TBS退社後の石井氏にとって、もう一つの大きな転機となったのが、株式会社LOCOKへの参画です。
2026年4月1日付で、石井氏は同社の取締役と、同社が運営する「LOCOK陸上競技クラブ」のゼネラルマネージャー(GM)に就任しました。4月7日に会社が公式発表し、4月21日には新体制の発足会見が行われています。
LOCOKとはどんな会社?は、幼児教育やウェルネス、スポーツ、教育プログラムなどを展開する企業です。
代表取締役を務めるのは石井大裕氏の兄・石井大貴氏です。幼児教室「つくし会」を事業の基盤とし、教育とスポーツを組み合わせた取り組みを進めています。
公式サイトで紹介されている主な事業は次のとおりです。
- つくし会幼児教室: 30年以上の実績を持つ幼児教育事業。
- LOCOK陸上競技クラブ: 「やれば、できる!」の精神をスポーツで実践する陸上クラブ。
- LOCOKウェルネスガーデン: テニス、プール、チアダンス、ウェルネスなどのプログラム。
- 教育事業: 地域の子どもたちに向けた教育の場を提供。
- リーダーシップアカデミー: スポーツチームや企業に向けた人材育成、組織づくりの支援。
石井氏がGMに就任したクラブは、単に競技成績を追求するための組織ではありません。
トップアスリートの努力や経験を、子どもたちや社会に伝える教育的な役割も担っています。
新プロジェクトの名称は「PROJECT やれば、できる!」です。
2026年4月の発足会見では、次のメンバーが新体制を構成しました。
- 石井大裕氏:取締役兼GM
- 岡田久美子氏:陸上競技クラブ監督
- 関根花観氏:アカデミーディレクター
- 梅野倖子氏:所属選手
岡田氏は競歩で五輪3大会連続出場を果たした実績を持ち、関根氏も女子10000メートルで五輪代表を経験しています。梅野氏は競歩の日本代表選手です。
石井大裕とLOCOKを結ぶ幼少期の経験今回の転身には、本人とLOCOKの教育理念とのつながりもあります。
LOCOKの公式発表によると、石井氏自身も幼少期につくし会で学んだ経験があります。
つまり、今回の就任は単なる外部企業への転職ではありません。自身が子どもの頃に受けた教育の経験を、今度は運営する側として次世代に伝える立場になったのです。
4月の発足会見では、プロテニス選手としての経験と、世界のトップアスリートを取材してきたアナウンサー時代の経験を生かし、競技技術だけでなく、人間性や社会への影響力も備えた選手を育てる環境づくりに意欲を示しました。
関係者・組織の相関表石井氏をめぐる人物や組織の関係を整理すると、現在の活動の全体像が見えてきます。
なお、LOCOK陸上競技クラブは2026年10月27日、所属する梅野倖子選手が愛知・名古屋アジア大会の女子マラソン競歩で銅メダルを獲得したと発表しています。クラブの活動も着実に進んでいます。
【2026年最新の活動】東レポ・ヨネックス・映画プロデュースで世界へ

2026年11月現在、石井大裕氏はTBS時代のスポーツキャスターという枠を超え、複数のプロジェクトに関わっています。
特に注目したいのは、テレビ出演だけでなく、企業との協業や映像作品のプロデュースにも活動領域を広げている点です。
1.東レの100周年企画「東レポ」に出演
東レ創立100周年記念プロジェクト
2026年5月21日、東レのYouTubeチャンネルで特別番組「東レポ(東レが描く『未来』とは?)」の配信が始まりました。
石井氏は、同企画の「エクスプローラー(探検家)」として出演しています。
企画の目的は、東レが手掛ける素材や技術、社員の仕事、社会への貢献を、現場取材を通じて伝えることです。
主な内容は以下のとおりです。
- 東レの創立100周年関連イベントへの潜入取材
- 大矢光雄社長など経営陣へのインタビュー
- 工場や研究所でのものづくりの現場取材
- スポーツと素材技術の関係
- 東レの社会価値創造への取り組み
合言葉は「Pocket to Planet」。身近なスマートフォンや衣料品から、地球規模の環境問題や宇宙開発まで、素材技術が社会にどう関わるのかを伝える企画です。
日本国内では「東レポ」、海外では「Inside Toray」として展開されます。
これは石井氏がTBS退社時に掲げていた、日本の優れたコンテンツを世界に発信するという目標にも通じています。
2.ヨネックスのブランドオフィシャルMCに就任2026年6月29日発表
ブランドオフィシャルMC
2026年6月29日、スポーツ用品メーカーのヨネックスは、株式会社TOMODE BASEとのイベント出演契約を発表しました。
この契約に基づき、石井氏はブランドオフィシャルMCとして、ヨネックスが企画・主催する大会やイベントで司会、アンバサダー活動を行います。
