オリックス・バファローズの山崎颯一郎投手は、2026年シーズンに52試合へ登板し、防御率2.21、25ホールド、56奪三振を記録した。NPB(日本野球機構)の公式年度別成績でも、救援投手として安定した数字を残している。2023年に防御率2.08、27ホールドを記録した実績を持つ右腕が、2025年の苦戦を経て再びブルペンの重要な戦力となった。
注目したいのは、単純な登板数や防御率だけではない。2026年は53イニングを投げて56奪三振、WHIPは0.96。2025年の防御率4.28、WHIP1.28から大きく改善した。背番号21を背負う現在の役割、敦賀気比高校時代からの経歴、セットアッパーとしての評価、そして2027年に向けた課題まで、公式記録と報道をもとに整理する。
【2026年最新成績】山崎颯一郎は52試合登板、防御率2.21、25ホールドを記録

2026年シーズン終了時点で、山崎颯一郎はオリックスのブルペンを支える存在として52試合に登板した。NPB公式サイトの個人年度別成績に掲載されている数字は、防御率2.21、4勝4敗、25ホールド、29ホールドポイント、56奪三振である。
特に評価したいのは、53イニングで56個の三振を奪ったことだ。登板数だけでなく、短いイニングで打者を打ち取る能力を発揮している。救援投手に求められる、限られた打者との対戦で試合の流れを止める仕事を数字で示した。
2026年の主要投手成績- 所属:オリックス・バファローズ
- 背番号:21
- 登板:52試合
- 先発:0試合
- 勝敗:4勝4敗
- 防御率:2.21
- ホールド:25
- ホールドポイント:29
- セーブ:0
- 投球回:53.0回
- 被安打:36
- 被本塁打:4
- 奪三振:56
- 与四球:15
- 被打率:.189
- WHIP:0.96(公式記録の被安打・与四球・投球回から算出)
防御率2.21は、53イニングで許した自責点13から算出される。被打率も.189に抑えており、対戦した打者210人に対して安打を36本しか許していない。
また、奪三振率は9イニング換算で9.51。与四球率は2.55で、三振と四球の比率を示すK/BBは3.73となっている。力で押すだけでなく、四球を抑えながら三振を奪える点も2026年の好成績を支えた要素だ。
【2023年・2025年と徹底比較】山崎颯一郎の成績はどう変化した?
山崎颯一郎のキャリアを振り返るうえで、2023年、2025年、2026年の3シーズンは重要な比較対象となる。
2023年は53試合登板、防御率2.08、27ホールド、9セーブを記録。救援陣の一角として大きな存在感を示したシーズンだった。一方、2025年は登板数が28試合にとどまり、防御率も4.28まで悪化した。
しかし2026年は52試合登板まで回復。防御率2.21、25ホールドと、再び勝ちパターンを担う投手として存在感を取り戻した。
年度別成績とキャリアの転換点| 年度・時期 | 主な記録・出来事 | キャリア上の意味 |
|---|---|---|
| 2016年 | 敦賀気比高校からオリックスのドラフト6位で入団 | プロ野球選手としての出発点 |
| 2019~2020年 | 右肘のトミー・ジョン手術、育成契約を経験。2020年に実戦復帰し支配下登録へ復帰 | 故障とリハビリを乗り越えた時期 |
| 2021年 | 一軍初登板。9試合、2勝2敗、防御率3.69 | 一軍での本格的なキャリアが始まる |
| 2023年 | 53試合、防御率2.08、27ホールド、9セーブ、60奪三振 | 救援投手として大きく飛躍 |
| 2024年 | 7試合、6回2/3、防御率1.35 | 一軍登板が限られたシーズン |
| 2025年 | 28試合、防御率4.28、4ホールド、32奪三振 | 苦戦しながら投球スタイルを見直した時期 |
| 2026年 | 52試合、防御率2.21、25ホールド、56奪三振 | 年間を通じて一軍の救援陣を支えたシーズン |
| 2027年に向けて | カーブの再習得に取り組む意向を表明 | 投球の幅を広げ、さらなる成長を目指す |
2023年の山崎颯一郎は、防御率2.08、53試合登板という安定した成績を残した。ホールドは27、セーブは9。中継ぎだけでなく、試合終盤の重要な場面を任されていたことが数字から分かる。
