2026年7月21日から26日まで、中国・江蘇省常州市で開催された「バドミントン中国オープン2026」。HSBC BWFワールドツアーの最高峰カテゴリーの一つであるSuper1000には、世界のトップ選手が集結し、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの5種目で熱戦が繰り広げられた。大会最大のニュースは、女子シングルスで日本の山口茜が中国の陳雨菲(チェン・ユーフェイ)を破って優勝したことだ。
日本勢では、宮崎友花が女子シングルスでベスト4(3位相当)、福島由紀・松本麻佑組が女子ダブルスで準優勝を記録。世界トップレベルの中国勢や韓国勢を相手に、日本代表が存在感を示した大会となった。ここでは、2026年大会の日程・開催会場・組み合わせ・全種目の決勝スコア・日本勢の勝ち上がり・放送配信情報を整理する。
【大会概要】バドミントン中国オープン2026の日程・開催会場・大会グレード

2026年の中国オープンは、7月21日(火)から26日(日)までの6日間、中国江蘇省の常州市で開催された。
大会の正式名称は「VICTOR China Open 2026」。国際バドミントン連盟(BWF)が運営するHSBC BWFワールドツアーのSuper1000に位置づけられる国際大会だ。
大会基本情報| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会名 | VICTOR China Open 2026 |
| 開催期間 | 2026年7月21日~26日 |
| 開催地 | 中国・江蘇省常州市 |
| 会場 | Olympic Sports Center Gymnasium |
| 大会カテゴリー | HSBC BWFワールドツアー Super1000 |
| 競技種目 | 男女シングルス・男女ダブルス・混合ダブルス |
| 開催期間 | 6日間 |
| 主催 | 中国バドミントン協会 |
日本バドミントン協会の大会情報でも、開催期間は7月21~26日、開催地は中国・常州市、カテゴリーはSuper1000と発表されている。会場はOlympic Sports Center Gymnasiumで、5種目それぞれに32組・32選手規模の本戦ドローが組まれた。
2026年大会の日程と試合スケジュール6日間の大会は、トーナメントの進行に合わせてラウンドが設定された。
| 日程 | 試合内容 |
|---|---|
| 7月21日(火) | 1回戦・上半分 |
| 7月22日(水) | 1回戦・下半分 |
| 7月23日(木) | 2回戦・ベスト16 |
| 7月24日(金) | 準々決勝 |
| 7月25日(土) | 準決勝 |
| 7月26日(日) | 決勝 |
決勝日は中国現地時間13時開始予定。中国標準時は日本より1時間遅いため、日本時間では14時に相当する。
準々決勝と準決勝は午前・午後の2セッションに分けて実施され、最終日に各種目の優勝者が決まった。
Super1000はどれほど重要な大会なのかBWFワールドツアーは、国際大会をカテゴリー別に編成した年間シリーズだ。
Super1000はSuper750やSuper500などと並ぶ上位カテゴリーで、世界ランキング上位選手が集まりやすく、優勝争いのレベルも高い。
中国オープンでは、各国のトップ選手に加え、中国代表の有力選手も多数出場。とりわけ女子シングルスと女子ダブルスは、中国勢と日本勢の実力が直接ぶつかる注目種目となった。
【全種目の試合結果】中国オープン2026の優勝者と決勝スコア一覧
2026年大会では、5種目すべての決勝が7月26日に行われた。
最終的に中国が2種目、インドネシア、チャイニーズ・タイペイ、日本がそれぞれ1種目を制した。
全5種目の決勝結果※スコアは各ゲームの得点。優勝者を先に記載。中国オリンピック委員会が掲載した新華社の大会報道および大会結果資料に基づく。
男子シングルス:チョウ・ティエンチェンが歴史的な優勝男子シングルスは、チャイニーズ・タイペイのチョウ・ティエンチェンが制した。
決勝の相手はフランスのトマ・ジュニア・ポポフ。チョウは第1ゲームを21-15で先取したものの、第2ゲームは7-21と大きく落とした。
しかし、最終ゲームでは立て直し、21-13で勝利。ゲームカウント2-1でタイトルを獲得した。
新華社によると、36歳のチョウはこの優勝によって、Super1000史上最年長の優勝者となった。
長年トップレベルで戦ってきたベテランが、若い選手たちを相手に再び頂点に立ったことは、今大会を象徴する出来事の一つだった。
