力構想を組み立てるための人員整理と交渉準備が進んでいる。
10月28日、アルベルト・サントスとマイナー契約マイナーリーグ公式の取引記録によると、ドジャースは10月28日、右投手アルベルト・サントス(Alberto Santos)とマイナー契約を結んだ。
ここで重要なのは契約の種類である。これはメジャー契約ではなく、マイナー契約だ。したがって、この発表だけでサントスのメジャー昇格や40人枠への登録が確定したわけではない。
球団にとってマイナー契約は、選手層を広げながら将来の戦力候補を確保する手段の一つだ。大型契約で即戦力を獲得する動きとは異なり、育成環境や競争を通じて戦力化を目指す補強と位置づけられる。
10月29日、8選手がFAにワールドシリーズ終了後、ドジャースからは9選手がFAとなった。そのうちミゲル・ロハスはすでに引退を表明しているため、現役選手として新たな契約先を探す立場にあるのは8選手だ。
顔ぶれを見ると、投手陣への影響が大きい。先発投手のタリク・スクーバル、エリック・ラウアー、クリス・ブービック(Kris Bubic)に加え、救援陣のブルスダー・グラテロール、エバン・フィリップス、ブレイク・トライネン、アレックス・ベシアがFAとなった。
野手ではキケ・ヘルナンデス(Kiké Hernández)もFAに。複数ポジションを守れるユーティリティー選手の去就も、内野の編成に影響する。
【FA選手一覧】ロサンゼルス・ドジャースから誰が退団する?
2026年オフのドジャースFA市場は、単純な人数以上に投手の構成が問題になる。9人という数字には引退するロハスが含まれており、実際に移籍交渉の対象となる現役選手は8人だ。
先発投手3人の去就最大の注目はスクーバルだ。2026年途中に獲得した左腕で、2年連続ア・リーグのサイ・ヤング賞を獲得した実績を持つ。FA市場でも特に注目度の高い先発投手であり、ドジャースが再契約に動くかどうかが焦点となる。
エリック・ラウアーとクリス・ブービックも先発候補として重要な存在だ。ラウアーはシーズン途中にブルージェイズから加入。ブービックはロイヤルズでの実績を持つ左腕だが、2026年は故障による離脱も経験した。
両選手の退団が決まれば、ローテーションの控えやシーズン途中の故障に備える先発の層をどう補うかが課題になる。
救援投手4人の流出リスクブルペンではグラテロール、フィリップス、トライネン、ベシアの4人がFAとなった。
この4人が全員チームを離れる場合、ドジャースは勝ち試合の終盤を支える投手だけでなく、試合中盤から終盤へつなぐ役割も再構築しなければならない。
特にフィリップスやトライネンのように重要な局面を任されてきた投手の去就は、2027年の継投パターンにも関係する。ベシアのような左腕リリーフの補充も検討課題だ。
キケ・ヘルナンデスとミゲル・ロハスの違いキケ・ヘルナンデスは複数ポジションを守れるユーティリティー選手であり、FA後の再契約は野手の控え層に関係する。
一方、ロハスは引退を決断した。MLB公式記事によれば、2026年シーズン終了後はドジャースの選手育成部門で働く予定で、具体的な役職は今後決められるという。
つまり、ロハスは単純な退団選手ではない。選手としてはユニフォームを脱ぐものの、球団との関係は続く。
【時系列・関係者一覧】ドジャースの移籍と退団を表で整理
2026年のドジャースの動きを時系列で追うと、スクーバルの獲得、ロハスの引退、サントスのマイナー契約、FAの発生という流れが確認できる。それぞれは契約上の意味が異なるため、同じ「移籍情報」としてまとめて扱わないことが大切だ。
| 時期・人物 | 確定した出来事 | 2026年11月時点の状況 |
|---|---|---|
| 8月2日・タリク・スクーバル | タイガースから大型トレードで獲得 | シーズン終了後にFA |
| 10月15日・ミゲル・ロハス | NLCS敗退直後に現役引退を表明 | 球団の選手育成部門へ移る予定 |
| 10月28日・アルベルト・サントス | 右投手とマイナー契約 | 新たな育成・戦力候補 |
| 10月29日・エリック・ラウアー、クリス・ブービック | FAとなる | 先発投手の補強・再契約候補 |
| 10月29日・エバン・フィリップス、ブレイク・トライネン | FAとなる | 救援陣の再編対象 |
