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ハケンの品格は何が変わった?2007年と2020年の続編・放送延期理由を徹底解説

桂木 洋 桂木 洋 • 更新: • 公開: • 読了約 24 分
目次

篠原涼子主演の日本テレビ系ドラマ『ハケンの品格』は、圧倒的な仕事の能力と独自の信念を持つ派遣社員・大前春子を主人公に、会社組織の矛盾や働く人々の誇りを描いた人気のお仕事ドラマだ。第1シリーズは2007年1月10日から3月14日まで放送され、13年後の世界を描いた続編は2020年6月17日から8月5日まで放送された。

2020年の第2シリーズは、当初4月15日のスタートを予定していたものの、新型コロナウイルスの感染拡大によって制作スケジュールが変更され、約2か月遅れて放送が始まった。前作からのキャストの再集結に加え、AIの導入、非正規雇用、職場の世代交代など、時代の変化を反映したテーマも盛り込まれている。

【作品の基本情報】ハケンの品格のあらすじと大前春子の仕事観とは?

ハケンの品格
スーパー派遣社員・大前春子が主人公の物語

『ハケンの品格』は、老舗食品商社「S&F」を舞台に、派遣社員と正社員がともに働く職場の人間関係や雇用問題を描いたテレビドラマだ。脚本を担当したのは中園ミホ。主演は篠原涼子が務めた。

主人公の大前春子は、人材派遣会社「ハケンライフ」に所属する特Aランクのスーパー派遣社員。数多くの資格と高度な専門スキルを持ち、任された仕事を確実にこなす一方、契約内容には非常に厳格だ。

契約期間は原則3か月。残業や休日出勤はせず、契約外の仕事も安易には引き受けない。職場の人間関係に深入りせず、勤務時間が終われば速やかに帰る。

一見すると冷淡で協調性に欠ける人物に見えるが、春子の行動には一貫した考え方がある。それは、仕事の価値は雇用形態や社内での肩書ではなく、実際に何ができるかによって決まるという姿勢だ。

仕事を引き受けた以上、求められる成果を出す。契約に定められた責任は果たす。しかし、自分の労働力を際限なく会社に差し出すことはしない。

この明確な線引きが、会社への忠誠心を重視する正社員たちとの衝突を生み、物語を動かしていく。

2007年の第1シリーズでは何が描かれた?

物語の舞台は、東京・丸の内にある老舗食品商社S&F。新設されたマーケティング課の主任・里中賢介が、優秀な派遣社員として知られる春子を採用したことから物語が始まる。

春子と同じ職場で働くことになるのが、新人派遣社員の森美雪だ。派遣社員として働くことに慣れていない美雪は、正社員との待遇差や職場での立場に悩みながら、仕事を覚えていく。

一方、営業部の主任・東海林武は、会社への忠誠心や組織内での出世を重視する典型的な正社員として登場する。契約と能力を重視する春子とは何かと衝突し、顔を合わせるたびに言い争う関係になる。

しかし、春子の仕事ぶりを目の当たりにするうちに、東海林自身も仕事や会社に対する考え方を揺さぶられていく。

第1シリーズの大きな軸となるのが、派遣社員向けの弁当を商品化する「ハケン弁当」の企画だ。美雪が考えた企画をマーケティング課の仲間たちが支え、会社の大きなプロジェクトへと発展させていく。

この企画を通じて、派遣社員のアイデアが正社員の評価や会社の利益とどのように結び付くのか、組織の中で誰が成果を認められるべきなのかという問題が浮かび上がる。

大前春子の仕事観が視聴者に支持された理由

春子の魅力は、単に資格をたくさん持っていることではない。自分の能力を過小評価せず、必要以上に他人の評価に依存しない点にある。

正社員だから偉い、派遣だから立場が弱いという固定観念に対し、春子は実際の仕事の成果で答えていく。

また、仕事と私生活を切り分け、契約上の責任を明確にする姿勢も特徴的だ。職場の人間関係を優先するあまり、無償の残業や過剰な業務負担を当然とする考え方に対する、ひとつの問題提起にもなっている。

【キャスト・人物相関】篠原涼子、大泉洋、小泉孝太郎の関係を整理

『ハケンの品格』を語るうえで欠かせないのが、大前春子を中心としたS&Fの人間関係だ。特に東海林と里中は、同じ正社員でありながら仕事に対する価値観が大きく異なり、春子との関係を通してそれぞれの人物像が掘り下げられていく。

