「白い巨塔は再放送できない」という情報を目にして、唐沢寿明主演の2003年版や、岡田准一主演の2019年版をもう一度見られないのではないかと気になっている人も多いはずです。
しかし、2026年の放送実績を確認すると、事情は少し違います。2003年版はBS12で2026年1月から放送され、北海道のTVhでも11月現在、朝の再放送枠で放送されています。一方、2019年版は沢尻エリカの逮捕・起訴を受けてDVD発売が延期されましたが、作品そのものが永久に封印されたわけではありません。
- 2003年版: 2026年1月にBS12で放送。11月にはTVhでも再放送を実施。 - 2019年版: 沢尻エリカの事件でDVD発売が一度見送られたが、2020年9月2日に発売。 - 再放送できない説: 出演者の不祥事や権利処理は個別の問題であり、シリーズ全体が放送禁止になった事実はない。
【結論】白い巨塔は再放送できない作品ではない!2026年の放送実績を検証

最初に押さえておきたいのは、2003年版『白い巨塔』については、2026年に実際の再放送が行われているという事実です。
特に注目されたのがBS12 トゥエルビでの放送です。2025年12月25日、放送局のワールド・ハイビジョン・チャンネルが、唐沢寿明主演の2003年版を2026年1月6日から放送すると発表しました。
放送時間は毎週火曜・水曜の21時から22時まで。全21話の編成で、全国無料のBS放送として視聴できる番組でした。これは、少なくとも2003年版の再放送が権利上不可能ではないことを示す具体的な実績です。
さらに北海道では、TVh(テレビ北海道)でも再放送が行われています。2026年11月3日の番組表には第18話「師動く」が掲載され、11月4日には第19話、11月5日には第20話、11月6日には第21話の放送予定が確認できます。
つまり、2026年11月時点で「白い巨塔は再放送できない」と一括りにするのは正確ではありません。版や放送局、放送地域によって状況が異なります。
BS12の放送開始については同局の公式発表、TVhの放送枠についてはテレビ北海道の番組情報と番組表で確認できます。
【出典:BS12の2025年12月25日付放送発表、TVh公式番組情報、番組表】
【2026年最新】BS12・TVh・フジテレビONEの再放送予定は?
視聴者が気になるのは、実際にどのチャンネルで見られるのかという点でしょう。2026年11月3日現在の状況を整理します。
BS12:2026年1月から2003年版を放送BS12では、2026年1月6日から唐沢寿明主演版の放送がスタートしました。
全21話を毎週火曜・水曜の21時に放送する編成で、江口洋介、黒木瞳、伊武雅刀、石坂浩二、西田敏行らが出演する2003年版です。
全国無料放送という点も大きな特徴でした。地上波の再放送枠だけでなく、BS放送でも作品を届けられることが実証されています。
TVh:11月3日現在も朝の再放送枠で放送北海道の視聴者にとっては、TVhの放送情報も見逃せません。
テレビ北海道の公式番組案内では、『白い巨塔』が月曜から金曜の朝8時05分の枠に掲載されています。
2026年11月3日は第18話「師動く」、11月4日は第19話「嘘だ!真実の叫び」、11月5日は第20話「最期の審判」、11月6日は最終回の第21話「財前死す」という放送予定です。
したがって、北海道では11月上旬に最終盤を迎える放送スケジュールとなっています。全国の視聴者が同じ時間に視聴できるBS12とは異なり、こちらは北海道のローカル局による放送です。
フジテレビONE:次回放送日は未定フジテレビONE TWO NEXTの公式番組ページにも、2003年版『白い巨塔』の作品情報が掲載されています。
唐沢寿明、江口洋介、黒木瞳、矢田亜希子、沢村一樹、伊藤英明、石坂浩二、西田敏行らの出演者情報も確認できます。
ただし、同ページに掲載された放送日時の情報は、2026年10月12日現在で「次回の放送日は未定」となっています。作品ページが存在することと、具体的な放送日時が決まっていることは別です。
フジテレビONEでの次回放送を期待している場合は、番組表や公式番組ページの更新を確認する必要があります。
2026年11月3日時点の放送状況
- BS12:2026年1月6日から全21話の放送を実施。
- TVh:朝8時05分から放送中。11月6日に最終回の予定。
- フジテレビONE:公式番組ページでは次回放送日未定。
【出典:BS12公式発表、テレビ北海道公式番組情報、フジテレビONE公式番組ページ】
【時系列で検証】2019年版のDVD発売見送りはなぜ起きた?
