2026年の永山竜樹は、世界選手権で銅メダルを獲得するなど、引き続き男子60kg級の世界トップレベルで戦っている。
2026年の主要大会を時系列で見ると、次のようになる。
- 2月:グランドスラム・パリで7位
- 4月:全日本選抜柔道体重別選手権で準優勝
- 6月:グランドスラム・ウランバートルで準優勝
- 10月:バクー世界柔道選手権で銅メダル
特に注目したいのは、10月のバクー世界選手権だ。永山は前年の世界王者として大会に臨み、連覇こそ逃したものの、3位決定戦を制して表彰台に立った。
全日本柔道連盟の公式結果によると、永山は準決勝でカザフスタンのシェルゾド・ダフラトフに敗れた後、3位決定戦でロシアのアユプ・ブリエフに優勢勝ち。有効を奪って銅メダルを獲得している。
2025年の世界王者が翌年も世界選手権の表彰台に立ったことは、60kg級での実力を示す結果だ。一方、2026年はグランドスラムや国内大会で優勝を逃す試合もあり、安定した上位進出と勝ち切る力の両方が問われるシーズンとなっている。
【プロフィール・経歴】北海道美唄市から東海大学、パーク24へ

永山竜樹(ながやま・りゅうじゅ)
NAGAYAMA Ryuju
- 生年月日:1996年4月15日
- 年齢:30歳(2026年11月現在)
- 出身地:北海道美唄市峰延町
- 出身校:大成中学校・大成高校・東海大学
- 所属:パーク24株式会社
- 競技階級:男子60kg級
プロフィールの基礎情報は、美唄市の公式紹介ページや全日本柔道連盟の選手プロフィールにも掲載されている。
4歳で柔道を始めた北海道出身の選手永山が柔道を始めたのは4歳のとき。地元の美唄市少年柔道会で競技に触れ、小学2年生からは岩見沢柔道少年団で練習を重ねた。
その後、愛知県の大成中学校へ進学。大成高校まで柔道に打ち込み、全国大会や国際大会で実績を積み上げていく。
2011年には中学3年生で全日本カデ柔道体重別選手権大会50kg級を制し、世界カデ柔道選手権大会でも優勝。早い段階から国際舞台で結果を残していた。
東海大学で世界を目指す選手へ高校卒業後は東海大学へ進学した。
大学時代の大きな転機は、2015年の世界ジュニア選手権60kg級での優勝だ。ジュニア世代の世界タイトルを獲得したことで、シニアの国際大会でも活躍する選手として存在感を高めた。
2016年にはグランドスラム・東京で優勝。以降、グランドスラムや世界選手権で継続的に上位に入るようになった。
所属先はパーク24株式会社2026年現在の所属先は、パーク24株式会社だ。
なお、インターネット上ではSBC湘南美容クリニック所属と記載されたプロフィールが見つかる場合もある。これはパリ五輪当時の情報が残っているためだ。
JOCの選手プロフィールには2024年7月26日時点の所属先としてSBC湘南美容クリニックが記載されている一方、2025年更新の美唄市公式ページと全日本柔道連盟の選手情報ではパーク24となっている。現在の所属を調べる際は、更新時期にも注意したい。
【柔道の戦績】60kg級で世界王者になるまでの歩み
永山の競技歴を語るうえで欠かせないのが、60kg級で長年にわたり積み上げてきた国際大会の実績だ。
ジュニア時代から世界大会で優勝し、シニア転向後もグランドスラムや世界選手権でメダルを獲得。パリ五輪でのメダル獲得を経て、2025年にはついに世界選手権の頂点に立った。
主要な国際大会の実績| 年 | 大会・出来事 | 成績 |
|---|---|---|
| 2011年 | 世界カデ選手権50kg級 | 優勝 |
| 2015年 | 世界ジュニア選手権60kg級 | 優勝 |
| 2016年 | グランドスラム東京 | 優勝 |
| 2018年 | バクー世界選手権60kg級 | 3位 |
| 2018年 | グランドスラム各大会 | 複数回優勝 |
| 2019年 | 世界選手権60kg級 | 3位 |
| 2020年 | グランドスラム・パリ | 優勝 |
| 2021年 | グランドスラム・タシケント | 優勝 |
| 2022年 | グランドスラム・パリ | 優勝 |
| 2023年 | グランドスラム・東京 | 優勝 |
| 2024年 | パリ五輪男子60kg級 | 銅メダル |
| 2024年 | パリ五輪混合団体 | 銀メダル |
| 2025年 | ブダペスト世界選手権60kg級 | 優勝 |
| 2026年 | バクー世界選手権60kg級 | 3位 |
出典:全日本柔道連盟、美唄市、JOCの大会記録・選手プロフィール。主要実績を抜粋。
2018年・2019年の世界選手権で連続表彰台2018年のバクー世界選手権で3位に入り、世界のトップ選手と肩を並べる実力を示した。
続く2019年の東京世界選手権でも銅メダルを獲得。世界選手権で連続して表彰台に立ったことは、永山が一時的な好調にとどまらない選手であることを示している。
