今大会の最終結果を整理すると、男子・女子とも中国が金メダル、日本が銀メダルを獲得した。両部門で同じ顔合わせとなった決勝は、男子がストレート決着、女子が最終第5試合までもつれる展開だった。
大会最終日の5月10日に行われた決勝の結果は次のとおり。
男子団体決勝中国 3-0 日本

2026年5月10日
日本:銀メダル/中国:金メダル
女子団体決勝中国 3-2 日本
2026年5月10日
日本:銀メダル/中国:金メダル
日本卓球協会の大会公式記録でも、男子・女子とも日本代表の準優勝が確定している。特に女子は日本が一時2勝1敗とリードしており、優勝まであと1勝に迫った。最後の2試合を中国が連取したことが、最終結果を分けた。
なお、ここでいう3対0、3対2は個々のゲーム数ではなく、チーム同士の対戦で獲得した試合数を示している。団体戦の結果を見る際に押さえておきたいポイントだ。
【男子団体決勝】張本智和・松島輝空・戸上隼輔は中国にどう挑んだ?
男子団体決勝は、中国が日本を3対0で下した。日本は準決勝でチャイニーズタイペイを3対0で破って決勝へ進出。張本智和、松島輝空、戸上隼輔という布陣で中国の強力な選手層に挑んだ。
しかし、決勝では第1試合から厳しい展開となった。張本が梁靖崑を相手にゲームカウント2対0と先行しながら逆転を許したことが、試合の流れを左右した。
第1試合:張本智和 vs 梁靖崑試合結果:中国・梁靖崑 3-2 張本智和
張本は第1ゲームを11-8、第2ゲームを11-4で連取。序盤は主導権を握り、中国の梁靖崑を追い込んだ。
ところが第3ゲームを9-11で落とすと、第4ゲームも11-13で競り負けた。最終第5ゲームも8-11となり、張本はあと一歩で勝利を逃した。
日本が先取点を奪えるかどうかが注目された一戦だっただけに、この逆転負けはチームにとって大きな痛手となった。
第2試合:松島輝空 vs 王楚欽試合結果:中国・王楚欽 3-1 松島輝空
第1ゲームは松島が11-8で先取した。世界ランキング上位の王楚欽に対しても積極的に攻め、序盤から互角の勝負を展開した。
しかし、第2ゲームを10-12で落とすと、第3ゲームは2-11、第4ゲームも9-11。王楚欽の対応力と試合中の修正力に押し切られた。
松島は準決勝のチャイニーズタイペイ戦では馮翊新を3-0で破っており、決勝でも序盤に力強さを見せた。世界トップ選手との対戦で得た経験は、今後の成長を考えるうえでも大きい。
第3試合:戸上隼輔 vs 林詩棟試合結果:中国・林詩棟 3-1 戸上隼輔
日本の後がなくなった第3試合では、戸上が林詩棟と対戦した。第1ゲームを9-11、第2ゲームを5-11で失ったものの、第3ゲームは11-7で奪い返した。
しかし、第4ゲームは9-11。戸上の反撃は及ばず、中国が3試合連続で勝利して優勝を決めた。
出典:日本卓球協会・男子団体決勝公式記録、卓球レポートの大会報道。
【女子団体決勝】張本美和が王曼昱を撃破!日本はあと一歩で優勝を逃す
女子団体決勝は、男子とは対照的に最後まで勝敗が分からない接戦となった。日本は中国に対して2対3で敗れたものの、世界女王を相手に優勝へ迫る戦いを見せた。
この試合で最大の注目を集めたのが張本美和だ。中国の主力である王曼昱を破り、日本に貴重な先取点をもたらした。
女子決勝の全5試合| 試合 | 対戦カード | 結果 |
|---|---|---|
| 第1試合 | 張本美和-王曼昱 | 3-2 |
| 第2試合 | 早田ひな-孫穎莎 | 0-3 |
| 第3試合 | 橋本帆乃香-蒯曼 | 3-1 |
| 第4試合 | 張本美和-孫穎莎 | 0-3 |
| 第5試合 | 早田ひな-王曼昱 | 0-3 |
第1試合の張本美和対王曼昱は、今大会の女子決勝を象徴する一戦だった。
