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「なつやすみの友」は何県の教材?2026年の内容・歴史・地域差を徹底解説

土谷 雅人 土谷 雅人 • 更新: • 公開: • 読了約 24 分
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「なつやすみの友」と聞いて、夏休みの宿題を思い出す人は多いのではないだろうか。小学生のころ、夏休み前に学校から配られ、国語や算数の問題を解いたり、日記や自由研究に取り組んだりした、あの冊子である。しかし、実は「夏休みの友」は全国の小学生が共通して使ってきた教材ではない。都道府県や学校によって名称も編集元も内容も異なり、同じ県内でも配布されない学校がある。

2026年11月現在、岐阜県では「夏の友」の令和8年度版が発行され、福井県では2026年版「夏休みの友」の採用減少が報じられている。福島県では2024年に内容が大幅に変更されるなど、地域ごとに独自の変化も見られる。歴史的な資料や教育関係団体の公開情報をたどると、単なる夏休みのドリルではなく、戦後の地域教育や子どもたちの生活と深く結びついた教材だったことが分かる。

【基本知識】「なつやすみの友」とは?全国共通ではない夏休み教材の正体

なつやすみの友

「なつやすみの友」とは、主に小学生や中学生が夏休み中に使用する学習・生活支援用の冊子を指す名称である。

一般的には、夏休み前に学校から配布され、休み中に家庭で取り組む教材として知られている。教科の復習問題をまとめたものから、日記や生活記録、工作、観察、地域学習を収録したものまで、内容は幅広い。

ただし、ここで押さえておきたいのは、「夏休みの友」という名称の全国統一教材が存在するわけではないという点だ。

なぜ地域によって知名度が違うのか

理由は、夏休み用の教材が全国一律の制度として配布されているものではないからだ。

学校教育において、夏休みの課題や教材の選定は各学校の教育方針や地域の事情によって異なる。学校によっては地域独自の冊子を使用し、別の学校では民間出版社のドリルやワークを採用する。

また、同じ都道府県でも、すべての小学校で同じ教材を使っているとは限らない。

ニッポン放送の教育関連解説やJタウンネットによる過去の取材でも、地域によって名称や配布状況が異なることが紹介されている。

つまり、ある地域の人にとっては夏休みの定番だった冊子が、別の地域では一度も見たことがない教材になっているのだ。

「宿題の冊子」とは限らない

もう一つの誤解が、夏休みの友は必ず問題を解くためのドリルだという認識である。

岐阜県の「夏の友」は、その違いが分かりやすい例だ。

岐阜県校長会館が発行する冊子は、現在では夏休みの生活や学習をサポートするガイドブックとして編集されている。読み物や郷土学習、体験活動の紹介などが中心で、単純な問題集とは性格が異なる。

このように、名前が似ていても、教材としての役割は地域ごとに違っている。

【地域別比較】夏休みの友は何県にある?岐阜・福井・福島などの実態

「夏休みの友は何県のものなのか」という疑問に対する答えは、一つの県に限定されない。

歴史的な出版記録や教育関係者の資料を見ると、複数の地域で同じ名称、あるいはよく似た名称の教材が作られてきたことが分かる。

代表的な地域を整理すると、次のようになる。

地域 名称・発行の特徴 確認できる情報 岐阜県 夏の友 1953年に現在の名称となり、2026年度版も発行。小学生向けの地域学習型教材。 福井県 夏休みの友 1948年に第1号が編集されたとされる。2026年版も存在するが、学校での採用は減少傾向。 福島県 夏休みの友 70年以上の歴史があり、2024年に問題演習中心から探究・体験型へ大幅変更。 長崎県 夏休の友 1949年刊行の小学4年生向け冊子が国立国会図書館に登録されている。 埼玉県 夏休みの友 1949年刊行の中学1年生向け冊子が国立国会図書館に登録されている。 静岡県 夏休みの友・夏友 静岡県に根ざした中学生向けの5教科復習・技能学習教材がある。