その後もグランドスラム・パリやタシケント、ウランバートルなどで優勝を重ね、国際大会での経験を増やしていった。
2025年ブダペスト世界選手権で悲願の初優勝永山のキャリアにおける大きな転換点が、2025年のブダペスト世界柔道選手権だ。
これまで世界選手権では2018年、2019年に銅メダルを獲得していたものの、優勝には届いていなかった。
2025年大会では男子60kg級で決勝まで勝ち進み、フランスのワランディエ・ピカールを破って優勝。全日本柔道連盟の公式記録でも、決勝は合技による一本勝ちと記載されている。
この優勝によって、永山は五輪メダリストに加え、世界選手権の個人王者という肩書も手にした。
【パリ五輪】男子60kg級の銅メダルと混合団体の銀メダル
永山が日本国内で広く知られるきっかけとなったのが、2024年パリオリンピックだ。
初めて出場したオリンピックで、男子60kg級の銅メダルと混合団体の銀メダルを獲得した。
個人戦は苦しい展開から銅メダルを獲得パリ五輪の男子60kg級では、準々決勝でスペインのフランシスコ・ガリゴスと対戦した。
この試合では、主審の「待て」の後も相手が絞め技を続けたように見える場面があり、判定をめぐって大きな議論が起きた。永山は敗れたものの、敗者復活戦に回り、その後の3位決定戦に勝利して銅メダルを獲得した。
この一連の試合について、JOCは2024年10月に永山本人へのインタビューを公開している。
インタビューでは、対戦相手へのリスペクトや、応援してくれた人々への感謝について語っている。判定をめぐる問題だけでなく、敗戦後に気持ちを立て直してメダルを獲得した過程も、パリ大会を振り返るうえで要点だ。
混合団体では銀メダルを獲得個人戦に続いて注目されたのが、柔道混合団体戦での銀メダルだ。
日本は決勝でフランスと対戦し、激しい試合の末に準優勝となった。
ここで押さえておきたいのは、混合団体戦と個人戦では出場階級が異なることだ。混合団体戦は男子73kg級・90kg級・90kg超級、女子57kg級・70kg級・70kg超級の6階級で争われる。
そのため、60kg級の永山は混合団体戦の実際の試合には出場していない。JOCの選手プロフィールには、永山のパリ五輪のメダルとして個人銅メダルと混合団体銀メダルの両方が記録されている。本人も北海道から栄誉賞を受けた際、団体戦には出場していないことを説明している。
この違いを理解しておくと、永山の五輪実績をより正確に把握できる。
【2026年大会結果】グランドスラム・パリからバクー世界選手権まで
2026年の永山は、年間を通して国際大会と国内大会に出場している。
ここでは、検索されることの多い4大会の結果を詳しく見ていく。
2月:グランドスラム・パリは7位2026年2月7~8日に開催されたグランドスラム・パリでは、男子60kg級で7位となった。
全日本柔道連盟の大会結果によると、永山は2回戦、3回戦を勝ち上がったものの、準々決勝でイスラエルのイザック・アシュピスに敗戦。敗者復活戦でもキューバのジョナサン・チャロンに敗れ、メダル獲得には届かなかった。
4月:全日本選抜柔道体重別選手権は準優勝4月4~5日に福岡国際センターで開催された全日本選抜柔道体重別選手権大会では、男子60kg級で準優勝した。
決勝の相手は明治大学の佐藤星衣。永山は決勝まで進んだが、佐藤に敗れて2位となった。
この大会は世界選手権の代表選考に関係する重要な国内大会でもあり、若手選手との実力比較という面でも注目された。
6月:グランドスラム・ウランバートルで準優勝6月19~21日にモンゴルで開催されたグランドスラム・ウランバートルでは、男子60kg級で決勝に進出した。
1回戦から準決勝まで勝ち進み、決勝ではアゼルバイジャンのバラバイ・アガエフと対戦。最終的に有効を奪われて敗れ、準優勝となった。
決勝まで進出した点は評価できるが、優勝を逃したことから、接戦を制する力が今後の課題として残った。
10月:バクー世界柔道選手権で銅メダル2026年10月4日から11日まで開催されたバクー世界選手権。永山は男子60kg級に出場し、3位となった。
試合結果は以下の通りだ。
| 試合 | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|
| 2回戦 | ジョシュア・カッツ(豪州) | 一本勝ち |
| 3回戦 | アルテム・レシウク(ウクライナ) | 優勢勝ち |
| 準々決勝 | ギオルギ・サルダラシビリ(ジョージア) | 一本勝ち |
| 準決勝 | シェルゾド・ダフラトフ(カザフスタン) | 優勢負け |
| 3位決定戦 | アユプ・ブリエフ(ロシア) | 優勢勝ち・銅メダル |
全日本柔道連盟の公式結果には、2回戦の出足払、3回戦の一本背負投、準々決勝の浮落、3位決定戦の引込返が記録されている。
異なる技で勝ち上がったことも、この大会の見どころだ。準決勝では惜しくも敗れたが、最後の試合を勝ち切り、世界選手権のメダルを確保した。
