項翼は、原泰久による漫画『キングダム』に登場する楚国の武将です。信、蒙恬、王賁らと同世代にあたり、楚軍の次世代を担う人物として描かれています。
項翼の基本プロフィール| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 項翼(こうよく) |
| 所属 | 楚国 |
| 異名 | 楚の雷轟(らいごう) |
| 初登場 | 24巻・第253話 |
| 初登場時の階級 | 千人将 |
| その後の階級 | 五千人将を経て将軍 |
| 主な所属軍 | 臨武君軍、媧燐の指揮下 |
| 愛用武器 | 莫耶刀(ばくやとう) |
| 相棒 | 白麗 |
| アニメ声優 | 鈴木達央 |
| 実写映画キャスト | 結木滉星 |
項翼の特徴は、何よりも血気盛んな性格です。
相手を挑発することも多く、感情が先走ってしまう場面もあります。しかし、単なる乱暴者ではありません。仲間への思いが強く、味方のために戦う姿勢も持っています。
この性格は秦軍の信とよく似ています。
信が秦国の若手武将を代表する存在なら、項翼は楚国の若手武将を代表する存在です。
両者には、国を背負う次世代の武将として対照的な役割が与えられています。
白麗との関係も重要項翼と行動をともにする人物が、弓の名手・白麗です。
白麗は遠距離攻撃を得意とし、項翼は接近戦で力を発揮します。
- 項翼:剣による近接戦闘が得意
- 白麗:弓による遠距離攻撃が得意
戦闘スタイルが異なるため、二人が組むことで攻撃の幅が広がります。
また、二人は同世代の武将として描かれていますが、血縁関係や正式な師弟関係が明かされているわけではありません。
【初登場24巻から第651話まで】項翼の出世と所属軍の変遷

項翼の初登場は、単行本24巻・第253話「下らぬ戦」です。
初登場時から千人将という立場にあり、楚の若手として一定の実力を認められていました。
その後、合従軍編での戦闘を経験し、上官の戦死や媧燐の抜擢を経て昇進。第651話では将軍として再登場します。
項翼の経歴年表初登場時の項翼は、秦と楚が国境付近で対峙していた場面に登場します。
この時点ですでに千人将であり、白麗らとともに楚軍の若手を担う存在として描かれています。
集英社の公式書誌情報でも、24巻には第253話「下らぬ戦」と第254話「楚の同世代」が収録されています。
初登場から同世代の武将として位置づけられていたことが、後の信とのライバル関係を理解する手掛かりになります。
臨武君軍の千人将として合従軍に参加項翼が本格的に戦場で存在感を示すのが、合従軍編です。
楚軍の臨武君が率いる部隊に所属し、秦軍との戦闘に参加します。
ここで注目したいのが、秦の将軍・騰との対決です。
臨武君は騰との一騎打ちの末に討たれます。項翼にとって臨武君は上官であり、その死は大きな転機になりました。
騰に対する敵意も、単なる敵将への反感ではなく、上官を討たれたことに起因するものです。
媧燐の指揮下で五千人将へ昇進臨武君の死後、項翼は媧燐の指揮下に入り、五千人将へと抜擢されます。
媧燐は楚国を代表する軍略家であり、個々の武将の能力を戦略に組み込むことに長けています。
項翼のような前線型の武将にとって、媧燐の軍に所属することは、より大規模な戦場で経験を積む機会にもなりました。
第651話で将軍として再登場大きな転換点となるのが、単行本60巻・第651話「人気の戦場」です。
この回では、秦・魏連合軍と楚軍が激突する什虎の戦いが描かれます。
楚軍の援軍として項翼と白麗が登場し、それぞれ一万五千の兵を率いています。
かつて千人将だった二人が、今や将軍として独立した軍を率いているのです。
第651話は、項翼の成長を確認できる重要なエピソードです。集英社の公式書誌情報でも、60巻に第651話が収録されていることが確認できます。
【項翼の強さ・実力】騰や信と渡り合えるほど強い?