「白い巨塔は再放送できない」という噂が広まる背景として、2019年版のDVD・Blu-ray発売見送りは無視できません。
この出来事には、実際にテレビ朝日から発表された経緯があります。
2019年版は、テレビ朝日の開局60周年記念作品として制作された5夜連続の大型ドラマです。財前五郎を岡田准一、里見脩二を松山ケンイチが演じ、沢尻エリカも財前の愛人・花森ケイ子役で出演しました。
当初、2019年7月26日にDVD・Blu-ray BOXの発売が発表され、発売日は2020年1月8日と告知されていました。
ところが、2019年12月、出演者の逮捕・起訴を受けて発売計画が変更されます。
2019年12月12日:テレビ朝日が発売見送りを発表テレビ朝日は2019年12月12日、公式サイトでDVD・Blu-ray BOXの発売を見送ると発表しました。
発表文では、出演者が逮捕・起訴されたことを受け、総合的に判断したと説明しています。当時の発売予定日は2020年1月8日でした。延期の対象には、同時リリース予定だったレンタル商品も含まれていました。
この出演者として報道されたのが、花森ケイ子役の沢尻エリカです。沢尻は2019年の薬物事件で逮捕・起訴され、作品の映像ソフト発売にも影響が及びました。
2020年5月22日:発売再決定を発表しかし、ここで話は終わりません。
テレビ朝日は2020年5月22日、発売見送りとなっていたDVD・Blu-ray BOXについて、同年9月2日に発売すると改めて発表しました。
つまり、2019年版の映像ソフトは永久に発売中止になったわけではありません。予定されていた発売日を変更し、最終的には商品化が実現しています。
この点を見落とすと、「沢尻エリカの事件で白い巨塔のDVDは発売されなかった」という誤った理解につながります。
2019年12月12日付のテレビ朝日公式発表の要旨 出演者の逮捕・起訴を受けて総合的に判断し、予定していたDVD・Blu-ray BOXの発売を見送ることにした。
その後、2020年5月22日に発売再決定が発表され、2020年9月2日に実際に発売されました。発売元はテレビ朝日、販売元はハピネットです。
【出典:テレビ朝日公式ニュース2019年7月26日・12月12日、2020年5月22日、デイリースポーツ】
【版ごとに比較】2003年版と2019年版では再放送事情が違う
『白い巨塔』の再放送問題を理解するうえで欠かせないのが、2003年版と2019年版を分けて考えることです。
同じ原作を基にした作品ですが、制作局、放送形式、キャスト、映像ソフトの販売経緯が異なります。
特に重要なのは、沢尻エリカの出演とDVD発売延期が関係するのは2019年版だという点です。2003年版のキャストや放送実績と混同してはいけません。
作品・関係者・放送状況の比較2003年版は、2003年10月9日にスタートし、2004年3月18日に最終回を迎えた全21話の連続ドラマです。井上由美子の脚本によって、財前五郎と里見脩二の対照的な生き方、大学病院内部の権力争い、医療裁判が描かれました。
一方、2019年版は5夜連続のスペシャルドラマとして制作されました。2019年5月22日から26日まで放送され、現代の医療事情に合わせた設定に変更されています。
2003年版の魅力は、全21話を通して描かれる人物の変化と組織内の人間関係です。唐沢寿明の財前は野心と傲慢さを強く印象づけ、江口洋介の里見は医師としての良心を貫く存在として対照を成しています。
2019年版は岡田准一の財前と松山ケンイチの里見を中心に、寺尾聰、松重豊、小林薫、岸部一徳らが物語を支えました。5話という限られた構成の中で、教授選から医療裁判までを描いています。
なお、フジテレビ公式の2003年版作品ページでは、全21話の放送履歴が確認できます。テレビ朝日の2019年版公式ページでも、岡田准一主演の5夜連続作品として紹介されています。
【出典:フジテレビ公式作品ページ、テレビ朝日公式作品ページ、TELASA公式番組情報】
【再放送されない本当の理由】出演者の不祥事・著作権・肖像権を整理
では、なぜ人気作品である『白い巨塔』は、いつでも自由に再放送できるわけではないのでしょうか。
理由を考える際には、出演者の不祥事と映像作品の権利処理を分けて考える必要があります。
1.出演者の不祥事は放送や商品化に影響することがある2019年版では、沢尻エリカの逮捕・起訴を受けて映像ソフトの発売が延期されました。