【プロの結論】永山竜樹の強さと2028年ロサンゼルス五輪への展望
永山の競技実績を評価する際、単純に優勝回数だけを見るのでは十分ではない。
注目すべきなのは、長期間にわたって60kg級の世界トップ層にとどまり、異なる大会形式でも結果を残してきた点だ。
強さを支える組み手と攻撃力2026年1月29日、JOCが配信した報道によると、永山はグランドスラム・パリを前に、2025年12月のグランドスラム東京で3位にとどまったことを振り返っていた。
その際、指導を避けて勝とうとするあまり、後手に回ったことを反省点として挙げている。
また、本来の攻めて投げる柔道を発揮するため、組み手の技術を磨いてきたと説明した。
本人は2026年について、次のように目標を掲げている。
「踏ん張り時の年。今年は勝ち続けることを目標にやっていきたい」
この発言から読み取れるのは、単に勝利数を増やすだけでなく、自分の柔道を取り戻し、主導権を握る試合を増やそうとしていたことだ。
2026年の結果から見える課題2026年の主要大会を振り返ると、次の3点が評価のポイントになる。
1. 世界大会での競争力
2025年の世界選手権優勝に続き、2026年も世界選手権で銅メダルを獲得。世界の強豪を相手に複数の大会で勝ち上がれる実力を維持している。
2. 国内の若手選手との競争
全日本選抜では佐藤星衣に敗れて準優勝。国内の60kg級にも次世代の有力選手が台頭しており、代表争いは簡単ではない。
3. 決勝で勝ち切る力
グランドスラム・ウランバートルでも決勝に進出しながら準優勝。2026年は上位進出を重ねている一方、優勝を逃した試合もある。
こうした結果を踏まえると、今後の焦点は組み手で先手を取り、得意な攻撃につなげられるかどうかにある。
目標は2028年ロサンゼルスオリンピックの金メダル永山が次に目指す大きな舞台は、2028年ロサンゼルスオリンピックだ。
美唄市の公式紹介でも、永山が次の五輪で金メダルを目指していることが紹介されている。
2024年パリ大会では銅メダルを獲得したものの、本人にとって目標としていた金メダルには届かなかった。2025年には世界選手権で優勝し、2026年には世界選手権で再びメダルを獲得している。
これらの実績は、次の五輪に向けた競技力の裏付けになる。
ロサンゼルス大会で金メダルを獲得するためには、国際大会での優勝を増やし、決勝の接戦を制することが重要になるだろう。
【永山竜樹の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:永山竜樹は現在何歳ですか?
A1:1996年4月15日生まれで、2026年11月現在は30歳です。
Q2:永山竜樹の出身地はどこですか?
A2:北海道美唄市峰延町です。4歳で地元の美唄市少年柔道会に入り、小学2年生から岩見沢柔道少年団で競技を続けました。
Q3:永山竜樹の所属先はどこですか?
A3:2026年現在の所属先はパーク24株式会社です。過去のプロフィールにはSBC湘南美容クリニックと記載されたものもあります。
Q4:永山竜樹はパリ五輪で何のメダルを獲得しましたか?
A4:男子60kg級で銅メダル、混合団体で銀メダルを獲得しました。なお、混合団体の実際の試合には出場していません。
Q5:永山竜樹は世界選手権で優勝していますか?
A5:はい。2025年のブダペスト世界柔道選手権男子60kg級で優勝しています。2026年のバクー世界選手権では3位でした。
Q6:永山竜樹の2026年の最高成績は何ですか?
A6:2026年10月のバクー世界柔道選手権男子60kg級で獲得した銅メダルです。グランドスラム・ウランバートルと全日本選抜では準優勝しています。
Q7:永山竜樹は次のオリンピックにも出場しますか?
A7:2028年ロサンゼルスオリンピックでの金メダルを目標に競技を続けています。ただし、実際の代表入りは今後の選考結果によって決まります。
永山竜樹は、北海道美唄市で柔道を始め、大成中学校・大成高校、東海大学を経て、パーク24所属のトップ選手へと成長した。
そのキャリアには、2015年世界ジュニア選手権優勝、2018年・2019年世界選手権銅メダル、2024年パリ五輪個人銅メダル、2025年世界選手権優勝という大きな実績が並ぶ。
2026年もグランドスラム・パリ7位、全日本選抜準優勝、グランドスラム・ウランバートル準優勝、バクー世界選手権銅メダルと、世界の第一線で戦い続けている。
永山竜樹の現在を理解するうえで重要なのは、2025年の世界王者という実績だけでなく、2026年も世界選手権で表彰台に立った継続的な競争力だ。
次の大きな目標は2028年ロサンゼルスオリンピック。パリ五輪の銅メダルを超え、悲願の金メダルに届くのか。60kg級の日本代表争いとともに、今後の大会での戦いぶりが注目される。
主な参考資料:全日本柔道連盟、日本オリンピック委員会、美唄市公式ホームページ、各大会公式結果。