項翼は楚軍の若手という立場ですが、実力は決して侮れません。
特に注目すべきなのは、武力、反射能力、接近戦での攻撃力です。
武力91という評価公式ガイドブックの数値として紹介される項翼の能力は、次のとおりです。
| 能力 | 数値 |
|---|---|
| 武力 | 91 |
| 指揮力 | 86 |
| 知力 | 78 |
武力91という数字は、項翼が単なる若手の兵士ではなく、一騎打ちでも十分に脅威となる武将であることを示しています。
ただし、これらの数値はキャラクターの能力を比較する目安であり、実際の勝敗は戦況や相手との相性にも左右されます。
騰との一騎打ちで見せた実力項翼の強さを考えるうえで欠かせないのが、騰との戦闘です。
騰は王騎の副官として長く活躍し、王騎亡き後は秦軍の中心を担う将軍です。
項翼はその騰と刃を交え、若手ながらも相手を簡単には圧倒させない戦いを見せました。
特に、臨武君を討った騰に対して強い感情を抱いていることも、戦闘の緊張感を高めています。
信との比較で見える項翼の特徴信と項翼は、どちらも前線に立って戦うタイプです。
| 比較項目 | 項翼 | 信 |
|---|---|---|
| 所属 | 楚 | 秦 |
| 性格 | 短気で熱血 | 熱血で直情的 |
| 戦闘 | 莫耶刀による近接戦 | 剣・矛による近接戦 |
| 得意分野 | 突撃・攻撃力 | 突破力・成長力 |
| 立ち位置 | 楚の次世代武将 | 秦の次世代武将 |
二人の違いは、戦闘経験と成長の描かれ方にあります。
信は数々の戦場を経て大きく成長してきました。一方、項翼は楚という大国の軍事力を背景に、若くして大軍を率いる立場へと進んでいます。
項翼の強さは、個人の武力だけでなく、将軍として率いる軍の規模にも表れています。
今後、信と項翼が本格的に対決する展開があれば、単純な武力比較だけでは測れない戦いになる可能性があります。
【莫耶刀の由来】干将・莫耶の伝説と項翼の武器を解説
項翼を象徴する武器が、莫耶刀(ばくやとう)です。
この名前は、古代中国の伝説に登場する名剣「干将・莫耶(かんしょう・ばくや)」に由来すると考えられています。
干将・莫耶とは何か?干将・莫耶は、中国の呉の時代に伝わる二振りの名剣です。
伝説では、刀工の干将が呉王の命令を受けて剣を作ろうとしましたが、なかなか満足できるものが完成しませんでした。
そこで妻の莫耶が協力し、髪を炉に入れたことで、ついに優れた二振りの剣が完成したとされています。
その二振りには、次の名前が付けられました。
干将(かんしょう)
陽の剣・男性的な剣とされる
莫耶(ばくや)
陰の剣・女性的な剣とされる
この故事は中国の古典『呉越春秋』の「闔閭内伝」に由来します。
小学館のデジタル大辞泉でも、干将と莫耶の二振りの剣が名剣の故事として紹介されています。
なぜ項翼の武器が莫耶刀なのか?『キングダム』では、項翼が莫耶刀を自慢げに扱う姿が印象的に描かれています。
莫耶という名前には、単なる武器の名称以上の重みがあります。
古代中国の名剣に由来する名前を持たせることで、項翼の武人としての誇りや、楚軍の若き猛将というキャラクター性を強調していると考えられます。
また、干将と莫耶が一対の剣であるという伝説は、項翼と白麗のコンビを連想させる要素にもなっています。
ただし、作中で白麗の武器が干将刀と明示されているわけではありません。
莫耶刀は実在した武器なのか?ここは区別が必要です。
干将・莫耶という名剣の伝説は古典に記録されていますが、『キングダム』に登場する項翼の莫耶刀そのものが、歴史上の実物と確認されているわけではありません。
つまり、伝説上の名剣の名称やイメージを借りた、作品内の武器として理解するのが自然です。
【史実と項燕の関係】項翼は項羽につながる一族なのか?
