2026年、西川遥輝は北海道日本ハムファイターズに5年ぶりの復帰を果たした。楽天、ヤクルトを経て古巣に戻った34歳の外野手は、背番号7を再び背負い、新たなシーズンに挑んだ。NPB公式記録によると、2026年の一軍成績は25試合出場、打率.194、出塁率.351。1本塁打、6打点、2盗塁、OPS.673を記録している。
かつて日本ハムのリードオフマンとして活躍し、盗塁王4回、ゴールデングラブ賞4回、ベストナイン2回を獲得した西川。なぜ楽天を離れ、ヤクルトでも戦力外となったのか。そして、5年ぶりの日本ハム復帰にはどのような経緯があったのか。2026年シーズン終了時点の成績と公式発表、本人の発言をもとに、全盛期から現在までのキャリアを整理する。
【2026年の西川遥輝は日本ハム所属】現在の成績と背番号7の意味

西川遥輝は、2026年シーズンに北海道日本ハムファイターズの外野手としてプレーした。2025年オフに東京ヤクルトスワローズから戦力外通告を受けた後、5年ぶりに古巣へ復帰。再びファイターズのユニフォームを着ることになった。
2025年12月2日、日本ハムは西川との入団合意を公式発表。同月8日にはエスコンフィールドHOKKAIDOで入団会見が行われ、背番号は日本ハム在籍時と同じ「7」に決まった。
2026年一軍成績の詳細NPBの2026年シーズン終了時点の個人年度別成績によると、西川の一軍打撃成績は次のとおりだ。
| 項目 | 2026年成績 |
|---|---|
| 所属球団 | 北海道日本ハム |
| 背番号 | 7 |
| 試合数 | 25試合 |
| 打席 | 77 |
| 打数 | 62 |
| 安打 | 12 |
| 打率 | .194 |
| 本塁打 | 1 |
| 打点 | 6 |
| 盗塁 | 2 |
| 四球 | 13 |
| 三振 | 21 |
| 出塁率 | .351 |
| 長打率 | .323 |
| OPS | .673 |
目立つのは、打率.194に対して出塁率が.351ある点だ。77打席で13四球を選んでおり、安打が出ない打席でも出塁する能力を一定程度示している。
一方、25試合という出場数はレギュラーとして年間を通じて起用された数字ではない。打率やOPSだけでなく、限られた打席でどのような役割を果たしたかを見る必要がある。
2026年10月15日のクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第2戦では「9番・左翼」で先発出場。5回に遊撃への内野安打を放った。8年ぶりとなるCSの舞台で、持ち味の俊足を生かしたプレーを見せている。
【西川遥輝のヤクルト退団理由】2025年の成績と戦力外通告の背景
西川が東京ヤクルトスワローズを退団した直接のきっかけは、2025年9月29日に球団から来季の選手契約を結ばないと通告されたことだった。
ヤクルトは同日、西川を含む9選手に対する契約終了を発表。西川は現役続行を希望し、次の所属先を探すことになった。
2025年は49試合、打率.174に低迷2024年に楽天からヤクルトへ移籍した西川は、加入1年目に113試合へ出場。打率.260、80安打、1本塁打、24打点、10盗塁を記録し、外野の一角として存在感を示した。
ところが、2025年は状況が一変する。
- 一軍出場:49試合
- 打席:134
- 安打:20
- 打率:.174
- 本塁打:0
- 打点:6
- 盗塁:1
- 出塁率:.280
- OPS:.498
開幕一軍入りを果たしたものの、打撃状態が上がらず、6月30日に一軍登録を抹消された。8月26日に再昇格したが、9月5日には再びファームでの調整となった。
日刊スポーツなどの報道では、若手選手の台頭も出場機会が減った背景として伝えられている。ヤクルトがチーム再建を進めるなか、実績のある西川も来季の構想から外れることになった。
退団理由は本人の引退ではなく、球団からの契約終了通告ここで押さえておきたいのは、西川が自ら引退を決断してヤクルトを去ったわけではないという点だ。
球団の公式発表は来季の契約を結ばないという内容であり、西川個人に対する詳細な査定理由までは公表されていない。
ただし、2025年の一軍出場数と打撃成績、シーズン中の登録抹消、外野手の競争環境を考えれば、継続的な一軍戦力としての評価が厳しくなっていたことはうかがえる。
一方、西川自身は現役続行を希望していた。退団後に日本ハムとの契約が実現したことからも、本人にプレーを続ける意思があったことが分かる。
