島倉千代子さんの最期を語るうえで欠かせないのが、遺作となった「からたちの小径」です。
この曲は、歌手生活60周年を記念して制作された楽曲で、作曲を南こうせつさんが担当しました。
島倉さんは体調が悪化していた時期にもかかわらず、亡くなる直前まで歌うことを望んでいました。そして、2013年11月5日、自宅に録音機材を持ち込んで最後のレコーディングに臨みます。
録音日は2013年11月5日。亡くなる3日前でした。
この事実は、2013年当時のデイリースポーツの報道に加え、2025年に日本コロムビア自身が発表した音源資料の調査結果でも確認されています。
「からたちの小径」は2013年12月18日に発売島倉さんの死去後、日本コロムビアは「からたちの小径」を2013年12月18日にシングルとして発売しました。
当初は歌手生活60周年記念作品に収録される予定でしたが、葬儀で最後の歌声が披露されたことなどを受け、シングルとして発売されることになりました。
収録内容は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 曲名 | からたちの小径 |
| 歌手 | 島倉千代子 |
| 作詞 | 喜多條忠・南こうせつ |
| 作曲 | 南こうせつ |
| 編曲 | 佐久間順平 |
| レコーディング | 2013年11月5日 |
| 発売日 | 2013年12月18日 |
| レーベル | 日本コロムビア |
| カップリング | この世の花 |
特に印象深いのは、カップリングにデビュー曲「この世の花」が収録されたことです。
1955年に歌手として歩み始めた島倉さんの原点と、約58年後に録音した最後の楽曲が、1枚のシングルに収められました。
南こうせつとの楽曲制作に込められた思い2013年11月10日付のデイリースポーツは、南こうせつさんが島倉さんの最後のレコーディングについて語ったことを報じています。
島倉さんから60周年記念曲の制作を依頼されたのは、亡くなる約1年前でした。その後、体調が優れないことを伝えながらも、最後にもう一度歌いたいという希望を持っていたと紹介されています。
「からたちの小径」が特別な意味を持つのは、単に最後のシングルだからではありません。
歌手として60年近く歩んできた島倉さんが、人生の最終盤に自ら望んで録音した作品だからです。
【島倉千代子の歌手人生】「人生いろいろ」と紅白35回の実績

島倉千代子さんは、1938年3月30日、東京都品川区に生まれました。
1954年にコロムビア歌謡コンクールで優勝し、翌1955年に「この世の花」でレコードデビュー。デビュー曲が大ヒットし、若くして人気歌手の仲間入りを果たしました。
その後も「東京だョおっ母さん」「からたち日記」「人生いろいろ」など、時代を超えて親しまれる楽曲を数多く残しています。
NHK紅白歌合戦には通算35回出場島倉さんの代表的な実績の一つが、NHK紅白歌合戦への長年にわたる出演です。
日本コロムビアの公式プロフィールによると、1957年の初出場から2004年までに通算35回出場しています。
昭和から平成にかけて、長期間にわたり紅白歌合戦に出演した実績は、島倉さんが日本の歌謡界でどれほど長く支持されていたかを示しています。
「人生いろいろ」が代表曲になった背景1987年に発表された「人生いろいろ」は、島倉さんの代表曲として広く知られています。
この曲は、日本コロムビアの公式プロフィールでも受賞歴とともに紹介されています。
- 1987年:日本作詩大賞大賞を受賞。
- 1987年:日本レコード大賞作詩賞を受賞。
- 1988年:日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞。
「人生いろいろ」というタイトルが象徴するように、人生にはさまざまな出来事があります。
島倉さん自身も長い芸能生活の中で、仕事や私生活、病気など多くの経験を重ねました。その歩みと楽曲の印象が重なり、今も多くの人に親しまれている背景の一つになっています。
島倉千代子さんの基本プロフィール| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 島倉千代子 |
| 生年月日 | 1938年3月30日 |
| 出身地 | 東京都品川区 |
| デビュー | 1955年「この世の花」 |
| 代表曲 | 東京だョおっ母さん、人生いろいろ、からたち日記 |
| 紅白出場 | 通算35回 |
| 受章 | 1999年秋の紫綬褒章 |
| 死去 | 2013年11月8日 |
| 享年 | 75歳 |
| 死因 | 肝臓がん |
【2026年最新】島倉千代子の歌声は今も新しい作品として残されている
島倉千代子さんは2013年に亡くなりましたが、残された録音や映像は、その後も新しい形で公開されています。
特に注目されたのが、2025年の十三回忌に合わせた未発表音源の発見と記念アルバムの発売です。