出典:岐阜新聞、福井県教育博物館、国立国会図書館サーチ、静岡教育出版社などの公開資料をもとに整理。

岐阜県は「夏休みの友」ではなく「夏の友」

岐阜県では、小学生向けの夏休み教材として「夏の友」という名称が定着している。

特徴は、岐阜県の自然や歴史、伝統行事などを取り上げ、子どもたちが地元について学べる構成になっていることだ。

2026年度版も岐阜県小中学校長会の公式サイトで確認できる。小学校1年生から6年生までの学年別に用意され、地域に密着した読み物や体験活動の情報が掲載されている。

一方、中学生向けには「夏の生活」という別の教材が用意されている。小学生と中学生で冊子の名称が違う点も、岐阜県の特徴である。

福井県では1948年から続く歴史がある

福井県も「夏休みの友」と深い関係を持つ地域だ。

連合福井の紹介によると、小学生向けの第1号は1948年(昭和23年)に福井県教職員組合の教員によって編集された。

福井県教育博物館の2023年度特集展示「昔の夏休み」の資料一覧にも、福井県教職員組合が発行した冊子が複数記録されている。

1962年版、1978年から1982年にかけての資料、1989年から1993年の5教科版、さらに2002年、2009年、2015年、2022年版まで確認できる。

単なる懐かしい教材ではなく、長期間にわたって地域の教育文化を記録してきた資料でもある。

福島県では「なつとも」として親しまれてきた

福島県では「夏休みの友」、通称「なつとも」が夏休みの宿題の定番として知られてきた。

福島テレビの2024年7月の報道では、県内の多くの学校で70年以上前から採用されてきた教材として紹介されている。

ただし、福島県内のすべての学校で一律に配布されるわけではなく、報道時点では県北地域の小学校を中心に採用されていた。

同じ「夏休みの友」でも、福井県と福島県では編集の歴史や内容の変化が異なる。名称だけで同一の教材と判断することはできない。

【歴史を検証】夏休みの友はいつから始まった?戦前から続く夏休み教材の変遷

夏休みの宿題用冊子の歴史は、戦後に突然始まったわけではない。

近代的な学校制度が整備されるなかで、夏季休業中の学習をどう維持するかは、学校や教育関係者にとって長く続く課題だった。

1916年には夏休み用の学習帳が存在していた

福井県教育博物館が公開した資料一覧には、1916年(大正5年)発行の「なつやすみおさらひ帳」が記録されている。

発行元は研文館で、尋常小学校第6学年を対象とした資料だ。

さらに1931年には「尋常小学 夏期学習帖」、1940年には「夏休生活日記」という資料も確認できる。

これらは現在の「夏休みの友」とまったく同じ冊子ではないが、夏休みの学習や生活を支える教材が大正・昭和初期から存在していたことを示している。

1924年には文部省が夏休みの宿題を調査

東京都公文書館の公開資料には、大正13年(1924年)に実施された夏休みの宿題に関する調査が紹介されている。

同年7月11日、文部省学校衛生課は東京府知事に対し、夏季休業中に宿題を出している小学校6校を選び、実施状況を調べるよう依頼した。

調査では、次のような項目が確認されている。

- 学科の復習を命じたか
- 学校が課題を提出したか
- 夏季練習帖や夏季日記帖を使用したか
- 各教科の宿題にどれくらい時間を使ったか
- 宿題を出す際にどのような注意をしたか

当時の板橋尋常高等小学校では、学年に応じて45分から2時間程度を宿題に充てていた記録も残る。

東京府師範学校同窓会が編集した「夏休の練習」という冊子も使用されていた。

この資料から分かるのは、夏休み中の学習習慣を維持する取り組みが、現在の教材が生まれる以前から存在していたということだ。

戦後に地域独自の「友」が広がった

現在につながる名称や教材の発行は、戦後に大きく進展した。

地域ごとの教育団体や教職員組合が、地元の子どもたちに向けて教材を編集する動きが広がったためだ。

岐阜県では1949年に県教職員組合が「夏の子」を発行し、1953年に「夏の友」という名称になった。1964年には発行主体が県小中学校長会に移り、現在は県校長会館が発行を担っている。

福井県では1948年に教員が小学生向けの「夏休みの友」第1号を編集したとされる。

また、国立国会図書館には1949年刊行の長崎県教職員組合編「夏休の友」小学四年や、埼玉県夏休みの友編集委員会編「夏休みの友」中学一年が登録されている。

つまり、戦後の「夏休みの友」は、全国で一つの組織が作った教材ではなく、各地の教育関係者がそれぞれ編集してきたものだった。

【教科別に解説】小学生・中学生の夏休みの友には何が書かれている?