【日本ハム復帰までの移籍経緯】楽天・ヤクルト時代を時系列で整理
西川遥輝のキャリアは、日本ハム一筋ではない。2021年オフに古巣を離れ、楽天、ヤクルトと2球団を渡り歩いた後、2026年に再び日本ハムへ戻っている。
それぞれの移籍には、成績の変化と球団側の編成事情が関係している。
2010年ドラフト2位で日本ハムへ入団西川は1992年4月16日生まれ、和歌山県出身。智弁和歌山高校でプレーし、2010年のドラフト2位で北海道日本ハムファイターズに指名された。
2011年にプロ入りし、2013年から一軍での出場機会を増やす。2014年には143試合に出場して43盗塁を記録し、初の盗塁王を獲得した。
2021年オフのノンテンダーから楽天移籍へ日本ハムを離れる転機は2021年11月だった。
球団は西川、秋吉亮、大田泰示の3選手について、2022年度の契約を提示せず、保留手続きを行わないと発表した。いわゆるノンテンダーである。
当時の稲葉篤紀GMは、選手が取得した権利を尊重し、海外を含めて制約のない移籍先を選べるようにする趣旨を説明していた。
その後、西川は2022年に東北楽天ゴールデンイーグルスへ移籍した。
楽天時代は初年度から徐々に出場機会が減少楽天1年目の2022年は108試合に出場し、打率.218、7本塁打、37打点、19盗塁を記録した。序盤には打線の1番を任され、存在感を発揮した時期もあった。
しかし、シーズンを通して打撃成績を維持することはできず、2023年には出場機会が大きく減少。35試合、打率.181、1本塁打、4打点、2盗塁という成績に終わった。
楽天は2023年10月11日、西川に対して2024年シーズンの契約を結ばないと通告。西川は現役続行を希望し、同年11月17日にヤクルトとの基本合意が発表された。
移籍から日本ハム復帰までの年表| 時期 | 所属・出来事 | 主な成績・転換点 |
|---|---|---|
| 2010年 | 日本ハム入団 | ドラフト2位。智弁和歌山高校出身 |
| 2014年 | 日本ハム | 43盗塁で初の盗塁王 |
| 2016~2020年 | 日本ハム全盛期 | ベストナイン2回、ゴールデングラブ賞4回など |
| 2021年オフ | 日本ハム退団 | ノンテンダーによる自由契約 |
| 2022年 | 楽天 | 108試合、打率.218、19盗塁 |
| 2023年 | 楽天退団 | 35試合、打率.181。10月に契約終了通告 |
| 2024年 | ヤクルト | 113試合、打率.260、10盗塁 |
| 2025年9月 | ヤクルト退団 | 49試合、打率.174。来季契約終了通告 |
| 2025年12月 | 日本ハム復帰決定 | 12月2日に入団合意、背番号7に決定 |
| 2026年 | 日本ハム | 25試合、打率.194、OPS.673 |
2025年12月の復帰には、栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)の存在が大きく関わった。
日本ハムの公式発表によると、西川はヤクルトから戦力外通告を受けた後、かつての恩師である栗山CBOに連絡。12月2日に球団との入団合意が発表され、8日の会見では復帰への思いを語った。
球団発表に掲載された西川のコメントには、次の言葉がある。
「ファイターズでプレーできなかったら、野球をやめる...ぐらいの気持ちでした」
また、2025年12月10日配信のデイリースポーツの記事では、元チームメートの杉谷拳士氏との対談で、退団後の詳しい経緯も明かしている。
ヤクルトからは引退試合も考えていると伝えられたものの、西川は現役続行を希望。日本ハムの栗山CBOに「助けてください」と相談したことを語った。
育成契約でも構わないという思いがあったという。復帰は単なる古巣への出戻りではなく、野球を続けるために本人が選び、働きかけた再出発だった。
【西川遥輝の日本ハム時代の全盛期】盗塁王4回と守備の実績
西川の選手としての価値を理解するには、日本ハム時代の全盛期を振り返る必要がある。
最大の武器は俊足だったが、単に足が速いだけの選手ではない。出塁能力、広い守備範囲、左打者としての打撃技術を兼ね備え、攻撃の起点を担う外野手として活躍した。
盗塁王は通算4回西川が最多盗塁のタイトルを獲得したのは、2014年、2017年、2018年、2021年の4シーズンだ。
- 2014年:43盗塁。初めて盗塁王を獲得。