登場人物 俳優 役柄・人物関係 主なシリーズ
大前春子 篠原涼子 多数の資格と高い専門能力を持つ特Aランクの派遣社員。物語の主人公。 2007・2020
東海林武 大泉洋 S&Fの正社員。春子と衝突を繰り返す一方、仕事を通して関係を深める。 2007・2020
里中賢介 小泉孝太郎 春子を高く評価する社員。派遣社員の能力を認め、職場の改善を目指す。 2007・2020
森美雪 加藤あい 第1シリーズの新人派遣社員。ハケン弁当の発案者。 2007
浅野務 勝地涼 S&Fの社員。春子たちの職場を支える若手社員。 2007・2020
近耕作 上地雄輔 派遣社員。春子たちと関わりながら物語に参加する。 2007・2020
黒岩匡子 板谷由夏 S&Fで働く女性社員。職場の女性の立場を描く人物。 2007
一ツ木慎也 安田顕 人材派遣会社ハケンライフの担当者。 2007
宮部蓮三 伊東四朗 S&Fの社長。会社経営と組織の論理を象徴する人物。 2020
井手裕太郎 杉野遥亮 2020年版の若手社員。新しい世代の仕事観を担う。 2020
福岡亜紀 吉谷彩子 2020年版の派遣社員。 2020
千葉小夏 山本舞香 2020年版の派遣社員。職場で起きる問題に向き合う。 2020
篠原涼子が演じる大前春子の存在感

春子は、感情を大きく表に出さず、必要な場面では圧倒的な能力を発揮するキャラクターだ。篠原涼子の落ち着いた演技と、淡々とした口調が、春子の独特な存在感を作り上げている。

彼女は職場で好かれることを第一の目的にしていない。しかし、仕事上の問題が起きれば、持っている知識や技能を使って解決に導く。そのギャップがキャラクターの面白さにつながっている。

東海林と里中は正反対の仕事観を持つ

大泉洋演じる東海林は、出世や社内での評価を意識し、会社組織の中で成果を上げようとする人物だ。春子に対しては反発心を抱くものの、彼女の実力を認めざるを得ない場面も多い。

一方、小泉孝太郎演じる里中は、社員と派遣社員の垣根を越えて人を評価しようとする人物だ。春子の能力を信頼し、重要なプロジェクトでも彼女の力を頼りにする。

ただし、里中も会社の組織運営から完全に自由なわけではない。人を大切にしたいという理想と、会社を維持するための現実との間で葛藤する。

この東海林と里中の対照的な人物像が、ドラマに単純な派遣社員対正社員という構図以上の奥行きを与えている。

【2007年と2020年を比較】第1シリーズと13年後の続編は何が違う?

第1シリーズは雇用形態と職場の序列が中心

2007年版では、正社員と派遣社員の間にある待遇差や意識の違いが物語の中心に置かれている。

派遣社員は即戦力として期待される一方、会社の重要な意思決定からは距離を置かれやすい。成果を上げても、雇用形態を理由に正当に評価されない場面が描かれる。

ハケン弁当の企画は、その問題を象徴するエピソードだ。美雪が発案した企画が評価されても、派遣社員の名前で提出されたことが社内で問題視される。

能力やアイデアの価値と、会社の中で誰が評価されるのかという問題が、企画をめぐる対立を通して明らかになる。

2020年版はAI・働き方改革・企業の生き残りがテーマ

第2シリーズでは、S&Fの経営環境そのものが変化している。かつて勢いのあった会社は競争力を失い、里中は営業企画課の課長として会社の将来を考える立場になっている。

そこに春子が再び派遣社員として戻ってくる。第1シリーズから13年が経過した世界では、AIによる業務効率化や人員削減、世代間の価値観の違いなど、新しい問題が職場に持ち込まれている。

特に象徴的なのが、最終話で描かれるAIと人間の判断をめぐる対立だ。会社側がAIの予測を重視する一方、里中は春子の提案に可能性を見いだす。

効率や数値だけでは測れない顧客の需要をどう捉えるか。これは、2007年版の仕事観を2020年の社会に置き換えたテーマでもある。

2作品の違いを比較

両シリーズの大きな違いは、派遣社員と正社員の対立を描くことから、企業の変化と働く人間の価値を問い直すことへ、物語の焦点が広がった点にある。

  • 2007年版:派遣と正社員の待遇差、職場の序列、仕事の成果をめぐる問題。
  • 2020年版:AI導入、企業の経営不振、リストラ、世代交代、働き方の多様化。
  • 共通点:雇用形態や肩書ではなく、仕事に向き合う姿勢と実際の能力を重視する春子の信念。

【放送期間・延期の経緯】2020年の続編はなぜ6月スタートになった?