夏休みの友の内容は、学年や発行地域によって違う。

昔ながらの教材では、国語や算数などの復習問題を中心に、日記や作文、理科の観察、社会科の調べ学習などをまとめて収録する形式が一般的だった。

一方、2026年の教材を見ると、学習だけでなく生活や体験を重視する構成も目立つ。

国語:漢字・読解・作文・言葉の学習

国語のページでは、漢字の書き取り、語句の意味、文章の読み取りなどが扱われる。

低学年向けには、言葉を集める問題や文章の書き写し、高学年向けには漢字辞典の使い方、ことわざ、慣用句、自分の意見を書く課題などが取り入れられることもある。

福井県や福島県の過去の教材にも、国語の学習内容が収録されていた。

算数:計算・図形・数量の復習

算数では、夏休み前までに学んだ内容を復習する。

代表的なテーマは以下のとおりだ。

- たし算・ひき算・かけ算・わり算
- 小数と分数
- 長さや面積
- 図形の性質
- 時刻と時間
- グラフや表の読み取り

特に小学校低学年では、基礎的な計算や数量感覚を身につける問題が中心となる。

理科:自然観察・実験・自由研究

理科に関係する内容は、植物や昆虫の観察、天気の記録、身近な物を使った実験などが代表的だ。

ただし、すべての冊子に理科の問題が独立した教科ページとして掲載されているわけではない。

2026年度の岐阜県版では、自然環境や科学体験、身近な素材を使った工作・調査など、実際に体験しながら学ぶ内容が盛り込まれている。

社会:地域の歴史・文化・地理を知る

社会科に関連する内容では、地元の歴史や伝統行事、地域産業、公共施設などが扱われる。

岐阜県の令和8年度版では、学年ごとに地域の伝統行事、鉄道、歴史的な場所、地域の施設などを紹介している。

福島県の2024年版でも、ふるさとについて理解を深める探究的な活動が重視された。

生活・健康・情報モラル

現在の教材では、教科の復習以外にも重要なテーマが含まれる。

具体的には、次のような内容だ。

- 健康的な生活習慣
- 家庭でのお手伝い
- 体力づくりや水泳
- 読書習慣
- インターネットの安全な利用
- 自然環境への理解
- 工作や調べ学習

岐阜県の令和8年度版では、情報モラルや健康、仕事、読書、地域発見などが学年別に構成されている。

2026年度・岐阜県版「夏の友」の内容

2026年度公式資料確認

岐阜県小中学校長会が公開している令和8年度版の内容表を見ると、学年によって取り上げるテーマが細かく分けられている。

小学校1~3年生の主な内容

- 仕事や家庭でのお手伝い
- 健康、体力、水泳
- 読書や物語
- 岐阜県の自然や地域の施設
- 工作や身近なものを使った調査
- 国語と算数の基礎学習

小学校4~6年生の主な内容

- 健康管理と情報モラル
- 家族や仲間、地域との交流
- 平和学習
- 岐阜県の伝統工芸品や自然災害
- 環境保全や科学体験
- 国語と算数の応用的な復習

特に注目したいのは、6年生向けに歴史探検やデータの活用、分数の計算など、学年に応じた学習内容が用意されていることだ。

また、各学年の最後には夏休みを振り返るページも設けられている。

この構成を見ると、岐阜県版は単純な問題集というより、学習と生活体験を組み合わせた教材として作られていることが分かる。

中学生向けは小学生版と同じではない

中学生の場合は、学習内容がより教科別・技能別に分かれる。

静岡教育出版社が紹介している中学1・2年生向け「夏休みの友」は、A4判48ページで、夏休み前までに学習した5教科の復習問題と、実技・体験を重視した技能ページで構成されている。

