M-1グランプリの歴代優勝者は、2001年の初代王者・中川家から、2025年に頂点へ立ったたくろうまで、全21大会で21組の優勝枠を記録しています。漫才日本一を決める大会として始まったM-1は、サンドウィッチマン、笑い飯、ミルクボーイ、錦鯉など、時代を代表する漫才師を次々と生み出してきました。
特に注目されるのは、2023年・2024年に令和ロマンが達成した大会史上初の2連覇と、2025年に新王者となったたくろうです。2011年から2014年までの4年間の休止期間を挟みながら、M-1はどのように進化してきたのでしょうか。2026年11月時点の歴代優勝者、準優勝コンビ、決勝結果、優勝回数、賞金制度まで、年表を交えて整理します。
【2026年最新情報】M-1グランプリ2026は決勝前、次の王者を決める予選が進行中

2026年大会は、歴代王者の一覧を更新する次のシーズンとして、すでに予選が始まっています。11月3日時点では決勝は開催されておらず、2025年王者のたくろうが最新の歴代優勝者です。
朝日放送テレビが2026年10月5日に公表した情報によると、今大会のエントリー数は再エントリーを含めて12,663組。前年の11,521組から1,142組増え、大会史上最多を更新しました。2026年大会は第22回大会に当たります。
予選は8月1日に開幕し、10月29日・30日には大阪で3回戦を実施。11月2日から4日にかけて東京会場でも3回戦が行われています。大阪会場からは34組が準々決勝進出を決めました。
決勝大会は2026年12月にABCテレビ・テレビ朝日系列で全国生放送される予定です。11月3日時点で、決勝の具体的な開催日や第22代王者はまだ決まっていません。したがって、2026年の歴代優勝者一覧に加わるコンビは、決勝終了後に確定します。
なお、2026年の出場資格は2011年1月1日以降に結成された2人以上の漫才師。プロ・アマ、所属事務所の有無は問われず、優勝賞金は1,000万円です。
【完全まとめ】M-1グランプリ歴代優勝者・準優勝コンビ全21大会一覧
まずは、2001年の第1回大会から2025年の第21回大会までを一覧で確認しましょう。M-1公式サイトの大会記録をもとに、優勝コンビと準優勝コンビを開催年順にまとめました。
| 開催年 | 優勝コンビ | 準優勝コンビ | 大会の特徴・注目ポイント |
|---|---|---|---|
| 2001年 | 中川家 | ハリガネロック | 第1回・初代王者 |
| 2002年 | ますだおかだ | フットボールアワー | 第2回大会 |
| 2003年 | フットボールアワー | 笑い飯 | 実力派コンビが初優勝 |
| 2004年 | アンタッチャブル | 南海キャンディーズ | 圧倒的な漫才で頂点へ |
| 2005年 | ブラックマヨネーズ | 笑い飯 | 第5回大会 |
| 2006年 | チュートリアル | フットボールアワー | 審査員全員が優勝票を投じた完全優勝 |
| 2007年 | サンドウィッチマン | トータルテンボス | 敗者復活戦から史上初の優勝 |
| 2008年 | NON STYLE | オードリー | 第8回大会 |
| 2009年 | パンクブーブー | 笑い飯 | 第9回大会 |
| 2010年 | 笑い飯 | スリムクラブ | 第10回・第1期の区切り |
| 2011年 | 開催なし | ― | 大会休止期間 |
| 2012年 | 開催なし | ― | 大会休止期間 |
| 2013年 | 開催なし | ― | 大会休止期間 |
| 2014年 | 開催なし | ― | 大会休止期間 |
| 2015年 | トレンディエンジェル | 銀シャリ | 大会復活・第11回 |
| 2016年 | 銀シャリ | 和牛 | 第12回大会 |
| 2017年 | とろサーモン | 和牛 | 第13回大会 |
| 2018年 | 霜降り明星 | 和牛 | 史上最年少王者の誕生 |
| 2019年 | ミルクボーイ | かまいたち | 681点の高得点を記録 |
| 2020年 | マヂカルラブリー | おいでやすこが | 漫才の表現方法が話題に |
| 2021年 | 錦鯉 | オズワルド | ベテラン漫才師の優勝 |
