押切蓮介は、1979年生まれ、神奈川県川崎市出身の漫画家である。1998年に講談社の『週刊ヤングマガジン』で『マサシ!!うしろだ!!』を発表し、漫画家としてのキャリアをスタートさせた。
興味深いのは、プロデビューまでのスピードだ。
2026年1月に公開されたENCOUNTのインタビューによると、押切は高校卒業後に漫画家を目指し、1998年3月7日に初めて本格的にペンを取り、わずか5日後の3月12日に最初の作品を完成させたという。
その後、投稿した作品が編集者の目に留まり、担当編集者がつくことになった。実際に雑誌掲載された『マサシ!!うしろだ!!』は、本人にとって人生2作目の漫画だった。
漫画制作の経験がほとんどない状態から、短期間で商業誌デビューに至ったエピソードは、押切のキャリアを語るうえで印象的な出来事だ。
ホラーギャグ漫画家としての地位を確立デビュー後、押切はホラーとギャグを融合させた作品を発表し、徐々に独自の読者層を獲得していく。
その転換点となったのが、2003年から2009年にかけて連載された『でろでろ』だ。
それまでのホラー漫画は、読者を恐怖させることに重点を置いた作品が多かった。一方、押切のホラーギャグは、恐怖を感じさせる異形の存在を、勢いのあるツッコミや荒唐無稽な展開によって笑いに変える。
加えて、ホラーだけにとどまらず、『ピコピコ少年』では自身のゲーム体験を漫画化し、『ミスミソウ』では人間の憎悪や復讐を正面から描いた。
2018年には『ハイスコアガール』がテレビアニメ化され、『ミスミソウ』も実写映画化。漫画以外のメディアでも作品が展開されるようになった。
押切蓮介の経歴・代表作を年表で整理| 時期 | 主な出来事・作品 | 特徴・実績 |
|---|---|---|
| 1979年 | 神奈川県川崎市に生まれる | 漫画家としての原点 |
| 1998年 | 『マサシ!!うしろだ!!』 | 週刊ヤングマガジンでデビュー |
| 2003~2009年 | 『でろでろ』 | ホラーギャグの代表作 |
| 2000年代 | 『ミスミソウ』『ゆうやみ特攻隊』『プピポー!』など | ホラーやアクションへ表現を拡張 |
| 2009年以降 | 『ピコピコ少年』シリーズ | ゲーム体験を描く自伝的漫画 |
| 2010年代 | 『ハイスコアガール』 | 90年代ゲーム文化と青春ラブコメを融合 |
| 2018年 | 『ミスミソウ』実写映画化・『ハイスコアガール』アニメ化 | 映像化によって知名度が拡大 |
| 2019年以降 | 『ハイスコアガール DASH』など | 既存作品の世界を広げる |
| 2025~2026年 | 『累弥太郎怪異録』など | 怪談・ホラー表現を継続 |
| 2026年 | 『コワイかもしれない』『おののけ!くわいだん部』第3巻 | ホラー作品の新刊・シリーズ完結 |
出典:講談社の著者紹介、ENCOUNTのインタビュー、各出版社の作品情報。
押切蓮介の作品一覧|代表的なタイトル押切蓮介の作品は、ジャンル別に整理すると全体像がつかみやすい。
ホラー・怪談系
- 『でろでろ』
- 『ミスミソウ』
- 『サユリ』
- 『ゆうやみ特攻隊』
- 『おののけ!くわいだん部』
- 『暗い廊下と後ろの玄関』
- 『累弥太郎怪異録』
- 『コワイかもしれない 押切蓮介ホラー短編集』
ゲーム・青春系
- 『ピコピコ少年』
- 『ピコピコ少年TURBO』
- 『ピコピコ少年SUPER』
- 『ピコピコ少年EX』
- 『ハイスコアガール』
- 『ハイスコアガール DASH』
その他のジャンル
- 『プピポー!』
- 『ぼくと姉とオバケたち』
- 『焔の眼』
- 『HaHa』
- 『狭い世界のアイデンティティー』
- 『ぐらんば』
- 『ぎゃんぷりん』
- 『おどろ町モノノケ録』
