2026年11月現在、阪神タイガースの西純矢は、投手から外野手へ転向し、背番号120を背負う育成選手として支配下登録への復帰を目指している。2019年ドラフト1位で入団し、2022年には6勝、2023年にも5勝を挙げた元先発右腕は、右肘の手術と長期リハビリを経て、プロ野球人生の大きな転換期を迎えた。
野手転向1年目となった2026年のファーム成績は61試合、打率.228、0本塁打、10打点。一軍公式戦への出場はなかった。一方、11月2日の阪神秋季キャンプでは、外野手としての送球力を高める目的でブルペン入りし、最速138キロを記録。藤川球児監督からも投球を評価する声がかかった。現在の立場、転向の本当の理由、打撃面の課題、そして一軍復帰に向けた可能性を整理する。
【2026年最新】西純矢の現在は阪神の育成外野手!一軍復帰の状況は?

西純矢の現在の所属は阪神タイガース。登録ポジションは外野手で、2026年シーズンは育成選手としてファームを中心に活動した。
日本野球機構(NPB)の2026年度育成選手登録によると、西は背番号120の外野手として1月28日に登録されている。球団の公式選手プロフィールでも、外野手、右投右打、身長184センチ、体重99キロと掲載されている。
2026年の一軍出場はあったのかここは情報を整理しておきたい。一軍の試合に関係する活動はあったものの、2026年の一軍公式戦出場は記録されていない。
2026年2月23日には、日本ハムとのオープン戦で野手転向後初めて一軍の実戦に出場した。9回に代打で登場し、日本ハムの田中正義が投じた初球の151キロを打ったものの、結果は遊ゴロだった。
また、3月10日には西武とのオープン戦で一軍に合流したことが日刊スポーツで報じられている。ただし、これらはオープン戦や練習への合流であり、公式戦の一軍出場とは区別する必要がある。
2026年シーズン終了時点で、NPBの個人成績と阪神の公式選手情報に一軍公式戦の出場記録はない。したがって、現状は一軍復帰を果たした段階ではなく、支配下登録を目指してファームで経験を積んでいる段階だ。
2026年11月2日、秋季キャンプでブルペン入りシーズン終了後の大きな話題となったのが、11月2日に高知県安芸市で行われた阪神の秋季キャンプである。
西は外野手の福島圭音とともにブルペンに入り、14球を投じた。デイリースポーツやスポーツ報知によると、最速は138キロ。投手時代の力強さを感じさせる投球だった。
見守った藤川球児監督からは「ピッチャーの球やな」と声がかかったという。
ただし、この練習は投手復帰を意味するものではない。外野手としての肩の強化と送球能力の向上が目的だ。外野手にとって、深い位置から本塁や各塁へ正確に投げる力は大きな武器になる。
11月3日付のスポニチアネックスの記事では、西が野手転向後にマウンドの傾斜を使って投げるのは初めてだったことも紹介された。本人は久しぶりの投球を振り返りながら、打撃についても「まだ全然、納得いっていない」と課題を口にしている。
つまり、138キロという数字は投手としての復帰を示すものではなく、野手としての能力を高めるために元投手の強みを生かしている事例と捉えるべきだ。
【経歴・年表】創志学園高校から2019年ドラフト1位、そして野手転向まで
西純矢は2001年9月13日生まれ、広島県出身。岡山県の創志学園高校で活躍し、2019年ドラフト1位で阪神タイガースに入団した。
高校時代から投手としての実力だけでなく、打撃力でも注目を集めていた選手だ。高校通算25本塁打を記録し、2018年夏の甲子園では創成館を相手に16奪三振の完封勝利を挙げている。
プロ入り後は先発投手として成長し、2022年には6勝、2023年には5勝を記録。将来の阪神を支える先発候補として期待されていた。
西純矢のキャリアと転換点| 時期 | 出来事・実績 | キャリア上の意味 |
|---|---|---|
| 2018年 | 創志学園高校で夏の甲子園16奪三振完封 | 高校野球で全国的な注目を集める |
| 2019年 | 阪神からドラフト1位指名 | プロ野球選手としてスタート |
| 2021年 | 一軍初登板・初勝利 | 高卒2年目でプロ初勝利 |
| 2022年 | 一軍14試合、6勝3敗、防御率2.68 | 先発投手として大きく飛躍 |
| 2023年 | 一軍17試合、5勝2敗、日本シリーズ登板 | 一軍での経験を積む |
