『仮面ライダージオウ』は、2018年9月2日から2019年8月25日までテレビ朝日系列で放送された平成仮面ライダーシリーズ第20作。全49話で構成され、平成最後のテレビシリーズとして制作された記念碑的な作品だ。
主人公は、最高最善の魔王を目指す高校生・常磐ソウゴ(演:奥野壮)。未来からやって来た人物たちとの出会いを通して、仮面ライダーの力と歴史をめぐる戦いに巻き込まれていく。
渡邊圭祐が演じるウォズは、2068年の未来から現れる謎の預言者だ。ソウゴを「我が魔王」と呼び、彼が未来の魔王・オーマジオウになる歴史を知っている。
東映の公式キャラクター紹介によれば、ウォズは当初、オーマジオウが君臨する未来を実現するために行動していた。ソウゴにジクウドライバーなどを渡し、歴史の進行を見守る立場にある。
ウォズの最大の特徴は「祝え!」という決めぜりふウォズを象徴するのが、ソウゴが新たなライダーの力を手に入れるたびに披露する祝福の言葉だ。
「祝え!」から始まる独特の語り口は、作品の中でも強い印象を残す演出となっている。
単なるナレーターではなく、未来の歴史を知りながら主人公の選択を見届ける存在であり、物語の進行役と登場人物の両方を担っている。
渡邊は2018年の所属事務所インタビューで、ウォズについて善悪の判断が難しく、敵か味方かも分からない謎の人物だと説明していた。演じる本人にも当初から分からない部分が多かったという。
この曖昧さが、物語が進むにつれて変化していくウォズの魅力につながっている。
【黒ウォズと白ウォズの違い】同じ渡邊圭祐が演じる2人の正体

黒ウォズと白ウォズは、どちらも渡邊圭祐が演じている。しかし、同じ人物が衣装を変えただけという単純な設定ではない。
2人は異なる未来の時間軸からやって来た存在であり、支持する人物や目指す未来も異なる。
黒ウォズ:オーマジオウの歴史を知る預言者黒ウォズは、第1話から登場する人物。
黒を基調とした衣装に身を包み、歯車の装飾が施された書物「逢魔降臨暦」を携帯している。
この本には、常磐ソウゴがオーマジオウに至るまでの歴史が記されている。
黒ウォズはソウゴを「我が魔王」と呼び、彼が未来の王となることを前提に行動する。
ただし、物語が進むにつれて、黒ウォズ自身の考え方にも変化が生まれる。
白ウォズとの対立やソウゴたちとの交流を経て、決められた未来に従うだけではなく、自ら新しい歴史を選ぶ立場へと変わっていく。
白ウォズ:ゲイツを救世主にしようとするもう一人のウォズ白ウォズは第17話「ハッピーニューウォズ2019」から登場する。
白い衣装とノートPC型のデバイスが特徴で、黒ウォズとは対照的な雰囲気を持っている。
彼がやって来たのは、明光院ゲイツがオーマジオウを倒した未来。
そのため、白ウォズはゲイツを「我が救世主」と呼び、彼を中心とする未来を実現しようとする。
白ウォズの特徴は、書き込んだ出来事が現実になる不思議な未来ノートだ。
この能力を利用して自分の計画を有利に進める一方、救世主を誕生させるためならゲイツ本人の意思を軽視する冷酷な一面もある。
東映の公式作品ガイドでは、黒ウォズと白ウォズは、異なる未来を象徴する対照的な存在として紹介されている。
黒ウォズ・白ウォズの比較表| 比較項目 | 黒ウォズ | 白ウォズ |
|---|---|---|
| 演者 | 渡邊圭祐 | 渡邊圭祐 |
| 初登場 | 第1話 | 第17話 |
| 衣装 | 黒を基調 | 白を基調 |
| 出身の未来 | 2068年の未来 | ゲイツが救世主となった未来 |
| 支持する人物 | 常磐ソウゴ | 明光院ゲイツ |
| 呼び方 | 我が魔王 | 我が救世主 |
| 携帯するもの | 逢魔降臨暦 | 未来ノート |
| 特徴 | 歴史を見届ける預言者 | 未来を書き換える能力を持つ |
| 変身 | 仮面ライダーウォズ | 仮面ライダーウォズ |
注目すべきなのは、2人が対立する存在でありながら、最終的には同じ仮面ライダーウォズに変身することだ。
つまり、黒と白という外見の違いだけでなく、未来に対する考え方そのものが物語の対立軸になっている。
この設定によって、渡邊は同じ人物の演技でありながら、異なる価値観や態度を表現する必要があった。
【仮面ライダーウォズへの変身】ビヨンドライバーと変身アイテムを解説
ウォズは物語の進行役にとどまらず、仮面ライダーとして戦うことになる。
変身後の姿は「仮面ライダーウォズ」。東映の公式図鑑では、その初登場は第16話「フォーエバー・キング2018」とされている。
変身に使用するアイテムは2つ仮面ライダーウォズへの変身で使用する主なアイテムは次の2つだ。
- ビヨンドライバー: 仮面ライダーウォズへの変身に使用するベルト。
- ウォズミライドウォッチ: 変身に必要な未来のライダーの力を持つアイテム。
変身時には、未来の時間を象徴する演出とともに、特徴的な変身音声が流れる。