張本は第1ゲームを11-4、第2ゲームを11-9で奪取。王曼昱に対してゲームカウント2対0とリードした。
その後、第3ゲームを6-11、第4ゲームを4-11で失い、試合は最終ゲームへ。ここで張本は集中力を切らさず、11-4で勝利を決めた。
ITTFの大会報道によれば、これは張本にとって王曼昱から挙げた過去11連敗後の初勝利だった。世界トップクラスの選手に対する壁を、大舞台で乗り越えた意味は大きい。
橋本帆乃香が蒯曼を破り、日本が王手第2試合では早田ひなが孫穎莎に0-3で敗れたものの、第3試合の橋本帆乃香が蒯曼に3-1で勝利した。
橋本は第1ゲームを11-6で先取。第2ゲームこそ5-11で落としたが、第3ゲームを11-6、第4ゲームを11-8で奪い、試合を決めた。
カット主戦型の橋本は、回転の変化を生かしたプレーで蒯曼のリズムを崩した。ITTFも、世界選手権団体戦のデビュー戦となった橋本の選出と戦術的な活躍を高く評価している。
この勝利で日本はチームスコア2対1とリード。優勝まであと1勝に迫った。
孫穎莎と王曼昱が中国を逆転優勝に導く第4試合では張本美和が再び登場したが、今度は孫穎莎に2-11、4-11、6-11のストレート負け。中国が2勝2敗に追いついた。
最終第5試合は早田ひなと王曼昱の対戦となった。早田は7-11、7-11、5-11で敗れ、中国の優勝が決定した。
張本美和の金星と橋本帆乃香の勝利によって、日本は中国をあと一歩まで追い詰めた。しかし、孫穎莎が張本を止め、王曼昱が最終戦を制したことで、中国が勝負強さを発揮した。
中国女子はこれで世界選手権団体戦7連覇。ロンドン大会では通算24回目の世界タイトルを獲得した。
【世界卓球2026最終順位】男女のメダル獲得国と日本・中国の成績
男女それぞれの最終的なメダル獲得国をまとめた。今大会は準決勝で敗れたチームにも銅メダルが与えられ、3位決定戦は行われていない。
男子では中国が決勝で日本を破り、2001年大阪大会から続く12連覇を達成した。ITTFによると、男子団体の世界タイトルは通算24回目となる。
女子では中国が日本との決勝を制して7連覇。こちらも通算24回目の世界タイトルとなった。
男子の銅メダルは、準々決勝でスウェーデンを破る番狂わせを演じたチャイニーズタイペイと、準決勝で中国に1対3で敗れたフランス。女子は準決勝で敗れたルーマニアとドイツが銅メダルを獲得した。
日本は男女とも決勝に進出したものの、中国との最後の一戦を勝ち切れなかった。一方、両部門で銀メダルを獲得したことは、世界トップクラスの競争力を維持していることを示している。
【日本代表の活躍】張本智和・張本美和らの大会通算成績と見どころ
世界卓球2026を振り返る際には、決勝だけでなく、準々決勝や準決勝までの戦いも重要だ。日本は男女ともに決勝まで勝ち進み、特に決勝トーナメント後半で存在感を発揮した。
男子代表:張本智和は大会を通じて9勝男子代表は決勝トーナメントでベルギー、カザフスタン、ドイツ、チャイニーズタイペイを破り、決勝へ進出した。
張本智和は準々決勝のドイツ戦で、ドゥダと邱党を相手に2勝。準決勝のチャイニーズタイペイ戦では林昀儒に3-1で勝利し、日本の決勝進出に貢献した。
世界卓球の公式大会情報を掲載するWorld Table Tennisの選手成績では、張本智和は大会通算13試合に出場し、9勝4敗。日本男子の中心選手として安定した戦いを続けた。
松島輝空:準決勝で圧巻のストレート勝ち松島輝空は準決勝の馮翊新戦で11-8、11-8、11-4と3ゲームを連取。決勝進出を後押しする重要な勝利を挙げた。
決勝では王楚欽に1-3で敗れたが、世界ランキング上位の選手を相手に第1ゲームを奪うなど、攻撃的なプレーを見せた。
