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親へのお年玉は渡すべき?2026年最新調査で見る金額相場と失礼のないマナー

土谷 雅人 土谷 雅人 • 更新: • 公開: • 読了約 20 分
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親へのお年玉は、社会人になったら渡すべきなのでしょうか。自分の両親には渡していても、義父母にも同じように用意するべきか、金額はいくらが適切なのか、迷う人は少なくありません。加えて、目上の人に現金を贈る場合、「お年玉」という表書きが失礼にあたるのかも気になるところです。

2026年のお年玉事情を調べると、株式会社マルアイの実態調査では、親への贈答にも一定額を包む人がいる一方、お年玉の中心は子どもであることが分かります。親への贈り物は、一般的な子ども向けのお年玉とは意味合いが異なります。金額だけでなく、御年賀・御礼の使い分け、実父母と義父母への配慮、渡すタイミングまで押さえておきたいところです。

【親へのお年玉は渡すべき?】渡さない選択も失礼ではない

親へのお年玉

親へのお年玉は、社会人になったら必ず渡さなければならないものではありません。

そもそも日本のお年玉は、年神様に供えた餅を家長が家族に分け与えた風習に由来するとされています。その後、餅から金銭へと形を変え、年始に大人から子どもへ渡す習慣として定着しました。

この歴史的な背景から、一般的なお年玉には「目上から目下へ」という関係性があります。

和文化研究家の三浦康子氏も、2026年1月1日公開のAll Aboutの記事で、親に対して子どもが「お年玉」を渡すことは本来の作法に合わないと解説しています。

つまり、親に現金を渡すこと自体が問題なのではなく、どのような名目で贈るかがポイントです。親への感謝を形にしたいなら、年始の贈答やお礼として渡す方法があります。

親にお金を渡す家庭と渡さない家庭の違い

親に現金を渡すかどうかは、家族の経済状況や生活環境によって変わります。

例えば、次のような家庭では、親への現金の贈答が自然な習慣になっていることがあります。

- 社会人になった節目に、初めて親へ感謝のお金を渡した家庭
- 親が年金生活に入り、子どもから経済的な支援を受けている家庭
- 毎年の帰省時に、年始の挨拶として金銭を包む家庭
- 兄弟姉妹で相談し、親への贈り物を恒例行事にしている家庭

一方、親自身に十分な経済的余裕があり、現金を渡すと遠慮される家庭もあります。

また、子ども側が住宅ローンや教育費、生活費などを抱えている場合、無理をしてまで親に現金を渡す必要はありません。

親孝行は、渡す金額だけで決まるものではないという視点が大切です。

親が受け取りを遠慮する場合はどうする?

親によっては、子どもからお金を受け取ることに抵抗を感じる場合があります。

特に、親自身がまだ働いていたり、子どもの生活を心配していたりすると、現金を渡しても「自分たちのために使いなさい」と返されることがあります。

その場合は、無理に受け取ってもらおうとせず、食事をごちそうしたり、家族旅行を計画したりする方法に切り替えるとよいでしょう。

親へのお金は義務ではなく、感謝を伝える手段です。受け取る側の気持ちも尊重することが、良好な親子関係につながります。

【2026年最新お年玉調査】マルアイ・インテージのデータから実態を検証

2026年のお年玉事情を把握するうえで参考になるのが、紙製品メーカーの株式会社マルアイと、調査会社の株式会社インテージが公表した調査結果です。

ただし、両社の調査は対象者や質問内容が異なります。親への贈答を考える際には、それぞれの数字が何を示しているのかを区別する必要があります。

マルアイの2026年お年玉実態調査

株式会社マルアイは、全国の20代以上の男女を対象に「2026年お年玉に関する実態調査」を実施しました。

調査期間は2025年11月25日から26日まで。まず2,405人を対象に調査し、そのうち2026年のお正月にお年玉をあげる予定と回答した604人について詳しく分析しています。

主な結果は次のとおりです。

- 2026年のお正月にお年玉をあげる予定の人:40.4%
- お年玉をあげる予定の人数:平均3人
- 最も多い贈答相手:親戚の子ども58.6%
- 自分の子ども:38.6%
- 孫・ひ孫:29.3%
- 現金をぽち袋に入れて手渡す人:77.8%
- お年玉の総額が前年と変わらない人:59.9%