| 2024年 | 一軍4試合、0勝1敗、防御率2.70 | 登板機会が減少 |
| 2025年2月 | 右肘関節鏡視下関節鼠摘出術 | 投手としての復帰を目指しリハビリへ |
| 2025年10月10日 | 球団が野手転向を発表 | 本人が球団の打診を受諾 |
| 2025年11月14日 | 育成選手契約に合意、背番号120へ変更 | 外野手として再出発 |
| 2026年 | ファーム61試合、打率.228 | 野手転向1年目を経験 |
| 2026年11月2日 | 秋季キャンプでブルペン入り、最速138キロ | 外野手として送球能力を強化 |
投手時代の通算成績は、NPB公式記録で37試合登板、12勝7敗、防御率3.23。2022年5月18日のヤクルト戦では、プロ初完投勝利とプロ初本塁打を同じ試合で記録している。
この実績を見ると、単に一軍で通用しなかった投手が野手に転向したという話ではないことが分かる。先発として二桁勝利に迫る活躍を見せた時期があり、投打両面のポテンシャルを評価されていた選手だった。
【転向理由を検証】西純矢が投手から外野手へ転向した本当の背景
野手転向の最大のきっかけは、2025年2月に受けた右肘の手術と、その後の投手復帰の難しさだった。
2025年2月28日の右肘手術が転機に阪神タイガースの公式発表によると、西は2025年2月28日、右肘関節鏡視下関節鼠摘出術を終えて退院した。
関節鼠とは、関節内に存在する遊離した骨や軟骨片などを指す。西の場合は右肘の手術後、リハビリを続けて投球再開を目指したものの、2025年シーズン中の実戦復帰には至らなかった。
2025年10月4日のスポニチアネックスは、球団が投手としての翌シーズンの構想から外す方向で検討していたことを報道。その後、10月10日に阪神の竹内孝行球団副本部長が野手転向を公表した。
この転向は本人が一方的に希望して実現したものではない。球団からの打診を西本人が受け入れたという経緯がある。
野手として評価されたのは打撃のポテンシャル球団が転向を提案した背景には、西の打撃力があった。
創志学園高校時代は高校通算25本塁打を記録。プロ入り後も、投手として打席に立った際に豪快なスイングと鋭い打球を見せていた。
NPBの一軍打撃記録では、2022年にプロ初本塁打を記録している。通算49打数11安打、打率.224という数字も残した。
こうした実績を踏まえ、竹内球団副本部長は野手としての潜在能力に期待を示したと日刊スポーツなどが伝えている。転向後は投手との兼任ではなく、野手に専念する方針も明確にされた。
本人も転向を簡単には決断できなかった2026年8月24日掲載のNumber Webのインタビューでは、西本人が転向を決断するまでの葛藤を語っている。
手術後のリハビリが思うように進最初に、投球時の感覚や球速が戻らない苦しさがあったという。投手にこだわる気持ちが残る一方、右肘の状態を考えれば投手として再出発することにも不安があった。
「1週間は悩みました。正直、野球を辞めるという選択肢も考えました」
Number Webの記事では、阪神の先輩である西勇輝の言葉が転向を決める際の後押しになったことも紹介されている。
育成契約という厳しい条件を受け入れてまで野球を続ける決断をした背景には、現役を続けたいという思いと、もう一度プロの舞台で結果を残したいという覚悟があった。
この点は、単なるポジション変更として片付けられない部分だ。西にとって2025年の転向は、投手としてのキャリアを一区切りさせ、新しい競争に飛び込む選択だった。
【2026年成績を分析】ファーム61試合・打率.228はどう評価すべきか
野手転向1年目の2026年、西純矢はファーム・リーグで61試合に出場した。
スポニチアネックスの9月28日付報道やプロ野球の成績データによると、シーズン成績は162打数37安打、打率.228、0本塁打、10打点だった。
西純矢の2026年ファーム打撃成績主な数字を整理すると、次のようになる。
- 試合数:61試合
- 打席数:174打席
- 打数:162打数
- 安打:37安打
- 打率:.228
- 二塁打:7本
- 三塁打:0本
- 本塁打:0本
- 打点:10打点
- 四球:6個
- 三振:52個
- 出塁率:.270
- 長打率:.272
- OPS:.542
注目すべきなのは、安打数だけでなく、長打と出塁に関する数字だ。