第1シリーズと第2シリーズの放送期間

日本テレビの「水曜ドラマ」枠で放送された2作品の放送期間を整理すると、以下のとおりだ。

項目 第1シリーズ 第2シリーズ
放送年 2007年 2020年
放送開始日 1月10日 6月17日
最終放送日 3月14日 8月5日
放送枠 日本テレビ系・水曜ドラマ 日本テレビ系・水曜ドラマ
放送話数 全10話 全8話
主演 篠原涼子 篠原涼子
主なテーマ 派遣社員と正社員の関係 AI・働き方改革・企業の再生

第1シリーズは2007年1月10日から3月14日までの全10話。第2シリーズは2020年6月17日から8月5日までの全8話だった。

第2シリーズは前作の終了から13年後を描いた続編であり、主要キャストの再集結も大きな話題になった。

当初の放送予定は2020年4月15日

2020年版は、当初2020年4月15日に放送を開始する予定だった。13年ぶりの復活ということもあり、春の新ドラマとして期待されていた作品のひとつだった。

ところが、同年に新型コロナウイルスの感染が拡大。出演者や制作スタッフなど、番組制作に関わる人々の安全確保が大きな課題となった。

日本テレビがドラマ制作の一時休止を発表

2020年4月6日、日本テレビは新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的として、一部番組の制作を一定期間休止する方針を発表した。

対象にはドラマのスタジオ収録やロケも含まれており、出演者やスタッフの感染予防を優先し、安全を確保した通常の制作スケジュールを維持することが難しいという判断だった。

この制作休止に伴い、『ハケンの品格』の初回放送も延期された。

延期期間中は2007年版の特別編を放送

放送延期の間、日本テレビでは前作の内容を振り返る特別編「春子の物語 ハケンの品格2007特別編」を放送した。

当初の初回放送予定日だった4月15日と、翌週の4月22日に特別編が編成され、13年前の春子の活躍を振り返る機会となった。

その後、第2シリーズは6月17日に放送開始。最終話は8月5日に放送された。

したがって、放送延期の理由は出演者の交代や作品内容の変更ではなく、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う制作上の安全確保だった。

【派遣社員と正社員の違い】ハケンの品格が描いた雇用問題の本質

『ハケンの品格』を理解するうえで欠かせないのが、派遣社員と正社員の雇用関係の違いだ。ドラマでは両者が同じ会社で働いているが、法律上の契約関係や責任の所在は異なる。

派遣社員は派遣元企業と雇用契約を結ぶ

厚生労働省の説明によると、労働者派遣とは、派遣元事業主が雇用する労働者を、派遣先の指揮命令のもとで働かせる仕組みだ。

つまり、派遣社員は実際に働く会社と直接雇用契約を結ぶのではなく、基本的には派遣会社との間で雇用契約を結ぶ。給与の支払いなど、雇用主としての役割を担うのも派遣元企業だ。

一方、派遣先企業は日常的な業務上の指揮命令を行う。この三者関係が、正社員の直接雇用とは大きく異なる。

正社員との主な違い
  • 雇用契約:一般的な正社員は勤務先企業と直接契約する。派遣社員は派遣元企業と契約する。
  • 給与の支払い:正社員は勤務先企業から給与を受け取る。派遣社員は原則として派遣元企業から賃金を受け取る。
  • 業務上の指揮命令:正社員は雇用主である勤務先企業から受ける。派遣社員は派遣先企業から受ける。
  • 契約期間:正社員は一般的に期間の定めのない雇用契約だが、派遣社員は有期契約の場合もある。無期雇用派遣という形態も存在する。
  • 福利厚生・休暇:雇用契約や就業規則、適用される法律に基づいて取り扱われる。派遣社員にも法定の有給休暇などの権利がある。
派遣社員は正社員より能力が低いわけではない

ドラマが繰り返し描いているのは、雇用形態と仕事の能力を同一視することの危うさだ。

春子は派遣社員でありながら、正社員が対応できないような専門業務を次々とこなす。彼女の働き方は、会社に長く在籍することと、仕事で成果を上げることは必ずしも同じではないと示している。

