2026年のDeNA対ヤクルトは、25試合でヤクルトが13勝12敗。勝率にするとヤクルト.520、DeNA.480で、両チームの差はわずか1勝だった。
ただし、対戦時の攻撃力と投手成績には明確な差がある。
DeNAはヤクルトとの25試合で115得点、31本塁打を記録。対するヤクルトは88得点、11本塁打だった。打率もDeNAが.262、ヤクルトが.244とDeNAが上回っている。
加えて、投手陣の防御率もDeNAが3.21、ヤクルトが4.58。通常ならDeNAの勝ち越しを予想したくなる数字だ。
それでも最終的にヤクルトが勝ち越した背景には、試合ごとの得点差や接戦での勝ち切り方がある。シーズンを通じたチーム力と、直接対決での勝敗は必ずしも一致しないことを示す結果になった。
【全25試合の結果】開幕3連勝から夏のDeNA巻き返しまで

2026年の対戦は3月27日に横浜スタジアムで開幕し、9月19日の25回戦で終了した。
NPB公式の試合記録と対戦結果の集計を時系列で整理すると、両チームの勢いが何度も入れ替わったことが分かる。
※以下のスコアはDeNA側から表記。
3月:ヤクルトが開幕カードを3連勝- 3月27日・横浜:DeNA 2-3 ヤクルト
- 3月28日・横浜:DeNA 2-5 ヤクルト
- 3月29日・横浜:DeNA 3-5 ヤクルト
開幕3連戦はヤクルトが全勝。DeNAはホームで3連敗を喫し、対戦のスタートで苦しい展開になった。
4月:ヤクルトが主催試合でも連勝- 4月14日・松山:DeNA 3-5 ヤクルト
- 4月16日・神宮:DeNA 0-2 ヤクルト
ヤクルトは2試合ともDeNA打線を抑え、序盤の対戦成績をさらに伸ばした。
5月:大量得点と接戦が交錯- 5月1日・神宮:DeNA 5-16 ヤクルト
- 5月2日・神宮:DeNA 5-6 ヤクルト
- 5月3日・神宮:DeNA 12-2 ヤクルト
- 5月23日・横浜:DeNA 0-6 ヤクルト
- 5月24日・横浜:DeNA 1-0 ヤクルト
5月1日の16得点は、ヤクルトの攻撃力を印象づけた試合だった。
一方、5月3日にはDeNAが12得点で大勝。5月23日には再びヤクルトが完封勝利を収め、翌24日はDeNAが1点差で雪辱した。
7月:DeNAが6連勝で反撃- 7月3日・神宮:DeNA 7-2 ヤクルト
- 7月4日・神宮:DeNA 12-1 ヤクルト
- 7月5日・神宮:DeNA 6-4 ヤクルト
- 7月17日・横浜:DeNA 12-4 ヤクルト
- 7月18日・横浜:DeNA 8-0 ヤクルト
- 7月19日・横浜:DeNA 5-1 ヤクルト
2026年の対戦で特に目立ったのが、この7月のDeNAの巻き返しだ。
神宮で3連勝した後、横浜スタジアムでも3連勝。6試合連続でヤクルトを下し、打線の爆発力を見せつけた。
8月:ヤクルトが神宮で3連勝- 8月14日・神宮:DeNA 2-7 ヤクルト
- 8月15日・神宮:DeNA 3-4 ヤクルト
- 8月16日・神宮:DeNA 1-2 ヤクルト
7月の勢いを維持したいDeNAに対し、ヤクルトが3連勝で応戦。特に15日と16日は1点差の試合で、終盤まで緊張感のある展開となった。
9月:最後まで決着がつかない接戦- 9月8日・横浜:DeNA 1-3 ヤクルト
- 9月9日・横浜:DeNA 9-2 ヤクルト
- 9月10日・横浜:DeNA 8-1 ヤクルト
- 9月17日・神宮:DeNA 2-1 ヤクルト
- 9月18日・横浜:DeNA 1-3 ヤクルト
- 9月19日・横浜:DeNA 5-3 ヤクルト
9月の最後の対戦ではDeNAが4勝2敗と優勢だった。
ただし、シーズン全体の勝敗を逆転するには至らず、最終的にはヤクルトの13勝12敗で全25試合が終了した。
【打率・本塁打・防御率を比較】DeNAが上回った攻守の数字
2026年のDeNA対ヤクルトを分析するうえで重要なのは、直接対決の成績とシーズン全体の成績を分けて考えることだ。
両者を比較すると、DeNAの打撃力と投手力が優れていたことが数字に表れている。
2026年のチーム成績比較| 比較項目 | DeNA | ヤクルト |
|---|---|---|
| 直接対決の試合数 | 25 | 25 |
| 直接対決の勝敗 | 12勝13敗 | 13勝12敗 |
| 直接対決の打率 | .262 | .244 |
| 直接対決の本塁打 | 31本 | 11本 |
| 直接対決の得点 | 115点 | 88点 |
| 直接対決の防御率 | 3.21 | 4.58 |
| シーズン全体の打率 | .246 | .236 |