| 2022年 | ウエストランド | さや香 | 第18回大会 |
| 2023年 | 令和ロマン | ヤーレンズ | トップバッターから初優勝 |
| 2024年 | 令和ロマン | バッテリィズ | 大会史上初の2連覇 |
| 2025年 | たくろう | ドンデコルテ | 第21回・新王者誕生 |
※2011〜2014年は大会が開催されていません。したがって、2001〜2010年の10大会と2015〜2025年の11大会を合わせた全21大会が、2025年終了時点での開催実績です。
一覧から分かるように、21大会で優勝枠は21回ありますが、令和ロマンが2回優勝しているため、歴代王者の異なるコンビ数は20組です。
2001年〜2006年:初期M-1を支えた実力派漫才師たち初期のM-1では、中川家、ますだおかだ、フットボールアワー、アンタッチャブル、ブラックマヨネーズ、チュートリアルが王者となりました。
2001年の中川家は、兄弟ならではの息の合った掛け合いや、人物の特徴を巧みに再現する漫才で初代王者に輝きました。翌2002年には、ますだおかだが優勝。2003年にはフットボールアワーが頂点に立ち、2004年はアンタッチャブルが優勝しています。
2005年のブラックマヨネーズは、吉田敬の独特な発想と小杉竜一の鋭いツッコミを組み合わせた漫才で勝利。2006年のチュートリアルは、徳井義実の独創的なボケと福田充徳の的確なツッコミによって、審査員全員から優勝票を獲得しました。
この時代は、漫才の基礎的な技術を高い水準で競い合う大会として、M-1のブランドを確立した時期です。
2007年〜2010年:個性派王者の誕生と第1期の終幕2007年のサンドウィッチマンは、M-1の歴史を語るうえで欠かせない存在です。敗者復活戦から決勝へ進み、そのまま優勝するという大会史上初の快挙を成し遂げました。
富澤たけしの緻密なボケと伊達みきおのテンポのよいツッコミが生み出す独特の世界観は、決勝で大きなインパクトを残しました。敗者復活戦にも最後まで勝機があることを示した象徴的な優勝です。
2008年はNON STYLE、2009年はパンクブーブー、2010年は笑い飯が王者となりました。特に笑い飯は、長年決勝で戦い続けてきた末に2010年の第10回大会で初優勝。悲願の戴冠として大きな意味を持つ大会になりました。
【休止から復活へ】2011〜2014年の空白とM-1再始動の歴史
M-1グランプリは2001年に始まり、2010年の第10回大会をもって一度終了しました。その後、2011年から2014年までの4年間は大会が開催されていません。
この休止期間を挟んで、2015年に大会が復活します。復活後は出場資格が結成15年以内に設定され、プロだけでなくアマチュアや事務所に所属していない漫才師にも門戸が開かれています。
2015年:トレンディエンジェルが復活大会を制覇復活した2015年大会で優勝したのはトレンディエンジェルです。斎藤司の印象的なキャラクターと、たかしとのテンポのよい掛け合いが特徴でした。
大会復活によって、若手漫才師が全国的な知名度を獲得する機会が再び生まれました。M-1は単なる年末のテレビ番組ではなく、芸人のキャリアを大きく左右する舞台として存在感を強めていきます。
2016年〜2019年:新しい世代が次々と王者に2016年は銀シャリ、2017年はとろサーモン、2018年は霜降り明星、2019年はミルクボーイが優勝しました。
2018年の霜降り明星は、粗品とせいやによるテンポの速い掛け合いで史上最年少王者となりました。若い世代の漫才師が頂点に立ったことで、M-1の出場者層や視聴者層にも新たな広がりが生まれます。
翌2019年のミルクボーイは、駒場孝と内海崇による緻密な構成の漫才で、ファーストラウンド681点を記録しました。公式記録上、この681点は当時の歴代最高得点です。
2020年〜2022年:漫才の表現と芸歴の多様化2020年はマヂカルラブリー、2021年は錦鯉、2022年はウエストランドが優勝しました。
マヂカルラブリーの優勝時には、身体表現を大きく取り入れたネタが漫才の定義をめぐる議論を呼びました。M-1が従来のしゃべくり漫才だけでなく、幅広い表現を受け入れる舞台になっていることを印象づけた出来事です。