ただし、派遣社員と正社員では契約上の役割や責任の範囲が異なる。ドラマのように一方が他方を全面的に代替できるという単純な話ではない。

重要なのは、雇用形態の違いを理由に能力を決めつけず、それぞれの契約と専門性に応じて適切に評価することだ。

2026年現在、派遣という働き方を考える際にも、この視点は変わらない。春子のような専門性を持つ人材が能力を発揮できる環境を整えることは、働く本人だけでなく、企業にとっても重要な課題となっている。

【2020年版の見どころ】ハケン弁当から黒豆ビスコッティ、AI対決まで

東海林が13年後にS&F本社へ戻るまで

第2シリーズで注目したいのが、東海林の13年間の変化だ。

第1シリーズで春子と衝突していた東海林は、物語のその後、S&F運輸の名古屋営業所などで勤務し、本社を離れる経験をする。2020年版では旭川支社の支社長補佐として登場し、新入社員研修の講師を務めるために上京する。

久しぶりに春子と再会するものの、春子からは相変わらず冷たく扱われる。

その後、東海林はS&Fの重要取引先との商談を成立させ、営業事業部営業一課の課長として本社に復帰する。かつての出世欲に加えて、家庭を持った社会人としての生活も描かれ、キャラクターの時間経過が表現されている。

黒豆ビスコッティのデータ改ざん問題

2020年版の印象的なエピソードが、東海林が北海道から持ち込んだ「黒豆ビスコッティ」をめぐる騒動だ。

東海林は、ダイエット効果があるとされる商品を全国展開しようと、効果を裏付けるデータや100人の女性によるアンケートを持参する。

しかし、雑誌の取材をきっかけに、ダイエット効果に関するデータの改ざん疑惑が浮上。商品の成分や効果を検査する必要が生じ、検査分析士の資格を持つ春子が調査に関わることになる。

問題は、アンケートそのものが実施されていたことと、商品の効果を証明するデータの信頼性が別問題だったことだ。

会社側は都合の悪い質問に対して調査中という説明で対応しようとするが、東海林は最終的に謝罪会見でデータに嘘があったことを認める。

一方で、商品そのものの価値や北海道の製造工場が抱える事情にも目を向ける。春子が段取りした試食モニターの女性たちによるリモート会見も物語に加わり、商品の評価と不正なデータの問題を切り分けようとする展開へ進んでいく。

このエピソードの本質は、営業成績を上げるために数字を都合よく扱うことの危険性だ。企業が守るべきなのは短期的な売上だけではなく、顧客に対する説明責任と商品の信頼性でもある。

ハケン弁当と黒豆ビスコッティに共通するテーマ

興味深いのは、2007年版のハケン弁当と2020年版の黒豆ビスコッティが、どちらも食品を題材にした仕事の物語であることだ。

ハケン弁当では、派遣社員の美雪が考えた企画を会社がどう評価するのかが問われた。黒豆ビスコッティでは、営業担当者が持ち込んだ商品情報の正確性と、会社が問題にどう対応するのかが問われる。

両者に共通しているのは、仕事の成果を生み出す過程で、誰の声を聞き、どのような判断をするのかという問題だ。

2007年版では働く人の立場が中心だったのに対し、2020年版では商品を作る側や消費者、会社経営まで視野が広がっている。

最終話のAI対人間という構図

最終話では、里中が会社のリストラを回避するため、直営コンビニエンスストアのプロジェクトに取り組む。

しかし、パイロット店舗の内覧会では、株主や投資家からの評価は芳しくない。本来のターゲットである働く女性や子育て中の母親と、投資家側の見ている市場が異なっていたためだ。

加えて、宮部社長は春子が提案したレジ横のアジフライ販売に難色を示す。AIによる成功確率はわずか0.001%と予測されるが、里中は春子の判断を信じる。

ここで描かれるのは、データや予測を活用することと、人間の経験や現場感覚を生かすことの両立だ。

AIの分析は企業の意思決定に役立つ。しかし、数字だけでは顧客の生活実感や、まだ数値に表れていない需要を捉えきれない場合もある。

春子が示すのは、AIを否定する姿勢ではなく、データを理解したうえで最後の判断を人間が引き受けることの意味だ。

【2026年の視点】ハケンの品格を今見る価値とおすすめの視聴順

2007年版から見ると人物の変化が分かりやすい

これから『ハケンの品格』を見るなら、2007年版から2020年版へ順番に視聴する方法がおすすめだ。

第1シリーズでは、春子と東海林の出会い、里中の仕事観、美雪の成長、ハケン弁当の企画が描かれる。これらを理解しておくと、2020年版で再登場する人物たちの変化がより鮮明になる。

