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【3】事業家集団が怪しいと言われる理由は?マルチ商法・ネットワークビジネスとの関係

宮部 宗介 宮部 宗介 • 更新: • 公開: • 読了約 20 分
目次

事業家集団の評判が分かれる背景には、組織の活動そのものだけでなく、勧誘の方法、費用の発生、メンバー同士の関係性という複数の問題がある。

理由① 友人探しや交流会をきっかけに勧誘されるという報道

過去の報道で特徴的だったのが、最初からビジネスの勧誘だと説明するのではなく、友人探しや趣味の交流をきっかけに接点を作るという手法だ。

TBSの報道では、街中でおすすめの飲食店を尋ねたり、イベントや飲み会に誘ったりする様子が紹介された。

関西テレビも、社会人サークル、フットサル、バーベキューなどへの誘いをきっかけとした接触について注意を呼び掛けている。

もちろん、交流会や社会人サークルへの誘い自体が問題なのではない。

問題になるのは、実際の目的が事業や商品の購入を伴う勧誘であるにもかかわらず、その目的を事前に説明しない場合だ。

理由② 自己投資と呼ばれる費用負担

2022年の関西テレビ報道で取り上げられた毎月15万円という金額は、検索ユーザーが現在も気にする論点の一つだ。

報道では、サプリメントやシャンプーなどの購入が自己投資として説明され、勧誘によるポイント還元も紹介された。

こうした仕組みが、通常の経営者交流会や起業スクールとは異なる印象を与えたと考えられる。

ただし、2022年の報道で紹介された15万円を、2026年現在の公式コミュニティの参加費用として扱うことはできない。

過去の購入負担と現在の参加条件は分けて考える必要がある。

理由③ 師匠と弟子という上下関係

TBSや関西テレビの報道では、師匠と呼ばれる人物から事業の考え方や成功体験を学ぶ構造が紹介された。

このような指導関係は、一般的な経営者育成やメンター制度にも存在する。

しかし、指導者の影響力が強くなりすぎると、参加者が自分で判断する機会を失う危険性がある。

特に注意したいのは、次のような状況だ。

- 指導者の指示に従うことが最優先される
- 参加者の私生活や交友関係に過度に介入する
- 購入や勧誘を断ると不利益を受ける
- 活動を辞めることに心理的な圧力を感じる
- 家族や友人への相談を避けるよう促される

これらは特定の団体に対する断定ではなく、どのようなコミュニティに参加する場合でも確認したい項目だ。

マルチ商法とネットワークビジネスは同じなのか

ここは法律上の区別が必要になる。

一般にネットワークビジネスと呼ばれる仕組みは、特定商取引法上の「連鎖販売取引」と関係することが多い。

消費者庁の特定商取引法ガイドによると、連鎖販売取引は、商品やサービスの販売組織を連鎖的に拡大し、紹介による利益などを誘引材料として、参加者に金銭的負担を伴わせる取引だ。

つまり、単に会員を増やすコミュニティだからといって、直ちにマルチ商法になるわけではない。商品の販売や役務の提供、紹介による利益、参加者の負担などを総合的に確認する必要がある。

ねずみ講との違いも理解しておきたい

マルチ商法とねずみ講は、混同されやすいが別の概念だ。

比較項目 マルチ商法 ねずみ講
法律上の名称 連鎖販売取引 無限連鎖講
基本構造 商品・サービスの販売と紹介利益 加入者の金品を後順位者から先順位者へ配当
法律上の扱い 特定商取引法による規制 無限連鎖講防止法により禁止
判断材料 商品・役務、紹介報酬、金銭負担 金品の配当構造

