股ドン(またどん)とは、壁を背にした相手の脚の間に片足を入れ、膝や足裏で背後の壁を「ドン」と突く恋愛漫画やアニメで見られるポーズのことです。壁に手をついて相手に迫る「壁ドン」から派生した表現で、脚を使って相手との距離を縮める点が大きな特徴です。
2014年ごろからネット上で紹介され、恋愛シチュエーションやイラストの題材として知られるようになりました。膝を使う形と足裏を使う形では見た目や距離感が異なり、漫画・アニメでの演出と現実での受け止め方にも違いがあります。2026年現在の意味、由来、進化系、女性心理、実際に行う場合の注意点まで詳しく解説します。
【基本解説】股ドンとは?意味・読み方・どんなポーズなのか

股ドンの読み方は「またどん」です。「股」は脚の付け根や脚と脚の間を意味し、「ドン」は壁などに何かを突きつけた際の音を表す擬音語です。
言葉の構造は壁ドンと共通していますが、壁に手をつく代わりに脚を使うことから、股ドンという名称が付いています。
JapanDictなどの日本語学習者向け辞書でも、股ドンは相手の脚の間に膝を置き、壁際に相手を押さえ込む行為として登録されています。また、ネット用語辞典「げんごや」では、壁際にいる相手の股の間に足を入れて壁を蹴る行為と説明されています。
股ドンの基本的な特徴一般的な股ドンの構図は、次のようなものです。
- 一方が壁を背にして立っている。
- もう一方が正面から近づいている。
- 相手の左右の脚の間に片脚を入れた構図になる。
- 膝または足裏を使って、相手の背後にある壁を突く。
重要なのは、相手の股を蹴る行為ではないという点です。足を入れる場所は相手の脚の間ですが、ドンと突く対象は背後の壁です。
この構図によって、壁と人物の間の距離が近くなり、相手に迫るような印象が生まれます。恋愛作品では、この距離感や視線の交差を利用して、緊張感やときめきを表現します。
壁ドンの進化系と呼ばれる理由股ドンは、壁ドンの基本構図を脚によってアレンジしたものです。
壁ドンでは腕を壁につくことで相手との距離を縮めますが、股ドンでは脚を使うため、より複雑なポーズになります。相手の脚の間に足を入れるという視覚的な特徴もあり、漫画やイラストではインパクトの強い構図として扱われます。
ただし、「進化系」という呼び方は恋愛用語としての演出上の表現です。壁ドンより優れた恋愛行動という意味ではありません。
【由来と歴史】股ドンはいつ生まれた?壁ドンからの進化系も紹介
股ドンの由来は壁ドンの派生表現股ドンの由来を理解するには、まず壁ドンという言葉の歴史を知る必要があります。
壁ドンには、もともと集合住宅などで隣室の騒音に抗議するために壁を叩く意味がありました。その後、少女漫画や乙女ゲームで見られる、壁際に相手を追い詰めて手をつく恋愛表現としても広まりました。
J-CASTニュースの2012年10月18日の記事では、声優の新谷良子さんが2008年に紹介した「壁にドン」という恋愛シチュエーションが、現在の壁ドンという呼び方の起点になったと説明されています。
同記事では、2012年10月13日に投稿された壁ドンの分類イラストが話題になり、腕の代わりに足を使うポーズや、手足を壁につく「蝉ドン」など、さまざまな派生表現が登場した経緯も紹介されています。
2014年ごろに股ドンがネット用語として登場股ドンがネット用語として確認できる時期は2014年ごろです。
2014年8月2日公開のネット用語辞典「ネット王子」には、股ドンの読み方や意味が掲載されています。壁を背にした相手の股の間に足を入れて壁を突く行為として説明され、壁ドンから派生した表現として紹介されました。
同年12月には、イラストレーターの大野そらさんによる書籍『壁を、ドン。』も話題になりました。ITmediaの「ねとらぼ」は2014年12月15日の記事で、同書が通常の壁ドンを発展させた18種類のポーズをイラストと解説で紹介すると報じています。
その中には股ドンも含まれ、「一見事故らしき」ポーズとして取り上げられました。こうした紹介からも、股ドンが単なる恋愛テクニックというより、壁ドンの派生ポーズを楽しむネット文化の一部として広がったことが分かります。
股ドンの進化系にはどんな種類がある?壁ドンを起点とする恋愛ポーズには、手足の使い方や身体の位置を変えたさまざまなバリエーションがあります。
- 股ドン:相手の脚の間に片脚を入れて壁を突く。
- 蝉ドン:壁に両手両足をつけ、セミのような姿勢で相手を囲む。
- 床ドン:床に横たわる相手の顔の横に手をつく恋愛ポーズ。
- 肘ドン:手の代わりに肘を壁につく。