2021年の錦鯉は、長谷川雅紀と渡辺隆によるベテランコンビとして優勝。若手中心のイメージが強かった賞レースにおいて、長いキャリアを積んだ芸人にも大きなチャンスがあることを示しました。
2022年はウエストランドが優勝。井口浩之の鋭い毒舌と河本太の存在感を生かした漫才が評価され、次の時代へと大会の歴史をつないでいきました。
【歴代王者ランキング】令和ロマンの2連覇はなぜ特別なのか
M-1グランプリの歴代優勝回数を基準にランキングを作ると、2025年大会終了時点で最上位に立つのは令和ロマンです。
優勝回数で見る歴代王者ランキング1位:令和ロマン(2回)
2023年と2024年に連続優勝。大会史上初めて2連覇を達成したコンビです。
2位:その他の歴代王者(各1回)
中川家、ますだおかだ、フットボールアワー、アンタッチャブル、ブラックマヨネーズ、チュートリアル、サンドウィッチマン、NON STYLE、パンクブーブー、笑い飯、トレンディエンジェル、銀シャリ、とろサーモン、霜降り明星、ミルクボーイ、マヂカルラブリー、錦鯉、ウエストランド、たくろうです。
この順位は優勝回数だけを基準にしたものです。ネタの面白さ、芸人としての人気、テレビ出演数、漫才界への影響力まで含めた公式の総合ランキングが存在するわけではありません。
令和ロマンが2023年に達成したトップバッター優勝令和ロマンは2023年大会で、決勝のトップバッターという難しい順番から優勝しました。トップバッターは後続のコンビと比較される前に評価を受けるため、会場の空気をつかむ難しさがあります。
加えて、最終決戦の投票はわずか1票差。接戦を制して初優勝を果たしました。初出場での優勝という結果に加え、決勝の最初に登場したコンビが頂点に立ったことも大きな記録です。
2024年、史上初の2連覇を達成翌2024年、令和ロマンは再び決勝へ進み、優勝。大会20回目の節目に、前人未到の2連覇を成し遂げました。
同じコンビが連続して優勝するには、前年のネタを再現するだけでは足りません。過去の優勝者という立場から新たな期待や比較を受けながら、もう一度審査員と観客を納得させる漫才を披露する必要があります。
この記録は、単に2回優勝したという数字以上に、M-1の競争の激しさを示しています。2025年大会では新王者の誕生によって連覇が止まり、たくろうへと王座が引き継がれました。
【決勝結果を深掘り】歴代準優勝コンビと順位の見方
M-1では、ファーストラウンドの得点と最終的な優勝順位が一致しないことがあります。歴代の結果を調べる際に注意したいのが、この審査方式です。
ファーストラウンドの点数だけでは優勝者は決まらない現在の決勝では、まずファーストラウンドで審査員が採点し、上位3組が最終決戦へ進出します。その後、最終決戦で審査員が最も面白いと判断したコンビに投票し、その結果で優勝者が決まります。
そのため、ファーストラウンドで最も高い得点を獲得したコンビが優勝するとは限りません。
2025年はエバースが最高得点でも最終順位は3位2025年大会は、その仕組みを理解するうえで分かりやすい例です。
ファーストラウンドでは、エバースが870点で1位、たくろうが861点で2位、ドンデコルテが845点で3位でした。
しかし、最終決戦の投票によって、最終順位はたくろうが優勝、ドンデコルテが準優勝、エバースが3位となりました。
つまり、エバースが870点で最高得点を獲得したことと、たくろうが大会優勝者になったことは矛盾しません。前者はファーストラウンドの採点結果、後者は最終決戦を含めた最終順位だからです。
2023年・2024年にも見られた得点と最終順位の違い2023年も、ファーストラウンドではさや香が659点で最も高い得点を記録しましたが、最終的な優勝者は令和ロマンでした。
2024年も同様です。バッテリィズが861点でファーストラウンド1位となった一方、優勝したのは850点の令和ロマンでした。
このように、M-1の優勝は単純な合計点ランキングではありません。最初のネタで決勝進出を決め、さらに最終決戦でも審査員の支持を集める必要があります。
【賞金・出場資格】M-1グランプリの基本ルールを解説
優勝賞金は1,000万円M-1グランプリの大きな魅力の一つが、優勝賞金1,000万円です。公式エントリー情報にも「狙え!チャンピオン!奪え!賞金1000万円!」と掲げられています。