ねずみ講は、加入者を無限に増やすことを前提に、後から加入した人の金品を先に加入した人へ配当する仕組みだ。

無限連鎖講の防止に関する法律によって、その開設や運営などが禁止されている。

したがって、事業家集団について調べる際にも、マルチ商法とねずみ講を同じ意味で使用しないことが大切だ。

判断の要点は名称ではなく、お金がどのように動き、誰が何によって利益を得る仕組みなのかという点にある。

【4】事業家集団の2026年最新情報!公式サイト・活動内容・参加費用を検証

事業家集団

2026年現在、事業家集団の公式サイトでは、過去の報道で注目された内容とは別に、現在の活動方針やコミュニティの目的が説明されている。

公式サイトが公開している3つの活動

現在の公式サイトで紹介されている主な活動は、次の3種類だ。

1. メディア運営

noteやSNSなどを活用して、事業家の挑戦や活動経験を発信する。

単に成功談を紹介するだけではなく、他団体の取り組みや社会で実践されている事例も調査し、事業に挑戦する人への情報提供を目的としている。

2. セミナー・講演会

実際に事業に取り組む人が登壇し、経験やノウハウを共有する場として紹介されている。

公式説明では、経営者としての考え方や実践的な知識を学ぶことが活動の目的とされている。

3. ビジネス交流会

異なる業種やバックグラウンドを持つ事業家が交流し、協業や新しい事業につなげることを目指す。

名刺交換だけではなく、共同プロジェクトなどの創出を重視しているという。

これらは公式サイトに掲載された活動内容であり、掲載されたすべての活動実績や成果が第三者によって検証済みという意味ではない。

2026年の公式発信で注目したい動き

2026年は、公式サイトと公式noteで情報発信が継続している。

主な動きは以下のとおりだ。

- 2026年3月15日: 活動内容、参加費用、参加条件、法令遵守などを説明するFAQ動画を告知。
- 2026年3月31日: 経営者視点を磨くセミナーの開催を告知。
- 2026年4月24日: 公式メディアサイトの公開を紹介。
- 2026年10月21日: 20代の挑戦を重視する理由について発信。
- 2026年10月29日: 参加に不安を感じる人に向けた確認事項を公式noteで公開。

特に10月29日の記事では、活動内容や費用、勧誘の有無について、参加前に確認するよう呼び掛けている。

事業家集団の参加費用はいくら?

参加を検討する人にとって、最も実務的な疑問が費用だろう。

2026年1月4日に公開された公式FAQでは、活動内容に応じて費用が発生する場合があると説明されている。

一方、費用は各活動によって異なり、一定ではないというのが公式の説明だ。

費用項目 2026年時点の公開情報
一律の入会金 一律の金額は確認できない
月額会費 一律の金額は確認できない
セミナー参加費 活動ごとに異なる
交流会参加費 活動ごとに異なる
商品購入費 公式FAQで一律の購入義務は示されていない
その他の活動経費 活動内容によって発生する場合がある

ここで注意したいのは、参加費用の具体的な総額が、一般向けの公開情報だけでは確定できないという点だ。

公式FAQは、活動経費が一律ではないと説明し、入会前にメンバーへ詳細を確認するよう案内している。

しかし、参加者の立場からすれば、口頭で金額を聞くだけでは不十分だ。

最低限、以下の項目は書面で確認したい。

- 初期費用と月額費用
- セミナーや交流会の参加費
- 商品購入が任意か必須か
- 交通費や宿泊費などの追加負担
- 紹介活動の義務や報酬の有無
- 退会時の手続きと返金条件

費用が明確にならないまま契約や支払いを進める必要はない。

事業家集団の公式見解は?

公式FAQでは、事業家集団はマルチ商法やねずみ講には該当しないと説明している。

また、強制的な勧誘や商品販売は行っておらず、活動は本人の意思に基づくものとしている。

参加についても無条件で誰でも入れるわけではなく、活動方針や価値観への理解を重視すると説明している。

加えて、2025年12月1日には、一部報道やSNS投稿に関する公式見解を公表した。

その中で、団体に関する匿名投稿の一部は虚偽または著しく誇張された内容だと主張し、発信者情報開示請求や損害賠償請求、刑事告訴などの法的対応を進めていると説明している。

続く12月20日の発表では、匿名発信者の一人が起訴され、刑事裁判で審理が続いていると公表した。

ただし、これは公式側が公表した法的手続の説明である。

起訴された人物について有罪が確定したことを意味するものではなく、また、誹謗中傷をめぐる刑事手続と、2022年に報道された活動内容の真偽は別々に検討すべき問題だ。

公式見解が存在することは重要な情報だが、それだけで過去のすべての証言が否定されたことにはならない。

【5】株式会社事業家集団との違いは?同名法人の情報を確認

検索すると、「事業家集団」のほかに「株式会社事業家集団」という名称も見つかる。

この2つを混同しないことも重要だ。

株式会社事業家集団の会社概要

「株式会社事業家集団」は、公式企業サイトで会社概要を公開している法人だ。

同社の会社設立告知によると、2024年10月7日に設立され、同月22日に設立を発表している。

公開されている会社概要は次のとおり。

項目 公開情報
会社名 株式会社事業家集団
設立日 2024年10月7日
資本金 1,000万円
代表取締役 田辺由美子
所在地 東京都千代田区丸の内1-8-3
主な事業 動画・キャラクターコンテンツの企画制作、グッズ関連事業

同社の公式サイトでは、動画の企画・制作・配信、キャラクターコンテンツの制作・販売、グッズの企画・製造・販売などを事業として掲載している。

2026年にはどのような事業を展開している?

