御茶漬海苔の現在を調べるうえで、避けて通れないのが視力の問題です。2023年以降、糖尿病による視力障害と漫画制作への影響が複数のメディアで報じられています。
2022年に右目を失明、その後は左目にも影響読売テレビが2025年12月30日に掲載した密着取材によると、御茶漬海苔は2022年に糖尿病によって右目の視力を失いました。その後、左目の視力も徐々に低下し、漫画を描くことが難しい状態になったと報じられています。
2023年11月にはフジテレビ系『Live News イット!』の取材で、漫画家としては引退状態にあることが伝えられました。当時は右目を失明し、左目にも深刻な問題を抱えていました。
さらに2023年12月には、左目の状態が悪化して手術を受けることになったと報じられています。2024年3月のデイリースポーツの取材では、病名として血管新生緑内障が紹介されました。一時的に光を感じる時期もあったものの、本人は取材時点で視力がほとんど戻っていない状況を説明しています。
漫画家・浜田ブリトニーが支援現在の御茶漬海苔を支えている人物の一人が、漫画家・タレントの浜田ブリトニーです。
浜田ブリトニーは、御茶漬海苔を師と仰ぐ漫画家です。1980年代末に『惨劇館』と出会って作品のファンになり、後年、漫画家同士として交流を深めました。
二人は、のむらしんぼ、えびはら武司ら漫画家仲間とも関係を築き、漫画制作を学ぶ「漫魂塾」の活動にも携わってきました。
2024年3月の取材では、浜田ブリトニーが生活面を支援する様子が紹介されました。また、御茶漬海苔本人は、思い浮かんだ物語や映像をボイスレコーダーに吹き込み、それをもとに作品化する方法を模索していると語っています。
自分の手で漫画を描くことが難しくなっても、物語を考える創作意欲まで失ったわけではありませんでした。
2025年末には原画販売と直筆サインの様子も報道2025年12月22日放送の読売テレビ『情報ライブ ミヤネ屋』では、御茶漬海苔のその後の生活が紹介されました。
報道によると、両目の視力がほとんど失われた状態で、漫画を描くことは難しくなっています。一方、過去に描いた漫画の原画を販売し、ファンに届ける活動を続けています。
浜田ブリトニーの誘導を受けながら、発送用の箱に自身の名前を書いてサインする姿も紹介されました。加えて、漫画家ののむらしんぼも似顔絵などのファンアートを販売し、その売り上げを支援に充てる取り組みを行っていました。
ここで注目したいのは、御茶漬海苔の作品が過去の出版物として残っているだけではなく、現在もファンとの接点を持っていることです。漫画家としての新作制作と、作品を通じたファンとの交流は別の活動です。2025年末の報道からは、後者が続いている様子が伝わってきます。
2026年11月時点で、こうした近況を把握するうえで重要なのは、2025年末の読売テレビによる密着取材と、2024年のデイリースポーツによる本人・浜田ブリトニーへの取材です。新しい連載作品の発表と、本人が続けている創作活動を混同しないことも大切です。
なお、2026年現在の年齢は66歳です。視力障害によって漫画制作の環境は大きく変わりましたが、これまでの作品や原画、ファンとのつながりは、長年にわたる創作活動の足跡として残っています。
【プロの結論】御茶漬海苔がホラー漫画界に残したもの

御茶漬海苔のキャリアを振り返ると、単に残酷な漫画を描く作家という評価だけでは、その魅力を十分に捉えられません。
彼の特徴は、日常と非日常の境界を突然壊し、人間の感情や行動が生み出す恐怖を、独自の画面構成で見せることにあります。
その創作の出発点は、川崎市の金物店で育ち、貸本屋から漫画を借りて模写していた少年時代でした。高校で漫画研究会を作り、大学で同人誌を制作し、アシスタント経験を経て商業漫画家になりました。読者からの反応をきっかけにホラーへと軸足を移し、『惨劇館』という代表作を生み出しています。
加えて、漫画を映画化するだけでなく、自ら監督・脚本を担当したことも重要です。漫画では表現できない音やカメラワークを映画で追求しながら、逆に紙とペンによる漫画の自由さも再認識していました。
作品を読む際の判断基準としては、次の3点が特に重要です。
- 恐怖の質:謎解きよりも、不条理な状況や人間の心理が生み出す恐怖を楽しめるか。
- 表現の強さ:一般的な怪談よりも過激なスプラッター描写を受け入れられるか。
- 作家としての幅:『惨劇館』だけでなく、『TVO』『昭和金物屋物語』『地獄博士とネコ』なども含めて評価できるか。
この3つの視点から作品を読み比べると、御茶漬海苔が単なるホラー漫画家ではなく、漫画と映像の両方で恐怖を追求してきた表現者であることが見えてきます。
【御茶漬海苔に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:御茶漬海苔は何歳ですか?
