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弥生賞の過去10年を徹底解剖!2017〜2026年の歴代優勝馬・配当と狙い目

黒木 穂乃花 黒木 穂乃花 • 更新: • 公開: • 読了約 20 分
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2026年の弥生賞ディープインパクト記念は、3番人気のバステールが差し切り勝ちを収め、重賞初制覇を達成した。2025年のファウストラーゼン、2024年のコスモキュランダに続き、中穴人気の馬が勝利する結果となっている。春のクラシックを占う重要な一戦だけに、過去の勝ち馬や人気別成績、枠順、脚質の傾向を把握しておきたい。

弥生賞は中山競馬場の芝2000mで行われる3歳限定のGⅡ競走で、皐月賞の優先出走権が与えられるトライアルレースでもある。2017〜2026年の10年間を対象に、歴代優勝馬と3着以内の馬、3連単配当、1番人気の勝率・複勝率、中山芝2000mのコース特性まで整理する。

【2017〜2026年】弥生賞の過去10年の結果と歴代優勝馬一覧

弥生賞過去

まず確認したいのが、過去10年間の着順と配当だ。

弥生賞では、1番人気の実力馬が順当に勝つ年がある一方、2019年のメイショウテンゲンや2024年のコスモキュランダのように、中穴人気の馬が勝利するケースも見られる。

以下は、2017〜2026年の各年の1〜3着馬と単勝人気、3連単配当をまとめた一覧だ。

年度 1着(人気) 2着(人気) 3着(人気) 3連単配当 2026 バステール(3番人気) ライヒスアドラー(2番人気) アドマイヤクワッズ(1番人気) 4,820円 2025 ファウストラーゼン(7番人気) ヴィンセンシオ(2番人気) アロヒアリイ(5番人気) 85,910円 2024 コスモキュランダ(6番人気) シンエンペラー(3番人気) シリウスコルト(9番人気) 301,710円 2023 タスティエーラ(3番人気) トップナイフ(1番人気) ワンダイレクト(2番人気) 4,010円 2022 アスクビクターモア(3番人気) ドウデュース(1番人気) ボーンディスウェイ(9番人気) 25,180円 2021 タイトルホルダー(4番人気) シュネルマイスター(2番人気) ダノンザキッド(1番人気) 23,580円 2020 サトノフラッグ(2番人気) ワーケア(1番人気) オーソリティ(3番人気) 1,510円 2019 メイショウテンゲン(8番人気) シュヴァルツリーゼ(6番人気) ブレイキングドーン(4番人気) 457,370円 2018 ダノンプレミアム(1番人気) ワグネリアン(2番人気) ジャンダルム(4番人気) 1,320円 2017 カデナ(1番人気) マイスタイル(8番人気) ダンビュライト(5番人気) 46,720円

出典:JRAの競走成績、ウマニティの過去レース結果、各年の3連単配当記録。払戻金は100円あたり。

歴代優勝馬から見る10年間の特徴

この10年間の優勝馬を振り返ると、人気上位馬だけでなく、6〜8番人気の馬にも勝利のチャンスがあったことが分かる。

特に注目したいのは次の3頭だ。

2024年:

6番人気で勝利。2着シンエンペラー、3着シリウスコルトという組み合わせになり、3連単は301,710円に達した。人気薄の勝利に加え、9番人気馬が3着に入ったことが高配当につながった。

2025年:

7番人気で勝利。2着ヴィンセンシオ、3着アロヒアリイという決着で、3連単は85,910円だった。1〜3着の人気は7番人気、2番人気、5番人気。上位人気だけで決まらない弥生賞の特徴が表れている。

2026年:

3番人気で勝利。2着ライヒスアドラー、3着アドマイヤクワッズと上位人気馬が続き、3連単は4,820円だった。

このように、弥生賞は毎年同じような配当になるわけではない。人気馬同士で決まる年と、中穴馬が複数台頭する年の両方が存在する。

3連単配当の平均と中央値にも注目

2017〜2026年の3連単配当を集計すると、次の数字になる。

- 平均配当:95,213円
- 中央値:24,380円
- 10万円を超えた年:2回
- 1万円未満だった年:4回

平均と中央値には大きな差がある。これは2019年の457,370円、2024年の301,710円という高配当が平均を押し上げているためだ。

つまり、弥生賞は平均配当だけを見て「荒れるレース」と判断するのは適切ではない。通常の決着では数千円から2万円台の配当も多く、人気薄が複数絡んだときに大きく跳ね上がる構造になっている。