特に注目したいのは、これだけジャンルが異なる作品を手がけながら、どの作品にも押切らしい人物描写や独特のテンポが残っていることだ。
【代表作を解説】『でろでろ』『ミスミソウ』『ハイスコアガール』の違い

押切蓮介を初めて読む人が迷いやすいのは、どの作品から手に取るべきかという点だ。
代表作はそれぞれ方向性が大きく異なる。ここでは、作品の魅力と読者におすすめできる理由を整理する。
1. 『でろでろ』|恐怖と爆笑が同時に押し寄せるホラーギャグ『でろでろ』は、押切蓮介の名前をホラーギャグの分野で広めた代表作だ。
主人公は、霊感体質の悪ガキ中学生・耳雄。悪霊や妖怪などの奇妙な存在に遭遇するものの、一般的なホラー漫画の主人公のように恐怖に震えるわけではない。
むしろ、相手に容赦なく立ち向かい、奇怪な現象を力ずくで解決してしまう。
物語には、妹の留渦や愛犬のサイトーさんなど、個性的なキャラクターも登場する。
講談社の作品紹介でも、奇っ怪な現象をブッタ斬るショートホラーギャグとして紹介されている。全16巻で完結したシリーズだ。
ここが魅力
- 怖いはずの妖怪や幽霊が笑いの対象になる。
- キャラクターの表情やリアクションが非常に大きい。
- 短編形式で読みやすく、押切作品の入門に適している。
押切作品のギャグセンスを知りたいなら、まず手に取っておきたい一冊だ。
2. 『ミスミソウ』|人間の悪意を描いた衝撃のサイコホラー『ミスミソウ』は、『でろでろ』とは大きく異なる作風を持つ作品だ。
物語の主人公は、田舎町の中学校に転校してきた少女・野咲春花。
彼女は閉鎖的な学校社会の中で壮絶ないじめに遭い、やがて取り返しのつかない悲劇に直面する。
物語は、いじめによって追い詰められた少女の心理と、憎悪が復讐へと変わっていく過程を描いていく。
この作品で特徴的なのは、恐怖の原因が必ずしも幽霊や妖怪ではないことだ。
講談社の著者紹介でも『ミスミソウ』は、化け物の類いが出てこないホラー漫画として紹介されている。2018年には山田杏奈主演で実写映画化された。
ここが魅力
- 閉鎖的な人間関係が生み出す恐怖。
- 雪景色と凄惨な事件の対比。
- 登場人物の感情が崩壊していく過程を描く心理描写。
ただし、暴力やいじめの描写は非常に強烈だ。
軽い気持ちで楽しめるホラーを求めている人や、残虐な描写が苦手な人にはおすすめしにくい。押切作品の中でも、特に読者を選ぶタイトルである。
3. 『ハイスコアガール』|ゲーム愛と青春ラブコメの融合『ハイスコアガール』は、押切蓮介の作品の幅広さを象徴するタイトルだ。
舞台は1991年のゲームセンター。
ゲームが大好きな少年・矢口ハルオと、優れたゲームの腕前を持つ少女・大野晶を中心に、対戦格闘ゲームの流行と少年少女の恋愛模様が描かれる。
ストリートファイターIIなど、当時のアーケードゲーム文化を背景にしていることも大きな特徴だ。
ゲームを知らない読者でも青春ラブコメとして楽しめる一方、当時のゲームセンターを知る世代には、懐かしい記憶を呼び起こす作品になっている。
スクウェア・エニックスの公式作品紹介では、90年代アーケード・ラブコメディーとして位置づけられている。原作漫画は全10巻で完結し、2018年にはテレビアニメ化された。
ここが魅力
- 90年代のゲーム文化を細部まで描いている。
- ゲーム対戦が登場人物の関係性を動かす。
- 恋愛漫画としても青春ドラマとしても完成度が高い。
ホラーが苦手な人にもすすめやすい作品であり、押切蓮介の新しい一面を知るには最適だ。
4. 『ピコピコ少年』|漫画家自身のゲーム体験を描く自伝的作品『ピコピコ少年』は、押切自身の少年時代とゲームへの情熱を題材にした作品だ。
ゲームセンターや家庭用ゲーム機に夢中になった少年の姿を描き、ゲームを通じた人間関係や、当時の生活感を表現している。
単なるゲーム紹介漫画ではなく、ゲームに熱中した経験そのものを振り返るエッセイ的な作品として読める。