技能ページには、保健体育、音楽、技術・家庭、美術などの内容が含まれる。

また、中学1年生向けには小学校の復習も盛り込まれている。

一方、岐阜県の令和8年度版では、中学生向けの名称は「夏の生活」であり、小学生向けの「夏の友」とは区別されている。

この違いからも、夏休み教材は学年だけでなく、地域の教育方針によって設計が変わることが分かる。

【2026年最新事情】夏休みの友は現在も配布される?販売・購入方法と地域の変化

2026年現在、「夏休みの友」は完全になくなったわけではない。

ただし、昔と同じように全国の小学生へ一律に配られているわけでもない。地域ごとの編集体制や学校の教材選定によって、今後の姿も変わりつつある。

岐阜県では令和8年度版が正式に公開

岐阜県小中学校長会の公式サイトでは、2026年度版「夏の友」の内容表や教員向けの手引きが公開されている。

編集には50人以上の教員が携わっており、現場の教師が毎年内容を見直す体制が続いている。

また、公式サイトでは「夏休みのくらし」の計画表の使い方や紹介図書なども案内されている。

教材を配るだけではなく、夏休み前の計画づくりや家庭での活用まで考えられている点が特徴だ。

福島県では2024年に大幅なリニューアル

福島県の「夏休みの友」は、2024年に大きく姿を変えた。

福島テレビの報道によると、それまで中心だった国語や算数などの問題演習をすべて取りやめ、子どもたちが興味を持ったことを探究したり、郷土について理解を深めたりする活動の手引きへと変更された。

ページ数も、2023年版の全学年合計44ページから2024年版では16ページへと減少した。

この変更の背景には、市販の問題集やタブレット端末による学習の普及がある。

学校側が同じような計算問題や漢字練習を重ねて出すのではなく、家庭での体験や地域への理解など、別の学びを提供する方向へ転換したのだ。

従来の宿題冊子という役割から、探究活動を促す教材へと変わった代表的な事例といえる。

福井県では2026年版がある一方、採用は減少傾向

福井県でも2026年版の「夏休みの友」が存在する。

2026年8月30日付の岐阜新聞デジタル掲載記事では、福井県内の小学校における採用が年々減少していると報じられた。

これは、地域に長く根付いた教材であっても、すべての学校で従来どおり使われ続けるとは限らないことを示している。

夏休みの課題そのものを減らす動きや、別の学習教材を採用する学校の増加などが、今後の地域教材のあり方に関わってくる。

夏休みの友はいつから配布される?

配布時期は、全国で統一されていない。

一般的には夏休みが始まる前、1学期の終業式前後に学校から渡されるケースが多い。

岐阜新聞が2022年に取材した岐阜県山県市の美山小学校では、7月中旬の学級活動で児童に「夏の友」を配布し、夏休みの過ごし方を計画していた。

ただし、実際の配布日や使用開始日は、学校の年間予定や地域の夏季休業期間によって異なる。

そのため、2026年度の配布日を全国共通の日付で示すことはできない。子どもが通う学校の配布物や年間行事予定を確認するのが確実だ。

一般販売はある?書店で購入できるのか

「昔使っていた夏休みの友をもう一度読みたい」「子どもに同じ教材を使わせたい」という人もいるだろう。

しかし、地域独自の冊子は一般的な書店流通の商品とは異なる場合がある。

例えば岐阜県の「夏の友」は、岐阜県校長会館の出版事業として発行され、公式サイトには教育関係者向けの見本帳や注文書が掲載されている。

2025年度の小学校用出版物一覧では、1~6年生向けの「夏の友」が掲載され、頒価500円と案内されていた。ただし、この価格は2025年度の資料であり、2026年度の価格を示すものではない。

このような教材は、学校単位や学年単位で注文されることもあり、一般書店で全国一律に販売されているとは限らない。

購入を希望する場合は、発行団体や学校に問い合わせるのが確実だ。

また、静岡教育出版社のように、地域に根ざした夏休み教材を紹介している出版社もある。教材の購入方法は、発行元によって異なる。

【違いを整理】「夏の友」「夏休み帳」「夏休みの友」は何が違う?