「投影!フューチャータイム!スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!」
この音声もウォズの個性を表現する重要な要素だ。
加えて、ウォズは可変型武器「ジカンデスピア」を使用する。武器を使った戦闘だけでなく、未来の仮面ライダーの力を宿したミライドウォッチによって複数のフォームに変身できる。
黒ウォズも仮面ライダーウォズに変身できる?答えはYESだ。
最初に仮面ライダーウォズへ変身した白ウォズに対し、黒ウォズも後にビヨンドライバーを奪取することで変身能力を手に入れる。
東映の公式図鑑でも、仮面ライダーウォズの変身者は黒ウォズと白ウォズの両方として記載されている。
ここは混同しやすいポイントだ。
仮面ライダーウォズは白ウォズ専用のライダーではなく、2人のウォズが変身する共通のライダーなのである。
【登場人物・キャスト相関】奥野壮や押田岳との関係も整理
ウォズの物語を理解するには、主人公の常磐ソウゴと明光院ゲイツとの関係も押さえておきたい。
| 登場人物 | 俳優 | ウォズとの関係 |
|---|---|---|
| 常磐ソウゴ/仮面ライダージオウ | 奥野壮 | 黒ウォズが「我が魔王」と呼ぶ人物 |
| 明光院ゲイツ/仮面ライダーゲイツ | 押田岳 | 白ウォズが「我が救世主」と呼ぶ人物 |
| ツクヨミ | 大幡しえり | 2068年から来た人物。ウォズと同じ未来の歴史に関わる |
| 黒ウォズ | 渡邊圭祐 | ソウゴを魔王へ導こうとする預言者 |
| 白ウォズ | 渡邊圭祐 | ゲイツを救世主にしようとする別の未来のウォズ |
この相関関係を見ると、ウォズというキャラクターが主人公側の単なる協力者ではないことが分かる。
黒ウォズはソウゴの未来を、白ウォズはゲイツの未来を重視する。2人の目的が異なるからこそ、主人公と仲間たちの関係にも変化が生まれていく。
また、奥野壮と押田岳が演じる2人のライダーは、ウォズの立場を理解するうえでも欠かせない存在だ。
作品全体が過去と未来の歴史をテーマにしているため、キャラクター同士の関係も時間軸によって変化する。ウォズの二重性は、その作品構造を象徴する設定の一つになっている。
【俳優デビューの経緯】渡邊圭祐はなぜウォズ役に抜擢された?
渡邊圭祐の経歴で興味深いのは、最初から俳優を目指して芸能界に入ったわけではないことだ。
2018年8月7日に掲載されたアミューズの公式インタビューでは、大学時代のスカウトからモデル活動、演技との出会い、そして『仮面ライダージオウ』への出演までの経緯が本人の言葉で紹介されている。
大学の学園祭で照明スタッフを担当していた渡邊は宮城県の大学に通っていた大学2年生のとき、学園祭の運営委員会に所属していた。
担当していたのは、ミス・ミスターコンテストの照明。
コンテストの審査員として訪れていた仙台のモデル事務所関係者にスカウトされたことが、モデル活動を始めるきっかけになった。
その後、仙台を中心にファッションショーや東北地方のCMなどに出演するようになる。
モデルから俳優へ進路を広げた理由モデル活動を続けるなかで、さらに幅広い表現の仕事に挑戦したいという気持ちが強くなったという。
地元・仙台での活動にとどまらず、次のステップを模索していた時期にアミューズを紹介される。
加えて、地元の劇団のワークショップに参加したことで演技の面白さに触れた。
初めて芝居を経験したことが、俳優という仕事に関心を持つ大きなきっかけになった。
初めての俳優オーディションでウォズ役を獲得2018年のアミューズ公式インタビューで、渡邊は『仮面ライダージオウ』のオーディションが役者として初めて受けたオーディションだったと明かしている。
演技経験が限られた状態で挑戦し、ウォズ役を獲得。出演決定後に上京し、撮影に参加した。
つまり、渡邊にとって『仮面ライダージオウ』は、単なる出演作品ではなく、俳優人生の出発点でもあった。
渡邊圭祐のプロフィール・経歴年表| 項目・時期 | 内容 |
|---|---|
| 生年月日 | 1993年11月21日 |
| 出身地 | 宮城県 |
| 身長 | 182cm |
| 大学時代 | 学園祭運営中にモデル事務所からスカウト |
| モデル活動 | 仙台のファッションショー、東北地方のCMなど |
| 演技との出会い | 地元劇団のワークショップ |
| 2018年 | アミューズ所属後、『仮面ライダージオウ』で俳優デビュー |
| 2024年 | NHK大河ドラマ『光る君へ』、映画『八犬伝』などに出演 |
| 2025年 | 映画『女神降臨』シリーズなどに出演 |
| 2026年 | 映画『ほどなく、お別れです』『SAKAMOTO DAYS』などに出演 |
所属事務所アミューズの公式プロフィールと本人インタビューによれば、渡邊は1993年11月21日生まれ、宮城県出身。身長は182cmである。
【2026年最新】渡邊圭祐は仮面ライダージオウ以降も活躍中!