2025年の十三回忌に未発表音源7曲が発見日本コロムビアは2025年10月、社内に保管されていた録音資料などを調査し、島倉さんの未発表音源7曲を発見したと発表しました。
そのうち4曲が、2025年11月8日発売の2枚組アルバム『島倉千代子 メモリアル・ベスト』に収録されました。
発見された楽曲には、次の作品があります。
- 花の奴さん
- 君待つ城ヶ島
- 峠道
- 風花の街
アルバムには、未発表音源のほか「人生いろいろ」「東京だョおっ母さん」「鳳仙花」「からたちの小径」など、全33曲が収録されています。
この発見で興味深いのは、レコード会社に残されていた資料だけでなく、ファンが保管していた1962年の新聞記事が調査のきっかけになったことです。
新聞記事に掲載された録音情報を手掛かりに、録音台帳とマスターテープが確認されました。
ファンの記憶と当時の記録が結びつき、発売されていなかった歌声が再び世に出たのです。
2026年10月21日にも新しい全曲集が発売さらに2026年10月21日には、日本コロムビアから『島倉千代子全曲集 くちびるに歌を』が発売されました。
全17曲を収録した作品で、「人生いろいろ」「東京だョおっ母さん」「鳳仙花」「くちびるに歌を」などが選ばれています。
2013年の死去から13年が経過した2026年にも、新しい作品が発売されていることは、島倉さんの歌が現在も音楽作品として受け継がれていることを示しています。
死因や闘病の経過を知ることは、島倉さんの人生の一面を理解する手掛かりです。しかし、その生涯を病気だけで捉えるのではなく、残された音楽や歌手としての功績にも目を向けたいところです。
【島倉千代子の死因】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:島倉千代子さんの死因は何ですか?
A1:肝臓がんです。日本コロムビアの公式発表によると、2013年11月8日午後0時30分、東京共済病院で亡くなりました。享年75歳です。
Q2:島倉千代子さんは何年間、肝臓がんと闘っていたのですか?
A2:2010年ごろに肝臓がんが見つかり、亡くなるまで約3年間、入退院を繰り返しながら治療を続けていたと報じられています。
Q3:島倉千代子さんはC型肝炎だったのですか?
A3:2013年11月15日、政治コラムニストの田勢康弘さんがテレビ番組で、島倉さんが以前からC型肝炎だったと証言しています。ただし、これは関係者による証言であり、日本コロムビアの公式訃報に記載された病名ではありません。
Q4:島倉千代子さんが最後に録音した曲は何ですか?
A4:「からたちの小径」です。2013年11月5日に自宅で録音され、亡くなる3日前のレコーディングでした。同年12月18日にシングルとして発売されました。
Q5:島倉千代子さんはNHK紅白歌合戦に何回出場しましたか?
A5:日本コロムビアの公式プロフィールによると、通算35回です。1957年に初出場し、2004年まで出場しました。
Q6:島倉千代子さんは何歳で亡くなりましたか?
A6:75歳です。1938年3月30日生まれで、2013年11月8日に亡くなりました。
島倉千代子さんの死因は肝臓がんです。2013年11月8日午後0時30分、東京共済病院で75歳の生涯を閉じました。
約3年間に及ぶ闘病生活では、肝硬変の併発や複数回の手術も報じられました。また、C型肝炎については田勢康弘さんによる証言が残されています。
そして、忘れてはならないのが、亡くなる3日前に「からたちの小径」を録音していたことです。
島倉さんの生涯を振り返ると、次の3点が特に重要です。
1. 死因と最期: 肝臓がんにより2013年11月8日、75歳で死去。
2. 闘病と病歴: 約3年間の治療、肝硬変の併発、C型肝炎に関する関係者の証言。
3. 歌手としての最後: 亡くなる3日前に「からたちの小径」を録音し、歌手としての活動を続けた。
2025年には未発表音源7曲が発見され、2026年10月にも新しい全曲集が発売されました。
島倉千代子さんの死因を知ることは、その人生を振り返る入口です。しかし、彼女が日本の歌謡界に残した最大の財産は、今も聴くことのできる数々の歌声にあります。
「人生いろいろ」や「からたちの小径」を聴くとき、最期まで歌うことを大切にした島倉さんの歩みを思い起こす人も多いのと考えられます。
主な参考資料
- 日本コロムビア「逝去のお知らせ」「島倉千代子プロフィール」
- 日刊スポーツ(2013年11月9日)「島倉千代子さん死去、闘病3年肝臓がん」
- デイリースポーツ(2013年11月9日・22日)闘病経過・遺作に関する報道
- J-CASTニュース(2013年11月15日)C型肝炎に関する田勢康弘さんの証言
- 日本コロムビア(2025年10月・11月)十三回忌記念アルバムと未発表音源の発表
- 日本コロムビア(2026年10月)『島倉千代子全曲集 くちびるに歌を』作品情報