これは実際にテレビ朝日が公表した事実です。ただし、今回確認できる公式発表が対象としているのはDVD・Blu-ray BOXとレンタル商品の発売延期です。2003年版を含むシリーズ全体の放送禁止を発表したものではありません。
出演者の不祥事が発生した場合、放送局や販売会社は、社会的影響、広告・販売上の判断、作品への影響などを考慮することがあります。しかし、出演者に問題が起きれば必ず再放送できなくなるという一律の決まりがあるわけではありません。
2.著作権は原作・脚本・音楽など複数の権利に関係する『白い巨塔』の原作は山崎豊子の長編小説です。映像作品として利用する際には、原作だけでなく、脚本、音楽、映像制作などに関わる権利も考慮する必要があります。
日本民間放送連盟は、放送番組を多くの権利者の創作活動によって成立する「権利の束」と説明しています。
具体的には、次のような権利が関係します。
- 原作者や脚本家が持つ著作権
- 音楽の作曲家や作詞家が持つ著作権
- 俳優や演奏家など実演家に関係する著作隣接権
- 放送事業者が持つ権利
- DVDやインターネット配信など二次利用に必要な許諾
重要なのは、テレビで一度放送できたからといって、DVD販売やインターネット配信も自動的に認められるわけではないことです。利用する媒体や契約内容によって、必要な権利処理が変わります。
3.肖像権やプライバシーも権利処理の対象になる出演者の肖像やプライバシーに関する問題も、映像作品の二次利用で検討される事項です。
日本民間放送連盟の権利処理に関する説明でも、著作権とは別に肖像権やプライバシー、契約に基づく権利が挙げられています。
ただし、これらの権利が存在することと、『白い巨塔』の特定の再放送が肖像権問題によって中止されたことは別問題です。2003年版や2019年版について、著作権・肖像権のトラブルが再放送を一律に禁止したという公式発表は確認できません。
4.テレビ再放送とネット配信は同じではないもう一つ見落とされやすいのが、テレビでの繰り返し放送と、インターネット配信の違いです。
文化庁の著作権制度解説では、著作権法上の再放送と、同じ番組を繰り返し放送する一般的な意味での再放送は区別されています。また、実演家の権利についても、リピート放送とインターネット同時配信では扱いが異なることが説明されています。
そのため、ある作品が動画配信サービスから外れたとしても、テレビでの再放送まで不可能になったと判断することはできません。
【出典:日本民間放送連盟「放送番組に関する権利処理」、文化庁「著作権テキスト令和8年度版」】
【FODの配信状況】2003年版と2019年版は別々に確認する
再放送を待たずに作品を見たい場合は、動画配信サービスも選択肢になります。ただし、同じ『白い巨塔』という作品名でも、2003年版と2019年版では配信先が異なる場合があります。
2003年版:FOD公式が配信作品として紹介2003年版については、FODの公式情報メディアが2026年8月15日付の記事で、井上由美子脚本の配信作品として紹介しています。
作品紹介には、山崎豊子の原作を25年ぶりに連続ドラマ化した作品であることや、医療界の実態と人間の業を描いた内容が記載されています。公式の作品ページにも案内されています。
したがって、唐沢寿明主演版を探している人は、FODの作品検索で2003年版を確認するのが有力です。
2019年版:TELASAの公式作品情報を確認岡田准一主演の2019年版については、TELASAに公式のシリーズページと各話の作品情報が掲載されています。
第1話は2019年5月22日放送、第5話の最終話は同月26日放送として記録されています。出演者として岡田准一、松山ケンイチ、沢尻エリカらの名前も確認できます。
なお、作品ページが存在することと、現在の視聴契約で全話を再生できることは必ずしも同じではありません。契約プランや配信期間によって状況が変わるため、登録前に各サービスの最新表示を確認してください。
2026年9月時点の配信情報を掲載するJustWatchでは、2019年版についてFODやAmazon Videoでのレンタル情報も掲載されています。見放題とレンタルは料金体系が異なるため、混同しないことが大切です。
また、Netflixの日本向け公式作品ページには2003年版と2019年版の作品情報が掲載されているものの、現在この国では視聴できない旨の表示があります。作品登録があるだけで視聴可能と判断しないよう注意が必要です。