- 2017年:39盗塁。再び盗塁王となり、ゴールデングラブ賞も受賞。
- 2018年:44盗塁。持ち味のスピードを発揮。
- 2021年:24盗塁。日本ハム在籍最後のシーズンにも盗塁王を獲得。
4度の盗塁王という実績は、長年にわたって走力と走塁技術を高い水準で維持していたことを示す。
ゴールデングラブ賞4回、ベストナイン2回守備面でも評価は高い。西川は外野手部門で2017年から2020年まで4年連続ゴールデングラブ賞を受賞した。
さらに2016年と2017年にはベストナインにも選出されている。
つまり、単なる代走要員や俊足の外野手ではなく、攻守両面でリーグを代表する選手として評価されていた時期があった。
打撃面のピークは2016年と2020年打撃成績で注目したいのは2016年と2020年だ。
2016年は138試合に出場し、155安打、打率.314を記録。自身初の打率3割を達成し、日本ハムの日本一にも貢献した。
2020年には打率.306、129安打、出塁率.430を記録。特に出塁率.430は、リードオフマンとしての能力を示す数字だ。
この時期の西川は、四球を選んで塁に出る能力と、出塁後に盗塁で得点圏へ進む能力を両立していた。
西川の全盛期を評価するなら、盗塁数だけでなく、出塁率と守備表彰も合わせて見るべきだろう。2016年から2020年にかけての実績は、現在の成績と比較するうえでも重要な基準となる。
【西川遥輝の通算成績】楽天・ヤクルト時代を含めた実力を検証
2026年シーズン終了時点のNPB公式記録では、西川の通算成績は次のようになっている。
- 通算試合数:1,557試合
- 通算打席:6,330
- 通算打数:5,320
- 通算安打:1,438本
- 通算本塁打:64本
- 通算打点:458打点
- 通算盗塁:345盗塁
- 通算打率:.270
- 通算出塁率:.371
特筆すべきは345盗塁という数字だ。4度の盗塁王を獲得した実績に加え、通算でも走塁面で大きな足跡を残している。
楽天時代は出場機会と打撃成績が低下楽天時代の2年間は、キャリアの転換期だった。
2022年は108試合に出場したものの打率.218。2023年は35試合、打率.181まで低下した。日本ハム時代のように安定した出場機会を得ることは難しくなっていた。
ただし、2022年には19盗塁を記録しており、走力が完全に失われたわけではない。問題は、出塁と打撃を含めて年間を通して一軍で貢献できるかという点だった。
ヤクルトでは一度復活、翌年に再び苦戦ヤクルト移籍1年目の2024年は113試合に出場し、打率.260、10盗塁を記録した。楽天時代の低迷から持ち直し、一軍でプレーできることを改めて証明したシーズンだった。
しかし2025年には打率.174、OPS.498と再び数字が落ち込んだ。
この変化から読み取れるのは、西川が一定の条件下では一軍で結果を出せる一方、年間を通じた出場機会と打撃状態の維持が課題になっていたということだ。
2026年の打率.194と出塁率.351をどう評価するか2026年の打率.194だけを見れば、かつての主力選手としては厳しい数字だ。一方、出塁率.351は打率との差が大きく、13四球を選んでいる点は評価できる。
ただし、25試合・77打席という限られたサンプルであることには注意が必要だ。年間を通じたレギュラー選手の成績と同列に比較することはできない。
また、OPS.673は出塁率と長打率を合わせて打撃貢献を捉える指標であり、.194という打率だけでは分からない部分もある。
西川の2026年を評価するなら、次の3点が判断材料になる。
- 出塁能力:打率が低いなかでも四球を選び、出塁率.351を記録した。
- 走塁能力:25試合で2盗塁。限られた出場機会でも盗塁を記録した。
- 打撃の安定性:打率.194、OPS.673であり、継続的な一軍起用には打撃面の改善が課題となる。
【2027年も現役続行へ】日本ハムでの現在の立ち位置と今後の注目点
2026年の西川は、かつての不動のレギュラーという立場とは異なる。25試合の一軍出場にとどまった一方、シーズン終盤にはクライマックスシリーズにも出場した。
2026年10月15日のCSファイナルステージ第2戦では左翼手として先発出場し、遊撃への内野安打を記録。翌16日の敗戦後には、来季について前向きな姿勢を示している。
「来年の準備がもう始まる。ちょっと休んで体作りをやっていけたら」