注目したいのは、親に対する金額の傾向です。

1万円台から4万円以上の金額を渡す相手として、「親(配偶者も含む)」も24.7%を占めています。

ただし、この数字は親へのお年玉の平均金額や、親に渡す人全体の割合を示したものではありません。高額帯の贈答相手に親が含まれているという結果です。

親への贈答では、子ども向けのお年玉とは異なる金額設定をする人もいることがうかがえます。

インテージの2026年調査では物価高の影響も

株式会社インテージが2025年12月22日に公表した「2026年お年玉調査」も参考になります。

こちらは全国の15~79歳の男女5,000人を対象とした調査です。

2026年のお年玉予算総額は平均24,039円で、2024年の25,099円、2025年の24,775円から2年連続で減少しました。

また、物価高や円安がお年玉に影響すると回答した人は40.2%でした。

渡す側の9割以上が現金の手渡しを予定していた一方、20歳以下の受け取る側では、スマートフォンのキャッシュレス決済で受け取りたい人が38.5%に達しています。

この結果からは、贈る側が大切にする対面での受け渡しと、受け取る側が求める利便性に違いがあることも分かります。

2026年10月の最新調査から見える親への経済的支援

2026年10月27日には、マイナビニュースが20~49歳の社会人301人を対象とした親への金銭的支援に関するアンケートを公表しました。

この調査では、実家暮らしの回答者の82.3%が親や実家に何らかのお金を渡していました。

一方、親と別居している人などでは、渡していない人が55.1%でした。

ここで重要なのは、調査対象となったお金が、プレゼントやお祝いではなく、生活費や仕送りなどを目的としていることです。

つまり、親に渡す生活費と、お正月に感謝の気持ちとして包む現金は、同じものとして考えるべきではありません。

2026年の調査結果を整理すると、次のようになります。

調査・項目 結果 親への贈答を考える際の意味
マルアイ・お年玉をあげる予定 40.4% 成人の贈答習慣の実態
マルアイ・贈る人数 平均3人 贈答相手は子ども中心
マルアイ・現金をぽち袋で手渡す 77.8% 対面での贈答が主流
マルアイ・親が高額帯の贈答相手に占める割合 24.7% 親への高額贈答も一定数存在
インテージ・お年玉予算総額 24,039円 物価高の影響が見られる
マイナビ・実家暮らしで親にお金を渡す人 82.3% 生活費の分担と贈答は別問題

これらの調査から分かるのは、親へのお金の渡し方に全国共通の正解はないということです。生活費の援助をしている人もいれば、年始の挨拶として少額を包む人もいます。

【親へのお年玉の金額相場】実父母・義父母にはいくら渡す?

親へのお年玉の金額について、全国共通の公式基準はありません。

子ども向けのお年玉なら年齢や学年を基準にすることができますが、親への贈答では、年齢よりも家族の経済状況や贈る目的が重要です。

親へのお年玉は5,000円・1万円をどう使い分ける?

金額を決める際には、次のような段階で考えると整理しやすくなります。

- 3,000~5,000円程度: ちょっとした感謝や、初めて親に現金を贈る場合の選択肢。
- 5,000~10,000円程度: 夫婦から両親へ、年始の挨拶としてまとめて贈る場合の選択肢。
- 10,000円以上: 親の希望や経済状況を踏まえ、特別な感謝や生活支援も兼ねて贈る場合の選択肢。

これは全国調査による平均相場ではなく、予算を決めるための実務的な目安です。

マルアイの調査では、親を含む高額帯の贈答も確認されていますが、それを理由に全員が1万円以上を渡す必要はありません。

特に初めて渡す場合は、最初から高額に設定しないほうが無理なく続けられます。

実父母へのお年玉はどう決める?

実父母への贈答では、本人との関係や親の希望を優先して構いません。

例えば、これまで親からさまざまな援助を受けてきた人が、社会人になった節目に感謝を伝えるため現金を渡すケースがあります。

また、親が高齢になり、生活費の補助が必要になった場合には、年始の一時金とは別に継続的な援助を検討する方法もあります。

ここで注意したいのが、親へのお年玉と仕送りを混同しないことです。

仕送りは生活を支えるためのお金であり、年始の贈り物とは目的が違います。毎月の支援が必要なら、年間の家計を考えて別途金額を決めることが重要です。

義父母へのお年玉は実父母と同額にするべき?