| 10月29日・アレックス・ベシア、ブルスダー・グラテロール | FAとなる | ブルペンの戦力補充が課題 |
| 10月29日・キケ・ヘルナンデス | FAとなる | ユーティリティー枠の再編対象 |
| 11月2日 | FAのクワイエット期間が終了 | 他球団との正式契約が可能に |
この一覧から分かるのは、2026年オフのドジャースが、単に選手を大量放出しているわけではないという点だ。スクーバルのような大物選手の再契約、ブルペンの再構築、ロハスの引退後の役割、若手選手の昇格を同時に考えなければならない。
また、表記にも注意したい。ブービックの英語名はChrisではなくKris、ヘルナンデスは一般にキケ(Kiké)の愛称で知られる。検索結果で表記が異なっても、同じ選手の情報を照合する必要がある。
【最大の注目】タリク・スクーバルはドジャース残留か、それとも移籍か
2026年オフのドジャース移籍市場で最も大きな話題となるのが、タリク・スクーバルのFAだ。
8月2日の大型トレードでドジャースに加入MLB公式発表によると、ドジャースは2026年8月2日、デトロイト・タイガースからスクーバルを獲得した。
対価としてタイガースに移ったのは、外野手ザイア・ホープ、右腕リバー・ライアン、右腕ブレイディ・スミスの3人。MLB Pipelineの有望株ランキングにも入っていた選手を含む、大型の交換だった。
スクーバルは2年連続サイ・ヤング賞受賞者。ドジャースは3連覇を目指すシーズンの途中で、先発陣をさらに強化するために大きな資産を投じた。
ただし、この契約は2026年シーズン終了後のFAを前提とした補強だった。トレードで獲得したことと、長期契約を締結したことは別の話である。
本人はタイガース復帰にも前向きな姿勢2026年8月7日、スクーバルはMLB公式が報じたインタビューで、タイガースで現役生活を全うしたいという希望を示した。また、ポストシーズン終了後の11月に契約交渉が再開することへの期待も語っている。
この発言はドジャースにとって無視できない材料だ。大型トレードを実行したからといって、選手本人がロサンゼルスへの長期残留を約束したわけではない。
一方、タイガース復帰が決まったわけでもない。FA市場では複数球団が交渉できるため、最終的な判断は契約条件、球団の競争力、本人の希望などによって変わる。
ドジャースにとって再契約のメリットと注意点スクーバルを再獲得できれば、山本由伸、ブレイク・スネル、タイラー・グラスノー、ロキ・ササキらと並ぶ先発陣をさらに強化できる。
ただし、2027年以降の長期契約では年俸だけでなく、契約年数や故障リスクも考慮しなければならない。すでに充実した先発陣を持つドジャースにとって、スクーバル獲得が常に最優先とは限らない。
加えて、スクーバルはシーズン途中に球団を移ったため、今回のFAではクオリファイング・オファー(QO)の対象にならない。ドジャースは彼が他球団と契約しても、QOに基づくドラフト指名権補償を受けられない。
11月2日時点で再契約の確定発表はない。したがって、現状は「残留決定」でも「タイガース復帰決定」でもなく、FA市場での交渉が本格化する段階だ。
【2027年補強候補】ドジャースが優先すべき3つのポジション
2027年の補強を考える際、単純にFAとなった選手を同じ人数だけ補充するだけでは十分ではない。ドジャースが目指すべきなのは、投手陣の安定性と野手の若返りを両立させる編成だ。
1. ブルペンの再構築が最優先FAとなった8選手のうち、投手は7人。その中でもグラテロール、フィリップス、トライネン、ベシアという4人が救援投手だ。
複数のリリーフ投手が同時にFAとなると、終盤の勝ちパターンだけでなく、連戦で先発投手が早い回に降板した場合の対応力にも影響する。
2027年に向けては、既存の救援陣を軸にしながら、経験のあるリリーフ投手と若手を組み合わせる必要がある。全員を高額契約で引き留めるより、役割を明確にして複数の投手を確保する方法も現実的だ。
2. 先発陣はスクーバルだけに依存しないMLB.comが紹介した2027年の先発候補には、大谷翔平、山本由伸、ブレイク・スネル、タイラー・グラスノー、佐々木朗希、エメット・シーハン、ジャスティン・ウォロブレスキー、ギャビン・ストーンらがいる。
名前だけを見れば十分な戦力がそろっているように映る。しかし、2026年シーズンは大谷の左膝や右上腕の問題など、先発陣の稼働をめぐる課題も浮き彫りになった。