- 足ドン:壁ドンのように、足を使って壁を突くポーズ。
- 壁ギュ:壁ドンの後に相手を抱き寄せるような演出。
これらは厳密な公式分類ではなく、漫画やSNS、恋愛系メディアなどで使われてきた呼び方です。作品や紹介記事によって意味が多少異なる場合があります。
【徹底比較】股ドンと壁ドンの違いは?膝・足裏・床ドン・足ドンも解説
股ドンと壁ドンの最大の違いは足と手の使い方股ドンと壁ドンは、どちらも壁を背にした相手に接近する構図ですが、壁に接触する身体の部位が異なります。
壁ドンは手や腕を壁につくのに対し、股ドンは相手の脚の間に足を入れ、膝や足裏を壁につける点が特徴です。
股ドンでは脚を使うため、イラストや映像では身体の位置関係が複雑になります。壁ドンよりも珍しい構図であることから、恋愛作品では印象的な演出として使われます。
膝で行う股ドンと足裏で行う股ドンの違い股ドンには、大きく分けて膝を使うタイプと足裏を使うタイプがあります。
膝型は、膝を壁につける構図です。上半身と相手の距離が近く見えやすく、恋愛漫画では密着感や緊張感を演出する表現として使われます。
足裏型は、足の裏を壁につける構図です。脚を伸ばすような姿勢になるため、膝型とは身体の距離感が異なります。画角によっては相手との距離が遠く見えることもあります。
どちらも相手の身体を蹴るものではありません。イラスト上では似たポーズに見えても、脚の角度や壁との接触位置によって印象が変わります。
股ドン・床ドン・足ドンの違いを一覧で比較| 種類 | 基本的な意味 | 主な特徴 | 恋愛表現としての位置づけ |
|---|---|---|---|
| 壁ドン | 壁に手や腕をつく | 壁を背にした相手に迫る | 恋愛ポーズの代表格 |
| 股ドン | 相手の脚の間に足を入れて壁を突く | 膝型・足裏型がある | 壁ドンの派生ポーズ |
| 膝型股ドン | 膝を使って壁を突く構図 | 身体の距離が近く見えやすい | 密着感を演出する |
| 足裏型股ドン | 足裏を壁につける構図 | 脚が伸びた姿勢になりやすい | 膝型とは異なる距離感 |
| 足ドン | 足を使って壁を突く、または進行を止める | 股ドンと意味が重なる場合がある | 壁ドンの派生表現 |
| 床ドン | 床に手をつく、または床を叩く | 恋愛表現と騒音・要求の意味がある | 床を使った別系統の表現 |
この比較で押さえたいのは、足ドンと股ドンが必ずしも明確に区別されているわけではない点です。
2019年のねとらぼの記事では、足ドンを手の代わりに足を突くものとして紹介しています。一方、股ドンは相手の脚の間に足を入れるという位置関係が特徴です。
また、床ドンには恋愛漫画で使われるポーズのほか、床を叩いて階下の人に何かを伝えたり、抗議したりする意味もあります。同じ「ドン」でも、使用する場所や状況によって意味が変わるのです。
【漫画・アニメ】股ドンのイラストと進撃の巨人での描かれ方
股ドンは漫画・アニメの恋愛演出と相性がよい股ドンの魅力は、ポーズそのものだけではありません。人物同士の距離、視線、表情、身体の向きが組み合わさることで、通常の会話シーンとは違う緊張感を作り出せる点にあります。
恋愛漫画や乙女向け作品では、登場人物が相手に近づく瞬間を印象的に見せるため、壁ドンや顎クイなどの身体表現が使われてきました。
股ドンも同じ系統の演出です。脚を使うという意外性があり、通常の壁ドンとは異なるシルエットを作れるため、イラストやファンアートの題材としても扱いやすい特徴があります。
股ドンのイラストで注目したい構図股ドンのイラストを見るときは、次のポイントに注目するとポーズの特徴が分かりやすくなります。
- 脚の位置:相手の脚の間に片脚が入っているか。
- 壁との接触:膝または足裏が壁に接しているか。
- 上半身の距離:人物同士がどれくらい近い位置に描かれているか。
- 表情:驚き、照れ、戸惑い、自信などがどう表現されているか。
- 視線:見つめ合う構図なのか、片方が目をそらしているのか。
特に重要なのが、脚の位置と壁との接触です。単に脚を広げて立っているだけでは股ドンとは限りません。相手の脚の間に足を入れ、壁を突くという構図が基本になります。
進撃の巨人にも股ドンのシーンがある?検索キーワードとして「股ドン 進撃の巨人」が挙げられる背景には、人気作品と恋愛ポーズを結び付けた紹介記事があります。
恋愛情報サイト「ハッピーライフ」は、『進撃の巨人』にも股ドンのシーンがあると紹介しています。ただし、その記事では具体的な話数や原作の該当コマまでは特定されていません。