【出典:FOD INFO 2026年8月15日、TELASA公式作品情報、JustWatch、Netflix公式作品ページ】
【プロの結論】白い巨塔の再放送をめぐる噂と実態、今後の見通し
ここまでの事実から見えてくるのは、『白い巨塔』が再放送できない作品なのではなく、作品ごとに放送・販売・配信の条件が異なるということです。
特に、2019年版のDVD発売延期という出来事が、再放送そのものの問題と混同されている点には注意が必要です。
2019年版の映像ソフト発売延期は沢尻エリカの事件を受けたテレビ朝日の判断でした。しかし、その後発売日は再設定され、2020年9月2日に商品化が実現しています。
一方、2003年版は2026年にBS12とTVhで放送されました。これは再放送できないという噂を考えるうえで、非常に明確な反証です。
今後の放送情報を見極める3つのポイント今後の再放送を探すときは、次の3点を確認すると情報の取り違えを防げます。
① 作品の制作年を確認する
2003年版と2019年版では、主演俳優も制作局も異なります。「白い巨塔」という作品名だけで検索すると、別の版の情報が混ざる可能性があります。
② 放送局の公式番組表を確認する
再放送予定を知りたい場合は、BS12、TVh、フジテレビONEなど、放送局ごとの番組情報を確認してください。過去に放送したという記事だけでは、次回の放送日までは分かりません。
③ DVD発売延期と放送中止を区別する
映像ソフトの発売が延期された場合でも、テレビ放送や配信が同じ扱いになるとは限りません。公式発表の対象がDVDなのか、テレビ放送なのか、配信なのかを確認することが大切です。
今後の再放送については、2003年版と2019年版を分けて放送局の発表を追うのが確実です。2026年11月3日時点では、フジテレビONEの次回放送日は未定であり、2019年版の新たな地上波再放送日程も確認できていません。
【白い巨塔の再放送できない説】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:白い巨塔は2026年に再放送されていますか?
A1:はい。唐沢寿明主演の2003年版が2026年1月からBS12で放送され、北海道のTVhでも11月3日現在、朝8時05分から放送されています。
Q2:沢尻エリカの事件で2019年版のDVDは発売中止になったのですか?
A2:永久の発売中止ではありません。2019年12月12日に当初の発売が見送られましたが、2020年5月22日に発売再決定が発表され、同年9月2日にDVD・Blu-ray BOXが発売されました。
Q3:2003年版と2019年版は同じ配信サービスで見られますか?
A3:必ずしも同じではありません。2003年版はFOD公式が配信作品として紹介しています。2019年版はTELASAに公式作品情報があります。各サービスで最新の配信・レンタル状況を確認してください。
Q4:白い巨塔は出演者の不祥事が原因で再放送禁止になったのですか?
A4:シリーズ全体が再放送禁止になったという事実は確認できません。2019年版では出演者の事件を受けてDVD発売が延期されましたが、最終的に商品化されています。2003年版も2026年に再放送されています。
Q5:フジテレビONEで次に白い巨塔が放送されるのはいつですか?
A5:2026年10月12日時点のフジテレビONE公式番組ページでは次回放送日は未定です。新しい放送日時については公式番組表で確認する必要があります。
「白い巨塔は再放送できない」という噂には、2019年版のDVD発売見送りという実際の出来事が関係しています。しかし、発売延期は永久的な販売中止ではなく、2020年9月2日にDVD・Blu-ray BOXが発売されました。
加えて、2003年版は2026年1月にBS12で放送され、11月にはTVhでも再放送されています。作品全体が不祥事や著作権・肖像権問題によって封印されたという理解は誤りです。
今後も視聴機会を探すなら、唐沢寿明主演の2003年版と岡田准一主演の2019年版を区別し、放送局の公式発表や配信サービスの作品情報を確認することが大切です。
財前五郎と里見脩二が問いかける医師としての倫理、組織の権力構造、人間の野心と良心。時代を超えて見直す価値のある作品だからこそ、再放送や配信の情報も正確に把握しておきたいところです。