第38回大会の最大のニュースは、早稲田大学が従来の大会記録を大幅に塗り替えたことです。総合タイムは2時間5分56秒
早稲田大学の出雲駅伝優勝は2010年以来16年ぶり。通算3度目の頂点となりました。大会結果を発表した早稲田大学競走部も、大会新記録での優勝を公式に報告しています。
特筆すべきは、序盤から首位を独走したわけではない点です。1区終了時点では7位。それでも2区で首位に浮上し、4区以降は一度もトップを譲りませんでした。各区間で役割を果たした選手たちが、チーム全体の勝利につなげています。
また、総合2位の國學院大學も2時間6分54秒の大会新記録をマーク。3位のアイビーリーグ選抜も2時間7分24秒で大会記録を更新しました。上位7チームが従来の大会記録を上回る、非常にハイレベルなレースとなりました。
【出雲駅伝2026全チーム順位一覧】総合順位と最終タイムを公開

2026年10月12日の最終結果を、順位と総合タイムで整理しました。
出場した21チームの競技順位に加え、オープン参加の中国四国学連選抜も掲載しています。
| 順位 | 大学・選抜チーム | 総合タイム |
|---|---|---|
| 1位 | 早稲田大学 | 2:05:56(大会新) |
| 2位 | 國學院大學 | 2:06:54(大会新) |
| 3位 | アイビーリーグ選抜 | 2:07:24(大会新) |
| 4位 | 順天堂大学 | 2:07:33(大会新) |
| 5位 | 中央大学 | 2:07:36(大会新) |
| 6位 | 帝京大学 | 2:07:41(大会新) |
| 7位 | 駒澤大学 | 2:07:45(大会新) |
| 8位 | 日本大学 | 2:08:15 |
| 9位 | 創価大学 | 2:08:31 |
| 10位 | 城西大学 | 2:09:22 |
| 11位 | 青山学院大学 | 2:09:53 |
| 12位 | 関西大学 | 2:15:55 |
| 13位 | 札幌学院大学 | 2:16:34 |
| 14位 | 東北学連選抜 | 2:16:37 |
| 15位 | 皇學館大学 | 2:16:38 |
| 16位 | 信州大学 | 2:17:09 |
| 17位 | 京都産業大学 | 2:17:32 |
| 18位 | 広島経済大学 | 2:18:46 |
| 19位 | 第一工科大学 | 2:19:13 |
| 20位 | 金沢学院大学 | 2:20:38 |
| 21位 | 北海道大学 | 2:28:21 |
| OP | 中国四国学連選抜 | 2:19:11 |
出典:月刊陸上競技の大会結果、日刊スポーツの最終順位。OPはオープン参加で順位対象外。
上位校の結果を詳しくチェック1位・早稲田大学:2時間5分56秒
16年ぶり3度目の優勝。1区で7位と出遅れたものの、2区の本田桜二郎が区間賞を獲得して首位に浮上しました。4区以降も新妻遼己、山口竣平、工藤慎作が区間賞を獲得し、勝利を決定づけました。
2位・國學院大學:2時間6分54秒
3連覇を目指した國學院大學は、早稲田大学から58秒差の2位。4区の野中恒亨、5区の飯國新太が好記録を残し、最終6区で2位まで順位を上げました。大会新記録でのフィニッシュは、チームの実力を示す結果です。
3位・アイビーリーグ選抜:2時間7分24秒
海外から参加したアイビーリーグ選抜が堂々の3位。日本の大学勢が上位を占めるなか、国際選抜チームとして表彰台に入りました。
7位・駒澤大学:2時間7分45秒
1区で鈴木大翔が区間賞を獲得し、序盤の主導権を握りました。しかし、2区以降に順位を落とし、最終的には7位でフィニッシュ。大会新記録を出しながらも、優勝争いには届きませんでした。
