2026年現在も世界中で高い人気を誇るアニメ『進撃の巨人』。その約10年間にわたるテレビアニメシリーズを締めくくったのが、『進撃の巨人 The Final Season 完結編』です。前編は2023年3月、後編は同年11月にNHK総合で放送され、エレン・イェーガーの地鳴らしからミカサ、アルミンたちによる最終決戦までが描かれました。
完結編には、前編・後編の長時間スペシャル版だけでなく、第88話から第94話までに分割された各話版も存在します。さらに2024年11月には、映像をブラッシュアップした劇場版『THE LAST ATTACK』も公開されました。この記事では、2023年の公式放送記録や作品公式情報をもとに、放送日・全話構成・あらすじ・最終回の結末・声優・MAPPAの制作スタッフ・配信サービスを整理します。
【放送日・放送時間】完結編の前編・後編は2023年にいつ放送された?

『進撃の巨人 The Final Season 完結編』は、当初から一度に放送される通常のテレビシリーズではなく、前編・後編の2部構成として制作・放送されました。
2023年1月17日、アニメ公式サイトは完結編を前後編の2部構成で放送すると発表。前編は同年3月3日深夜、後編は2023年中の放送予定とされました。その後、後編の具体的な放送日時も正式に決定しています。
前編の放送日と時間
完結編(前編)
2023年3月3日
金曜日 24時25分~(3月4日午前0時25分)
- 放送局:NHK総合
- 放送形式:約1時間のスペシャル
- 物語:地鳴らしの発動と世界の危機
前編は2023年3月3日(金)の24時25分からNHK総合で放送されました。テレビ番組表上の3月3日深夜という表記と、実際の日付である3月4日午前0時25分は同じ放送を指しています。
前編では、エレンが始祖の巨人の力を使って地鳴らしを発動させる展開が中心となります。壁の中に存在していた超大型巨人たちが進撃を開始し、世界規模の危機が訪れます。
後編の放送日と時間
完結編(後編)
2023年11月4日
土曜日 24時00分~(11月5日午前0時)
- 放送局:NHK総合
- 放送形式:85分スペシャル
- 物語:最終決戦とエレンの物語の結末
後編は2023年11月4日(土)24時からNHK総合で85分スペシャルとして放送されました。日付が変わった11月5日午前0時からの放送に相当します。
この放送によって、2013年に始まったテレビアニメ『進撃の巨人』は約10年の歴史に幕を下ろしました。前編と後編の放送日を混同しやすい理由は、深夜24時表記と翌日午前0時表記が併用されているためです。
これらの放送日時とスペシャル形式は、2023年1月、9月、11月に公開されたアニメ公式発表で確認できます。
【全何話?】第88話~第94話の構成と歴代シリーズの見る順番
完結編について検索すると、「前編・後編の2話」「全7話」「第94話が最終回」など、複数の数字が出てきます。
これは異なる作品が存在するためではありません。前後編の長時間スペシャルを、通常のエピソード形式に分割したバージョンがあるためです。
完結編は前編・後編の合計7話2023年10月28日、公式サイトは完結編を第88話から第94話までの7話に分割した「各話版」の配信を発表しました。
完結編・各話版の全エピソード
第88話「地鳴らし」
第89話「自由の翼」
第90話「絶望の淵にて」
第91話「天と地の戦い」
第92話「心臓を捧げよ」
第93話「長い夢」
第94話「あの丘の木に向かって」
7話
第88話~第94話までの完結編各話版
前編に相当する第88話~第90話は2023年11月5日正午以降、後編に相当する第91話~第94話は11月19日以降、各配信サービスで順次配信されました。
各話版には、テレビ放送の長時間スペシャルとは異なり、オープニングとエンディング映像が用意されています。Linked Horizonの「最後の巨人」とヒグチアイの「いってらっしゃい」が使用されている点も特徴です。
つまり、前編・後編を見終えた後に、さらに第88話から第94話までの続編を見る必要はありません。どちらも同じ最終章を異なる形式で楽しむためのものです。
The Final Seasonまでの歴代シリーズ放送順初めて視聴する場合は、公開順に見るのが最も自然です。Final Seasonだけを先に視聴すると、壁の秘密やマーレとエルディアの歴史、エレンの変化を十分に理解できない可能性があります。
1.