女子シングルス:山口茜が陳雨菲をストレートで撃破日本の山口茜は、決勝で中国の陳雨菲と対戦した。
第1ゲームは21-18。競り合いを制して先行すると、第2ゲームも21-16で取り切った。
ゲームカウント2-0。ホーム開催で優勝を狙った陳雨菲を退け、山口が女子シングルスのタイトルを獲得した。
中国オープンという中国勢にとって特別な意味を持つ大会で、日本の山口が頂点に立ったことは、今大会の日本勢最大の成果となった。
男子ダブルス:ファジャル/フィクリが逆転優勝男子ダブルスでは、インドネシアのファジャル・アルフィアン/ムハンマド・ショヒブル・フィクリ組が優勝した。
決勝の相手は韓国のキム・ウォンホ/ソ・スンジェ組。
第1ゲームを16-21で落としたインドネシアペアだったが、第2ゲームを21-19で取り返す。最終ゲームも21-19で競り勝ち、逆転でタイトルを手にした。
最後まで勝負の行方が分からない展開となり、男子ダブルスの決勝にふさわしい接戦となった。
女子ダブルス:中国の劉聖書/譚寧が連覇女子ダブルスでは、中国の劉聖書/譚寧組が福島由紀/松本麻佑組を破った。
スコアは21-14、21-19。2ゲーム連取でタイトルを獲得した。
新華社は、この中国ペアが今シーズン出場したSuper1000の4大会のうち、3大会で優勝したと報じている。
中国勢が女子ダブルスで高い安定感を見せたことを示す結果となった。
混合ダブルス:中国ペア同士の決勝を郭新娃/陳芳卉が制す混合ダブルスは中国勢同士の決勝となった。
優勝したのは郭新娃/陳芳卉組。対戦相手は第1シードで前回王者の馮彦哲/黄東萍組だった。
第1ゲームは25-23という接戦。第2ゲームは20-22で落としたものの、最終ゲームを21-15で制した。
新華社によると、試合時間は87分。郭新娃/陳芳卉組にとって、昨年の全英オープン以来となる2度目のSuper1000タイトルとなった。
【日本勢の成績】山口茜・宮崎友花・福島由紀/松本麻佑の活躍
2026年の中国オープンで、日本勢が特に注目を集めたのは女子シングルスと女子ダブルスだった。
山口茜が優勝、宮崎友花がベスト4、福島由紀/松本麻佑組が準優勝。異なる種目で日本代表が決勝・準決勝まで勝ち進んだ。
山口茜:決勝までの勝ち上がり山口は大会序盤から安定した試合運びを見せた。
特に注目したいのは、準々決勝から決勝までの3試合だ。
- 準々決勝:ハン・ユエに21-16、14-21、21-17で勝利。
- 準決勝:ワン・ジーイーに21-10、6-21、21-16で勝利。
- 決勝:陳雨菲に21-18、21-16で勝利。
準々決勝と準決勝では、いずれも第2ゲームを落としながら最終ゲームを取り切っている。
特に準決勝のワン・ジーイー戦では、第2ゲームを6-21で落とした後、最終ゲームで立て直した。勝負どころでの修正力が決勝進出につながった。
宮崎友花:女子シングルスでベスト4、3位相当の成績宮崎友花も今大会で大きな成果を残した。
準々決勝ではインドネシアのプトリ・クスマ・ワルダニと対戦。第1ゲームを16-21で落としたが、第2ゲームを21-11、第3ゲームを21-9で連取し、逆転勝利を収めた。
準決勝の相手は中国の陳雨菲。
この試合では17-21、15-21で敗れ、決勝進出はならなかった。
したがって、宮崎の大会成績は準決勝進出のベスト4、3位相当となる。バドミントンの通常のトーナメント方式では、準決勝敗退者同士の3位決定戦は設けられないため、厳密には銅メダルを争った試合があったわけではない。
それでも、Super1000で準決勝まで進出したことは、宮崎の国際舞台での競争力を示す結果だ。
福島由紀・松本麻佑:女子ダブルス準優勝女子ダブルスの福島由紀/松本麻佑組は、決勝まで勝ち上がった。
準々決勝ではマレーシアのペアを21-16、21-16で撃破。
準決勝では中国の李怡婧/羅徐敏組と対戦し、第1ゲームを14-21で落としたものの、第2ゲームを21-9、第3ゲームを21-15で取り、逆転で決勝進出を決めた。
決勝では劉聖書/譚寧組に14-21、19-21で敗れた。
優勝には届かなかったが、準決勝で見せた逆転力と、世界トップクラスの中国ペアとの決勝で最後まで競り合ったことは評価できる。
日本代表のその他の注目結果日本バドミントン協会が公表した派遣メンバーと大会結果からも、複数種目で日本勢が本戦を戦ったことが分かる。
- 奈良岡功大:男子シングルス2回戦でチョウ・ティエンチェンに13-21、15-21で敗退。
- 熊谷翔/西大輝:男子ダブルス準々決勝まで進出。
- 中西貴映/岩永鈴:女子ダブルス準々決勝まで進出。
- 霜上雄一/保原彩夏:混合ダブルス2回戦で敗退。