特に東海林と里中は、13年間の経験によって立場や責任が変わっている。前作を知っているかどうかで、彼らの言動に対する受け止め方も変わってくる。

派遣という働き方を知りたい人にもおすすめ

本作は派遣社員の専門性や契約上の立場、正社員との関係を物語として理解するきっかけになる。

ただし、ドラマの描写はエンターテインメントとして構成されたものであり、実際の労働法制度をそのまま説明する教材ではない。現在の派遣制度や待遇、労働者の権利については、厚生労働省の資料と併せて確認すると理解が深まる。

こんな人におすすめ
  • 篠原涼子の代表的なドラマ作品を見たい人。
  • 大泉洋と小泉孝太郎が演じる東海林・里中の関係を楽しみたい人。
  • 派遣社員と正社員の働き方の違いに関心がある人。
  • 2000年代と2020年代の職場環境の変化を比較したい人。
  • AIによる業務効率化と人間の判断力について考えたい人。
  • 仕事を通じた人間関係やチームワークを描くドラマが好きな人。

反対に、恋愛を中心にしたドラマや、現実に忠実な労働法制度の解説を期待する人には、少し方向性が異なるかもしれない。本作はあくまで仕事を題材にしたエンターテインメントであり、春子の超人的な資格や能力も作品独自のキャラクター設定として楽しみたい。

【ハケンの品格】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:ハケンの品格は2007年と2020年のどちらから見るべき?
A1:2007年の第1シリーズから見るのがおすすめだ。春子、東海林、里中の出会いやハケン弁当の企画を理解してから2020年版を見ると、13年間の人物の変化を楽しめる。

Q2:ハケンの品格の2020年版はなぜ放送延期になった?
A2:新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、日本テレビがドラマ制作の一時休止を発表したため。当初2020年4月15日に予定されていた初回放送は延期され、6月17日にスタートした。

Q3:ハケンの品格で大前春子を演じているのは誰?
A3:篠原涼子。第1シリーズと第2シリーズの両方で、数多くの資格と専門スキルを持つスーパー派遣社員・大前春子を演じている。

Q4:東海林と里中を演じている俳優は誰?
A4:東海林武役は大泉洋、里中賢介役は小泉孝太郎。どちらも2007年版と2020年版の両方に出演している。

Q5:ハケン弁当とはどのような企画?
A5:第1シリーズに登場する、派遣社員の森美雪が発案した弁当の商品化企画だ。派遣社員が安心して購入できる、手頃で健康的な弁当を目指しており、正社員と派遣社員の間にある評価や立場の問題も描かれた。

Q6:黒豆ビスコッティのデータ改ざん問題とは?
A6:2020年版で東海林が全国展開を目指した商品について、ダイエット効果を示すデータに改ざん疑惑が浮上した問題だ。春子が検査に関わり、東海林は謝罪会見で不正なデータについて説明することになる。

Q7:ハケンの品格は何話まである?
A7:2007年の第1シリーズは全10話、2020年の第2シリーズは全8話。いずれも日本テレビ系の水曜ドラマ枠で放送された。

『ハケンの品格』は、2007年の第1シリーズから2020年の第2シリーズまで、働く人の能力と雇用形態、会社組織のあり方を描き続けてきた作品だ。

第1シリーズでは、篠原涼子演じる大前春子がS&Fに派遣され、東海林や里中、美雪たちと関わりながら、派遣社員と正社員の間にある壁に向き合った。

13年後の第2シリーズでは、AIや働き方改革、企業の経営問題などが加わり、職場を取り巻く環境の変化が物語に反映された。新型コロナウイルスによる放送延期を経て、2020年6月17日に放送が始まった経緯も、この作品の歴史を語るうえで欠かせない。

2作品を通じて変わらないのは、春子が自分の仕事に責任を持ち、能力と成果によって自分の価値を示す姿勢だ。

会社への忠誠心だけが働く人の価値を決めるわけではない。雇用形態だけで人の能力を判断することもできない。契約を守り、専門性を磨き、仕事に対して正直であること。その積み重ねこそが、春子の示すプロフェッショナルの品格である。

2007年版を見た人には、13年後の登場人物たちの変化を。初めて見る人には、時代が変わっても色あせない仕事への向き合い方を。『ハケンの品格』は、2026年に振り返っても、働くことの意味を考えるきっかけを与えてくれるドラマだ。

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桂木 洋

映画・ドラマの公開情報を担当。配給会社のプレスシートと公式サイト記載を基準に、あらすじと配役をまとめます。

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