奪三振は60個で、52イニングを投げている。奪三振率は10.38。2026年の9.51と比較しても、2023年は特に三振を奪う能力が際立っていた。
また、WHIPは1.15。被安打42本、与四球18個という内容で、走者を出す頻度も比較的低く抑えていた。
2025年は結果が出ず、投球の考え方を変えた2025年は28試合登板、防御率4.28、4ホールドという数字だった。前年の2024年も一軍登板は7試合にとどまっており、2023年の活躍をそのまま継続できたわけではない。
スポーツ報知が2025年10月に掲載した本人のコラムでは、開幕から苦しんだシーズンを振り返り、8月のファーム調整を経て、配球や映像分析を通じて投球への考え方を変えたことが紹介されている。
以前は球の勢いや強さに頼る傾向があったが、打者ごとにどの球をどこへ投げるのか、カウントをどう組み立てるのかを意識するようになったという。
象徴的だったのが、2025年9月20日と21日の福岡ソフトバンク戦だ。2試合連続で無死満塁のピンチを無失点で切り抜けた。スポーツ報知の報道では、こうした場面で冷静に配球を組み立てられるようになった変化が取り上げられている。
2026年は数字にも明確な改善が表れた2026年は防御率が4.28から2.21へ改善し、登板数も28試合から52試合へ増加。ホールドは4から25に伸びた。
被本塁打は2025年の5本から2026年は4本に減少している。特に注目すべきなのは、2025年が27回1/3で5本だったのに対し、2026年は53イニングで4本だった点だ。
WHIPも2025年の1.28から2026年は0.96に改善。安打や四球によって走者を背負う頻度が下がり、救援投手として安定感が増したことが読み取れる。
【投球内容を分析】150キロ超の直球とフォーチェ、奪三振56の理由
山崎颯一郎の魅力は、190センチの長身から投げ込む力強い直球にある。2026年10月12日のスポーツ報知の報道では、常時150キロを超えるストレートと、フォークとチェンジアップの中間球にあたる「フォーチェ」の精度が向上したと伝えられた。
速球で打者を押し込み、変化球でタイミングを外す。この組み合わせが、2026年の56奪三振という数字につながったと考えられる。
直球だけに頼らない投球への進化速い直球は、山崎の大きな武器だ。しかし、プロの打者は球速だけで打ち取れる相手ではない。同じ球速でも、投げるコースやカウント、前の球種との組み合わせによって打者の反応は変わる。
2025年の本人の振り返りで語られた「考える投球」は、この部分に関係している。配球を意識し、打者の反応を想定しながら投げることで、直球の威力をより効果的に生かせるようになった。
フォークとチェンジアップの中間球「フォーチェ」2026年に精度向上が報じられたフォーチェは、フォークとチェンジアップの中間的な性質を持つ球種だ。打者にとっては直球との見分けが難しくなり、タイミングを合わせにくくなる。
56奪三振という数字は、こうした球種の組み合わせによって打者を仕留めた結果でもある。2026年は53イニングで56奪三振を記録しており、投球回を上回る三振数を残した。
2027年に向けたカーブ再習得2026年10月の報道で、山崎は翌シーズンに向けてカーブの再習得に取り組む意向を明らかにした。
「打者の目線を変える球として、使えたらすごく武器になる」
スポーツ報知によると、理想としているのは120キロ台で鋭く変化するカーブだ。直球やフォーチェとは異なる球速帯を加えることで、打者のタイミングをさらに崩す狙いがある。
球種を増やすこと自体が目的ではない。既存の直球やフォーチェを生かすための選択肢を増やすことに意味がある。2026年に安定感を取り戻した右腕が、さらに投球の幅を広げようとしている。
【プロフィール・経歴】敦賀気比高校から2016年ドラフト6位、背番号21へ
山崎颯一郎は1998年6月15日生まれ、石川県出身。2026年11月現在は28歳で、身長190センチ、体重93キロの右投右打の投手だ。
NPB公式プロフィールでは、出身校は敦賀気比高校、2016年ドラフト6位でオリックスに入団した選手として登録されている。現在の背番号は21だ。