| シーズン全体の本塁打 | 125本 | 83本 |
| シーズン全体の防御率 | 3.27 | 3.68 |
| シーズン最終順位 | 3位 | 5位 |
| シーズン全体の勝敗 | 71勝69敗3分 | 61勝80敗2分 |
※直接対決の集計とNPBのシーズン全体の公式記録を区別して掲載。
打率比較:DeNAが安定した攻撃力を発揮対戦時のチーム打率はDeNAが.262、ヤクルトが.244。差は1分8厘だった。
シーズン全体でもDeNAが.246、ヤクルトが.236となっており、直接対決だけの偶然ではなく、年間を通してDeNAの打撃成績が上回っていた。
DeNAは安打を得点につなげる力に加え、長打によって一気に試合を動かす攻撃力も持っていた。
本塁打数:31本対11本という大きな差直接対決の本塁打数はDeNAが31本、ヤクルトが11本。
20本もの差が生じた。
シーズン全体でもDeNAは125本、ヤクルトは83本で、42本差となっている。
この数字は、DeNAが長打による得点力で優位だったことを示す。
特に注目されるのが牧秀悟の存在だ。主軸打者が長打を放つことで、単打を重ねる展開とは異なる得点パターンを作り出せた。
防御率比較:DeNA投手陣が優位投手成績でもDeNAに軍配が上がった。
直接対決の防御率はDeNAが3.21、ヤクルトが4.58。シーズン全体でもDeNAが3.27、ヤクルトが3.68だった。
防御率は数値が低いほど優秀である。
特に直接対決では1点以上の差があり、DeNAの投手陣がヤクルト打線を比較的効率よく抑えていたことが分かる。
それにもかかわらずヤクルトが勝ち越した点に、2026年の対戦の特徴がある。
【勝敗を分けたポイント】DeNAの大量得点とヤクルトの接戦の強さ
なぜ打率、本塁打、防御率で優位だったDeNAが負け越したのか。
その答えを探るうえで注目したいのが、25試合の得点差だ。
DeNAは大量得点で得点差を広げた25試合の総得点はDeNAが115点、ヤクルトが88点。DeNAは27点上回った。
加えて、DeNAの勝利12試合における合計得点差は66点。一方、ヤクルトの勝利13試合における合計得点差は39点だった。
つまり、DeNAは勝つ試合で大きく点差をつける傾向があり、ヤクルトはそれより少ない点差で勝利を積み重ねた構図が見える。
5月1日の16失点や、7月のDeNAによる12得点の試合など、両チームとも大量得点の試合があった。
平均的な攻撃力だけでは、最終的な勝敗を説明しきれない。
1点差の試合ではヤクルトが優勢もう一つの注目点が1点差の試合だ。
2026年の直接対決で1点差となった6試合の結果は、ヤクルト4勝、DeNA2勝だった。
具体的には、開幕戦や5月2日、8月15日、8月16日などでヤクルトが接戦を制している。
一方、DeNAも5月24日の1-0や9月17日の2-1など、僅差で勝利した試合があった。
この差は小さいが、25試合全体では1勝差の勝ち越しにつながった。
球場別の対戦成績にも注目主催試合の内訳は次のとおり。
- DeNA主催13試合:DeNA6勝7敗
- ヤクルト主催12試合:ヤクルト7勝5敗
横浜スタジアムではDeNAが6勝7敗とわずかに負け越し。ヤクルト主催試合ではヤクルトが7勝5敗だった。
ホームの利点だけで勝敗が決まったわけではないものの、ヤクルトが自軍主催試合で勝ち越したことは、直接対決の結果を考えるうえで見逃せない。
【注目選手の成績】牧秀悟・深沢鳳介・吉村貢司郎の実力
チーム全体の数字だけでは見えないのが、個々の選手が対戦に与えた影響だ。
2026年はDeNAの牧秀悟、深沢鳳介、ヤクルトの吉村貢司郎に注目したい。
牧秀悟:ヤクルト戦で8本塁打牧秀悟は2026年シーズンに108試合へ出場し、打率.283、30本塁打、75打点を記録した。
特にヤクルト戦での成績は際立っている。
対ヤクルトでは20試合に出場し、打率.311、8本塁打、20打点、OPS1.081を記録した。
9月9日には本塁打を放ち、翌10日にも本塁打を記録。さらに17日の神宮球場での試合でも本塁打を放っている。
対戦相手としてのヤクルトは、牧にとって長打を生み出しやすい相手の一つだった。
チーム全体の31本塁打のうち、牧が8本を占めたこともDeNAの攻撃力を考えるうえで重要だ。
深沢鳳介:ヤクルト戦で3試合連続の好投DeNAの若手投手で特に印象的だったのが深沢鳳介だ。
NPB公式の2026年シーズン終了時の成績は次のとおり。
- 登板:10試合
- 勝利:5勝
- 敗戦:1敗
- 投球回:54回2/3
- 奪三振:37
- 防御率:2.96
さらにヤクルト戦では、7月5日、7月18日、9月10日の3試合に先発し、いずれも勝利投手となった。