株式会社事業家集団の公式企業サイトには、2026年の事業活動も掲載されている。

例えば、2026年1月19日には、同社がメディアプラットフォーム「まぐまぐ」の大株主になったと発表した。

また、2026年2月25日には創業支援ポータルの構想を発表し、同年7月24日には創業期の起業家と専門家をつなぐサービスの公開を告知している。これらは同社が自ら公表した事業情報だ。

過去に報道された集団と同じ組織なのか?

ここが最も慎重に扱うべき部分だ。

「株式会社事業家集団」という法人の存在は確認できる。しかし、名称が一致することだけを理由に、2022年に関西テレビやTBSが報道した集団と同一法人だと判断することはできない。

現在のコミュニティ公式サイト「事業家集団〖公式〗」と、株式会社事業家集団の企業サイトは、それぞれ異なるサイトで運営情報や活動内容を公開している。

公開されている会社概要や団体説明からは、両者の資本関係、法人としての運営関係、過去の報道対象との法的な同一性を確定できる説明は見当たらない。

比較項目 事業家集団〖公式〗 株式会社事業家集団
公開されている位置付け 事業家のコミュニティ 法人格を持つ株式会社
主な説明 学び・セミナー・交流会 動画・キャラクター・グッズ事業
公開情報 活動方針・公式FAQ 設立日・代表者・所在地・事業内容
設立・運営主体の関係 公開情報だけでは法人関係を確定できない 法人情報を公開

したがって、検索結果に株式会社の会社概要が表示されたからといって、過去の報道内容がその法人に直接当てはまると判断するのは適切ではない。

反対に、法人登記があるという理由だけで、過去の集団に関する問題がすべて解消されたと考えることもできない。

法人の実在性と、コミュニティの運営実態は、別々に確認する必要がある。

【6】事業家集団の見分け方!勧誘されたときに確認したい7つのポイント

事業家集団に限らず、起業コミュニティや経営者交流会への参加を検討するときには、名前や評判だけで判断しないことが重要だ。

実際に説明を受ける場合には、次の7項目を確認したい。

① 最初に勧誘目的を説明しているか

友人探しや飲み会の誘いとして接触した後に、突然ビジネスの話が始まる場合は注意したい。

誰が運営し、何を目的にした集まりなのかを最初に説明しているか確認する。

② 参加費用の総額が明確か

初期費用だけでなく、月額料金、イベント費、商品購入費などを合算する。

「まず参加してから説明する」という対応ではなく、契約前に総額を把握できることが望ましい。

③ 商品購入が義務になっていないか

セミナー参加やコミュニティへの所属と、特定の商品を購入することが結び付いていないか確認する。

購入が任意なのか、事実上の参加条件なのかも重要だ。

④ 人を紹介すると報酬が発生するか

紹介した人が入会した場合、紹介料やポイント、商品割引などを受け取れるのかを確認する。

特定の負担と紹介利益が組み合わさっている場合は、連鎖販売取引に該当する可能性がある。

⑤ 退会・解約条件が明確か

参加する前に、退会方法、解約期限、返金条件、購入済み商品の扱いを確認する。

口頭の説明だけではなく、規約や契約書で確認することが大切だ。

⑥ 家族や第三者に相談できるか

契約を急がせたり、家族や友人への相談を嫌がったりする場合は、いったん距離を置きたい。

外部の人に説明できない仕組みであれば、参加を決める前に十分な検討が必要になる。

⑦ 成功実績に客観的な裏付けがあるか

「月収数百万円」「短期間で経営者になれる」といった説明を受けた場合は、実際の事業内容や収益の根拠を確認する。

成功者の体験談と、参加者全体が得られる成果は同じではない。

参加を検討する人・おすすめできない人

事業家コミュニティそのものは、知識や人脈を広げるための選択肢になり得る。

ただし、参加者の目的や費用負担への考え方によって、向き不向きは変わる。

判断 特徴
参加を検討しやすい人 目的が明確で、費用や規約を確認し、自分の判断で活動できる人
慎重に検討したい人 人間関係や指導者の影響を受けやすく、断ることに抵抗がある人
おすすめできない状況 費用や契約内容が不明確、即決を迫られる、借金や商品購入を強く勧められる場合
すでに勧誘や契約をしてしまった場合