目的はスポーツの普及・発展とブランド価値の向上です。
ここで注目したいのが、石井氏自身のテニス経験です。
6歳からテニスを始め、ジュニア時代には全国大会で準優勝するほどの実力を持っていました。元競技者としての知識と、15年以上にわたるメディア経験を組み合わせられる仕事です。
単なる広告出演ではなく、競技の魅力を伝えるMC・アンバサダーとしての活動になります。
3.初プロデュース映画『MITANI – The Mariage of Sushi』2026年8月には、石井氏が初めてプロデュースした長編ドキュメンタリー映画の国際映画祭への招待が報じられました。
作品名は『MITANI – The Mariage of Sushi』です。
東京・四谷の鮨店「三谷」を営む鮨職人・三谷康彦氏を追った作品で、独自の鮨と飲み物の組み合わせに対する哲学や、ニューヨークへの挑戦を描いています。
第74回サン・セバスチャン国際映画祭の「Culinary Zinema(料理と映画)」部門に正式選出され、2026年9月23日にワールドプレミア上映されました。
映画祭の公式作品情報では、次の内容が確認できます。
- 作品名:MITANI – The Mariage of Sushi
- 上映時間:71分
- 監督:井出野慶太、Ivan Kovac
- 製作会社:TOMODE BASE
- 脚本クレジット:石井大裕氏ら
- 主な出演者:三谷康彦氏
この作品は、スポーツ中継とは異なる分野への挑戦です。
これまで石井氏が取材してきたのは、世界の舞台で戦うアスリートでした。今回の作品では、日本の伝統的な食文化と職人の技術を世界に伝える側に回っています。
TOMODE BASEが掲げる「日本の優れたコンテンツを世界に届ける」という事業構想が、具体的な映像作品として形になった事例です。
なお、映画祭への正式選出と上映は確認できますが、同部門での受賞を意味するものではありません。
2026年11月現在の活動一覧| 活動 | 時期 | 内容 |
|---|---|---|
| TOMODE BASE | 1月7日設立 | 代表取締役社長としてメディア事業を展開 |
| LOCOK | 4月1日就任 | 取締役・陸上クラブGM |
| 東レポ | 5月21日開始 | 東レ100周年企画のエクスプローラー |
| ヨネックス | 6月29日発表 | ブランドオフィシャルMC |
| MITANI | 9月23日上映 | 初プロデュース作品が国際映画祭で上映 |
このように、2026年の石井氏はアナウンサーとしての仕事を完全に捨てたわけではありません。司会、取材、映像制作、スポーツ組織の運営という複数の役割を組み合わせて活動しています。
【別人に注意】石井亮次アナと石井大裕アナの違い
「TBS石井アナ」と検索すると、もう一人の有名な石井アナウンサーが候補に出てくることがあります。
それが、情報番組『ゴゴスマ』の司会者として知られる石井亮次(いしい・りょうじ)氏です。
名字が同じで、どちらもTBS系列の番組に関わってきたため混同されることがありますが、経歴も専門分野も異なります。
| 比較項目 | 石井大裕 | 石井亮次 |
|---|---|---|
| 主な活動分野 | スポーツ・メディア制作 | 情報番組・司会 |
| 出身地 | 東京都 | 大阪府東大阪市 |
| 大学 | 慶應義塾大学 | 同志社大学 |
| テレビ局 | TBSテレビ | CBCテレビ |
| 入社 | 2010年 | 2000年 |
| 退社 | 2026年1月 | 2020年3月 |
| 代表的な番組 | S1、NEWS23、あさチャン! | ゴゴスマ |
| 2026年の活動 | TOMODE BASE代表、LOCOK取締役兼GM | フリーアナウンサー |
石井大裕氏は、元プロテニス選手という経歴を持ち、TBSでは世界陸上やWBCなどのスポーツ報道を中心に活動してきました。
2026年からは自ら会社を経営し、スポーツや日本文化の映像制作にも取り組んでいます。
石井亮次は『ゴゴスマ』で知られるフリーアナウンサー一方の石井亮次氏は、2000年にCBCテレビへ入社し、2013年から『ゴゴスマ』の司会を務めています。
2020年3月にCBCテレビを退社し、フリーアナウンサーへ転身しました。現在はジャパン・ミュージックエンターテインメントに所属しています。
つまり、石井亮次氏はTBSの社員アナウンサーではありません。CBCテレビ出身で、TBS系列で放送される『ゴゴスマ』のMCを担当している人物です。
検索するときは「石井大裕=元TBSスポーツアナウンサー」「石井亮次=元CBC・ゴゴスマMC」と覚えておくと混同を避けられます。
【よくある質問】TBS石井アナに関するFAQ
Q1:TBS石井アナとは誰のことですか?