項翼について調べると、必ず話題になるのが項燕との関係です。
二人は同じ「項」という姓を持ち、どちらも楚に関係する武将として登場します。
加えて、項燕は後世の歴史に登場する項羽ともつながっています。
項翼は史実に実在した人物ではない現存する主要史料である『史記』には、項燕や項羽、項梁などの人物が記録されています。
一方、項翼という名前の武将は、これらの歴史記録から確認できません。
そのため、項翼は『キングダム』独自の創作キャラクターと考えられます。
ただし、姓や所属国などには、実在した項一族の歴史的背景が反映されている可能性があります。
項燕・項梁・項羽の歴史的な関係『史記』の「項羽本紀」には、項羽の一族について重要な記述があります。
項梁は項羽の叔父にあたり、その父が楚の将軍・項燕でした。
整理すると次の関係になります。
項燕(こうえん)
実在した楚の将軍
項梁(こうりょう)
項燕の子・項羽の叔父
項羽(こうう)
秦末の反秦勢力を率いた武将
『史記』の記述に基づく歴史上の系譜
『史記』には、項氏が代々楚の将軍を務めた一族であったことも記されています。
項翼と項燕は親子なのか?現時点で、項翼が項燕の息子であるという確定情報はありません。
同じ項姓であり、楚国の武将という共通点があるため、項一族との血縁を想像する読者がいるのは自然です。
しかし、史実の項燕と漫画の項翼を直接結び付ける記述は確認されていません。
考えられる可能性は次の3つです。
- 項燕につながる項一族の人物として設定されている。
- 項氏の名声を背負う別系統の人物として描かれている。
- 項燕や項羽を連想させる、楚の次世代を象徴する創作人物である。
いずれも現段階では考察の域を出ません。
項翼が史実に存在しない理由『キングダム』は実在の人物や戦争を土台にしながら、物語を成立させるためにオリジナルキャラクターも配置しています。
項翼はその代表例といえます。
史実の項燕や項羽を物語に登場させるだけでは、秦と楚の若手武将同士のライバル関係を描くことは難しくなります。
そこで、信と同世代の楚の武将として項翼を登場させることで、秦と楚の対立に世代間の競争という新しい視点が加わっています。
項翼の存在は、史実の再現だけでなく、物語上の対立構造を強める役割を担っているのです。
【2026年最新】項翼は死亡した?現在の生存状況と最期の考察
項翼の死亡説について、最初に押さえておきたいのは、死亡したことを示す確定した巻数・話数が存在しないという点です。
2026年8月時点では死亡していない2026年8月時点で、項翼の死亡は作中に描かれていません。
第651話で将軍として登場した後も、項翼が戦死したという公式な展開は確認されていません。
したがって、死亡説を事実として受け取る必要はありません。
2026年11月2日時点の状況2026年10月29日発売の『キングダム』第892話では、趙の李牧やカイネを中心とする物語が描かれています。
現在の本編は秦と趙の戦いが中心であり、楚の将軍である項翼の動向は前面に出ていません。
そのため、2026年11月2日時点での整理は次のようになります。
| 確認項目 | 状況 |
|---|---|
| 第651話での登場 | 将軍として登場 |
| 死亡シーン | 確認されていない |
| 死亡した巻数・話数 | 該当する確定情報なし |
| 2026年8月時点 | 死亡描写なし |
| 2026年11月時点 | 死亡確定情報なし |
| 現在の扱い | 死亡未確定・生存扱い |
ここで注意したいのは、死亡していないことと、最新話で生存が直接確認されていることは同じではないという点です。
項翼は現在の物語の中心から離れているため、最新の所在や戦況は明らかになっていません。
項翼の死亡説が広がる理由死亡説が生まれる背景には、いくつかの要素があります。
1.臨武君の戦死との混同
項翼の上官だった臨武君は、騰との戦闘で死亡しています。
そのため、臨武君の最期と項翼のその後を混同してしまう読者がいると考えられます。
2.強敵との戦闘が多い
項翼は楚軍の将軍として、秦の有力武将と戦う立場にあります。
信や騰といった強敵との対決が予想されるため、今後の戦死を心配する読者がいることも死亡説につながる要因です。
3.本編への登場間隔
『キングダム』は秦の中華統一を中心に展開するため、楚の武将が長期間登場しないこともあります。
登場しない期間が長いからといって、死亡したとは限りません。