契約内容によっては、特定商取引法の保護を受けられる可能性がある。

連鎖販売取引に該当する契約では、法律で定められた書面を受け取った日などを基準に、原則として20日間のクーリングオフ制度が設けられている。

また、契約前の勧誘方法や説明に問題があった場合には、契約の取消しなどが認められるケースもある。

不安を感じたら、契約書、領収書、振込記録、メッセージ、勧誘時の説明などを保存しておこう。

相談先として利用できるのが、消費者庁が案内する消費者ホットラインだ。






消費者ホットライン 188

最寄りの消費生活センターなどの相談窓口を案内してもらえる。


契約してしまった後でも相談できるため、問題を一人で抱え込む必要はない。

【事業家集団】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:事業家集団はマルチ商法なのですか?

事業家集団の公式見解では、マルチ商法やねずみ講には該当しないと説明されている。一方、2022年の関西テレビ報道では、毎月の商品購入や勧誘によるポイント還元などが元メンバーの証言として紹介された。法的な判断には、現在の実際の取引内容や報酬体系を確認する必要がある。

Q2:事業家集団の参加費用は毎月15万円ですか?

2022年の関西テレビ報道では、元メンバーが毎月約15万円の商品を自己投資として購入していたと紹介された。ただし、2026年現在の公式FAQでは費用は活動によって異なるとされており、一律15万円という参加料金は公表されていない。

Q3:事業家集団と株式会社事業家集団は同じですか?

同じ名称を使用しているが、コミュニティの公式サイトと株式会社の企業サイトでは公開情報が異なる。株式会社事業家集団は2024年10月7日に設立された法人である。両者の具体的な法人関係や、2022年の報道対象との同一性は、公開情報だけでは確定できない。

Q4:事業家集団の「環境」とは何ですか?

「環境」は、関西テレビが2022年に報道した事業家集団の呼称の一つ。大阪や東京での街頭勧誘、セミナー、商品購入などが取り上げられたことで、現在も検索されている。

Q5:事業家集団は2026年も活動していますか?

現在の公式サイトでは、メディア運営、セミナー・講演会、ビジネス交流会などの活動が掲載されている。2026年10月にも公式noteで情報発信が行われている。

事業家集団をめぐる問題は、2022年の関西テレビ・TBSによる調査報道と、2025年から2026年にかけての公式情報発信を切り離しては理解できない。

過去の報道では、街頭での勧誘、毎月15万円の自己投資、商品購入、紹介に伴うポイント還元、師匠と弟子の関係などが元メンバーの証言や取材内容として取り上げられた。一方、現在の公式サイトは、事業家の育成を目的とするコミュニティとして活動を説明し、マルチ商法や強制的な販売を否定している。

また、株式会社事業家集団という2024年設立の法人も存在するが、同名であることだけを理由に、過去の報道対象や現在のコミュニティと同一視することはできない。

最終的に重要なのは、団体の評判や名称ではなく、実際の活動内容、参加費用、商品購入の条件、紹介報酬、退会条件が明確になっているかどうかだ。

事業家として成長できる環境を探すこと自体は悪いことではない。しかし、将来への期待や人間関係を理由に、費用や契約内容を十分に確認せずに参加する必要はない。

【プロの結論】事業家集団を判断する3つの原則

第一に、過去の報道を軽視しないこと。 2022年に報じられた元メンバーの証言や金銭負担は、現在も検討すべき重要な情報だ。

第二に、現在の公式見解だけで判断しないこと。 公式サイトの説明は運営側の立場を知るために重要だが、費用や実際の運営方法については、契約書や具体的な説明による確認が欠かせない。

第三に、お金と人間関係の両方を守ること。 参加を急がず、家族や信頼できる第三者にも相談し、自分自身で納得できる条件が整ってから判断することが大切だ。

2026年現在、事業家集団をめぐる情報は、過去の報道と現在の公式発信が混在している。だからこそ、評判だけで決めつけるのでも、公式説明を無条件に受け入れるのでもなく、実際の活動と契約条件を一つずつ確かめる姿勢が求められる。

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トレンドリサーチャー 宮部 宗介
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アニメ・漫画の制作発表を担当。制作会社・出版社の公式告知と原作者コメントを確認してから記事化します。

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