義父母への贈答では、実父母以上に夫婦間の相談が重要になります。

例えば、夫が自分の両親にだけ現金を渡し、妻の両親には何も用意しない場合、家族間で不公平感が生まれる可能性があります。

ただし、必ず両家に同額を渡さなければならないわけではありません。

次のような点を夫婦で確認するとよいでしょう。

- 実家と義実家では、どのような年始の贈答習慣があるか
- 両親とも現金を希望しているか
- どちらかの親に経済的な支援が必要か
- 兄弟姉妹はどのような形で親に感謝を伝えているか
- 夫婦の家計から無理なく出せる金額はいくらか

両家への贈り物は、金額だけで公平性を判断しないことが大切です。

親の経済状況や家族の事情が違うなら、贈る方法を変えることにも合理性があります。

【目上の人へのお年玉マナー】御年賀・御礼の表書きとぽち袋の書き方

親への現金を用意する場合、金額と同じくらい気をつけたいのが表書きです。

特に、目上の人に対して「お年玉」と書くことには注意が必要です。

親には「お年玉」ではなく「御年賀」が基本

一般的なお年玉は目上から目下へ渡すものです。

そのため、子どもから親に渡す場合、正式な贈答の場面では「お年玉」という表書きを避けるのが無難です。

新年の挨拶として現金や贈り物を渡すなら、次の表書きを使い分けましょう。

表書き 意味・用途 親への使用場面
御年賀 新年の挨拶として贈る 年始の訪問や新年の贈答
御礼 日頃の感謝を伝える 親への感謝を形にしたいとき
感謝 気持ちを直接伝える 家族間のカジュアルな贈答
御年始 年始の挨拶として贈る 地域や家庭の慣習に合わせる
寸志 目下の人への心付け 親など目上の人には避ける

三越伊勢丹グループの贈答マナーでも、一般的なお礼には「御礼」、目上の人への贈り物には「謹呈」などの表書きが紹介されています。また、「寸志」や「薄謝」は、原則として目上から目下へ贈る場合に使う表現です。

親に対して新年の挨拶を兼ねて現金を渡すなら、「御年賀」が分かりやすく無難な選択肢です。

御年賀と御礼はいつ使い分ける?

両者の違いは、贈る目的です。

御年賀

新しい年を迎えたことを祝い、日頃お世話になっている相手に新年の挨拶をする際に使います。

例えば、帰省した際に両親へ現金や品物を渡す場合に適しています。

御礼

新年という時期に限らず、日頃の感謝や具体的なお世話に対するお礼を伝えるときに使います。

例えば、育児を手伝ってもらったことや、普段から生活面で支えてもらっていることへの感謝を形にしたい場合です。

どちらにするか迷ったら、年始の挨拶が主目的なら御年賀、日頃の感謝が主目的なら御礼と考えると分かりやすくなります。

ぽち袋の書き方とお札の入れ方

親に現金を渡す場合は、子ども向けのキャラクター入りお年玉袋より、落ち着いた和柄や無地の金封を選ぶと自然です。

書き方の基本は次のとおりです。

1. 表面の中央上部に「御年賀」または「御礼」と書く。
2. 表面の下部に贈り主の氏名を書く。
3. 夫婦から渡す場合は、夫婦の連名にする。
4. 必要に応じて短いメッセージを添える。

愛知県共済の暮らしのマナー講座でも、金封の表書きは上段中央、贈り主の氏名はその下に記す方法が紹介されています。

お札については、できれば清潔で折り目の少ないものを用意しましょう。

小さなぽち袋を使う場合は、紙幣を三つ折りにして、天地が逆にならないように入れるのが一般的です。受け取ったときに開きやすいよう、お札の向きもそろえます。

また、袋のデザインによっては記名欄がない場合もあります。誰からの贈り物か分かるように、裏面などに贈り主の名前を添えると丁寧です。

【親へのお年玉を渡すタイミング】お年賀や代わりのギフトも紹介

親に現金を渡すと決めたら、次に考えたいのがタイミングです。

年始の挨拶を兼ねる場合、帰省して親に会ったときに渡すのが自然です。

親へのお年玉は元日から松の内に渡す

御年賀として贈る場合、一般的には松の内までに渡します。

松の内は地域によって異なり、関東では1月7日まで、関西では1月15日までとする慣習が広く見られます。

三越伊勢丹グループの贈答マナーでも、御年賀の時期を元日から1月7日、関西では1月15日として案内しています。

松の内を過ぎた場合は、御年賀ではなく「寒中御見舞」などに表書きを変更する方法があります。

実家に帰省したときの渡し方

親の家を訪問する場合は、まず新年の挨拶を交わしましょう。

一般的には、次の流れが自然です。

- 玄関で新年の挨拶をする。
- 部屋に通されたら改めて挨拶する。
- 落ち着いたところで贈り物を両手で渡す。
- 「いつもありがとう」「今年もよろしくお願いします」と一言添える。