2013年4月~9月・全25話
巨人の襲来とエレンたちの戦いが始まる。
2.
2017年4月~6月・全12話
巨人の正体や仲間たちの秘密に迫る。
3.
2018年7月~2019年7月・全22話
王政編、ウォール・マリア奪還作戦、地下室の真実。
4. The Final Season Part 1
2020年12月~2021年3月
マーレ側の視点から物語が展開する。
5. The Final Season Part 2
2022年1月~4月
エレンの計画と地鳴らしにつながる展開。
6. The Final Season 完結編
2023年3月・11月
前編・後編、または各話版88~94話で視聴。
公式ポータルによると、Season 1~3はWIT STUDIO、The Final SeasonはMAPPAがアニメーション制作を担当しています。テレビシリーズ全体は、各話版の完結編を含めて全94話で完結しています。
【あらすじ・結末ネタバレ】エレンの地鳴らしとミカサ・アルミンの最終決戦
完結編の中心となるのは、エレン・イェーガーが発動させた「地鳴らし」と、それを止めようとするかつての仲間たちの戦いです。
前編:エレンが発動させた地鳴らし物語の前編では、エレンが始祖の巨人の力を発動させ、壁の中に封じられていた無数の超大型巨人を動かします。
これが「地鳴らし」です。
エレンの目的は、パラディ島の外に存在する敵対勢力を圧倒し、島の人々を守ること。しかし、その手段は世界中の人々や文明を踏み潰すという、取り返しのつかない大量殺戮でした。
かつて自由を求めて巨人と戦っていたエレンが、今度は世界そのものにとって最大の脅威となる。この立場の逆転が、完結編の物語を理解するうえで要点です。
エレンの行動を単純な正義や悪として分類できないのは、彼が抱える自由への執着、仲間への思い、未来について知っていること、そして避けられないと考えた運命が複雑に絡み合っているからです。
後編:かつての仲間たちがエレンに立ち向かう後編では、地鳴らしを止めるため、ミカサ、アルミン、リヴァイ、ジャン、コニー、ライナー、アニ、ピークたちが協力します。
かつて敵同士だった人物たちが、世界を救うために同じ側に立つ展開は、Final Seasonで描かれた対立構造を大きく変えるものです。
最終決戦の舞台では、エレンが操る巨人たちとの激しい戦闘が展開。仲間たちは大きな犠牲を払いながらも、エレンのもとへ到達しようとします。
この戦いは単なる巨人同士の戦闘ではありません。民族間の憎悪、過去の加害と被害、仲間を守ることと世界を守ることの矛盾など、シリーズ全体で積み重ねられてきた問題が集約されています。
最終回:ミカサの決断とエレンの最期最終話「第94話 あの丘の木に向かって」では、ミカサがエレンを止めるために最後の決断を下します。
ミカサはエレンへの愛情を失ったわけではありません。それでも、世界を破壊し続けるエレンを止めなければならないという現実に向き合い、自らの手でエレンの命を終わらせます。
その選択は、始祖ユミルが長く抱えてきた苦しみから解放されるきっかけにもなります。巨人の力を生み出していた根本的な問題が解消され、巨人の力は世界から消えていきます。
一方、アルミンはエレンとの対話を通じて、彼の本当の気持ちを知ることになります。エレンがミカサに対して抱いていた感情や、仲間たちとの別れを前にした複雑な心情も明らかになります。
その後、アルミンたちは生き残った人々とともに、戦争の終わった世界で和平を目指す立場を担います。
ただし、物語は完全に明るい未来だけを示して終わるわけではありません。エピローグでは、時間の経過とともに文明が変化し、再び争いが起こり得ることを思わせる描写も登場します。
最後に映し出される木の存在は、第1話の冒頭から続いてきた時間や記憶、巨人の力をめぐる物語を象徴する重要なモチーフです。
最終回が伝えたかったこと完結編の大きなテーマは、自由を求めることと、その自由のために他者の自由を奪うことの矛盾です。
エレンは自由を求め続けました。しかし、その行動によって他者の未来を奪ってしまいます。一方、ミカサは愛する人を守りたいという気持ちを抱えながらも、必要な決断を下しました。
アルミンたちがその後も対話や和平を目指す姿には、憎しみの連鎖を断ち切ることの難しさと、それでも努力を続ける意味が表れています。
このように、完結編はエレン個人の物語を閉じるだけでなく、シリーズ全体で描かれてきた自由、差別、戦争、記憶というテーマにも決着をつけています。
【声優・キャスト一覧】MAPPAの制作スタッフと作品を支えた主要人物
『進撃の巨人 The Final Season 完結編』の主要キャストは、これまでのシリーズから引き続き実力派声優陣が担当しています。