シリーズには『ピコピコ少年TURBO』『ピコピコ少年SUPER』『ピコピコ少年EX』もある。
『ハイスコアガール』につながるゲームへの愛情や、押切自身の創作の背景を知りたい人には特におすすめだ。
【作風・評判を分析】なぜ押切蓮介の漫画は読者の記憶に残るのか
押切蓮介の作品を読んで最初に感じるのは、絵柄や表情の強烈な個性だろう。
整った線で美しさを追求するというより、人物の感情や場面の勢いを視覚的に伝えることに重点が置かれている。
しかし、その独特な絵柄だけが魅力ではない。
70~80年代の貸本ホラー漫画から受け継いだ表現2026年1月のENCOUNTインタビューで、押切は自身の漫画表現に影響を与えたものとして、1970~80年代の貸本ホラー漫画を挙げている。
当時の作品を古書店などで探して読み込み、独特の世界観に触れていたという。
特に印象的なのは、昔のホラー漫画に対する次の発言だ。
昔のホラー漫画って、今読むと笑えるんですよ。
作者は本気で読者を怖がらせようとしている。しかし、現代の読者から見ると、その表現の大げささや一生懸命さが、どこか滑稽にも感じられる。
押切は、そうした恐怖と笑いが隣り合わせになる感覚を、自分の漫画に取り込んでいった。
『でろでろ』に見られる独特のホラーギャグは、こうした創作背景から理解すると、さらに面白くなる。
ギャグと残酷描写を切り替える大胆さ押切作品のもう一つの特徴は、ジャンルを固定しないことだ。
『でろでろ』では妖怪を笑い飛ばす一方、『ミスミソウ』では人間の残虐性を徹底して描く。
『ハイスコアガール』では、ゲームを介した青春と恋愛を表現する。
この幅広さについて、押切は2026年1月のインタビューで、自身の絵柄や作風を変える必要性を感じていたことも明かしている。
つまり、ホラーギャグという成功したスタイルに安住せず、新しいジャンルに挑戦する姿勢が、長いキャリアを支えている。
『ハイスコアガール』の成功と作者自身の葛藤2026年2月15日公開のENCOUNTのインタビューでは、『ハイスコアガール』が生まれた経緯についても語られている。
もともとの企画は、編集部から『ピコピコ少年』のようにゲームを題材にした作品を描けないかと提案されたことがきっかけだった。
押切自身も、90年代のゲームブームを経験した世代に訴求できると考えていたという。
ところが、作品は単なるゲーム漫画にとどまらず、恋愛漫画としても多くの読者を獲得した。
本人はインタビューで、個展を開いても『ハイスコアガール』のファンが多く、大野晶のイラストを求められることが多いと話している。
その一方で、読者が作者本人より作品に強く結びついていることへの葛藤も明かした。
このエピソードは、押切蓮介という漫画家を理解するうえで重要だ。
代表作が大きな人気を獲得しても、作者自身はそのイメージに縛られることを望んでいない。作品ごとに異なる表現を追求する姿勢こそ、押切の創作活動の核にある。
押切蓮介の評判は?作品ごとに評価のポイントが異なる押切作品の評価は、どの作品を読んだかによって大きく変わる。
| 作品 | 評価されやすいポイント | 読者が注意したい点 |
|---|---|---|
| でろでろ | 独特のギャグ、妖怪の造形、テンポ | 絵柄や勢いに好みが分かれる |
| ミスミソウ | 人間心理、緊迫感、強烈な演出 | 暴力・いじめ描写が非常に重い |
| ハイスコアガール | ゲーム描写、青春、恋愛 | ゲーム文化への関心で楽しみ方が変わる |
| ピコピコ少年 | ゲームへの愛情、少年時代の共感性 | 自伝的エッセイのため物語漫画とは異なる |
| おののけ!くわいだん部 | 怪談への知識、青春コメディー | 怪談バトルという独特の設定がある |
また、『おののけ!くわいだん部』の第3巻では、声優の井澤詩織が作品を推薦している。KADOKAWAの紹介文では、怪談の魅力を漫画で描き切っている点が評価されている。
