読売ジャイアンツの増田大輝(ますだ・だいき)は、圧倒的な俊足と複数のポジションをこなす守備力を持ち味とする内野手だ。小松島高校から近畿大学へ進学したものの中退し、地元・徳島での仕事を経て四国アイランドリーグplusに挑戦。2015年の育成ドラフト1位で巨人に入団し、支配下登録、一軍定着へと歩みを進めてきた。
2026年現在も背番号0を背負う増田大輝。NPB公式の個人年度別成績を見ると、通算盗塁数は70、通算打率は.208、本塁打は1本となっている。打撃成績だけでは見えにくい代走・守備の貢献や、2020年の投手登板、弟の増田将馬との関係、登場曲や応援歌まで、プロフィールと実績を整理する。
【プロフィール】巨人・増田大輝はどんな選手?2026年の現在

増田大輝は1993年7月29日生まれ、徳島県出身のプロ野球選手だ。2026年11月時点で33歳。読売ジャイアンツに所属し、内野手としてプレーしている。
日本野球機構(NPB)の選手情報によると、身長172センチ、体重71キロ。右投右打で、背番号は0だ。小柄な体格ながら、俊敏な走塁と守備範囲の広さを持ち味としている。
増田大輝の特徴は、長打を量産する打者というより、試合展開を変える機動力と状況に応じたプレーにある。特に接戦の終盤では、代走として出場し、盗塁や次の塁を狙う積極的な走塁で相手バッテリーにプレッシャーをかける。
守備面でも複数の内野ポジションに対応できるため、ベンチに置いておくことで起用の選択肢が広がる。レギュラーとして毎試合打席に立つタイプとは異なり、試合の局面に合わせて役割を果たす選手だ。
2026年シーズン終了時点のNPB公式記録では、34試合に出場し、16打数4安打、打率.250、0本塁打、2盗塁を記録している。出場機会は限られているものの、2026年も一軍公式戦の記録に名前を残した。
プロフィールを確認するときは、読売ジャイアンツの選手情報とNPBの個人年度別成績を使い分けるとよい。前者では選手紹介や登場曲などの情報、後者では年度ごとの公式戦成績を確認できる。
【経歴・年表】小松島高校から近畿大学中退、徳島を経て巨人へ
増田大輝の経歴で特徴的なのは、高校卒業後すぐにプロ入りしたわけではないことだ。大学を中退し、野球から離れて働いた時期を経て、独立リーグからプロへの道を切り開いた。
小松島高校時代:甲子園出場はかなわず増田は徳島県立小松島高校で野球に取り組んだ。高校時代は甲子園出場を果たせなかった。NPBが2020年に掲載した人物紹介コラムでも、この高校時代の経歴が紹介されている。
高校卒業後は近畿大学へ進学したものの、大学2年生の5月に中退。その後、地元・徳島の建設会社でとび職として働くことになった。
大学野球を離れたことは、野球選手としてのキャリアにおける大きな転換点だった。一般的なプロ野球選手の経歴とは異なり、競技から距離を置いた時期を経て、再び野球の世界へ戻ることになる。
四国アイランドリーグplus・徳島で野球を再開転機となったのは2013年秋だ。周囲の勧めを受け、増田は四国アイランドリーグplusの徳島インディゴソックスで野球を再開した。
徳島では独立リーグの選手としてプレーし、俊足や守備力をアピール。独立リーグ選抜にも選ばれるなど、NPB球団の目に留まる存在となった。
四国アイランドリーグplusは、NPBを目指す選手にとって重要な育成・挑戦の場でもある。増田の場合も、大学中退後に野球を続ける道を模索し、徳島でのプレーを通じてプロへの可能性を広げていった。
2015年育成ドラフト1位で巨人へ2015年10月のNPBドラフト会議で、増田は読売ジャイアンツから育成選手ドラフト1位の指名を受けた。
ここで注意したいのが「ドラフト1位」という表現だ。通常の支配下選手ドラフト1位ではなく、育成選手を対象としたドラフトの1位指名である。巨人の主力候補として最初から支配下契約で迎えられた選手とは、入団時の立場が異なる。
入団時の背番号は015。2017年7月28日には支配下登録され、背番号は98に変更された。育成選手から支配下選手への昇格を実現したことは、増田のキャリアにおける最初の大きな成果だった。
その後、2019年4月に一軍へ昇格。同日の阪神戦でプロ初出場を果たした。NPBの人物紹介記事によると、遊撃守備で中継プレーに参加し、走者を刺すなど、初出場から守備力を発揮した。
その後は俊足を生かした代走、内野守備、犠打などを通じて出場機会を獲得。背番号も変更を重ね、現在は巨人の背番号0としてプレーしている。
【NPB公式成績】増田大輝の打率・本塁打・盗塁を年度別に比較
増田大輝の成績を理解するうえで欠かせないのが、NPB公式サイトの個人年度別成績だ。打率や本塁打だけでなく、試合数や盗塁数を一緒に見ることで、どのような役割を担ってきたのかが分かる。
以下はNPB公式記録に掲載されている2019年から2026年までの一軍打撃成績を整理したものだ。
| 年度 | 試合数 | 打率 | 本塁打 | 盗塁 |
|---|---|---|---|---|