11位・青山学院大学:2時間9分53秒
1区では2位につけたものの、その後は順位を落としました。最終順位は11位。日刊スポーツの報道では、過去の出雲駅伝におけるワーストタイの結果とされています。
【出雲駅伝2026区間賞・区間記録】全6区間の勝者を紹介
今回の大会では、全6区間で異なる選手が区間賞を獲得しました。特に注目されたのは、早稲田大学が後半3区間を含む4区間で区間賞を獲得したことです。
2026年大会の全区間賞一覧| 区間 | 距離 | 区間賞選手 | 所属 | 記録 |
|---|---|---|---|---|
| 1区 | 8.0km | 鈴木大翔 | 駒澤大学 | 22分42秒 |
| 2区 | 5.8km | 本田桜二郎 | 早稲田大学 | 15分42秒 |
| 3区 | 8.5km | シャドラック・キップケメイ | 日本大学 | 22分56秒(区間新) |
| 4区 | 6.2km | 新妻遼己 | 早稲田大学 | 17分10秒(区間新) |
| 5区 | 6.4km | 山口竣平 | 早稲田大学 | 17分35秒(区間新) |
| 6区 | 10.2km | 工藤慎作 | 早稲田大学 | 29分00秒 |
スタート直後から各大学の主力選手が集団を形成する展開となり、最後に抜け出したのが駒澤大学の鈴木大翔でした。
8.0kmを22分42秒で走り切り、区間賞を獲得。駒澤大学をトップに押し上げ、序盤の主導権を握りました。
2区・本田桜二郎(早稲田大学)15分42秒早稲田大学の反撃を象徴したのが、1年生の本田桜二郎です。
1区終了時点で7位だった早稲田大学は、本田が5.8kmを15分42秒で走破。区間賞を獲得し、チームを一気に総合1位へ押し上げました。
ルーキーの活躍が、16年ぶりの優勝につながる大きな転換点となりました。
3区・シャドラック・キップケメイ(日本大学)22分56秒3区で強烈な存在感を示したのが、日本大学のキップケメイです。
8.5kmを22分56秒で走り、区間新記録を樹立。レース中盤では8人を抜いて先頭に立ち、日本大学を総合トップへ押し上げました。
この時点で早稲田大学は9秒差の2位。日本大学の快走によって、優勝争いは再び緊迫しました。
4区・新妻遼己(早稲田大学)17分10秒4区は、早稲田大学が再びレースの主導権を奪った重要区間です。
1年生の新妻遼己は、6.2kmを17分10秒で走破。従来の区間記録17分20秒を更新し、区間賞と区間新記録を同時に獲得しました。
早稲田大学は区間途中で日本大学を追い抜き、トップで5区へ。新妻の走りによって、優勝への流れが大きく変わりました。
5区・山口竣平(早稲田大学)17分35秒5区では山口竣平が期待に応えました。
6.4kmを17分35秒で走り、従来の区間記録17分43秒を8秒更新。2区間連続で早稲田大学の選手が区間新記録を樹立しました。
第5中継所では日本大学に23秒差、中央大学に32秒差をつけてトップを維持。アンカーの工藤慎作へ、優勝に向けた有利な位置でたすきを渡しました。
6区・工藤慎作(早稲田大学)29分00秒最後の10.2kmを任されたのは、4年生の工藤慎作です。
記録は29分00秒。区間賞を獲得し、早稲田大学の優勝を決定づけました。
國學院大學が後方から追い上げるなかでも、工藤は先頭を守り切りました。最終的には58秒差をつけてフィニッシュ。大会新記録での優勝を締めくくるアンカーとなりました。
なお、6区の従来の区間記録は日本大学のギタウ・ダニエルが持つ28分17秒。工藤の29分00秒は区間賞ですが、区間新記録ではありません。区間賞と区間記録更新は別の記録であり、混同しないことが大切です。
【中継所通過順位・順位変動】早稲田大学はどこで逆転した?