玄関先だけで失礼する場合は、その場で渡しても問題ありません。

親しい間柄だからこそ、形式にこだわりすぎず、相手が受け取りやすいタイミングを選ぶことが大切です。

親へのお年玉の代わりになるギフト5選

現金を渡すことに抵抗がある場合や、親から受け取りを断られた場合は、品物や体験を贈る方法もあります。



1. 食事をごちそうする

家族で食事をする時間そのものが贈り物になります。普段は行かないレストランを選ぶのもおすすめです。


2. 高級食品や季節の贈り物

果物、お菓子、お茶、地域の名産品など、家族で楽しめる消えものは受け取る側の負担になりにくい選択肢です。


3. 旅行や温泉のプレゼント

旅行券や宿泊券を贈れば、夫婦で過ごす時間や家族旅行のきっかけになります。


4. 日常生活で使える実用品

寝具、衣類、家電、生活用品など、本人が欲しがっているものを贈る方法です。


5. 家事や買い物を手伝う

買い物の付き添いや家の片付け、スマートフォンの設定など、親が必要としているサポートを提供する方法です。


特に、親が現金を受け取ることに抵抗を感じる場合は、こうした贈り方が適しています。

金銭的な支援を必要としている親には現金を、気持ちを受け取ってほしい親には品物や体験を贈るなど、相手に合わせて選ぶことが大切です。

【プロの結論】親へのお年玉は金額よりも目的と家族の納得感で決める

親へのお年玉について考えるとき、最も避けたいのは、周囲の金額に合わせるために無理をすることです。

2026年の調査結果からも、お年玉の金額や渡し方には違いがあり、物価高の影響も見られます。

親への贈答は、子ども向けのお年玉と違って、単純な年齢別相場では決められません。

判断するときは、次の3つを基準にするとよいでしょう。

1. 親が本当に喜ぶ方法を選ぶ

現金を喜ぶ親もいれば、食事や旅行を喜ぶ親もいます。

受け取る側の希望を確認し、無理に現金にこだわらないことが大切です。

2. 実父母と義父母への配慮を忘れない

結婚している場合は、夫婦で相談してから決めましょう。

両家に同額を渡すことだけが公平ではありませんが、片方の親だけを優先するような形は避けたいところです。

3. 生活費や仕送りとは別に考える

親に毎月お金を渡している場合、それは生活費の分担や経済的支援である可能性があります。

年始の贈答と混同せず、目的ごとに整理すると家計管理もしやすくなります。

親への現金の贈答が向いているのは、親が受け取りを望み、贈る側にも経済的な余裕がある家庭です。

反対に、親が受け取りを嫌がっている場合や、贈る側の家計に負担が生じる場合は、品物や家族で過ごす時間に切り替えるほうが自然です。

【親へのお年玉】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:親へのお年玉はいくら渡すのが一般的ですか?

親へのお年玉に全国共通の金額基準はありません。3,000~5,000円程度の少額から、5,000~10,000円程度、さらに高額の贈答まで家庭によって異なります。親の希望と自分の家計に合わせて決めましょう。

Q2:義父母にもお年玉を渡す必要がありますか?

義父母にも必ず渡さなければならない決まりはありません。ただし、夫婦で相談し、実父母と義父母の双方に対して納得できる贈り方を考えることをおすすめします。

Q3:親に「お年玉」と書いたぽち袋を渡すのは失礼ですか?

伝統的なマナーでは、お年玉は目上から目下へ渡すものとされています。親には「御年賀」や「御礼」と書くほうが適切です。

Q4:親へのお年玉はいつ渡せばよいですか?

新年の挨拶を兼ねるなら、帰省時や年始の訪問時が自然です。御年賀として渡す場合は、関東では1月7日まで、関西では1月15日までを目安にしましょう。

Q5:親がお年玉を受け取ってくれない場合はどうすればよいですか?

無理に現金を渡す必要はありません。食事をごちそうしたり、食品や日用品を贈ったり、旅行をプレゼントしたりする方法があります。親が喜ぶ形を優先しましょう。

親へのお年玉は、社会人になったからといって必ず渡さなければならないものではありません。

2026年のマルアイやインテージの調査からも、お年玉にはさまざまな金額や渡し方があり、物価高によって予算を見直す動きも確認できます。

親に現金を贈る場合は、目上の人へのマナーを踏まえ、「御年賀」や「御礼」の表書きを使い分けることが大切です。

実父母と義父母については夫婦で相談し、家計に無理のない範囲で金額を決めましょう。

現金を受け取ってもらえない場合には、食事や旅行、食品などのギフトに切り替えても構いません。

親へのお年玉で大切なのは、いくら渡したかではなく、日頃の感謝を相手にとって心地よい形で伝えることです。 金額や形式にとらわれず、家族それぞれに合った新年の贈り方を選びたいものです。

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コンテンツディレクター 土谷 雅人
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