| 2019年 | 75 | .200 | 0 | 15 |
| 2020年 | 74 | .297 | 0 | 23 |
| 2021年 | 56 | .136 | 1 | 8 |
| 2022年 | 58 | .150 | 0 | 11 |
| 2023年 | 33 | .300 | 0 | 4 |
| 2024年 | 40 | .200 | 0 | 4 |
| 2025年 | 53 | .136 | 0 | 3 |
| 2026年 | 34 | .250 | 0 | 2 |
| 通算 | 423 | .208 | 1 | 70 |
出典:日本野球機構(NPB)個人年度別成績。2026年シーズン終了時点。
2020年は打率.297、23盗塁を記録年度別成績で特に目を引くのは2020年だ。74試合に出場し、打率.297、23盗塁を記録。増田の俊足が一軍で大きな武器になったシーズンだった。
また、出塁率は.458を記録している。打数は37と少ないため、規定打席に到達した打者と単純比較することはできないが、限られた打席で結果を残したことが分かる。
盗塁数も2019年の15から2020年には23へ増加。代走としての役割を明確にしながら、試合の流れを変える走塁で貢献した。
本塁打は通算1本、打撃より機動力が際立つ増田大輝のNPB通算本塁打は1本だ。記録された本塁打は2021年で、2026年シーズン終了時点でも通算1本となっている。
この数字から分かるのは、長距離打者として評価するタイプではないということだ。打撃成績を評価する際には、打率や本塁打だけでなく、盗塁、犠打、守備機会、代走としての起用状況を合わせて考える必要がある。
2026年の成績は打率.2502026年は34試合に出場し、19打席、16打数4安打で打率.250を記録した。盗塁は2、本塁打は0。打席数が少ないため、打率だけを根拠に打撃面で大きく飛躍したと判断するのは早い。
2025年は53試合で打率.136、2026年は打率.250と数字は変化している。出場数や打席数の違いを考慮しながら、今後の起用状況と走塁・守備での貢献を見ていくことが大切だ。
【プレースタイル】代走・守備だけではない増田大輝の実力
増田大輝を語るとき、最も分かりやすい武器は俊足だ。NPBが2020年に公開したコラムでは、50メートル5秒9の脚力が紹介されている。
ただし、単に足が速いだけでは一軍で代走の役割を任され続けることは難しい。投手の動きや捕手の送球、打球方向、アウトカウントなどを判断し、次の塁を奪うための状況判断も求められる。
試合終盤の代走で流れを変える2020年7月19日のDeNA戦では、1点を追う9回に代走として起用された。坂本勇人の出塁後に二盗を決め、丸佳浩の内野ゴロに合わせて一気に本塁へ突入。ヘッドスライディングで同点のホームを踏んだ。
このプレーは、増田の走塁能力を象徴する場面の一つだ。単に盗塁を成功させるだけでなく、打球の強さや野手の処理、試合状況を読みながら次の塁を狙う判断力が表れていた。
同年8月10日時点では、リーグ2位の9盗塁を記録していた。シーズンを通じて23盗塁を達成したことも、走塁面での存在感を裏付けている。
守備の複数ポジション対応も強み増田は内野の複数ポジションに対応できる選手だ。試合途中から守備に入れるため、監督やコーチにとって選手交代の選択肢を広げられる存在となる。
試合終盤にリードしている場面では守備固め、同点やビハインドの場面では代走として起用するなど、状況に応じた使い分けができる。
また、通算19犠打という記録からも、チームの攻撃を進める小技を任されてきたことがうかがえる。打席での派手さだけでは測れない仕事を積み重ねてきた。
2020年には投手としてマウンドにも上がった増田大輝には、野手登録の選手として異例の投手登板経験もある。
2020年8月6日の阪神戦、甲子園球場で巨人は大量失点を喫していた。連戦が続く日程の中で、巨人ベンチは救援投手を温存する判断を取り、増田をマウンドへ送った。
増田は近本光司を二ゴロ、大山悠輔を右飛に打ち取り、江越大賀には四球を与えた。結果は0回2/3を投げて無失点。NPBの個人年度別投手成績にも、2020年の登板1試合、投球回0回2/3、防御率0.00が記録されている。
この起用は当時、野手を投手として登板させる采配として議論を呼んだ。しかし、増田自身は高校時代に投手経験があり、マウンドでも落ち着いて役割を果たした。
現在の増田を評価するうえで、この登板は本職が投手という意味ではない。チーム事情に応じて役割を引き受ける柔軟性を示した出来事として位置づけられる。
【登場曲・応援歌】増田大輝のテーマは何?背番号0の応援スタイル
巨人ファンにとって、選手の登場曲や応援歌も楽しみの一つだ。増田大輝については、登場曲とスタンドで歌われる応援歌を分けて理解しておきたい。
登場曲は「太陽に向かって咲く花」読売ジャイアンツ公式の選手登場曲情報では、増田大輝の登場曲として、「太陽に向かって咲く花」/N.O.B.Uが掲載されている。