打率.228だけでは見えない課題37安打という数字は、野手転向1年目としての実戦経験を積んだ結果ではある。しかし、本塁打は0本で、OPSも.542にとどまった。
特に三振52個に対して四球は6個。打席数174に占める割合で見ると、三振が約29.9%、四球が約3.4%となる。
この数字から見えてくるのは、ボールを強く打つ能力だけでなく、投球を見極めて出塁する能力にも改善の余地があるということだ。
野手転向前の西は、投手として打席に立つ経験を持っていた。しかし、投手が打席に入る場合と、相手投手から打者として徹底的に攻められる場合では、求められる対応力が違う。
9月28日付のスポニチアネックスの記事では、西自身が相手の攻め方が変わってきたことや、変化球への対応の難しさを振り返っている。
「怖さのあるバッターになりたい」
この言葉には、単に打率を上げるだけではなく、相手投手に警戒される打者を目指す意識が表れている。
野手転向1年目は失敗だったのか現段階で失敗と断定するのは早い。
投手から野手への転向では、打撃フォームの調整だけでなく、守備位置の理解、打球への反応、走塁、試合中の判断など、身につける技術が大幅に変わる。
2026年は61試合に出場して37安打を記録した一方、長打力や出塁能力では課題を残した。プロ野球の野手として評価を得るには、今後の成績を継続的に伸ばせるかが重要になる。
一方、野手転向後の実戦経験を積み、対戦相手の攻め方や自身の弱点を把握できたことは次のシーズンにつながる材料だ。
【野手転向後の評判】西純矢の強みと藤川球児監督の評価
野手転向後の西に対する評価は、打撃の潜在能力への期待と、実戦成績に表れた課題の両面から見る必要がある。
期待されるのは元投手ならではの身体能力と長打力まず強みとして挙げられるのは、184センチ、99キロという体格と、投手として培った身体能力だ。
高校時代から長打を打つ能力が評価され、プロでも本塁打を記録している。投手として150キロを超える直球を投げていた経験は、外野手としての強い送球にも生かせる可能性がある。
2026年11月2日の秋季キャンプ初日のフリー打撃では、マシン打撃を含めて柵越え5本を記録したとスポニチアネックスが報道した。
もっとも、練習での柵越えは公式戦の本塁打とは異なる。試合で相手投手の球を打ち返し、長打として結果を残せるかが本当の評価基準になる。
藤川球児監督が注目した138キロの送球能力今回のブルペン入りで話題になったのは、最速138キロという数字だけではない。
外野手にとって肩の強さは重要な守備能力の一つだ。外野からの返球が速ければ、走者の進塁を抑えたり、本塁への突入を阻止したりする場面で優位に立てる。
スポーツ報知によると、西が14球を投じた際、藤川球児監督は「ピッチャーの球やな」と声をかけた。
ただし、外野手の送球では球速だけでなく、捕球から投球までの動作、コントロール、送球の軌道、正確性も重要になる。
今回の練習は、投手時代の能力をそのまま復活させるためではなく、外野手としての守備力を高めるための取り組みと見るのが適切だ。
評判を判断する際に注意したいこと西純矢については、元ドラフト1位という経歴や投手時代の実績から、野手転向後も大きな期待が寄せられている。
しかし、現時点で一軍の主力候補として確立されたわけではない。2026年のファーム成績は打率.228、0本塁打であり、打者としての完成度はまだ発展途上だ。
現在の評価を整理すると、次のようになる。
- 身体能力:投手経験を生かした強い送球と長打力への期待。
- 打撃:パンチ力は魅力だが、公式戦での本塁打はまだない。
- 選球眼:四球6個、三振52個という数字から改善が必要。
- 守備:外野手としての捕球、送球、打球判断のさらなる習得が必要。
- チーム内の立場:育成契約であり、支配下登録を目指す競争の最中。
ネット上の期待や過去のドラフト評価だけで現在の実力を判断するのではなく、ファームでの実績と守備面の成長を合わせて見ることが大切だ。
【今後の展望】西純矢が一軍復帰・支配下登録を実現するための条件
西純矢の次の目標は、育成選手から支配下選手へ戻ることだ。
2026年はファームで野手としての実戦経験を積んだが、一軍公式戦への出場には至らなかった。2027年以降の競争を考えるうえでは、打撃と守備の両方で明確な成長を示す必要がある。
課題1:打率だけでなく長打力を示す西の魅力は、投手時代から評価されてきたパワーだ。