押切作品は、万人向けの均質な漫画ではない。だからこそ、自分の好みに合うジャンルを選んで読むことが重要になる。
【2026年最新】押切蓮介の現在・新刊・連載状況を徹底確認
2026年の押切蓮介は、ホラー作品の新刊刊行や既存シリーズの展開が確認できる。
特に注目したいのは、『コワイかもしれない 押切蓮介ホラー短編集』『ハイスコアガール DASH』『おののけ!くわいだん部』『累弥太郎怪異録』の動向だ。
1. 『コワイかもしれない 押切蓮介ホラー短編集』が6月18日発売
『コワイかもしれない 押切蓮介ホラー短編集』
竹書房/A5判/144ページ/税込1,430円
ISBN:978-4-8019-4962-1
2026年の注目新刊が、竹書房から刊行された『コワイかもしれない 押切蓮介ホラー短編集』だ。
この作品は、押切が実際に体験した話や、知人から聞いた怖い話を漫画化した短編集である。
収録内容は、雑誌「増刊本当にあった愉快な話」や「怪談コミック サムケ」などに掲載された全14作品。
加えて、次の要素も収録されている。
- 描き下ろし漫画「直近のコワイかもしれない」
- 各作品を描いた当時の気持ちや状況についての著者コメント
- 呪物蒐集家・田中俊行との怪異対談
特に興味深いのは、押切自身の体験や身近な人物から聞いた話を漫画化している点だ。
フィクションとして構成されたホラー作品とは異なり、実際の怪異体験を題材にすることで、日常生活に潜む不気味さが際立つ。
竹書房の2026年6月18日付の新刊発表でも、全14作品と田中俊行との対談が紹介されている。
2. 『ハイスコアガール DASH』は第8巻まで刊行
『ハイスコアガール DASH』第8巻
スクウェア・エニックス/税込770円
著者:押切蓮介
『ハイスコアガール DASH』は、前作『ハイスコアガール』の世界を引き継ぐ続編だ。
物語の中心人物は、前作に登場した日高小春。
かつて矢口ハルオや大野晶と関わった少女が、成長して中学校教師となり、新たな人生を歩んでいる。
舞台は2007年。教師として仕事に向き合いながら、ゲームや人間関係に揺れる小春の姿が描かれる。
スクウェア・エニックスの公式作品ページでは、2026年4月24日に第8巻が発売されたことが確認できる。また、現在の作品紹介にもタイトルが掲載されている。
さらに注目したいのが、2026年2月のENCOUNTインタビューで押切が語った今後の構想だ。
本人は『ハイスコアガール DASH』について、全10巻で完結させるつもりだと説明している。
ただし、これはインタビュー時点での作者の構想であり、出版社が確定した最終巻の発売予定ではない。
同インタビューでは、完結後に別の形で『ハイスコアガール』を描く可能性にも触れているが、こちらもまだ構想段階だ。
3. 『おののけ!くわいだん部』は2026年8月に完結
『おののけ!くわいだん部』第3巻
KADOKAWA/A5判/152ページ/税込1,540円
ISBN:978-4-04-114174-8
『おののけ!くわいだん部』は、高校の怪談部を舞台にした青春ホラー&コメディーだ。
中心人物は、怪談に異常な情熱を燃やす部長・諸星マコトと、古典怪談を愛する部員・熊野葉介。
たった2人の怪談部が全国高校怪談選手権に挑戦し、全国から集まった強豪たちと怪談を競い合う。
この作品の面白さは、怪談という題材を単なる恐怖演出ではなく、競技や青春の要素と組み合わせていることだ。
朝日新聞の「好書好日」で公開された過去のインタビューでは、押切自身が怪談好きであり、20代から怪談ライブやイベントに足を運んでいたことも語られている。
つまり、怪談への関心は作品のために作られた設定ではなく、作者自身の趣味や経験にも根差している。
そして2026年8月28日、KADOKAWAから第3巻が発売された。