『進撃の巨人』の公式ポータルでは、原作漫画やアニメの作品情報が公開されています。原作は全34巻で、テレビアニメは2023年秋に全94話をもって完結しました。一方、公式の作品紹介で股ドンが正式な技名や演出名として扱われているわけではありません。
そのため、「進撃の巨人の股ドン」という検索結果を見た場合は、公式に命名されたポーズなのか、視聴者や紹介記事が特定の構図をそう呼んでいるのかを区別することが大切です。
股ドンは実在する恋愛テクニックなのか股ドンは、現実の恋愛で広く一般化した定番の行動というより、漫画的な演出を楽しむための表現として理解するのが適切です。
2014年12月にねとらぼが紹介した『壁を、ドン。』では、壁ドンの派生ポーズが18種類も取り上げられました。股ドンもその一つとして紹介されており、当時のネット文化では、現実では難しいポーズをイラストで楽しむという側面がありました。
つまり、漫画やアニメで魅力的に見えることと、実生活で相手に喜ばれることは別問題です。
【女性心理を分析】股ドンが胸キュンする理由と「されたい」人の本音
股ドンに胸キュンする理由は距離感と意外性股ドンが胸キュンするポーズとして紹介される理由には、いくつかの心理的な要素があります。
1つ目は、相手との距離が近くなることです。
人は、普段よりも近い距離で相手と向き合うと、相手の表情や視線を強く意識することがあります。恋愛漫画では、この距離の変化を利用して、登場人物の緊張や好意を表現します。
2つ目は、予想外の動きによる驚きです。
一般的な壁ドンは手を使いますが、股ドンは脚を使うため、視覚的なインパクトがあります。普段見慣れないポーズだからこそ、フィクションでは印象に残りやすくなります。
3つ目は、物語上の主導権の演出です。
相手に積極的に近づく人物と、それを受け止める人物という構図は、恋愛作品で緊張感を生みます。強気な人物が普段とは違う表情を見せたり、普段は冷静な人物が戸惑ったりする展開も、読者の感情を動かす要素になります。
ただし、これらはあくまで作品の演出から考えられる要素です。現実の女性が全員、股ドンを好むという意味ではありません。
女性は本当に壁ドンや股ドンをされたいのか参考になるのが、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が2014年9月26日に公表した恋愛アンケート調査です。
同調査は、Tカードを利用する20~30代の男女400人を対象としたインターネット調査でした。女性が胸キュンするシチュエーションでは、壁ドン以外の行動が上位に選ばれています。
- 後ろからギュッとされる:54.1%
- 危ないときにさっと手を引いてくれる:49.8%
- 頭をポンポンされる:49.3%
- 壁ドンをされたい:18.5%
加えて、壁ドンをしたことがある、またはされたことがあると答えた人は全体の16.5%でした。その経験者のうち約3割が、その後に相手と交際したと回答しています。
ここで注意したいのは、この調査が股ドンではなく壁ドンを対象としていることです。また、2014年当時の特定の会員400人を対象にした結果であり、2026年の女性全体の意識を示す数字ではありません。
それでも、メディアで大きく取り上げられる恋愛ポーズが、必ずしも現実の恋愛で最も好まれるわけではないことを示す参考資料になります。
股ドンされたいと思う人に共通するポイント股ドンされたいと感じる人が魅力に感じているのは、ポーズそのものだけではなく、その背景にある関係性やシチュエーションである可能性があります。
- 好きな相手から積極的にアプローチされたい。
- 漫画のような非日常的な恋愛シーンを体験したい。
- 普段は見られない相手の強気な一面を見たい。
- お互いに好意がある関係で、特別感を味わいたい。
- 好きなキャラクターのような演出に憧れている。
反対に、知らない人や好意を持っていない相手から突然股ドンをされた場合、恐怖や不快感を覚えることもあります。
恋愛作品の中では胸キュンにつながる構図でも、現実では相手との信頼関係が大きく影響します。
【実践と注意点】股ドンのやり方は?現実で失敗しないためのポイント
股ドンのやり方を知る前に確認したいこと股ドンは、相手の脚の間に足を入れるという性質上、通常の壁ドンより身体の位置関係が複雑です。相手との距離が近くなるため、身体のバランスや接触にも注意が必要です。
漫画のような股ドンを再現したい場合は、実際に相手を壁際へ追い詰めるのではなく、事前に演出について話し合い、撮影やポーズとして安全に表現する方法が適しています。