これは2026年10月17日にパ・リーグ.comが掲載したスポーツ報知の記事で伝えられた発言だ。西川は17年目となる2027年シーズンを見据え、現役続行の意思を示している。
復帰後に求められるのは全盛期の再現だけではない日本ハム復帰後の西川に、2016年や2020年のような成績をそのまま期待するのは現実的ではない。
34歳となった現在は、長いシーズンを通じてどのようにコンディションを維持するか、限られた打席でどれだけ出塁できるかが重要になる。
また、2026年のCSで先発出場したように、経験豊富な選手として短期決戦での起用に応えられるかも注目点だ。
日本ハムには若い外野手も多く、出場機会を確保するには競争が避けられない。走力、選球眼、守備経験という従来の強みを、現在のチーム事情に合わせて生かせるかがポイントになる。
2027年の契約と所属について2026年11月2日時点で確認できる最新の報道では、西川は現役続行の意思を示している。一方、2027年シーズンの契約については、球団との正式な合意発表と区別して考える必要がある。
2026年シーズンの所属球団は日本ハムであり、背番号は7。今後の契約や起用方針は、球団との話し合いと正式発表が判断材料となる。
日本ハムへの復帰を果たしたこと自体がゴールではない。再び一軍でどの程度の出場機会を得られるのかが、次の注目点だ。
【日ハム西川遥輝の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:西川遥輝の現在の所属球団はどこですか?
A1:2026年シーズンの所属球団は北海道日本ハムファイターズです。2025年12月に5年ぶりの復帰が決まり、背番号7を着用しています。
Q2:西川遥輝の2026年一軍成績は?
A2:25試合出場、打率.194、12安打、1本塁打、6打点、2盗塁です。出塁率は.351、OPSは.673でした。
Q3:西川遥輝がヤクルトを退団した理由は?
A3:2025年9月29日に球団から来季の契約を結ばないと通告されたためです。2025年は49試合出場、打率.174にとどまり、出場機会も減少していました。
Q4:西川遥輝はなぜ日本ハムに復帰できたのですか?
A4:ヤクルト退団後、本人が栗山英樹CBOに相談し、日本ハムとの契約が合意したためです。本人も日本ハムで再びプレーしたいという強い思いを持っていました。
Q5:西川遥輝の盗塁王は何回ですか?
A5:通算4回です。2014年、2017年、2018年、2021年にパ・リーグ最多盗塁を獲得しています。
Q6:ゴールデングラブ賞とベストナインは何回受賞していますか?
A6:ゴールデングラブ賞は4回(2017~2020年)、ベストナインは2回(2016・2017年)です。いずれも日本ハム時代の受賞です。
Q7:西川遥輝の通算成績は?
A7:2026年シーズン終了時点で1,557試合、1,438安打、64本塁打、458打点、345盗塁、打率.270、出塁率.371です。
Q8:西川遥輝の出身高校はどこですか?
A8:和歌山県の智弁和歌山高校です。2010年ドラフト2位で日本ハムに入団しました。
西川遥輝は日本ハムでの全盛期に盗塁王4回、ゴールデングラブ賞4回、ベストナイン2回という実績を残した外野手だ。2016年の打率.314、2020年の出塁率.430など、走力だけでなく打撃面でも高い能力を発揮してきた。
その後、2021年オフのノンテンダーを経て楽天へ移籍。楽天での2年間、ヤクルトでの2年間を経験し、2025年には戦力外通告を受けた。しかし、現役続行を諦めず、栗山英樹CBOへの相談を経て5年ぶりの日本ハム復帰を実現した。
2026年の成績は25試合、打率.194、出塁率.351、OPS.673。全盛期と比較すれば出場機会も数字も限られているが、CSでの先発出場や内野安打など、経験と走力を生かしたプレーも見られた。
今後の評価で見るべきなのは、過去のタイトル数だけではない。出塁率を維持できるか、走塁で貢献できるか、そして一軍で継続的に出場できるかという点だ。
2027年に向けて現役続行の意思を示した西川。背番号7を再び背負ったベテランが、ファイターズでどのような役割をつかむのか。日本ハム時代の全盛期を知るファンにとっても、新たに西川を知ったファンにとっても、その次のシーズンは注目に値する。
主な確認資料: NPB日本野球機構の個人年度別成績、北海道日本ハムファイターズ公式発表、東京ヤクルトスワローズ公式発表、デイリースポーツ、日刊スポーツ、パ・リーグ.com。