出版社の商品紹介では、全国高校怪談選手権の決着が描かれ、学園青春ホラー&コメディーとして堂々完結と発表されている。
全3巻で物語をまとめて読めるため、怪談とギャグを融合させた押切作品を楽しみたい人にもおすすめだ。
4. 新連載『累弥太郎怪異録』の掲載状況2025年12月12日発売の朝日新聞出版『Nemuki+』2026年1月号でスタートしたのが、『累弥太郎怪異録』だ。
コミックナタリーは、同作を不定期新連載として紹介している。
主人公の弥太郎は、怪談小説で賞を受賞し、怪談作家として知られる人物。しかし、実は怖いことが苦手という意外な性格を持つ。
父親が遺した書店を営みながら怪談を収集する弥太郎のもとに、さまざまな怪異の相談が持ち込まれる。
2026年8月12日発売の『Nemuki+』9月号には作品名が掲載されている。一方、10月13日発売の11月号の掲載作品一覧には名前が見当たらない。
したがって、2026年11月時点では、不定期連載として始まったことと、9月号までの掲載実績は確認できるものの、毎号掲載が続いているとはいえない。
2026年11月時点の作品動向まとめ| 作品名 | 2026年の動向 | 現状 |
|---|---|---|
| ハイスコアガール DASH | 4月24日に第8巻発売 | 公式作品紹介に掲載 |
| おののけ!くわいだん部 | 8月28日に第3巻発売 | 全3巻で完結 |
| コワイかもしれない | 6月18日に発売 | 全14作品収録のホラー短編集 |
| 累弥太郎怪異録 | 2025年12月に連載開始、2026年9月号で掲載確認 | 不定期連載としてスタート。11月号には掲載なし |
2026年の動向を整理すると、押切蓮介はホラーという原点を大切にしながら、ゲーム漫画の続編や新しい怪談作品にも取り組んでいる。
特に『おののけ!くわいだん部』の完結と『コワイかもしれない』の刊行は、ホラー表現に対する継続的な関心を示す動きとして注目できる。
【おすすめ作品】初めて読むならどれ?ジャンル別の選び方
押切蓮介の作品は、ジャンルによって読後感が大きく異なる。
そのため、代表作を片っ端から読むよりも、自分の好みに合う作品から始める方が楽しみやすい。
ホラーギャグを楽しみたい人
『でろでろ』
妖怪、幽霊、勢いのあるギャグを楽しみたい人向け。押切作品の基本的な魅力が詰まっている。
『おののけ!くわいだん部』
怪談好きや学園コメディー好きにおすすめ。全3巻で完結しており、一気読みしやすい。
『ミスミソウ』
人間の悪意や心理的な恐怖を深く味わいたい人向け。暴力的な描写が苦手な人は注意したい。
『コワイかもしれない』
短編形式で怪談を楽しみたい人向け。実体験や知人から聞いた話をもとにした全14作品を収録。
『ハイスコアガール』
90年代ゲーム文化や青春ラブコメが好きな人向け。全10巻で完結している。
『ピコピコ少年』
ゲームに熱中した経験がある人におすすめ。作者の少年時代やゲームへの愛情を知ることができる。
押切蓮介を初めて読むなら、次のように選ぶとよい。
- 怖さと笑いを両方味わいたい: 『でろでろ』
- 人間の狂気や心理描写を読みたい: 『ミスミソウ』
- ゲームと恋愛を楽しみたい: 『ハイスコアガール』
- 作者のゲーム人生を知りたい: 『ピコピコ少年』
- 怪談の知識や掛け合いを楽しみたい: 『おののけ!くわいだん部』
- 短編の実話怪談に興味がある: 『コワイかもしれない』
なお、残酷な描写を避けたい人には『ミスミソウ』よりも『ハイスコアガール』や『ピコピコ少年』をすすめたい。
押切作品は、同じ作者の漫画であっても読後感がまったく違う。その振れ幅を楽しめることが、作品選びの最大のポイントだ。
【押切蓮介に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:押切蓮介は何年にデビューした漫画家ですか?