似たような名称が多いため、混同されやすいのが「夏の友」「夏休みの友」「夏休み帳」の3つだ。

結論からいえば、これらには全国共通の厳密な定義の違いがあるわけではない。

夏休みの友

夏休み中の学習や生活を支える冊子の名称として使われる。

国語や算数などの問題集形式もあれば、日記や調べ学習、生活のガイドブック形式もある。

福井県や福島県のように、教職員や教育関係団体が編集してきた地域教材も存在する。

夏の友

「夏休みの友」と似た役割を持つ冊子の名称として使われる。

代表的なのが岐阜県の「夏の友」だ。

また、大分県でも「夏の友」という名称が使われてきたことが地域の記録や回想記事などから確認できる。

「夏の友」というタイトルだけでは、岐阜県の教材なのか、別地域の冊子なのかを判断できない。

夏休み帳

「夏休み帳」は、夏休み中に取り組む学習や生活記録をまとめた冊子を指す、より広い呼び方として使われる。

日々の予定、生活表、天気の記録、日記、学習課題などをまとめたものもある。

Jタウンネットが2018年に紹介した事例では、神奈川県出身者が、スケジュール表と日記がセットになった「夏休み帳」を使っていたという経験が取り上げられた。

ただし、これも地域や年代による一例であり、神奈川県全域で同じ教材が使われていたことを意味するものではない。

重要なのは、冊子の名称だけで内容や発行元を決めつけないことだ。

【プロの結論】夏休みの友は単なる宿題ではなく地域の教育文化を映す教材

夏休みの友の歴史をたどると、興味深い変化が浮かび上がる。

かつては、夏休み中も学校で学んだ内容を忘れないようにする復習教材としての役割が大きかった。

しかし、時代が進むにつれて、地域の歴史や自然、家庭での体験、読書、情報モラルなど、学力だけでは測れない学びも重視されるようになった。

この変化には、教育環境の変化が関係している。

市販の問題集やデジタル教材が充実した現在、学校が紙の冊子を使って同じ問題演習を繰り返す必要性は以前と異なっている。

一方、地元の自然や伝統行事を紹介したり、家庭での体験活動を促したりする教材には、デジタルドリルだけでは代替しにくい役割がある。

岐阜県の「夏の友」が50人以上の教員によって編集され続けていることや、福島県が問題演習を取りやめて探究型に変更したことは、その象徴といえる。

夏休みの友の価値は、何ページの問題を解いたかだけでは測れない。子どもが地域を知り、家族と過ごし、自分で興味のあることを見つけるきっかけになるかどうかも大切なのだ。

【よくある質問】なつやすみの友に関するFAQ

Q1:夏休みの友は何県で配られているの?

A1:福井県、福島県などで「夏休みの友」という名称の教材が確認されている。また、岐阜県では「夏の友」という名称で発行されている。ほかにも歴史的な出版記録がある地域は複数あり、全国共通の教材ではない。

Q2:夏休みの友はいつから始まったの?

A2:夏休み用の学習帳自体は大正時代以前から存在していた。地域教材としては、福井県で1948年に第1号が編集されたとされ、岐阜県では1949年の「夏の子」を経て1953年に「夏の友」という名称になった。

Q3:2026年も夏休みの友は配布されている?

A3:配布・採用されている地域はある。岐阜県では令和8年度版「夏の友」が公開されている。一方、福井県では学校での採用減少が報じられており、地域や学校によって状況は異なる。

Q4:夏休みの友は小学生だけの教材?

A4:小学生向けがよく知られているが、中学生向けの教材も存在する。福井県の過去の資料には中学校1~3年生向けの冊子があり、静岡県でも中学1・2年生向けの「夏休みの友」が紹介されている。岐阜県では中学生向けに「夏の生活」が発行されている。

Q5:夏休みの友は本屋で買える?

A5:必ずしも一般書店で購入できるわけではない。地域の教育団体や学校を通じて注文・配布される教材もある。購入したい場合は、発行元や学校に確認するのがおすすめだ。

Q6:「夏の友」と「夏休みの友」は同じもの?

A6:名称は異なるが、夏休み中の学習や生活を支える教材という共通点がある。ただし、発行元や掲載内容は地域によって異なるため、完全に同じ冊子ではない。

「なつやすみの友」は、全国どこでも同じ内容で配布される教材ではない。

福井県や福島県では「夏休みの友」、岐阜県では「夏の友」という名称が使われ、地域によって発行元や編集方針も異なる。

その歴史は大正時代の夏休み学習帳にまでさかのぼり、戦後には各地の教職員組合や教育関係団体によって独自の教材が作られてきた。

2026年現在も岐阜県では小学生向けの令和8年度版が発行されており、地域の自然、歴史、生活、教科の復習などを組み合わせた教材として続いている。一方、福井県では採用減少が報じられ、福島県では探究・体験型への転換が進んだ。

かつての夏休みの友は、子どもたちにとって宿題の象徴だったかもしれない。しかし、その中身を振り返れば、地域の先生たちが子どもにどんな夏を過ごしてほしいと願ってきたのかが見えてくる。

夏休みの友は、単なる宿題冊子ではなく、地域ごとの教育の歴史と子どもたちの夏の思い出をつないできた教材なのである。

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コンテンツディレクター 土谷 雅人
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