特に、次のようなポイントを確認してください。
- 相手の同意:股ドンのポーズを取ることについて、事前に相手の了承を得る。
- 距離感:相手の身体に脚を押しつけない。
- 足元:滑りやすい床や不安定な靴で行わない。
- 壁の状態:壁を強く蹴ったり、衝撃を与えたりしない。
- 姿勢:無理な開脚や不自然な身体のひねりを避ける。
- 中止の判断:相手が嫌がったり、不安を感じたりした場合はすぐに中止する。
最も避けるべきなのは、相手の意思を確認せずに突然行うことです。
脚の間に足を入れる動作は、相手の身体的な自由を制限するように見える場合があります。壁際で逃げ道をふさぐと、相手に恐怖を感じさせる可能性もあります。
また、股ドンを再現しようとして、相手の股や太ももに足をぶつけることも危険です。痛みや転倒につながるため、身体への接触を前提とした実践は避けるべきです。
写真や動画で表現する場合は、カメラの角度や立ち位置を工夫することで、実際に身体を押さえつけなくても股ドンらしい構図を作れます。
股ドンが向いている人・おすすめできない人股ドンは、すべての恋愛関係に適した行為ではありません。楽しめるかどうかは、相手との関係性や演出に対する好みによって変わります。
楽しみやすいケース
- お互いに好意があり、恋愛ポーズを楽しみたい。
- 漫画やアニメのシーンを安全に再現したい。
- 写真や動画の撮影で印象的な構図を作りたい。
- 相手と事前に演出について相談できる。
おすすめできないケース
- 相手の気持ちを確認していない。
- まだ信頼関係ができていない。
- 相手が身体的な接近を嫌がっている。
- 相手の逃げ道をふさいで驚かせようとしている。
- 狭い場所や滑りやすい場所で無理に再現しようとしている。
恋愛表現として楽しむためには、相手が安心して参加できることが何より大切です。
【FAQ】股ドンとは何かに関するよくある質問
Q1:股ドンは何と読みますか?
A1:股ドンは「またどん」と読みます。壁を背にした相手の脚の間に足を入れ、膝や足裏で壁を突くポーズを意味します。
Q2:股ドンと壁ドンの違いは何ですか?
A2:壁ドンは手や腕で壁を突くのに対し、股ドンは脚を使って壁を突く点が違います。股ドンでは相手の脚の間に片脚を入れることが特徴です。
Q3:股ドンは膝と足裏のどちらで行うものですか?
A3:どちらの形もあります。膝を使うタイプは身体が近く見えやすく、足裏を使うタイプは脚を伸ばした構図になりやすいという違いがあります。
Q4:股ドンは進撃の巨人にも登場しますか?
A4:恋愛情報サイトでは『進撃の巨人』にも股ドンのシーンがあると紹介されています。ただし、具体的な話数や該当場面は特定されておらず、公式に股ドンという名称が付けられた演出ではありません。
Q5:股ドンと床ドンは同じ意味ですか?
A5:異なります。股ドンは相手の脚の間に足を入れて壁を突くポーズです。床ドンは床に手をつく恋愛表現や、床を叩いて音を出す行為を意味します。
Q6:股ドンされたいと思う女性は多いですか?
A6:股ドンそのものを対象にした信頼できる大規模な意識調査は確認できません。恋愛漫画のような演出に憧れる人はいますが、好みには個人差があります。相手の意思や関係性を無視して行うことは避けましょう。
股ドンとは、壁を背にした相手の脚の間に足を入れ、膝や足裏で壁を突く恋愛ポーズです。「またどん」と読み、壁に手をつく壁ドンから派生した表現として2014年ごろからネット上で知られるようになりました。
膝型と足裏型では見た目や距離感が異なり、床ドンや足ドンとも区別されます。また、漫画やアニメ、イラストでは、近い距離感や意外性を利用した胸キュン演出として扱われています。
一方、現実の恋愛では、漫画と同じような強引な動きが必ずしも喜ばれるわけではありません。2014年の壁ドンに関するアンケートでも、女性が胸キュンする行動は後ろからのハグや、危ないときに手を引く行動などが上位でした。
【プロの結論】
股ドンの本質的な魅力は、脚を使う珍しいポーズそのものよりも、人物同士の距離感や視線、緊張感を組み合わせた恋愛演出にあります。フィクションでは大胆で印象的な表現として楽しめますが、現実では相手の意思を尊重することが欠かせません。
2026年現在も、股ドンは壁ドンから派生した恋愛用語の一つとして理解できます。意味や由来を知ったうえで、漫画・アニメの演出として楽しむのか、撮影やポーズとして再現するのかを区別することが、正しい理解につながります。