大谷については、球団側が2027年の春季キャンプまでに二刀流として復帰する見通しを示している。ただし、投手として年間を通してどの程度の登板数を確保できるかは別問題だ。
スクーバルの再契約は大きな戦力アップにつながるが、それだけに依存せず、故障時にもローテーションを維持できる先発の層を確保することが重要になる。
3. 野手の若返りと二塁手の選定2026年のドジャースには、攻撃面でも改善すべき課題があった。ロサンゼルス・タイムズの分析によれば、チームのwRC+は2026年前半の115から後半には105まで低下。2025年後半の109も下回った。
つまり、問題は投手の補強だけではない。シーズン後半に得点を生み出す力が落ちたことも、2027年の編成を考えるうえで重要な材料だ。
MLB.comが指摘した論点の一つが、野手の若返りだ。2026年のドジャースの野手陣は平均年齢30.9歳で、メジャーリーグ全体でも最も高齢のグループだった。
そこで注目されるのが、若手有望株のホスエ・デ・パウラだ。MLB Pipelineの有望株ランキングで全体4位に位置する外野手で、2027年に左翼のレギュラー候補として起用する可能性も取り沙汰されている。
また、アレックス・フリーランドはロハス引退後の内野ユーティリティー枠を担う候補。捕手のダルトン・ラッシングも将来の戦力として期待される。
野手補強では、テオスカー・ヘルナンデスのトレードによって若手の出場機会を確保する可能性も報道で論点になっている。ただし、これは検討されている編成上の選択肢であり、トレード成立が発表されたわけではない。
【プロの結論】補強は人数より役割の再設計が重要2027年のドジャースに必要なのは、FAとなった選手を機械的に全員引き留めることではない。
優先順位を整理すると、次のようになる。
- 最優先:ブルペンの中継ぎ・終盤要員を確保し、救援陣の層を厚くする。
- 重要課題:スクーバルの再契約を検討しつつ、先発ローテーションの故障リスクに備える。
- 中長期課題:デ・パウラやフリーランドらの若手を昇格させ、ベテラン野手への依存を減らす。
大型FA契約による話題性だけを追うのではなく、シーズン162試合を戦い抜くための選手層を整えること。それが2027年の優勝争いにつながる編成判断となる。
2026年11月は、FA市場が本格的に動き出す重要な時期だ。特に今年は、MLBと選手会の労使協定(CBA)が12月1日に期限を迎えるため、通常のオフシーズンとは異なる事情がある。
11月2日午後2時(米太平洋時間)には、5日間のクワイエット期間が終了した。この期間は所属球団が自軍FA選手と優先的に交渉できる仕組みで、終了後は他球団との正式契約が可能になる。
今後の主な日程は次の通りだ。
- 11月2日:FAのクワイエット期間終了、QO提示期限、契約オプションの決定期限。
- 11月10~12日:ラスベガスでGM会議を開催。
- 11月17日:クオリファイング・オファーの受諾・拒否期限。ルール5ドラフトに向けた40人枠の登録期限も設定されている。
- 11月20日:契約管理下にある選手へのテンダー期限。ノンテンダーとなった選手はFAとなる。
- 12月1日:現行CBAの期限。
今回のオフシーズンで見逃せないのが、12月1日のCBA失効だ。
ロサンゼルス・タイムズは、労使交渉がまとまらなければオーナー側がロックアウトに踏み切る可能性を報じている。ロックアウトが発生すれば、球団と選手の交渉や取引が停止する可能性があり、2027年の編成にも影響が及ぶ。
12月7~9日に予定されていたウインターミーティングも、新たな労使協定が成立しなければ開催が難しくなる見通しだ。
このため、ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長にとっては、11月中に補強計画をどこまで具体化できるかが重要になる。
スクーバルのような大型FAとの交渉だけでなく、救援投手の確保、若手の40人枠登録、トレードの可能性まで、複数の選択肢を早い段階から準備する必要がある。
【ドジャース移籍最新】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:タリク・スクーバルは2027年もドジャースに残留する?
