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【AIグラビアと実写の違い】くりえみはなぜ両方に挑戦するのか?

相沢 里奈 相沢 里奈 • 更新: • 公開: • 読了約 12 分
目次

くりえみのグラビア活動を語るうえで、AI技術への取り組みは外せない。

一般的なグラビアアイドルの場合、写真集の制作は撮影者、スタイリスト、ヘアメイク、出版社などが中心となる。一方、くりえみはAIクリエイターと協力し、本人をモデルにしたデジタル表現にも活動を広げている。

2024年『バーチャル・ヒューマン くりえみ PHOTO BOOK』の特徴

主な制作情報

- 発売日:2024年11月18日
- 出版社:玄光社
- ページ数:128ページ
- 定価:3,520円(税込)
- AIクリエイター:6名
- 実写パート撮影:横山マサト

参加したAIクリエイターは、Artoid XYZ、AI warrior、TASUKU、AiNe、CALMDUST、SAT577の6名。

「フェチ天使」をコンセプトに、それぞれのクリエイターが異なる技術や表現を用いて、くりえみの新しいビジュアルを生み出した。

加えて、AI画像だけで完結させず、実際の撮り下ろし写真も収録している。つまり、AIと実写の融合を試みた写真集だった。

AIグラビアと『生栗』の違いを比較
比較項目 AIグラビア 『生栗』
制作手法 生成AIによる画像表現 実写撮影
表現の中心 デジタルで構築する世界観 実際の人物と撮影環境
制作関係者 複数のAIクリエイター 福島裕二
主な特徴 現実を超えたビジュアル表現 光、身体の質感、自然な表情
代表作品 2024年PHOTO BOOK 2026年『生栗』

この違いを理解すると、両作品の位置づけが明確になる。

AIグラビアは、現実の撮影環境に制約されず、想像上の世界観やビジュアルを構築できる。一方、実写グラビアは、撮影場所、光の入り方、被写体の動き、カメラとの距離など、現場で生まれる要素が写真に反映される。

『生栗』のケアンズ撮影は、後者の魅力を生かしたものだ。

AIが進化する時代に、実写を出す意味

ここには、くりえみの活動を考えるうえで興味深いポイントがある。

AI技術を事業として扱う本人が、あえて実写写真集を刊行することは、一見すると方向性が逆に見える。

しかし、AIと実写は必ずしも競合しない。

AIにはAIでしか実現しにくい表現があり、実写には実際の人物が撮影現場で生み出す表情や存在感がある。

両方を経験しているからこそ、それぞれの特性を理解したうえで作品を企画できる。

『生栗』は、AI時代に実写グラビアが持つ価値を改めて提示する作品としても読み取れる。

【くりえみの経歴と現在の活動】グラビアアイドルからAI事業家へ

くりえみグラビア

くりえみのキャリアは、最初から経営者やAI事業家として始まったわけではない。

芸能活動のスタートは2012年。グラビアアイドルとして知名度を高め、その後、自らのSNS発信や会社経営を通じて活動の幅を広げてきた。

グラビア活動の原点は2012年

集英社の週プレNEWSによる2022年のインタビューでは、2012年7月に「sabra net」で初グラビアを披露したことが紹介されている。

その後、2012年の「日テレジェニック」、2014年の「ミスアクション」でグランプリを獲得。グラビアアイドルとして実績を積み重ねた。

2018年には所属事務所を退所してフリーで活動するようになり、SNSを活用したセルフプロデュースへと軸足を移していく。

特に「SNSのフェチ天使」という個性的なキャラクターは、従来の雑誌中心のグラビア活動とは異なる知名度の獲得につながった。

2023年、ぴにょきお株式会社の代表に就任

2023年12月には、AIHUB株式会社がバーチャルタレント事務所「ぴにょきお」を設立。

くりえみは同事務所の代表に就任した。

この事業は、生成AIを利用してタレントやインフルエンサーをバーチャルヒューマン化し、新しい芸能活動を展開するものだ。

Forbes JAPANも2024年1月の記事で、バーチャルタレント事務所の設立と、AIを利用した芸能活動の可能性を取り上げている。

2026年現在の会社経営とAI事業

くりえみの公式プロフィールでは、主な活動として以下が紹介されている。

- AiHUB株式会社:最高マーケティング責任者(CMO)
- ぴにょきお株式会社:代表取締役
- KURIEMI株式会社:代表
- KURIEMI Crypto:暗号資産に関する情報発信

公式プロフィールに掲載されているSNS総フォロワー数は約270万人。Instagram、X、YouTube、TikTok、bilibiliなど複数のプラットフォームで発信している。

ここで見逃せないのが、2026年2月28日公開の文春オンラインのインタビューだ。

同インタビューでは、AI事業のビジネスモデルが変化したことが語られている。

以前展開していたバーチャルモデルを使ったコミュニケーション事業の一部は売却し、当時の主力事業はAIを活用したアニメ制作へ移行しているという。

過去の人気IPを権利元と連携してAI技術で映像化する取り組みや、AI動画クリエイターの発掘にも力を入れている。

つまり、くりえみの現在の活動を「AIグラビアを作る人」という一言だけで説明するのは不十分だ。芸能活動、写真集の企画、AI映像制作、会社経営という複数の領域を横断している。