また、大会前には五十嵐有紗/志田千陽組が、志田のコンディション不良により出場を辞退している。
【中国オープン2026の組み合わせと試合速報】勝ち上がりを振り返る
中国オープン2026は、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの5種目でノックアウト方式のトーナメントが行われた。
各種目の本戦は32枠。1回戦から決勝まで、負ければ敗退となる方式だ。
女子シングルスの注目組み合わせ日本の山口茜と宮崎友花は、それぞれ異なる山を勝ち上がり、準決勝で別々の相手と対戦した。
山口茜の勝ち上がり
| ラウンド | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|
| 2回戦 | 郡司莉子 | 21-10、21-6 |
| 準々決勝 | ハン・ユエ | 21-16、14-21、21-17 |
| 準決勝 | ワン・ジーイー | 21-10、6-21、21-16 |
| 決勝 | 陳雨菲 | 21-18、21-16 |
宮崎友花の勝ち上がり
| ラウンド | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|
| 1回戦 | ライン・ホイマーク・ケアスフェルト | 16-21、21-7、21-11 |
| 2回戦 | 張蓓雯 | 相手棄権 |
| 準々決勝 | プトリ・クスマ・ワルダニ | 16-21、21-11、21-9 |
| 準決勝 | 陳雨菲 | 17-21、15-21 |
山口は中国の有力選手との連戦を制して優勝。宮崎も準々決勝で逆転勝利を挙げ、4強入りを果たした。
この2人の活躍が、日本女子シングルスの大きな見どころとなった。
女子ダブルスの組み合わせ福島由紀/松本麻佑組は第4シードとして出場し、準決勝で中国の李怡婧/羅徐敏組を破った。
決勝では第1シードの劉聖書/譚寧組と対戦。中国の強豪ペアに敗れたものの、準優勝という好成績を残した。
試合速報を確認する方法大会期間中のリアルタイム情報を追う場合、次の公式情報が基本となる。
- 日本バドミントン協会:日本代表選手の試合結果、各日程のスコア。
- BWF公式大会情報:各種目の組み合わせ、試合日程、国際試合結果。
- BWF公式YouTubeチャンネル:配信対象試合のライブ映像やハイライト。
特に日本バドミントン協会の大会結果ページは、日付ごとに対戦相手とゲーム別スコアを確認できるため、日本選手の勝ち上がりを振り返る際に役立つ。
【放送・配信情報】中国オープン2026は日本で見られた?
中国オープン2026の視聴方法を調べる際に注意したいのが、BWFの国際配信と日本国内向けの放送・配信は必ずしも同じではないという点だ。
J SPORTSの放送・配信J SPORTSは2026年2月27日に、同シーズンのバドミントン放送・配信ラインアップを発表している。
その中で、BWFワールドツアーについては、ジャパンオープン2026と熊本マスターズジャパン2026を除き、放送・配信を実施しないと案内している。
したがって、中国オープン2026はJ SPORTSの2026年シーズンのBWFワールドツアー放送・配信対象外だった。
J SPORTSでジャパンオープンや熊本マスターズが配信されるからといって、中国オープンも同じように視聴できると考えるのは誤りだ。
BWF TVの公式配信BWF TVは、世界バドミントン連盟の公式YouTubeチャンネルだ。
中国オープン2026についても、女子シングルス準決勝などの試合映像が公開されている。
ただし、BWF TVの配信には国・地域ごとの放映権による視聴制限がある。公式チャンネルの配信説明でも、居住国で視聴できない場合は、その国の放送局に放映権が販売されている可能性があると案内されている。
そのため、日本からの視聴についても、すべての試合が必ず見られるとは限らない。
ライブスコア・試合速報を確認するには映像が視聴できない場合でも、試合結果やスコアを確認する方法はある。
特に確認したい情報は次の3つだ。
1. BWF公式大会ページの組み合わせと試合結果
2. 日本バドミントン協会の日本代表試合結果
3. BWF公式チャンネルの試合ハイライト
試合速報では、単に勝敗を見るだけでなく、各ゲームの得点差や最終ゲームの展開も確認したい。山口茜の準決勝のように、第2ゲームを大差で落としても最終ゲームで勝利する試合は、スコア全体を見ることで競技の面白さが伝わる。
【プロの結論】中国オープン2026が示した世界バドミントンの勢力図
2026年大会を振り返ると、5種目の優勝者は4つの国・地域に分散した。