『仮面ライダージオウ』で俳優デビューした渡邊圭祐は、その後、テレビドラマ、映画、舞台へと活動の幅を広げている。
特に注目されるのは、特撮作品での印象的な役柄から、時代劇や恋愛映画、現代劇まで異なるジャンルに出演していることだ。
2024年:大河ドラマ『光る君へ』などに出演2024年にはNHK大河ドラマ『光る君へ』や映画『八犬伝』に出演。
特撮作品で知名度を得た俳優が、歴史を背景にした作品にも活動の場を広げた時期だ。
2025年:映画『女神降臨』シリーズなどに出演2025年には映画『女神降臨 Before 高校デビュー編』『女神降臨 After プロポーズ編』に出演。
また、テレビドラマでも活動し、作品ごとに異なる役柄を演じている。
2026年:映画初単独主演作『2126年、海の星をさがして』2026年の大きな話題の一つが、映画『2126年、海の星をさがして』だ。
渡邊が演じるのは、主人公の東面巌(とうつら・いわお)。
本作は、釧路市の地域活性化を目的とした映画制作プロジェクトから生まれた作品で、釧路の風景や地域の魅力も物語に取り込んでいる。
監督は金子修介、ヒロインの海藤燈役は葵わかな。
映画公式サイトでは、本作を渡邊の映画初単独主演作と紹介している。
2026年11月13日公開予定で、11月2日時点では公開を控えている作品だ。
そのほか、2026年には映画『ほどなく、お別れです』や『SAKAMOTO DAYS』も公開されている。
2027年には舞台『The Four of Us』への出演も予定所属事務所の公式発表では、舞台『The Four of Us』への出演も決定している。
東京公演は2027年1月9日から24日まで新国立劇場 小劇場、大阪公演は1月29日から31日までCOOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで予定されている。
映像作品だけでなく舞台にも活動の場を広げている点は、俳優としての現在地を知るうえで注目したい。
2026年の渡邊は、ウォズ役で築いた知名度を土台に、映画での主演や舞台出演へとキャリアを進めている。
【渡邊圭祐と仮面ライダージオウ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:渡邊圭祐が演じたウォズは何話から登場しますか?
黒ウォズは第1話「キングダム2068」(2018年9月2日放送)から登場する。白ウォズは第17話「ハッピーニューウォズ2019」(2019年1月6日放送)から登場する。
Q2:白ウォズが初めて仮面ライダーウォズに変身したのは何話ですか?
仮面ライダーウォズの初登場は第16話「フォーエバー・キング2018」(2018年12月23日放送)。人物としての白ウォズの初登場回である第17話とは異なるため、区別して覚えておきたい。
Q3:黒ウォズも仮面ライダーウォズに変身できますか?
できる。白ウォズが使用していたビヨンドライバーを黒ウォズが奪取し、変身能力を手に入れた。東映の公式図鑑でも、黒ウォズと白ウォズの両方が変身者として記載されている。
渡邊圭祐と『仮面ライダージオウ』の関係を整理すると、ウォズ役は彼の俳優人生における重要な出発点だったことが分かる。
- 黒ウォズは第1話から登場する未来の預言者。
- 白ウォズは第17話から登場する別の未来のウォズ。
- 仮面ライダーウォズは第16話で初登場。
- ビヨンドライバーとウォズミライドウォッチを使用して変身する。
- 黒ウォズと白ウォズはどちらも渡邊圭祐が演じている。
- 大学時代のスカウトをきっかけにモデル活動を始め、初めての俳優オーディションでウォズ役を獲得した。
- 2026年は映画『2126年、海の星をさがして』で映画初単独主演を務める。
特に見逃せないのは、黒ウォズと白ウォズという異なる未来を持つ人物を、同じ俳優が演じ分けた点だ。
「祝え!」という印象的なせりふだけでなく、人物の立場や価値観が変化していく過程まで表現したことが、ウォズというキャラクターの魅力を支えている。
2026年現在、渡邊圭祐は映画や舞台へと活躍の幅を広げている。俳優デビュー作である『仮面ライダージオウ』を振り返ることは、現在の彼の演技やキャリアを理解するうえでも意味がある。
主な参照資料
- 東映「仮面ライダー図鑑」ウォズ・白ウォズ・仮面ライダーウォズ各項目
- 東映「仮面ライダージオウ」公式作品ガイド
- アミューズ「渡邊圭祐プロフィール」
- アミューズモバイル「2018年8月7日 渡邊圭祐インタビュー」
- 映画『2126年、海の星をさがして』公式サイト