賞金だけでなく、優勝によって得られる全国的な知名度やテレビ出演の機会、営業・イベント出演など、芸人としての活動に与える影響も大きなものです。
実際、歴代王者には優勝後にテレビやラジオ、CMなどで活躍の場を広げたコンビが数多くいます。M-1が若手漫才師にとって大きなキャリアの転換点になっている理由です。
出場資格は結成15年以内2026年大会の公式ルールでは、2011年1月1日以降に結成された漫才師が対象です。
- プロ・アマチュアを問わない
- 所属事務所の有無を問わない
- 2人以上の漫才師であること
- 結成15年以内であること
- プロとしての活動休止期間は結成年数から除外される
出場資格の幅広さもM-1の特徴です。知名度のある芸人だけでなく、地方で活動するコンビやアマチュアにも、漫才日本一を目指す機会が用意されています。
決勝までのネタ時間も段階的に変わる2026年の公式参加規定では、1回戦のネタ時間は2分、2回戦と3回戦は3分、準々決勝以降は4分です。
短い持ち時間の中で観客を引き込み、審査員に印象を残しながら勝ち進む必要があります。決勝だけでなく、各予選の段階からネタの構成力や表現力が試される大会です。
【M-1グランプリの歴代優勝者】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:M-1グランプリの歴代優勝者で最も優勝回数が多いのは誰?
A1:2025年大会終了時点では、令和ロマンが最多です。2023年と2024年に優勝し、史上初の2連覇を達成しました。その他の歴代王者はそれぞれ1回ずつ優勝しています。
Q2:M-1グランプリの2025年優勝者は誰?
A2:2025年の王者はたくろうです。準優勝はドンデコルテ、3位はエバースでした。2025年大会は11,521組がエントリーした第21回大会です。
Q3:M-1グランプリは2011年から2014年までなぜ開催されなかった?
A3:2010年の第10回大会をもって一度終了し、2011〜2014年は大会が開催されませんでした。その後、2015年にトレンディエンジェルの優勝で復活しています。
Q4:M-1グランプリの優勝賞金はいくら?
A4:優勝賞金は1,000万円です。2026年大会の公式エントリー情報にも明記されています。
Q5:M-1グランプリ2026の優勝者は決まっている?
A5:11月3日時点では決まっていません。決勝大会は2026年12月に開催予定で、決勝終了後に第22代王者が誕生します。現時点での最新王者は2025年優勝のたくろうです。
M-1グランプリは2001年の中川家から始まり、2025年のたくろうまで、21大会で20組の異なる王者を生み出してきました。2011〜2014年の休止期間を経て2015年に復活し、令和ロマンの史上初2連覇を経て、現在も漫才界を代表する大会として続いています。
歴代優勝回数という客観的な指標では、令和ロマンが2回で単独トップです。一方、サンドウィッチマンの敗者復活からの優勝、笑い飯の悲願の初戴冠、錦鯉のベテラン王者誕生、ミルクボーイの高得点記録など、それぞれの大会には異なる価値があります。
【プロの結論】歴代王者を比較するときは、優勝回数だけでなく、決勝での順位、得点と最終投票の違い、優勝までの経緯、漫才界に与えた影響という4つの観点を持つことが大切です。M-1は、その年の決勝で最も支持された漫才師を決める大会であり、歴代の順位だけで漫才師の実力や功績のすべてが決まるわけではありません。
2026年大会は過去最多の12,663組が挑戦し、12月の決勝へ向けて予選が進んでいます。たくろうに続く新王者が誕生するのか、令和ロマンに続く複数回優勝者が現れるのか。第22回大会の結果が、次のM-1史を形作ることになります。
編集・公開時の要点
- 2026年の優勝者は未決定。2025年のたくろうを最新王者として扱う。
- 21大会・20組の異なる王者という集計を維持する。
- 2025年の870点はエバースのファーストラウンド得点であり、最終順位3位とは区別する。
- 「歴代王者ランキング」は公式の総合評価ではなく、優勝回数による比較として扱う。
参考にした主な一次情報は、M-1グランプリ公式サイトの大会の歴史・エントリー情報、ABCマガジンの2026年大会発表です。