出雲駅伝2026を振り返るうえで欠かせないのが、各中継所での順位変動です。
最終結果だけを見ると早稲田大学の独走に見えますが、実際には序盤に7位からスタートし、3区では日本大学に首位を奪われる展開でした。
各中継所の主な通過順位| 中継所 | 1位 | 2位 | 3位 |
|---|---|---|---|
| 1区終了 | 駒澤大学 | 青山学院大学 | 中央大学 |
| 2区終了 | 早稲田大学 | 中央大学 | 駒澤大学 |
| 3区終了 | 日本大学 | 早稲田大学 | 中央大学 |
| 4区終了 | 早稲田大学 | 日本大学 | 中央大学 |
| 5区終了 | 早稲田大学 | 日本大学 | 中央大学 |
| 最終結果 | 早稲田大学 | 國學院大學 | アイビーリーグ選抜 |
午前9時10分に出雲大社正面鳥居前をスタート。序盤は中央大学などが集団を引っ張り、終盤に駒澤大学の鈴木大翔が抜け出しました。
駒澤大学がトップで第1中継所に到着。青山学院大学が6秒差、中央大学が9秒差で続きました。一方、早稲田大学は7位でたすきをつなぎました。
2区:早稲田大学が7位から首位へ2区では本田桜二郎が見事な走りを披露しました。
駒澤大学が一時先頭を走ったものの、後半に早稲田大学が追い上げます。5.2km付近で本田が先頭に立ち、そのまま第2中継所へ到着。早稲田大学が総合1位に浮上しました。
この時点で中央大学、駒澤大学、順天堂大学が2秒差で続き、上位争いは僅差でした。
3区:日本大学が8人抜きでトップを奪取3区では日本大学のキップケメイが驚異的な追い上げを見せました。
中間点付近で8人を抜いて首位に立ち、その後もリードを広げます。区間新記録となる22分56秒でたすきをつなぎ、日本大学が総合1位となりました。
早稲田大学は9秒差の2位。中央大学が16秒差の3位で続きました。
4区:新妻遼己が逆転、早稲田大学が再び首位勝負の流れが変わったのは4区です。
早稲田大学の新妻遼己は、序盤から日本大学を追い、1.1km付近で先頭に浮上。最後までペースを維持して区間新記録を樹立しました。
第4中継所では日本大学に16秒差、中央大学に26秒差をつけてトップを維持。ここから早稲田大学の優勝が現実味を帯びてきました。
5区:山口竣平がリードを23秒に拡大5区では山口竣平が区間新記録の走りで早稲田大学のリードを守りました。
日本大学が2位、中央大学が3位、國學院大學が4位。アイビーリーグ選抜も創価大学を抜いて5位に浮上しました。
早稲田大学は1時間36分56秒で第5中継所を通過。2位の日本大学に23秒差をつけ、アンカーの工藤慎作へたすきを渡しました。
6区:工藤慎作が逃げ切り、國學院大學が2位へ最終区間では國學院大學の髙石樹が追い上げ、総合2位に浮上しました。
一方、アイビーリーグ選抜は中央大学をかわして3位に浮上。順天堂大学も中央大学を抜いて4位に順位を上げました。駒澤大学、帝京大学も終盤に日本大学や創価大学をかわし、上位争いに加わっています。
それでも、先頭の早稲田大学は揺らぎませんでした。工藤慎作が最後までリードを守り、2時間5分56秒でゴール。國學院大學に58秒差をつけ、16年ぶりの優勝を決めました。
【大会の勝因と注目校】早稲田の復活、國學院の追い上げ、駒澤の課題
早稲田大学は選手層の厚さが勝因今回の早稲田大学の優勝を分析すると、特定のエース選手だけに頼らなかった点が大きな特徴です。
1区では7位だったものの、2区の本田桜二郎が区間賞を獲得。4区の新妻遼己と5区の山口竣平が区間新記録を出し、6区の工藤慎作が最後を締めました。
特に1年生の本田と新妻が結果を残したことは、今後のチーム編成を考えるうえでも明るい材料です。上級生の山口と工藤が後半を支えたことで、若手と経験者がかみ合う駅伝になりました。
2010年以来16年ぶりという優勝の間隔だけでなく、大会記録を1分55秒も更新した点に、今回の勝利の価値があります。
國學院大學は3連覇を逃すも総合力を証明國學院大學は3連覇を目標に大会へ臨みましたが、最終順位は2位でした。
序盤は1区4位から2区6位へ後退。3区終了時点でも6位でしたが、4区の野中恒亨が17分14秒で区間2位に入り、総合4位まで順位を上げました。
続く5区の飯國新太も17分39秒の好記録を残し、最終6区では髙石樹が3位の区間成績で総合2位まで押し上げました。
國學院大學の公式戦績発表でも、野中と飯國の区間新記録、髙石の追い上げが取り上げられています。優勝こそ逃しましたが、2時間6分54秒という大会新記録は、次の駅伝につながる成果です。
アイビーリーグ選抜の3位は大会の大きな見どころ3位に入ったアイビーリーグ選抜も見逃せません。
日本の大学駅伝は、各大学が長距離選手を集中的に育成する競技環境を持っています。そのなかで、海外大学の選抜チームが総合3位に入ったことは、国際的な競争力を考えるうえでも興味深い結果です。
特に5区ではデレック・アミコンが17分36秒で区間2位相当の好記録をマーク。6区では中央大学をかわして3位に浮上し、最後まで表彰台を守りました。
駒澤大学は序盤の勢いを総合順位につなげられず駒澤大学は1区の鈴木大翔が区間賞を獲得し、序盤をリードしました。
しかし、2区では3位、3区では8位、4区では7位と順位が変動。最終的には7位でフィニッシュしました。
総合タイムは2時間7分45秒で大会新記録です。記録そのものは高水準ですが、序盤に築いたリードを中盤以降も維持できなかった点は、今後の課題として注目されます。
青山学院大学は11位、序盤と中盤の落差が目立つ結果に青山学院大学は1区終了時点で2位につけ、好スタートを切りました。しかし、2区で8位、3区で10位、4区以降は11位となり、最終順位も11位でした。
序盤の位置取りを生かせなかったことが、今回の結果を考えるうえで要点です。出雲駅伝は45.1kmの短い総距離で争うため、序盤の流れを中盤につなげられるかどうかが、総合順位に大きく影響します。
【出雲駅伝速報2026のよくある質問(FAQ)】
Q1:2026年の出雲駅伝で優勝した大学はどこですか?