大会を通じて経験したドイツ戦やカザフスタン戦での苦戦も含め、国際舞台での対応力を高める機会になった。
戸上隼輔:準決勝をストレートで制して決勝へ戸上隼輔は準決勝の郭冠宏戦を3-0で勝利。第1ゲームから11-8、11-9、11-5と安定した内容で試合を進めた。
決勝の林詩棟戦では1-3で敗れたものの、準々決勝のドイツ戦では敗れた後に張本智和が続くなど、チーム全体で勝ち上がった。
張本美和:大会通算10勝1敗の好成績女子では張本美和が特に目立った。World Table Tennisの大会成績によれば、張本は11試合に出場して10勝1敗。大会を通じて高い勝率を記録した。
決勝では王曼昱から初勝利を挙げ、準決勝のドイツ戦でも韓瑩を3-1で撃破。中国との決勝で見せた勝負強さは、今大会の大きなハイライトとなった。
また、橋本帆乃香は決勝で蒯曼を破り、準決勝でもドイツのミッテルハムに3-0で勝利。早田ひなも準決勝のドイツ戦でザビーネ・ウィンターにフルゲームの末に勝利している。
個人の勝敗だけでなく、複数の選手が異なる戦術やプレースタイルを持ち寄り、チームとして決勝まで進んだ点も評価したい。
【世界卓球2026試合日程・トーナメント表】ロンドン大会の開催概要
2026年大会は、世界卓球の歴史において特別な意味を持つ大会だった。1926年にイングランドで第1回世界選手権が開催されてから100年を迎え、その記念大会がロンドンで実施された。
正式名称は「2026 ITTF世界卓球選手権ファイナルズ ロンドン大会」。個人戦ではなく、男子・女子の団体戦として開催された。
大会の基本情報- 大会名:ITTF World Team Table Tennis Championships Finals London 2026
- 開催期間:2026年4月28日~5月10日
- 開催地:イギリス・ロンドン
- 競技種目:男子団体・女子団体
- 大会の位置付け:世界卓球100周年記念大会
- 参加規模:男子64チーム、女子64チーム
ITTFの大会概要によると、競技はグループステージと決勝トーナメントを組み合わせた方式で進行。ステージ1A・ステージ1Bを経て、ステージ2のノックアウト方式で優勝を争った。
日本代表の主な試合日程と結果
5月2日~3日:グループステージ
男子はフランス、ドイツ、チャイニーズタイペイなどと対戦。女子はドイツ、フランス、イングランドと対戦した。
5月4日:男子決勝トーナメント1回戦
日本 3-1 ベルギー
5月5日:女子決勝トーナメント1回戦
日本 3-0 クロアチア
5月6日:決勝トーナメント2回戦
男子:日本 3-1 カザフスタン
女子:日本 3-0 ルクセンブルク
5月7日:男子準々決勝
日本 3-1 ドイツ
5月8日:女子準々決勝
日本 3-0 ウクライナ
5月9日:男女準決勝
男子:日本 3-0 チャイニーズタイペイ
女子:日本 3-0 ドイツ
5月10日:男女決勝
男子:中国 3-0 日本
女子:中国 3-2 日本
日本卓球協会の大会記録とテレビ東京の大会スケジュールを照合すると、日本代表は男女とも準々決勝から3連勝で決勝へ進んだわけではなく、準々決勝、準決勝でそれぞれ勝利を重ねて最終日に進出したことが分かる。
なお、テレビ東京の大会ページに掲載されたトーナメント表は、外部データによる自動更新方式だった。大会終了後に結果を確認する場合は、ライブスコアの表示だけでなく、日本卓球協会の確定結果と照らし合わせるのが確実だ。
【世界卓球2026テレビ東京放送】決勝の中継時間と試合動画
日本国内ではテレビ東京とBSテレ東が大会の中継を担当した。大会期間中は日本代表の試合を中心に放送予定が組まれ、男女決勝も生中継の対象となった。
5月10日の男女決勝の放送予定| 放送内容 | 放送予定時刻(日本時間) | 放送局 |