項翼の最期はどうなる?今後の展開を考察ここからは、史実と作中設定を踏まえた考察です。
今後、項翼の運命を左右する可能性が高いのは、楚国の大将軍・項燕の存在です。
秦の中華統一戦争が楚との決戦へ進めば、項翼が再び前線に立つ可能性があります。
特に注目したいのは、次の3つです。
- 信との再戦: 同世代の武将として、互いの成長をぶつけ合う展開。
- 項燕との関係: 項一族の血筋や立場が明らかになる展開。
- 楚の防衛戦: 将軍として大規模な軍を率い、秦軍の侵攻を阻む展開。
史実では項燕が秦軍と戦い、最終的に秦の王翦による楚攻略で楚の命運が尽きていきます。
その歴史的背景を考えると、項翼が楚の最終局面に関わる可能性は十分に考えられます。
ただし、項翼が項燕とともに戦死するのか、別の運命をたどるのかは、原作で明かされていません。
【声優・実写映画】項翼役は鈴木達央と結木滉星
項翼は漫画だけでなく、アニメや実写映画でも登場するキャラクターです。
2026年には実写映画の新作にも登場し、注目を集めました。
アニメ版の声優は鈴木達央アニメ版で項翼を演じているのは、声優の鈴木達央です。
エイベックス・ピクチャーズの『キングダム 第3シリーズ』公式作品情報でも、項翼役として鈴木達央の名前が掲載されています。
項翼の短気で熱血漢という性格を、声の勢いや感情表現で伝えるキャスティングです。
実写映画版の項翼は結木滉星2026年公開のシリーズ第5作『キングダム 魂の決戦』では、俳優の結木滉星が項翼を演じています。
スターダストプロモーションは2026年3月31日、結木滉星の出演を発表しました。
公式発表によると、結木が演じるのは楚軍の千人将・項翼です。
同作は2026年7月17日公開で、原作の合従軍編を映画化したシリーズ第5作にあたります。
ここで注目したいのが、原作と映画では描かれる時期が異なることです。
原作の第651話では項翼はすでに将軍になっていますが、映画で描かれる合従軍編では千人将として登場します。
つまり、結木滉星が演じるのは、原作における項翼の若き時代の姿です。
アニメ版の鈴木達央と実写版の結木滉星では表現方法が異なりますが、どちらも信と同世代の楚の猛将という人物像が軸になっています。
【キングダム項翼に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:キングダムの項翼は死亡しましたか?
A1:2026年11月2日時点で、項翼の死亡は作中で確定していません。2026年8月時点でも死亡描写はなく、死亡したとする巻数や話数もありません。
Q2:項翼の初登場は何巻何話ですか?
A2:単行本24巻の第253話「下らぬ戦」です。初登場時は楚の千人将でした。
Q3:項翼は第651話で将軍になったのですか?
A3:第651話「人気の戦場」で、将軍として登場します。白麗とともに一万五千の兵を率いて什虎の戦いに参戦しました。
Q4:項翼と項燕は親子ですか?
A4:親子関係は公式には明らかにされていません。項燕は史実に実在した楚の将軍ですが、項翼は『キングダム』のオリジナルキャラクターと考えられています。
Q5:項翼の莫耶刀は実在したのですか?
A5:干将・莫耶という名剣の伝説は中国の古典に登場します。ただし、項翼が使用する莫耶刀そのものが歴史上の実物だったという証拠はありません。
Q6:項翼のアニメ声優と実写映画の俳優は誰ですか?
A6:アニメ版は鈴木達央、2026年公開の実写映画『キングダム 魂の決戦』では結木滉星が演じています。
項翼は、『キングダム』に登場する楚の若き武将であり、信と同世代のライバル的な存在です。
24巻253話で千人将として初登場し、臨武君軍での経験や媧燐の指揮下での昇進を経て、第651話では将軍として一万五千の兵を率いるまでに成長しました。
愛刀の莫耶刀は、中国古典に登場する干将・莫耶の伝説に由来する名称です。また、項燕や項羽と同じ項姓を持つものの、血縁関係は明らかになっていません。
そして最も気になる死亡説については、2026年11月2日時点でも死亡は確定していません。最新話での所在は明らかになっていないものの、死亡したと判断できる作中描写は存在しない状況です。
今後の注目点は、楚の大将軍・項燕との関係、信との再戦、そして楚国の滅亡に向かう歴史的な戦いです。項翼がどのような最期を迎えるのか、それとも史実とは異なる運命をたどるのか。楚の次世代を背負う武将として、今後の登場が期待されます。