N.O.B.Uの楽曲で、選手が登場する際に球場で流れる曲だ。登場曲は選手個人の選曲による演出であり、球団応援団が制作・管理する選手別応援歌とは別のものになる。
登場曲はシーズンや選手の選択によって変更される可能性があるため、最新情報を確認する場合は巨人公式サイトの選手登場曲ページを参照するのが確実だ。
背番号0の応援歌にも注目増田大輝には、背番号0に対応した選手別応援歌が用意されている。
読売ジャイアンツ応援団の公式サイトと2026年版の応援歌カードでは、増田のテーマが掲載されている。歌の内容は、次の塁を狙い、ホームまで駆け抜ける走塁をイメージしたものだ。
増田の最大の武器であるスピードを前面に押し出した応援歌であり、選手のプレースタイルと応援テーマが一致している点が特徴といえる。
2026年版の応援歌CDにも「増田大輝選手のテーマ」が収録されている。巨人の応援を現地で楽しむ際は、背番号0の登場曲と応援団の選手別テーマを聞き分けると、より楽しめるだろう。
【弟・増田将馬】兄弟で野球選手?徳島インディゴソックスとのつながり
増田大輝について検索すると、弟の増田将馬(ますだ・しょうま)の名前も見つかる。増田将馬も野球選手であり、徳島インディゴソックスでプレーした経歴を持つ。
徳島インディゴソックスの公式紹介記事でも、増田将馬の兄が巨人の増田大輝であることが紹介されている。兄弟ともに徳島県にゆかりがあり、同じ独立リーグ球団を経験している点が共通している。
弟・増田将馬のプロフィール増田将馬は1998年6月29日生まれ、徳島県出身の外野手。兄の大輝より5歳年下で、徳島商業高校、中部学院大学を経て、社会人野球のジェイプロジェクトに所属。その後、2022年に徳島インディゴソックスへ入団した。
徳島インディゴソックスの公式発表によると、2023年には66試合に出場し、230打数71安打、打率.312、1本塁打、25打点、37盗塁を記録。リーグの盗塁王にも輝いた。
兄の大輝と同じく、将馬も走力を武器にした選手だ。ただし、将馬は外野手としてプレーしており、兄とはポジションや役割が異なる。
兄弟は同じ徳島インディゴソックスの出身興味深いのは、2人とも徳島インディゴソックスでプレーした経験があることだ。
ただし、在籍時期は異なる。増田大輝は2014~2015年、弟の将馬は2022~2023年に徳島でプレーしており、同時期に同じチームでプレーしたわけではない。
弟の将馬はその後、2024年から2025年にかけて、くふうハヤテベンチャーズ静岡でもプレーした経歴がある。
兄が巨人の育成ドラフトから一軍選手への道を切り開いた一方、弟も独立リーグを経て新たな舞台へ挑戦してきた。兄弟それぞれが異なる環境でプロ野球への道を歩んできた点は、増田家の野球キャリアを語るうえで興味深い部分だ。
【巨人の増田大輝】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:増田大輝は巨人のドラフト1位選手ですか?
A1:2015年の育成選手ドラフト1位で読売ジャイアンツに入団した選手です。通常の支配下ドラフト1位ではありません。2017年7月28日に支配下登録されました。
Q2:増田大輝の2026年の成績と通算打率・本塁打は?
A2:2026年は34試合、打率.250、0本塁打、2盗塁です。2026年シーズン終了時点の通算成績は423試合、打率.208、1本塁打、70盗塁となっています。
Q3:増田大輝の登場曲と弟の名前は?
A3:巨人公式の選手登場曲情報では「太陽に向かって咲く花」(N.O.B.U)が掲載されています。弟は外野手の増田将馬で、徳島インディゴソックスなどでプレーした経歴があります。
巨人・増田大輝は、小松島高校、近畿大学中退、建設会社での仕事、四国アイランドリーグplus・徳島を経て、2015年の育成ドラフト1位でプロ入りした選手だ。2017年の支配下登録を経て2019年に一軍デビューを果たし、俊足と守備力を武器に長く巨人を支えてきた。
NPB公式の2026年シーズン終了時点の記録では、通算423試合、打率.208、1本塁打、70盗塁。2020年には23盗塁を記録し、試合終盤の代走や守備固めで存在感を示した。
増田を評価するときに、打率や本塁打だけを見るのは適切ではない。盗塁数、走塁判断、守備の対応力、犠打、試合終盤での起用価値を合わせて考える必要がある。
また、育成ドラフトから支配下登録を勝ち取り、独立リーグ出身選手として一軍で長くプレーしていることも、キャリアの大きな特徴だ。
2026年も巨人の背番号0として公式戦に出場した増田大輝。今後も出場機会をどのように増やし、持ち味である走塁と守備でチームに貢献するのかが注目される。
主な参照資料: 日本野球機構(NPB)個人年度別成績・公式コラム、四国アイランドリーグplus公式発表、徳島インディゴソックス公式選手紹介・表彰発表、読売ジャイアンツ応援団公式応援歌資料、巨人公式選手登場曲情報。