中国が女子ダブルスと混合ダブルスの2種目を制した一方、女子シングルスでは日本、男子シングルスではチャイニーズ・タイペイ、男子ダブルスではインドネシアが優勝した。
この結果から読み取れるのは、特定の国がすべての種目を独占するのではなく、種目ごとに異なる強豪国が優勝争いを展開していることだ。
日本女子の収穫は優勝だけではない今回の日本勢の成果を評価する際、山口茜の優勝だけに注目するのは十分ではない。
宮崎友花がベスト4に入り、福島由紀/松本麻佑組が決勝に進出したことも重要だ。
シングルスではベテランの山口と若い世代の宮崎がともに上位進出。ダブルスでは福島/松本組が中国のトップペアと決勝で対戦した。
異なる種目、異なる世代で結果を残したことは、日本代表の選手層を考えるうえで注目すべき材料となる。
中国勢の強さはダブルスに表れた中国は女子ダブルスと混合ダブルスを制覇した。
特に女子ダブルスの劉聖書/譚寧組は、今シーズンのSuper1000で高い優勝率を記録している。
また、混合ダブルスの郭新娃/陳芳卉組も、決勝で中国の第1シードを破った。
ホーム開催という環境だけでなく、ペアとしての完成度や試合中の修正能力が優勝につながったと考えられる。
今後の大会で注目すべきポイント今大会の結果を踏まえると、次の国際大会では以下の点に注目したい。
- 山口茜: Super1000優勝を経て、世界のトップ選手との対戦でどのような安定感を見せるか。
- 宮崎友花: ベスト4の経験を次の上位大会でどのように生かすか。
- 福島由紀/松本麻佑: 中国のトップペアとの対戦で、決勝のゲーム差を縮められるか。
- 劉聖書/譚寧: Super1000での安定した成績を維持できるか。
- チョウ・ティエンチェン: 36歳での歴史的な優勝を今後の大会につなげられるか。
大会結果を比較するときは、優勝回数だけでなく、準決勝・決勝でのゲーム展開や強豪との対戦内容まで見ることが重要だ。
【よくある質問】バドミントン中国オープン2026に関するFAQ
Q1:バドミントン中国オープン2026はいつ開催されましたか?
A1:2026年7月21日(火)から26日(日)までの6日間、中国・江蘇省常州市で開催されました。
Q2:中国オープン2026の女子シングルスで優勝した選手は誰ですか?
A2:日本の山口茜です。決勝で中国の陳雨菲を21-18、21-16で破り、優勝しました。
Q3:宮崎友花の中国オープン2026の成績は?
A3:女子シングルスで準決勝まで進出し、ベスト4となりました。準決勝では陳雨菲に17-21、15-21で敗れています。3位相当の成績です。
Q4:福島由紀・松本麻佑組は優勝しましたか?
A4:準優勝です。決勝で中国の劉聖書/譚寧組と対戦し、14-21、19-21で敗れました。
Q5:中国オープン2026の男子シングルス優勝者は誰ですか?
A5:チャイニーズ・タイペイのチョウ・ティエンチェンです。フランスのトマ・ジュニア・ポポフを21-15、7-21、21-13で破りました。
Q6:中国オープン2026の男子ダブルス優勝者は誰ですか?
A6:インドネシアのファジャル・アルフィアン/ムハンマド・ショヒブル・フィクリ組です。韓国のキム・ウォンホ/ソ・スンジェ組に16-21、21-19、21-19で勝利しました。
Q7:中国オープン2026の混合ダブルス優勝者は誰ですか?
A7:中国の郭新娃/陳芳卉組です。馮彦哲/黄東萍組との決勝を25-23、20-22、21-15で制しました。
Q8:中国オープン2026は日本でテレビ放送・配信されましたか?
A8:J SPORTSの2026年シーズンのBWFワールドツアー放送・配信対象には含まれていません。BWF TVでは一部の試合映像が公開されましたが、視聴可能地域には放映権による制限があります。
バドミントン中国オープン2026は、7月21日から26日まで中国・常州市で開催され、全5種目の優勝者が決定した。
日本勢では山口茜が女子シングルスで優勝し、宮崎友花がベスト4、福島由紀/松本麻佑組が女子ダブルスで準優勝という結果を残した。
一方、男子シングルスでは36歳のチョウ・ティエンチェンがSuper1000史上最年長優勝を達成。男子ダブルスではインドネシア、女子ダブルスと混合ダブルスでは中国が頂点に立った。
今大会の見どころは、山口の優勝だけではない。宮崎の成長、福島/松本組の決勝進出、中国勢のダブルスでの強さ、そしてベテラン選手の歴史的な優勝まで、世界バドミントンの競争の激しさを示す結果がそろった。
2026年の中国オープンは、日本女子の存在感と世界の勢力図を改めて印象づけたSuper1000大会だった。