敦賀気比高校時代から注目された大型右腕高校時代は福井県の敦賀気比高校でプレー。2年生と3年生のときに甲子園で登板し、3年春の選抜大会では完封勝利を挙げた。
当時のチームでは主戦投手として活躍。高校時代から190センチ近い体格を生かした投球が持ち味だった。
2016年ドラフト6位でオリックスへ2016年のプロ野球ドラフト会議で、オリックス・バファローズから6位指名を受けて入団した。
入団当初の背番号は63。プロ入り後はファームで先発投手として経験を積み、1年目にはウエスタン・リーグで23回1/3を投げて2勝1敗を記録。2年目には20試合に登板し、100回1/3を投げるなど、先発として成長を続けた。
2019年の右肘手術と育成契約からの復帰順調に見えたキャリアは、2019年に大きな転機を迎える。試合中に右肘を負傷し、トミー・ジョン手術を受けた。その後、オフには育成契約への移行も経験している。
しかし、2020年10月に実戦復帰。復帰後の登板では最速150キロを計測し、同年オフに再び支配下登録へ戻った。
2021年4月に一軍へ昇格し、5月1日にプロ初登板。9月29日の千葉ロッテ戦ではプロ初勝利を挙げた。日本シリーズでも登板し、一軍投手としてのキャリアを本格化させていった。
現在はオリックスの背番号212026年の球団公式選手名鑑でも、山崎の背番号は21。登録名は「山崎 颯一郎」、読み方は「やまざき そういちろう」とされている。
NPBの選手プロフィールでは「山﨑 颯一郎」と表記されることもある。球団の登録名とNPBの表記で漢字の字体が異なるが、いずれも同じオリックスの右腕を指している。
【現在の役割】オリックスの中継ぎ・セットアッパーとして何が評価されている?
2026年の成績を見ると、山崎颯一郎の役割は中継ぎ、特に試合終盤の重要な場面を任されるセットアッパーに近い。
その根拠は、52試合すべてが救援登板であること、25ホールドを記録していること、セーブが0であることだ。先発ローテーションではなく、試合途中から登板して相手の攻撃を抑え、リードを保ったまま次の投手へつなぐ仕事を担っている。
ホールド25は救援投手としての信頼を示す数字ホールドは、リードしている試合などで救援登板し、所定の条件を満たして次の投手に引き継いだ場合に記録されるものだ。
山崎の2026年のホールド数は25。単に試合数を稼いだのではなく、チームが勝利を目指す重要な局面で登板していたことが分かる。
なお、ホールド要点は29。これはホールド数に救援勝利数を加えた数字で、25ホールドと4勝が反映されている。ホールド数とホールド要点は同じ意味ではないため、成績を見る際には区別したい。
守護神ではなくセットアッパーとしての現在地2026年のセーブ数は0。したがって、記録上は9回を締めるクローザーではなく、勝ち試合をつなぐ救援投手としての役割が中心だった。
ただし、本人は2026年10月の報道で、中継ぎを続けるなら9回を任されることも目標にしたいという意欲を示している。
リーグ最多タイの35セーブを挙げたマチャドの来季の去就が不透明と報じられるなか、山崎にとっても今後の役割拡大は一つの注目点になる。
52試合登板、防御率2.21、25ホールドという2026年の実績は、次の役割を勝ち取るための土台になる。まずはセットアッパーとしての安定感を維持し、その先にクローザーへの挑戦があるという見方が自然だ。
【成績の見方と誤解を整理】防御率・WHIP・奪三振から分かる本当の評価
山崎颯一郎の成績を正確に評価するには、防御率、ホールド、奪三振、WHIPをそれぞれ異なる指標として見る必要がある。
防御率2.21はどれほど優秀なのか防御率は、投手が9イニング投げた場合に何点の自責点を許すペースなのかを示す指標だ。2026年の2.21は、救援投手として優れた数字である。
ただし、防御率だけでは走者をどれほど出したか、三振をどれだけ奪ったかまでは分からない。山崎の場合は被打率.189、WHIP0.96も合わせて確認することで、投球内容の安定感がより明確になる。
WHIP0.96は公式発表値なのかWHIPは、投球回あたりの被安打と与四球の合計を示す指標で、一般的には次の計算式で求められる。
WHIP=(被安打+与四球)÷投球回
2026年の山崎の場合、被安打36、与四球15、投球回53なので、(36+15)÷53=約0.96となる。