【2026年最新結果】バステールが差し切り勝ち!レース内容を詳しく解説

2026年3月8日・確定結果

2026年3月8日、中山競馬場で開催された第63回報知杯弥生賞ディープインパクト記念は、川田将雅騎手が騎乗した3番人気のバステールが優勝した。

2026年の確定着順
着順 馬名 人気 騎手
1着 バステール 3番人気 川田将雅
2着 ライヒスアドラー 2番人気 佐々木大輔
3着 アドマイヤクワッズ 1番人気 坂井瑠星
4着 タイダルロック 4番人気 三浦皇成
5着 モウエエデショー 10番人気 原田和真

勝ちタイムは2分00秒2。馬場状態は良で、バステールは2着ライヒスアドラーに3/4馬身差をつけた。

バステールの勝因は後方からの末脚

2026年のレースで目を引いたのは、バステールの位置取りだった。

JRAの公式成績によると、バステールのコーナー通過順位は9-9-8-8。道中は後方に構え、最後の直線で外から一気に伸びた。

一方、アドマイヤクワッズは3-3-3-2と前方で競馬を進め、ライヒスアドラーも5-5-5-5という位置取りだった。

直線ではライヒスアドラーとアドマイヤクワッズが先頭に並びかけたものの、最後にバステールが差し切った。

1000m通過は60秒4。極端なハイペースではない展開の中、後方から勝ち切った点は評価できる。

2026年の配当・払戻金一覧
券種 組み合わせ 払戻金
単勝 8番 630円
複勝 8番 140円
馬連 4-8 1,060円
馬単 8-4 2,500円
ワイド 4-8 310円
3連複 4-6-8 470円
3連単 8-4-6 4,820円

出典:JRA公式レース成績・払戻金。

1番人気、2番人気、3番人気の順番が入れ替わる決着となったため、上位3頭が人気馬でも3連単は4,820円になった。

バステールが獲得した皐月賞への優先出走権

今回の勝利でバステールは重賞初制覇を達成。2着ライヒスアドラー、3着アドマイヤクワッズとともに、皐月賞への優先出走権を獲得した。

JRAの成績資料によると、バステールは父キタサンブラック、母マンビアという血統。栗東の斉藤崇史厩舎に所属し、川田将雅騎手とのコンビで勝利を挙げた。

2026年の結果は、弥生賞が単純な先行力だけで決まるレースではないことを示す一戦だった。

【人気別成績】弥生賞の1番人気の勝率・複勝率は?

弥生賞の予想で重要になるのが、単勝人気と実際の着順の関係だ。

2017〜2026年の結果を確認すると、1番人気は一定の安定感を持つ一方、勝利数だけを見ると圧倒的な存在ではない。

1番人気は勝率20%・複勝率70%

2016〜2025年の集計では、1番人気は2勝・2着4回・3着1回・着外3回という成績だった。

そこから2016年を除き、2026年の3着という結果を加えた2017〜2026年の成績は次のようになる。

指標 2017〜2026年
1着 2回
2着 3回
3着 2回
着外 3回
勝率 20.0%
複勝率 70.0%

注目すべきは、複勝率が70%あるにもかかわらず、勝率は20%にとどまっていることだ。

つまり、1番人気は馬券の軸として検討しやすいものの、単勝で必ず勝つと決めつけるのは危険である。

2026年も1番人気のアドマイヤクワッズは3着に入った。能力を発揮して馬券圏内を確保した一方、勝利したのは3番人気のバステールだった。

2番人気・3番人気にも注目

過去の結果を見ると、2番人気も安定した成績を残している。

2017〜2026年では、2番人気が1勝・4回の2着・1回の3着。複勝圏内に入った回数は6回だ。

3番人気は3勝・1回の2着・1回の3着で、勝ち切る力が目立つ。

特に次の3年間は、3番人気の馬が優勝している。

- 2022年:アスクビクターモア
- 2023年:タスティエーラ
- 2026年:バステール

1番人気を中心に考えながらも、2〜3番人気の馬の能力や適性を比較することが重要になる。

6〜8番人気の伏兵にも警戒が必要

弥生賞の面白さは、中穴人気の馬が勝利するケースがあることだ。

代表例は以下の3頭。

- 2019年:8番人気メイショウテンゲン
- 2024年:6番人気コスモキュランダ
- 2025年:7番人気ファウストラーゼン

一方、二桁人気の馬が3着以内に入るケースは、今回の10年間では見られない。

したがって、人気薄を狙う場合でも、無条件に大穴まで広げるのではなく、6〜8番人気付近の馬を中心に、実績やコース適性を検討する方が過去の傾向には合っている。

【枠順・脚質別傾向】中山芝2000mで有利なのはどのタイプ?