特筆すべきは、3試合で合計21イニングを投げ、自責点0に抑えたことだ。
7月18日には9回を投げ切って完封。被安打4、奪三振5という内容だった。
9月10日にも7回を無失点に抑え、DeNAの8-1の勝利に貢献している。
ヤクルト打線に対して安定した投球を見せた深沢は、2026年の対戦を語るうえで欠かせない存在だった。
吉村貢司郎:シーズン成績とDeNA戦の課題ヤクルトの吉村貢司郎は、2026年シーズンに21試合へ登板。
NPB公式の最終成績は次のとおり。
- 登板:21試合
- 勝利:4勝
- 敗戦:12敗
- 投球回:113回1/3
- 奪三振:89
- 防御率:4.84
2025年の防御率3.05と比較すると、2026年は数字を落とした。
DeNA戦では、7月5日に6回5自責点、7月19日に5回5自責点、9月10日に3回4自責点を記録した。
特に9月10日は牧秀悟らDeNA打線に長打を許し、早い段階で降板する展開となった。
一方、開幕戦の3月27日にはDeNAを相手に5回1/3を投げ、2失点で勝利投手になっている。
シーズンを通じて苦戦した登板もあったが、開幕時にはDeNA打線を抑える投球を披露していた。
【歴代対戦成績と2026年の順位】過去の優勢を覆したヤクルト
DeNA対ヤクルトの2026年の結果を理解するには、過去数年間の対戦成績も確認しておきたい。
2025年までの年度別対戦成績では、DeNAが優勢な年が続いていた。
- 2025年:DeNA16勝8敗1分
- 2024年:DeNA15勝10敗
- 2023年:DeNA14勝10敗1分
- 2022年:DeNA9勝16敗
2023年から2025年にかけてDeNAはヤクルトに対して勝ち越していたが、2026年にはヤクルトが13勝12敗で逆転した。
歴代対戦成績の集計では、2025年までの前身球団を含む通算成績はDeNA側から923勝960敗60分け。2026年の25試合を加えると、935勝973敗60分けとなる。
長い歴史の中でも、両チームは一方的な関係ではなく、シーズンによって力関係が変化してきた。
2026年セ・リーグ最終順位2026年のレギュラーシーズン終了時点の順位も確認しておこう。
DeNAは71勝69敗3分で3位。ヤクルトは61勝80敗2分で5位だった。
DeNAはリーグ全体では上位に位置したものの、直接対決ではヤクルトに負け越した。
この結果から分かるのは、リーグ順位と特定チームへの相性は別の指標だということだ。
シーズン全体で安定して勝つ力と、特定の相手との試合で勝ち切る力は必ずしも同じではない。
【DeNA対ヤクルト】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のDeNA対ヤクルトの対戦成績は?
A1:レギュラーシーズン25試合でヤクルトが13勝12敗と勝ち越した。引き分けはなかった。
Q2:2026年のDeNAとヤクルトはどちらが打撃で優れていた?
A2:DeNAが優位だった。直接対決の打率はDeNAが.262、ヤクルトが.244。本塁打数もDeNA31本、ヤクルト11本だった。
Q3:2026年のDeNA対ヤクルトで注目された選手は?
A3:DeNAでは牧秀悟がヤクルト戦で8本塁打を記録。投手では深沢鳳介がヤクルト戦3試合で3勝、防御率0.00相当の無失点投球を見せた。ヤクルトでは吉村貢司郎の先発登板も注目された。
2026年のDeNA対ヤクルトは、25試合でヤクルト13勝12敗。最終的な勝ち越しはヤクルトが手にした。
しかし、対戦時の打率、本塁打数、得点、防御率ではDeNAが上回っている。
特に牧秀悟の8本塁打と深沢鳳介のヤクルト戦3勝は、DeNA側の大きな収穫だった。
一方、ヤクルトは1点差の試合で4勝2敗とし、接戦を制することで対戦成績の優位を築いた。
2026年の対戦から読み取れるのは、打撃力や防御率の優位が、そのまま勝ち越しにつながるわけではないということだ。
来季の対戦を予想する際には、チーム打率や本塁打数だけでなく、先発投手の相性、接戦での勝敗、球場別成績まで確認する必要がある。
DeNAは攻撃力と投手成績、ヤクルトは直接対決の勝ち切る力。2026年の25試合は、両チームの特徴が鮮明に表れたシーズンだった。
主な照合資料
- NPB公式・2026年度セ・リーグチーム打撃成績、投手成績、順位表。
- 2026年DeNA対ヤクルト25試合の対戦別集計・試合結果。
- NPB公式選手成績および牧秀悟の対戦別打撃データ。
- 深沢鳳介・吉村貢司郎の2026年投手成績。
- DeNA対ヤクルトの歴代対戦成績。