A1:2026年11月2日時点で、2027年の再契約は確定していない。8月にタイガースからトレードで加入した後、シーズン終了に伴いFAとなった。本人はタイガースでキャリアを続ける希望も示しており、今後の交渉が焦点となる。
Q2:アルベルト・サントスはドジャースのメジャー新加入選手?
A2:2026年10月28日にマイナー契約を結んだ右投手だ。メジャー契約ではないため、2027年のメジャーリーグ登録や昇格が決まったわけではない。
Q3:ミゲル・ロハスは引退後もドジャースに残る?
A3:現役引退後も球団に残り、選手育成部門で働く予定だ。具体的な役職はまだ確定していないが、選手としてのキャリアを終えてもドジャースとの関係は続く。
Q4:2026年オフにFAとなったドジャースの選手は何人?
A4:9人だ。ただし、そのうちミゲル・ロハスは引退を表明している。現役選手としてFA市場に出るのは、スクーバル、キケ・ヘルナンデス、フィリップス、ベシア、トライネン、ラウアー、ブービック、グラテロールの8人だ。
Q5:ドジャースの2027年補強で最も要点は?
A5:救援投手の補充が大きな課題だ。加えて、先発陣の故障リスクへの備え、野手の若返り、若手有望株の昇格も重要になる。スクーバルの再契約は注目されるが、それだけで全ての課題が解決するわけではない。
2026年11月2日時点のドジャース移籍最新情報を整理すると、確定している大きな動きは、10月28日のアルベルト・サントスとのマイナー契約、8選手のFA、そしてミゲル・ロハスの現役引退だ。
最大の注目選手はタリク・スクーバル。8月の大型トレードで獲得した左腕を再びチームに迎えられるかどうかは、2027年の先発陣を左右する重要なテーマになる。ただし、タイガース復帰の可能性も残されており、現段階で残留を断定することはできない。
一方、フィリップス、トライネン、ベシア、グラテロールのFAによって、ブルペンの再構築は避けて通れない課題となった。加えて、ベテラン野手の出場機会と若手有望株の昇格をどう調整するかも問われている。
今後、特に注目したいのは、FA契約の正式発表、11月17日の40人枠登録、11月20日のテンダー期限、そして12月1日のCBA失効だ。
2027年のドジャースが再び優勝を狙うためには、スター選手の獲得だけでなく、投手層の安定化と次世代の主力育成を同時に進める必要がある。2026年オフは、強豪球団としての競争力を維持しながら、次のチームづくりへ移行する重要な転換期になりそうだ。
主要な事実確認資料
- MLB公式:スクーバルのトレード、FA、ロハスの引退、2026-27年FA市場。
- MiLB公式:アルベルト・サントスの10月28日付マイナー契約。
- ロサンゼルス・タイムズ:ドジャースの2027年補強課題、労使交渉、オフシーズン日程。
- MLB.com:若手有望株、先発ローテーション、野手の若返りに関する分析。