A1:早稲田大学です。2026年10月12日の第38回大会で、2時間5分56秒の大会新記録を樹立し、16年ぶり3度目の優勝を果たしました。
Q2:出雲駅伝2026の2位と3位はどこですか?
A2:2位は國學院大學(2時間6分54秒)、3位はアイビーリーグ選抜(2時間7分24秒)です。
Q3:駒澤大学の出雲駅伝2026の順位は何位ですか?
A3:駒澤大学は7位で、総合タイムは2時間7分45秒でした。1区では鈴木大翔が区間賞を獲得しています。
Q4:工藤慎作は何区を走り、何分でゴールしましたか?
A4:早稲田大学の工藤慎作は最終6区の10.2kmを担当し、29分00秒で区間賞を獲得しました。チームの優勝を決定づける走りとなりました。
Q5:新妻遼己と山口竣平は区間新記録を出しましたか?
A5:はい。新妻遼己は4区6.2kmで17分10秒、山口竣平は5区6.4kmで17分35秒を記録し、いずれも区間新記録を樹立しました。
Q6:出雲駅伝2026で最も多く区間賞を獲得した大学はどこですか?
A6:早稲田大学です。全6区間のうち、2区・4区・5区・6区の4区間で区間賞を獲得しました。
Q7:2026年の出雲駅伝は何区間で行われましたか?
A7:全6区間、総距離45.1kmです。出雲大社正面鳥居前をスタートし、出雲ドーム前でフィニッシュするコースでした。
第38回出雲全日本大学選抜駅伝競走は、早稲田大学が2時間5分56秒の大会新記録で16年ぶり3度目の優勝を果たしました。
今回の大会で押さえておきたい要点は次の5つです。
- 早稲田大学が2010年以来16年ぶりに優勝。
- 総合タイム2時間5分56秒で大会記録を1分55秒更新。
- 國學院大學が2位、アイビーリーグ選抜が3位。
- 新妻遼己、山口竣平、キップケメイが区間新記録を樹立。
- 工藤慎作が最終6区で区間賞を獲得し、優勝を締めくくった。
特に注目したいのは、早稲田大学が1区終了時点の7位から巻き返し、2区で首位に立ったことです。4区と5区の区間新記録、そして最終6区の工藤慎作の安定した走りが、歴史的な大会新優勝を支えました。
一方、國學院大學の2位、アイビーリーグ選抜の3位、駒澤大学の7位、青山学院大学の11位など、各校の結果にも今後の大学駅伝を占う材料が詰まっています。
出雲駅伝は学生三大駅伝の初戦です。今回の結果を踏まえ、各大学が全日本大学駅伝や箱根駅伝に向けてどのように戦力を整えていくのか。2026年度の大学駅伝シーズンは、早稲田大学の復活を軸に、さらに注目を集めそうです。
参考資料:出雲全日本大学選抜駅伝競走公式大会要項、早稲田大学競走部公式結果、國學院大學陸上競技部公式結果、月刊陸上競技、日刊スポーツ(2026年10月12日大会速報・レース経過)。