2026年は本塁打0本に終わったため、今後は長打を増やし、相手バッテリーに警戒される打者になることが課題となる。
ただし、本塁打だけを追い求めるのも適切ではない。確実にコンタクトできる打撃技術を身につけたうえで、長打力を発揮することが重要だ。
課題2:変化球への対応と選球眼を改善する2026年シーズンに本人が課題として挙げたのが、変化球への対応だった。
相手投手が西の打撃傾向を把握すれば、直球だけで勝負するとは限らない。変化球を見極め、甘い球を確実に捉える能力が求められる。
四球を選ぶ力が向上すれば、出塁率の改善にもつながる。三振を減らしながら強い打球を増やせるかは、今後の評価を左右するポイントだ。
課題3:外野守備と送球の完成度を上げる今回のブルペン投球は、この課題に取り組む動きの一つと考えられる。
138キロを投げられる肩の強さは魅力だが、実際の試合では打球への一歩目、落下地点の判断、捕球姿勢、送球の正確性なども問われる。
外野手として安定した守備を身につければ、打撃以外の面でもチームに貢献できる可能性が広がる。
支配下登録に向けて注目したいポイント今後、西の成長を追う際には、単発の好成績よりも次の項目を継続的に確認したい。
- ファームでの出場機会が増えているか。
- 打率だけでなく出塁率やOPSが改善しているか。
- 長打や本塁打が増えているか。
- 変化球への対応力が向上しているか。
- 外野守備と送球の安定感が増しているか。
- 支配下選手登録に向けた球団の動きがあるか。
育成契約から支配下登録への復帰は、本人の希望だけで決まるものではない。球団の編成事情や登録枠、チーム内のポジション争いも関係する。
そのため、打撃成績と守備力の両面で継続的にアピールすることが必要になる。
【西純矢に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:西純矢は2026年現在、阪神で何をしている?
A1:阪神タイガースの育成外野手として活動している。背番号は120。2026年はファーム61試合に出場し、打率.228、0本塁打、10打点を記録した。
Q2:西純矢は投手に復帰する予定なの?
A2:2026年11月2日の秋季キャンプではブルペン入りし、最速138キロを記録した。ただし、これは外野手としての送球力や肩の強化を目的とした練習であり、投手復帰を意味するものではない。
Q3:西純矢が野手転向した理由は?
A3:2025年2月の右肘手術後、投手としての実戦復帰がかなわなかったことが大きい。球団から打者転向を打診され、本人が受諾した。高校時代から評価されていた打撃力も転向の背景にある。
Q4:西純矢は2026年に一軍の試合に出場した?
A4:一軍オープン戦には2月23日の日本ハム戦で代打出場している。ただし、2026年の一軍公式戦出場はない。
Q5:西純矢の2026年ファーム打率は?
A5:打率.228。61試合で162打数37安打、0本塁打、10打点だった。出塁率は.270、OPSは.542となっている。
Q6:西純矢の背番号120はなぜ?
A6:2025年11月に育成選手契約へ移行した際、従来の背番号から120に変更された。2026年度のNPB育成選手登録でも背番号120の外野手として掲載されている。
西純矢は、2019年ドラフト1位で阪神に入団し、2022年の6勝、2023年の5勝など、投手として確かな実績を残してきた選手だ。
しかし、2025年2月の右肘手術とリハビリを経て、同年10月に野手転向を決断。育成契約と背番号120を受け入れ、新しいポジションで再出発した。
2026年の野手転向1年目は、ファーム61試合で打率.228、0本塁打、10打点。一軍公式戦出場はなく、打撃面では変化球への対応や選球眼などの課題が残った。
一方、11月2日の秋季キャンプではブルペンで最速138キロを記録。藤川球児監督からも投球を評価され、元投手としての身体能力を外野手の送球力に生かす姿を見せた。
西純矢の今後を評価するうえで重要なのは、138キロという球速だけではない。打者として長打を増やせるか、変化球に対応できるか、外野手として安定した守備を身につけられるか。この3点が、支配下登録と一軍復帰への大きな判断材料になる。
かつてのドラフト1位投手が、今度は外野手としてどこまで成長できるのか。2027年に向けた春季キャンプ、ファームでの打撃成績、支配下登録をめぐる動きが、西純矢の新たなキャリアを占う注目ポイントとなる。