2026年のAIフィルムコンテストにも注目

2026年には「くりえみ AIフィルムコンテスト」も開催された。

公式コンテストページによると、応募作品は406作品。くりえみの存在や世界観をテーマに、AIを活用したオリジナルのショート映像を募集する企画だった。

5月10日には日本工学院蒲田キャンパスで結果発表・授賞式が開催され、関連する現地レポートでは52作品がノミネートされたことが紹介されている。

これは、本人がAIを利用するだけでなく、クリエイターがAIを使って作品を制作する環境づくりにも関わっていることを示す動きだ。

【写真展『生栗』】2026年7月の開催内容と作品を楽しむポイント

写真集の発売後には、作品の世界観を直接鑑賞できる写真展も開催された。

写真展の開催概要
項目 内容
展覧会名 くりえみ × 福島裕二 写真展「生栗」
開催期間 2026年7月24日~26日
会場 Atelier Y(東京・原宿)
入場料 無料
撮影地 オーストラリア・ケアンズ
本人の参加 在廊予定が告知された

写真展の開催は、7月17日の本人のSNS発信を受けて報じられた。

会場となったAtelier Yは、写真家の福島裕二が運営する写真ギャラリー。今回の写真展では、4th写真集のためにオーストラリアで撮影した作品が展示された。

開催期間はすでに終了しているが、写真集の発売だけで終わらず、展示という形でも作品を発信した点は注目に値する。

『生栗』はどんな人におすすめ?

購入を検討する際には、写真集に何を求めているかで判断するとよい。

おすすめできる人

- くりえみの最新の実写グラビアを見たい人
- ケアンズの自然を背景にした写真が好きな人
- 水着カットだけでなく表情や雰囲気も楽しみたい人
- 福島裕二が撮影した過去作『くりめぐり』との違いを見たい人
- AIグラビアとは異なる実写表現に関心がある人

購入前に考えたい人

- AI生成による幻想的なビジュアルを中心に楽しみたい人
- デジタル加工を前提とした非現実的な表現を期待している人
- 価格よりもページ数や付属特典を重視する人

AI作品を目的にするなら、2024年の『バーチャル・ヒューマン くりえみ PHOTO BOOK』が比較対象になる。

一方、2026年の実写グラビアを楽しみたいなら『生栗』が中心的な選択肢だ。

【くりえみグラビア】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:くりえみの最新写真集『生栗』はいつ発売されましたか?

A1:2026年4月28日に玄光社から発売されました。4冊目の商業写真集で、撮影は福島裕二、撮影地はオーストラリア・ケアンズです。

Q2:くりえみ写真集『生栗』の価格とページ数は?

A2:定価は税込3,850円、全128ページです。ISBNは978-4-7683-3148-4です。

Q3:くりえみのAIグラビアと実写グラビアは何が違いますか?

A3:AIグラビアは生成AIによってビジュアルを構築する表現で、実写グラビアは実際の人物をカメラで撮影する表現です。2024年のAI写真集には実写パートも収録されており、完全に別々の形式というわけではありません。

Q4:くりえみの歴代写真集は何冊ありますか?

A4:主な商業写真集は『密着同棲』『くりめぐり』『革命家』『生栗』の4冊です。これとは別に、2024年にはAIグラビア写真集『バーチャル・ヒューマン くりえみ PHOTO BOOK』も発売されています。デジタル限定写真集などは別途存在します。

Q5:くりえみは現在もグラビア活動をしていますか?

A5:はい。2026年には4th写真集『生栗』を発売し、同作の写真展も開催しています。また、AiHUBのCMOやぴにょきお株式会社の代表としてAI関連事業にも携わっています。

2026年のくりえみグラビアを象徴する作品が、玄光社から発売された4th写真集『生栗』だ。オーストラリア・ケアンズで福島裕二が撮影した全128ページの実写作品で、税込3,850円という書誌情報も明確になっている。

今回の作品を評価するうえで重要なのは、AIグラビアとの単純な優劣をつけないことだ。2024年のAI写真集は、6名のクリエイターが参加したデジタル表現への挑戦。一方、『生栗』は実際の撮影環境と人物の存在感を生かした作品であり、両者は異なる魅力を持っている。

また、2012年のグラビアデビューから、2019年の初写真集、2023年の『革命家』、そして2026年の『生栗』へと続く経歴を振り返ると、くりえみの活動は単なるグラビア出演にとどまらない。SNSによる自己プロデュース、会社経営、AI技術を利用したコンテンツ制作まで広がっている。

今後の注目点は、実写グラビアとAI映像・バーチャルヒューマン事業をどのように並行して展開するかだ。写真家やクリエイターとの共同制作を続けながら、新しいエンターテインメントの形を生み出す可能性もある。

くりえみの作品を初めて手に取るなら、まずは最新作『生栗』で現在の実写表現を知り、その後に『くりめぐり』『革命家』や2024年のAI写真集を比較すると、表現者としての変化をより深く楽しめる。

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相沢 里奈

スポーツ報道8年。連盟の公式記録、試合結果、会見の書き起こしで数値と経歴を確認しています。

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