A1:1998年です。講談社の『週刊ヤングマガジン』に掲載された『マサシ!!うしろだ!!』でデビューしました。
Q2:押切蓮介の代表作は何ですか?
A2:『でろでろ』『ミスミソウ』『ハイスコアガール』『ピコピコ少年』『ゆうやみ特攻隊』などです。ホラーギャグから青春ラブコメまで、幅広いジャンルの作品があります。
Q3:押切蓮介の作風の特徴は何ですか?
A3:ホラーとギャグを融合させた独特の表現が特徴です。また、人間の狂気を描くサイコホラーや、ゲームを題材にした青春漫画など、作品ごとに異なる表現を追求しています。
Q4:『ハイスコアガール DASH』は完結していますか?
A4:2026年11月3日時点で、スクウェア・エニックスの公式作品紹介では第8巻まで刊行されています。2026年2月のインタビューでは、押切本人が全10巻で完結させる構想を語っていますが、完結はまだ発表されていません。
Q5:『おののけ!くわいだん部』は完結しましたか?
A5:はい。2026年8月28日に第3巻が発売され、KADOKAWAから全3巻で完結したことが発表されています。
Q6:2026年の押切蓮介の新刊は何ですか?
A6:代表的な2026年刊行物として、6月18日発売の『コワイかもしれない 押切蓮介ホラー短編集』があります。また、8月28日には『おののけ!くわいだん部』第3巻が発売されました。
Q7:押切蓮介の漫画を初めて読むなら何がおすすめですか?
A7:ホラーギャグなら『でろでろ』、青春ラブコメなら『ハイスコアガール』、本格的なサイコホラーなら『ミスミソウ』がおすすめです。読者の好みによって入口を変えると楽しみやすくなります。
押切蓮介は、1998年のデビューから現在まで、ホラー、ギャグ、青春、ゲーム漫画など、さまざまなジャンルに挑戦してきた漫画家だ。
『でろでろ』では恐怖を笑いに変え、『ミスミソウ』では人間の残酷さを描き、『ハイスコアガール』では90年代のゲーム文化と恋愛を結びつけた。それぞれの作品は異なる魅力を持ちながらも、強烈な人物描写と独自の演出という共通点を備えている。
2026年は『コワイかもしれない』の刊行、『おののけ!くわいだん部』の完結、『ハイスコアガール DASH』第8巻の発売など、作品の展開が続いた年となった。『累弥太郎怪異録』という新たな怪談作品にも取り組んでおり、ホラーという原点への関心も健在だ。
押切蓮介の魅力は、単にホラーが得意な漫画家という枠には収まらない。読者の予想を裏切るジャンル選択と、笑いから恐怖までを自在に描き分ける表現力にこそ、その本質がある。
初めて読むなら『でろでろ』か『ハイスコアガール』、強烈な作品を求めるなら『ミスミソウ』。まずは自分の好みに合った一作から読み始めることで、押切蓮介という漫画家の奥深さが見えてくるはずだ。
主な参考資料:講談社・スクウェア・エニックス・KADOKAWA・竹書房・朝日新聞出版の公式作品情報、ENCOUNTの2026年インタビュー、コミックナタリー、好書好日のインタビュー記事。