A1:一般的に、元TBSテレビアナウンサーの石井大裕氏を指します。1985年生まれで、慶應義塾大学卒業後、2010年にTBSへ入社。スポーツ番組『S1』や世界陸上、WBCなどで活躍しました。
Q2:石井大裕アナはなぜTBSを退社したのですか?
A2:2026年1月に新会社TOMODE BASEを設立し、代表取締役社長に就任するためです。TBSの社内規則では社員と法人代表の兼務ができなかったことが、退社の直接的な理由として報じられています。
Q3:石井大裕は2026年現在何をしていますか?
A3:TOMODE BASEの代表取締役社長、株式会社LOCOKの取締役、LOCOK陸上競技クラブのGMを務めています。また、東レの動画企画「東レポ」への出演、ヨネックスのブランドオフィシャルMC、ドキュメンタリー映画のプロデュースなどにも取り組んでいます。
Q4:石井大裕と石井亮次は同一人物ですか?
A4:別人です。石井大裕氏は元TBSテレビのスポーツアナウンサー、石井亮次氏は元CBCテレビのアナウンサーで、『ゴゴスマ』の司会者として知られています。
Q5:石井大裕は松岡修造や錦織圭と関係がありますか?
A5:あります。12歳のときに松岡修造氏が主催する「修造チャレンジ」に選出され、錦織圭選手と同じ育成環境で練習していました。石井氏自身もジュニア時代から高い実績を持つ元プロテニス選手です。
Q6:石井大裕は今後もアナウンサーとして活動しますか?
A6:TBS退社後も、司会やスポーツ取材などの活動を続ける意向を示しています。2026年には企業イベントのMCや映像プロデュースなど、アナウンス技術を生かした仕事も具体化しています。
「TBS石井アナ」として知られた石井大裕氏は、2026年1月6日にTBSを退社し、翌7日にTOMODE BASEを設立しました。
その後の活動を振り返ると、単純なフリーアナウンサーへの転身ではなく、スポーツとメディア、教育、文化を横断するキャリアへの転換だったことが分かります。
特に注目すべき要点は3つです。
1. スポーツ経験の活用: 元プロテニス選手としての経験と、世界陸上やWBCで培った取材力を生かしている。
2. 教育・スポーツへの参画: LOCOKの取締役兼GMとして、アスリートの育成環境や次世代教育に関わっている。
3. 日本文化の海外発信: 東レポ、ヨネックスとの協業、映画『MITANI』など、映像・イベントを通じた発信を進めている。
【プロの結論】
石井大裕氏の転身を理解するうえで大切なのは、アナウンサーを辞めたことと、アナウンサーとして培った能力を手放したことは別だという点です。
スポーツ選手として競技の厳しさを知り、アナウンサーとして選手の魅力を伝え、現在はプロデューサーや経営者としてコンテンツを生み出す側に回っています。
特に2026年9月の映画『MITANI』の国際映画祭上映は、独立時に掲げた日本文化の海外発信という目標が、具体的な成果に結び付いた象徴的な出来事です。
今後は、テレビへの出演だけでなく、映像作品の制作、スポーツ組織の運営、企業との共同プロジェクトなど、複数の領域で活動が広がる可能性があります。
TBS時代の知名度を土台にしながら、何を取材し、どのような作品を生み出していくのか。2026年以降の石井大裕氏は、アナウンサーという肩書だけでは捉えきれない、新しいメディアプロデューサーとして注目される存在です。