エレン役の梶裕貴、ミカサ役の石川由依、アルミン役の井上麻里奈を中心に、調査兵団やマーレ側の人物まで、それぞれのキャラクターの複雑な感情を表現しています。
主要キャラクターと声優
エレン・イェーガー
声優:
物語の主人公。地鳴らしを発動し、世界を揺るがす存在となる。
ミカサ・アッカーマン
声優:
エレンを大切に思いながら、最終決戦で重大な決断を下す。
アルミン・アルレルト
声優:
高い知性と対話によって仲間を支える重要人物。
リヴァイ・アッカーマン
声優:
人類最強の兵士。仲間たちとともに最後の戦いに挑む。
以下は、作品公式サイトに掲載された主要キャストと制作スタッフを整理したものです。
The Final Seasonからアニメーション制作を引き継いだのは、アニメ制作会社のです。
Season 1~3を制作したWIT STUDIOからMAPPAへの制作会社変更は、シリーズの映像表現における大きな転換点でした。Final Seasonでは、マーレ側の視点を含む複雑な政治的・軍事的背景や、巨人同士の戦闘、地鳴らしの大規模な描写などが重要な制作課題となっています。
完結編の主な制作スタッフは次のとおりです。
- 原作:諫山創(講談社『別冊少年マガジン』)
- 監督:林祐一郎
- シリーズ構成:瀬古浩司
- キャラクターデザイン:岸友洋
- 総作画監督:新沼大祐、秋田学
- 演出チーフ:宍戸淳
- 3DCG監督:奥納基、池田昴
- 音響監督:三間雅文
- 音楽:KOHTA YAMAMOTO、澤野弘之
- アニメーション制作:MAPPA
特に注目したいのは、3DCGと手描き作画の組み合わせです。地鳴らしの場面では、無数の巨人が移動するスケール感と、人物の細かな表情や感情表現を両立させる必要があります。
また、音楽面では澤野弘之とKOHTA YAMAMOTOの楽曲がシリーズの緊張感を支えています。Linked Horizonの主題歌も含め、映像・音楽・声優の演技が一体となった最終章に仕上がっています。
なお、完結編(前編)と後編では、一部の制作担当者のクレジットに違いがあります。完結編のスタッフ情報を確認する際には、The Final Season全体のスタッフ表と後編のスタッフ表を区別することが大切です。
【配信サービス一覧】2026年に完結編を見るには?Netflix・U-NEXTなどを整理
完結編を視聴する方法として、2023年の公式発表では複数の動画配信サービスが案内されました。
公式発表に掲載された主なサービスは以下の8つです。
{#each [{n:"Netflix",d:"前後編・各話版の配信対象"},{n:"U-NEXT",d:"前後編・各話版の配信対象"},{n:"Amazon Prime Video",d:"前後編・各話版の配信対象"},{n:"dアニメストア",d:"前後編・各話版の配信対象"},{n:"Lemino",d:"前後編・各話版の配信対象"},{n:"TELASA",d:"前後編・各話版の配信対象"},{n:"DMM TV",d:"前後編・各話版の配信対象"},{n:"ABEMA",d:"前後編・各話版の配信対象"}] as s,i}
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{s.d}
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{/each}
この一覧は、2023年10月・11月に発表された完結編の配信先です。2026年現在の見放題・レンタル区分や各話の掲載状況まで、すべてのサービスで同一とは限りません。実際に視聴する際には、各サービス内の最新作品ページを確認してください。
配信版を選ぶ際に注意したいこと完結編は、配信サービスによって前後編のスペシャル版と各話版のどちらが提供されているかが異なる場合があります。
特に第88話~第94話を順番に見たい場合は、作品ページで「完結編(各話版)」という表記を探すと分かりやすくなります。
一方、まとまった時間を確保して一気に視聴したい人には、前編・後編のスペシャル版が適しています。
どの視聴形式がおすすめ?- 一気に物語を楽しみたい人:前編・後編のスペシャル版
- 1話ずつ区切って視聴したい人:第88話~第94話の各話版
- 大画面と立体的な音響を楽しみたい人:劇場版『THE LAST ATTACK』
なお、2023年の各話版には通常のテレビスペシャル版とは異なるOP・ED映像が追加されています。ストーリーだけでなく、主題歌や映像演出も楽しみたい人には各話版にも見る価値があります。
【劇場版との違い】THE LAST ATTACKと原作漫画の最終回は何が違う?