A1:1960年4月12日生まれです。2026年11月現在、66歳です。
Q2:御茶漬海苔の出身地はどこですか?
A2:神奈川県川崎市です。実家は金物店で、幼少期は店番を手伝いながら、近所の貸本屋で漫画を借りて読んでいました。
Q3:御茶漬海苔の代表作は何ですか?
A3:代表作は『惨劇館』です。1987年から1993年まで連載され、全10巻が刊行されました。ほかに『TVO』『恐怖実験室』『魔夜子ちゃん』などがあります。
Q4:御茶漬海苔は映画監督も務めているのですか?
A4:はい。2010年の『御茶漬海苔の惨劇館』、2011年の『惨劇館-ブラインド-』では、監督・原作・脚本を担当しています。一方、1991年の『TVO TV OBSESSION』は太田達也監督、2002年の『惨劇館 夢子』は久保山努監督の作品です。
Q5:御茶漬海苔は現在も漫画を描いていますか?
A5:糖尿病による視力障害で、現在は自力で漫画を描くことが難しい状況です。2024年の取材では音声でアイデアを記録して作品化する方法を模索していました。2025年末の報道では、過去の原画販売や直筆サインを通じてファンとの交流を続ける姿が紹介されています。
Q6:御茶漬海苔のペンネームは本名ですか?
A6:公に使用されている漫画家としての名前は「御茶漬海苔」です。本名とは区別されるペンネームで、姓名の間に区切りを設けない一続きの表記が一般的です。
Q7:御茶漬海苔の作品を初めて読むなら何がおすすめですか?
A7:まずは代表作『惨劇館』がおすすめです。不条理な展開やスプラッター表現など、御茶漬海苔のホラーの特徴を把握できます。心理的な恐怖や映像的な物語に興味がある場合は『TVO』も候補になります。
御茶漬海苔は、1960年4月12日生まれ、神奈川県川崎市出身のホラー漫画家です。
貸本屋で漫画に親しんだ少年時代から、大学での同人誌活動、1980年代の商業デビュー、『惨劇館』による人気の確立、実写ホラー映画の監督への挑戦まで、その経歴には一貫して創作への強い関心が見られます。
代表作『惨劇館』は、全10巻に及ぶ作品であり、不条理な展開、過激な描写、人間の欲望や悪意を題材とした独自のホラー表現が特徴です。また、『御茶漬海苔の惨劇館』『惨劇館-ブラインド-』では、自ら映像制作を手掛けました。
2026年現在は、糖尿病による視力障害のため漫画の作画が困難な状況にあります。それでも、原画販売やファンとの交流など、これまでの創作活動を大切にする姿が報じられています。
御茶漬海苔の作品を知ることは、日本の1980~1990年代のホラー漫画文化を振り返ることにもつながります。『惨劇館』を入口に、漫画と映画の両方から、その独特な恐怖表現に触れてみる価値は十分にあります。