弥生賞の傾向を分析するとき、人気だけでなく枠順と脚質にも注目したい。

ただし、枠順の数字だけで有利不利を決めるのではなく、中山芝2000mというコースの構造と組み合わせて考える必要がある。

8枠は過去の弥生賞で勝ち馬を多く出している

2026年の開催前に公表された過去10回の枠順分析では、8枠が5勝・2着1回・3着1回・着外13回という成績だった。

2026年の結果を加えた2017〜2026年の集計では、8枠は次の成績になる。

指標 2017〜2026年
1着 4回
2着 1回
3着 1回
着外 15回

2017〜2026年の結果に合わせて集計期間を更新すると、8枠の勝ち馬は4頭となる。

ただし、8枠の出走馬すべてが好走するわけではない。2026年も8枠のバリオスとアメテュストスは、それぞれ8着、9着だった。

枠順の数字は、出走頭数や馬の能力によっても変わる。外枠という理由だけで評価を上げるのではなく、スタート後の位置取りやコーナーでの距離ロスを考慮したい。

脚質は先行有利が基本。ただし差し馬も軽視できない

過去の弥生賞では、極端な脚質差があるわけではないものの、前方で競馬を進める馬が比較的健闘している。

2026年の開催前に公表された10回分の脚質別データでは、逃げ馬が1着1回、2着2回、3着1回、着外6回だった。

逃げ馬の複勝率は40%。前でレースを進める馬にも一定のチャンスがある。

しかし、2026年のバステールは後方から差し切って優勝した。

また、2025年のファウストラーゼンは道中後方から向正面で進出し、勝利している。

この2年の結果からも、単純に「逃げ・先行馬だけを買えばよい」とは考えにくい。

注目したいのは、次のような馬だ。

- 自分のリズムで先行できる馬
- 中山の小回りコースで機動力を発揮できる馬
- 早めに位置を押し上げられる持続力型
- 最後の急坂でも脚を使える差し馬

中山芝2000mのコース傾向を理解する

JRAの公式コース解説によると、中山芝2000mは内回りコースを1周するレイアウトだ。

主な特徴は次のとおり。

1. スタートから最初のコーナーまで約400m

スタート地点から1コーナーまでには一定の距離があり、最初の位置取りが重要になる。さらに坂を上りながらポジションを争うため、序盤のペース配分も問われる。

2. 向正面から下り坂に入る

1コーナー付近で高くなった地形から、向正面にかけて下っていく。馬群が動きやすく、仕掛けのタイミングがレース結果を左右する。

3. 最後の直線は約310m

直線は短いが、ゴール前には急坂が待っている。単純な瞬発力だけでなく、坂を上り切るパワーと持続力が必要だ。

JRAも、同コースでは坂に負けないパワーと器用な脚が要求されると説明している。

こうしたコース形態を考えると、弥生賞では直線だけの瞬発力勝負を想定するのは危険だ。

コーナーでスムーズに立ち回れるか、早めに進出しても最後まで脚が残るかという点が、馬の評価を左右する。

【皐月賞トライアルの過去成績】弥生賞で本当に注目すべき馬とは?

弥生賞は、単なる春の中距離重賞ではない。

1964年に創設され、1984年からは皐月賞と同じ中山芝2000mで開催されている。さらに2020年には、ディープインパクトの功績を称えて「報知杯弥生賞ディープインパクト記念」に名称が変更された。