完結編を視聴した人が次に気になるのが、2024年公開の劇場版『進撃の巨人 完結編 THE LAST ATTACK』です。
この作品は2024年11月8日に公開されました。テレビ放送された完結編の前編・後編を再構築し、劇場向けに本編カットをブラッシュアップした長編映画です。
THE LAST ATTACKとテレビ版の比較| 比較項目 | テレビ版完結編 | THE LAST ATTACK |
|---|---|---|
| 公開・放送時期 | 2023年 | 2024年11月8日公開 |
| 形式 | 前編・後編 | 長編映画1本 |
| 内容 | 最終章の本編 | 前後編を再構築 |
| 映像 | テレビ放送版 | 本編カットをブラッシュアップ |
| 音響 | テレビ放送・配信環境による | 5.1chサラウンド |
| 上映時間 | 前後編合計 | 約144~145分 |
| 物語 | エレンたちの最終決戦 | 同じ最終決戦 |
公式サイトでは、劇場版について本編カットのブラッシュアップと5.1chサラウンドによる再構築が説明されています。上映時間は公式紹介ページで144分、公開告知では145分と案内されており、いずれも約2時間25分の長編作品です。
重要なのは、THE LAST ATTACKが新しい続編ではないという点です。テレビ版の完結編を劇場で楽しめるように再構成した作品であり、エレンの物語の続きを描く新作ではありません。
諫山創の原作漫画とアニメの最終回の違い原作漫画『進撃の巨人』は、諫山創によって講談社『別冊少年マガジン』で連載され、全34巻で完結しました。最終話のタイトルは「あの丘の木に向かって」です。
アニメの最終回も、基本的には原作漫画の結末を踏襲しています。エレンの最期、ミカサの決断、巨人の力の消滅、そして残された人々が未来へ進む展開という大きな流れは共通しています。
ただし、アニメ化にあたっては原作者自身が最終部分のネームを少し描き直したことを明らかにしています。
「また今回僕の希望で少しだけラストのネームを描き直させていただきました。」
諫山創・2023年11月1日公開の完結編(後編)放送直前コメントより
この発言は、アニメの結末が単に原作漫画をそのまま映像化したものではないことを示す重要な情報です。
一方で、アニメが原作とはまったく異なる別エンディングになったわけでもありません。物語の到達点は共通しており、原作者の関与によって最終部分の表現が調整されたと理解するのが適切です。
そのため、両方を楽しむ場合は、原作34巻を読んだうえでアニメ完結編を見る方法もおすすめです。漫画では読者自身の想像に委ねられる場面を、アニメでは声優の演技や音楽、映像によって違った角度から受け取れます。
2026年現在、完結編を楽しむための判断基準2026年時点では、テレビアニメの最終章は2023年に完結し、劇場版THE LAST ATTACKも2024年に公開されています。視聴者が選ぶべきなのは、新しい続編を探すことではなく、どの形式で最終章を楽しむかという点です。
初見の人には、Season 1から順番に視聴する方法をおすすめします。特にSeason 3までの伏線を理解しているかどうかで、Final Seasonの印象は大きく変わります。
すでにテレビ版の前後編を視聴した人なら、劇場版で映像と音響の違いを楽しむ方法があります。また、各話版はOP・EDを含めて最終章を振り返りたい人に向いています。
いずれも物語の本筋は同じなので、視聴形式を間違えたからといって、別の結末にたどり着くわけではありません。
【よくある質問】進撃の巨人The Final Season完結編に関するFAQ
Q1:進撃の巨人The Final Season完結編は全何話ですか?