この数値はNPB公式年度別成績に掲載された被安打、与四球、投球回から計算したものだ。NPB公式の基本成績表にWHIPが直接掲載されているわけではないため、公式発表値と計算値を混同しないことが大切だ。
比較すると、2023年は約1.15、2025年は約1.28、2026年は約0.96。2026年は過去2シーズンと比較しても、走者を背負う頻度が改善している。
奪三振数だけで投手の良し悪しは決まらない2025年の山崎は27回1/3で32奪三振を記録し、奪三振率は10.54だった。2026年は53イニングで56奪三振、奪三振率9.51となっている。
奪三振率だけを比較すれば2025年のほうが高い。しかし、防御率は2025年が4.28、2026年が2.21だ。
この差は、三振を奪う能力だけでなく、被本塁打や四球、安打を含めた総合的な投球内容が重要であることを示している。2026年の山崎は、奪三振能力を維持しながら、失点につながる走者や長打を抑える投球を実現した。
2026年の評価で見るべき3つの基準- 安定性:52試合に登板し、防御率2.21を維持できたか。
- 走者管理:WHIP0.96、与四球15という数字で、無駄な出塁を抑えられたか。
- 勝利への貢献:25ホールドを記録し、チームのリードを守る役割を果たしたか。
この3つを合わせて見ると、2026年の山崎は単に球速のある投手から、試合展開を考えながら結果を残せる救援投手へと成長したシーズンだったと評価できる。
【山崎颯一郎に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:山崎颯一郎の2026年最新成績は?
A1:2026年シーズン終了時点で52試合登板、4勝4敗、防御率2.21、25ホールド、56奪三振、53イニングを記録した。WHIPは公式記録の被安打と与四球から計算すると0.96となる。
Q2:山崎颯一郎の現在の背番号は何番?
A2:オリックス・バファローズの背番号21。2026年の球団公式選手名鑑にも掲載されている。
Q3:山崎颯一郎は2023年にどんな成績を残した?
A3:2023年は53試合登板、防御率2.08、27ホールド、9セーブ、60奪三振を記録した。救援投手として大きく飛躍したシーズンだった。
Q4:2025年の山崎颯一郎の成績が悪化した理由は?
A4:2025年は28試合登板、防御率4.28、4ホールドだった。本人は当時の振り返りで、配球や打者への攻め方を見直し、勢いだけに頼らない投球へ考え方を変えたことを明かしている。
Q5:山崎颯一郎はクローザーなのか?
A5:2026年の公式記録ではセーブ0、ホールド25。主な役割は中継ぎ・セットアッパーである。本人は将来的に9回を任されることも目標としている。
Q6:山崎颯一郎の出身高校とドラフト順位は?
A6:福井県の敦賀気比高校出身。2016年のプロ野球ドラフト会議でオリックスから6位指名を受けて入団した。
オリックスの山崎颯一郎は、2026年に52試合登板、防御率2.21、25ホールド、56奪三振という成績を残した。2023年の防御率2.08、27ホールドに迫る安定感を示し、2025年の苦戦から立て直したことが数字にはっきり表れている。
特に注目すべきなのは、WHIPが2025年の1.28から2026年の0.96へ改善したことだ。150キロ超の直球とフォーチェを生かしながら、打者ごとの配球を考える投球へと進化したことが、安定した救援成績につながった。
2019年の右肘手術と育成契約を経験し、2021年に一軍デビューを果たした山崎。そのキャリアは、故障や不調を乗り越えながら役割を広げてきた過程でもある。
2027年に向けてはカーブの再習得が新たなテーマとなる。セットアッパーとしての定着に加え、将来的なクローザーへの挑戦も視野に入る。
背番号21の右腕を評価する際には、球速や奪三振数だけでなく、防御率、WHIP、ホールド数、そして重要な場面での投球内容を総合的に見ることが大切だ。2026年に取り戻した安定感を維持し、さらに投球の幅を広げられるか。山崎颯一郎の次のシーズンは、オリックスのブルペンを占ううえでも見逃せない。
主な確認資料:NPB公式年度別成績・2026年シーズン終了時の記録、オリックス・バファローズ公式選手名鑑、パ・リーグ インサイト、スポーツ報知の2025年・2026年報道。