現在は皐月賞トライアルとして、3着以内の馬に皐月賞の優先出走権が与えられている。

弥生賞と皐月賞の関係

弥生賞で上位に入った馬は、皐月賞へ向かううえで大きなアドバンテージを得る。

2026年の場合も、バステール、ライヒスアドラー、アドマイヤクワッズの3頭が優先出走権を獲得した。

ただし、弥生賞で勝ったからといって、皐月賞でも同じように走れるとは限らない。

両レースは同じ中山芝2000mで行われるが、弥生賞は本番前の調整や能力確認という側面もある。各馬の仕上がり具合やレース経験にも違いがある。

前走のレース実績も重要な判断材料

弥生賞で注目したい前走は、ホープフルステークス、京成杯、共同通信杯、朝日杯フューチュリティステークスなどだ。

特に中山芝2000mの経験がある馬は、コースへの対応力を判断するうえで参考になる。

2026年の開催前に公表されたデータでも、ホープフルステークスや京成杯、芙蓉ステークスなどで好走した馬への注目が挙げられていた。

一方で、前走の着順だけで能力を判断するのは早計だ。

例えば、前走で敗れていても、相手関係が強かった馬や、距離・コースが合わなかった馬が弥生賞で巻き返す可能性はある。

確認したい要点は次の4つだ。

- 前走の相手関係とレースレベル
- 中山芝2000mへの適性
- 右回りや小回りコースでの実績
- 最後の直線での伸びと持続力

【プロの結論】弥生賞の過去データから狙いたい馬の条件

過去10年間の結果から、弥生賞で注目すべきポイントを整理すると、次のようになる。

第一に、1番人気を過信しないこと。

1番人気の複勝率は70%だが、勝率は20%。軸としての安定感と、単勝で勝ち切る可能性は分けて考える必要がある。

第二に、6〜8番人気の実力馬を見落とさないこと。

2019年のメイショウテンゲン、2024年のコスモキュランダ、2025年のファウストラーゼンがその代表例だ。

人気が低くても、中山への適性や前走の内容に裏付けがある馬は評価対象になる。

第三に、枠順だけでなく脚質とコース適性を組み合わせること。

8枠からの優勝例は多いものの、外を回る距離ロスは無視できない。また、先行馬が有利な展開でも、バステールのように後方から差し切る馬もいる。

最終的には、枠順・脚質・前走内容・当日の馬場状態を総合的に判断することが大切だ。

特に皐月賞を見据えるなら、単に弥生賞で勝てそうな馬だけでなく、中山芝2000mを最後まで走り切る持続力を持つ馬に注目したい。

【弥生賞の過去に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:弥生賞の過去10年の優勝馬は?

A1:2017年カデナ、2018年ダノンプレミアム、2019年メイショウテンゲン、2020年サトノフラッグ、2021年タイトルホルダー、2022年アスクビクターモア、2023年タスティエーラ、2024年コスモキュランダ、2025年ファウストラーゼン、2026年バステールです。

Q2:2026年の弥生賞を勝った馬は?

A2:2026年3月8日に開催された第63回弥生賞ディープインパクト記念を勝ったのは、川田将雅騎手が騎乗した3番人気のバステールです。勝ちタイムは2分00秒2でした。

Q3:弥生賞の1番人気の勝率・複勝率は?

A3:2017〜2026年の10年間では、1番人気は2勝・2着3回・3着2回・着外3回です。勝率は20.0%、複勝率は70.0%となっています。

Q4:弥生賞は外枠が有利?

A4:過去の集計では8枠から複数の優勝馬が出ています。ただし、外枠はコーナーで距離ロスが発生する可能性もあります。枠順だけでなく、頭数や馬の位置取りも考慮する必要があります。

Q5:弥生賞の3連単で最も高かった配当は?

A5:2017〜2026年では、2019年の457,370円が最高です。8番人気メイショウテンゲン、6番人気シュヴァルツリーゼ、4番人気ブレイキングドーンの順で決着しました。

Q6:弥生賞で3着以内に入ると皐月賞に出走できる?

A6:弥生賞は皐月賞トライアルで、3着以内に入った馬には皐月賞の優先出走権が与えられます。ただし、実際の出走には所定の手続きなども関係します。

2017〜2026年の弥生賞を振り返ると、人気上位馬の安定感と、中穴馬の一発という2つの特徴が見えてくる。

2026年は3番人気のバステールが後方から差し切り、3連単4,820円という比較的落ち着いた配当になった。一方、2024年はコスモキュランダが6番人気で勝利し、3連単301,710円の高配当を記録している。

今後の弥生賞を予想する際に押さえておきたいのは、次の5点だ。

- 1番人気は複勝率70%だが、勝率は20%。
- 6〜8番人気の実力馬にも勝利の可能性がある。
- 8枠の過去の好走例は多いが、外枠を無条件に高評価しない。
- 先行力だけでなく、差し切る末脚や持続力も評価する。
- ホープフルステークスや京成杯など、前走の内容と中山適性を確認する。

弥生賞は、皐月賞へ向けた重要なステップレースであると同時に、3歳馬の成長力やコース適性が問われる一戦でもある。

過去の人気や配当を参考にしつつ、最後は馬自身の能力、レース内容、当日の馬場状態を総合的に見極めたい。過去10年のデータを正しく読み解くことが、2027年以降の弥生賞を予想する際にも役立つはずだ。

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トレンドリサーチャー 黒木 穂乃花
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