A1:前編・後編の長時間スペシャルとしては全2部構成です。配信用の各話版では第88話から第94話までの全7話に分割されています。第94話「あの丘の木に向かって」が最終話です。
Q2:完結編の前編と後編はいつ放送されましたか?
A2:前編は2023年3月3日(金)24時25分、後編は2023年11月4日(土)24時にNHK総合で放送されました。実際の日付では、それぞれ3月4日と11月5日の午前0時台に相当します。
Q3:完結編はNetflixやAmazon Prime Videoで見られますか?
A3:2023年の公式配信発表では、Netflix、Amazon Prime Video、U-NEXT、dアニメストア、Lemino、TELASA、DMM TV、ABEMAが配信先として案内されました。2026年現在の配信状況や料金区分は各サービスで確認してください。
Q4:第87話を見た後は何を見ればいいですか?
A4:第87話の次は完結編前編です。スペシャル版なら前編から後編へ進みます。各話版なら第88話「地鳴らし」から第94話「あの丘の木に向かって」まで順番に視聴してください。
Q5:エレンは最終回で死亡しますか?
A5:はい。ミカサがエレンを止めるために命を終わらせます。その後、巨人の力は消滅し、アルミンたちは新しい世界で和平を目指していきます。
Q6:ミカサとアルミンは最終回でどうなりますか?
A6:ミカサはエレンとの別れを受け入れながら生きていきます。アルミンはエレンとの対話を経て、残された人々とともに和平を目指す役割を担います。
Q7:THE LAST ATTACKはテレビ版の続編ですか?
A7:続編ではありません。2023年放送の完結編前編・後編を再構築し、本編カットをブラッシュアップした約144~145分の劇場版です。
Q8:原作漫画とアニメでは結末が違いますか?
A8:大筋の結末は共通しています。ただし、原作者の諫山創がアニメ最終部分のネームを希望により少し描き直したと公式コメントで明らかにしており、表現には違いがあります。
Q9:2026年現在、進撃の巨人のテレビアニメは完結していますか?
A9:はい。テレビアニメは2023年11月の完結編(後編)で完結しています。劇場版THE LAST ATTACKは2024年11月に公開された最終章の再構築版です。
『進撃の巨人 The Final Season 完結編』は、2023年3月の前編と同年11月の後編によって、約10年間続いたテレビアニメシリーズを締めくくりました。
前編・後編のスペシャル版と、第88話~第94話の各話版は同じ最終章を異なる形式で楽しむためのものです。さらに2024年公開の劇場版『THE LAST ATTACK』では、映像のブラッシュアップと5.1chサラウンドによって、最終決戦を劇場向けの長編作品として再構築しています。
作品を深く理解するために押さえておきたいのは、次の3点です。
- 完結編は2023年にNHK総合で前後編が放送され、各話版では第88話~第94話の全7話となっている。
- エレンの地鳴らし、ミカサの決断、アルミンたちの未来がシリーズ全体のテーマである自由と戦争に決着をつける。
- 劇場版THE LAST ATTACKは新作の続編ではなく、完結編を劇場用に再構築した作品である。
特に注目したいのは、最終回が単なるエレンの死による物語の終結ではなく、ミカサの選択とアルミンたちの未来を通して、憎しみの連鎖をどう断ち切るかという問いを残していることです。
2026年に初めて視聴する人はSeason 1から順番に、すでに本編を見終えた人は各話版やTHE LAST ATTACKで最終章を振り返ると、それぞれ異なる魅力を発見できます。原作漫画34巻とアニメ版を見比べることも、諫山創が描いた物語の奥行きを理解するうえでおすすめです。
10年にわたる戦いの最後に描かれたのは、勝者の物語だけではありません。自由を求めた人々の選択と、その先に残された世界の未来こそが、『進撃の巨人』という作品が最後まで問い続けたテーマなのです。