|---|---|---|
| 女子団体決勝・日本対中国 | 18時30分 | テレビ東京・BSテレ東 |
| 男子団体決勝・日本対中国 | 23時45分 | テレビ東京・BSテレ東 |
テレビ東京の公式大会ページには、女子決勝が5月10日18時30分、男子決勝が同日23時45分から生中継として掲載されていた。実際の放送時間については、試合進行に応じた変更の可能性も案内されていた。
試合を振り返るなら公式動画にも注目テレビ東京の大会特設ページでは、男子決勝の張本智和対梁靖崑、松島輝空対王楚欽、戸上隼輔対林詩棟のフルマッチ動画が紹介されている。
女子決勝についても、早田ひな対王曼昱などの試合動画が掲載された。試合結果だけでは伝わりにくいラリーの組み立てや、選手の戦術変更を振り返るには、フルマッチ映像が役立つ。
テレビ東京の放送情報と大会動画は、同局の「世界卓球2026ロンドン100周年大会」公式特設ページで確認できる。
【世界卓球2026の結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:世界卓球2026で日本は何位だった?
日本は男子団体・女子団体ともに準優勝で、男女そろって銀メダルを獲得した。両部門の優勝国は中国だった。
Q2:世界卓球2026の男子団体決勝のスコアは?
中国が日本に3-0で勝利した。張本智和は梁靖崑に2-3、松島輝空は王楚欽に1-3、戸上隼輔は林詩棟に1-3で敗れた。
Q3:世界卓球2026の女子団体決勝のスコアは?
中国が日本に3-2で勝利した。張本美和が王曼昱に3-2、橋本帆乃香が蒯曼に3-1で勝利したが、最後は中国が2試合を連取した。
Q4:張本美和は世界卓球2026で中国選手に勝った?
勝利している。女子団体決勝の第1試合で王曼昱に3-2で勝った。過去11連敗していた相手からの初勝利としても注目された。
Q5:世界卓球2026で中国は何連覇した?
男子団体は12連覇、女子団体は7連覇を達成した。男女とも通算24回目の世界タイトルを獲得している。
Q6:世界卓球2026はいつ開催された?
2026年4月28日から5月10日まで、イギリス・ロンドンで開催された。世界卓球の100周年を記念する団体戦だった。
Q7:世界卓球2026の決勝はテレビ東京で放送された?
放送された。テレビ東京とBSテレ東が5月10日の男女決勝を生中継する予定を公表していた。試合動画はテレビ東京の大会特設ページでも紹介されている。
世界卓球2026ロンドン大会は、中国代表が男女団体の頂点に立ち、日本代表は男女そろって銀メダルという結果で幕を閉じた。
男子は張本智和、松島輝空、戸上隼輔が決勝に挑んだが、中国の選手層と試合中の修正力に押し切られた。一方、準決勝ではチャイニーズタイペイを3-0で破っており、決勝進出にふさわしい実力を示している。
女子は張本美和が王曼昱から初勝利を挙げ、橋本帆乃香も蒯曼を撃破。チームとして2勝1敗までリードした。最後は孫穎莎と王曼昱に逆転を許したものの、中国を追い詰めた戦いは大会屈指の見どころだった。
今回の結果から読み取れるのは、日本と中国の差が単純な個人能力だけでは説明できないという点だ。団体戦では、エースの勝利に加え、2番手・3番手の安定感、相手の戦術への対応、連戦の中でのコンディション管理が優勝を左右する。
日本は男女とも決勝に進む力を証明した。次に求められるのは、決勝で中国の連勝を止めるための戦術的な選択肢と、勝負どころで複数の選手が結果を残せるチーム力だ。
張本智和、張本美和、松島輝空、戸上隼輔らの成長とともに、日本卓球が世界の頂点に立つ瞬間への期待はさらに高まっている。ロンドンで獲得した男女銀メダルは、その次の挑戦につながる重要な成果となった。