『報道ステーション』の歴代メインキャスターを振り返ると、大きく3つの時代に分けられます。
初代の古舘伊知郎時代は、独自の語り口と存在感を前面に出した時期。富川悠太時代は、長年現場を取材してきた局アナウンサーを番組の顔に据えた時期。そして2021年以降は、NHK出身のジャーナリストである大越健介を中心とした報道体制へと移行しました。
1. 古舘伊知郎:2004年4月~2016年3月2004年4月5日~2016年3月31日
12年間にわたり番組のメインキャスターを担当。独特の語り口と鋭い言葉選びで、報道番組の新しいスタイルを印象づけました。
古舘伊知郎は、プロレス実況やスポーツ中継などで培った表現力をニュース番組に持ち込みました。
2004年4月5日にスタートした番組を、2016年3月31日まで担当。歴代メインキャスターの中でも、単独での担当期間が特に長い人物です。
2016年3月31日の最終出演では、一部で報じられていた外部からの圧力による降板説を否定し、自身の意思による卒業だと説明しました。12年間の担当を終えた後も、フリーアナウンサーとして活動を続けています。
2. 富川悠太:2016年4月~2022年3月2016年4月11日~2022年3月25日
2004年の番組開始から現場リポーターを担当し、古舘伊知郎の後任としてメインキャスターに就任しました。
富川悠太の特徴は、スタジオに入る前から番組の取材現場を経験していたことです。
テレビ朝日の公式資料では、2004年から12年間にわたり、事件・事故・災害・政治などの現場を取材してきた経歴が紹介されています。
2016年4月11日、新体制のメインキャスターに就任。小川彩佳とのコンビで新しい『報道ステーション』をスタートさせました。
その後、2018年には曜日別の複数キャスター体制へ移行。2021年10月からは金曜日を中心に出演する形となりました。
2022年2月、テレビ朝日を3月末で退社すると発表。3月25日の放送が最後の出演となり、約18年間に及ぶ番組との関わりに一区切りをつけました。
3. 大越健介:2021年10月~2026年現在2021年10月4日就任
NHK出身のジャーナリスト。政治記者やワシントン支局長などの経験を持ち、ニュースの背景を掘り下げる役割を担っています。
大越健介は1985年にNHKへ入局。政治記者、ワシントン支局長を経験し、『ニュースウオッチ9』のキャスターとしても知られています。
2021年10月4日、NHKを退職した大越が『報道ステーション』の新メインキャスターに就任しました。当初は月曜日から木曜日を担当し、金曜日は別のキャスター体制でした。
2022年10月からは金曜日にも出演するようになり、平日を通じて番組のメインを務める体制へと変わりました。
2026年9月28日には、大越の就任から丸5年という節目に合わせて番組のコンセプトを刷新。新テーマ曲『Acta』と新しいオープニング映像が導入されました。
これは単なる番組デザインの変更ではありません。大越を中心とする報道体制を継続しながら、世界情勢やAI社会など、変化する時代を正面から伝える姿勢を打ち出したリニューアルです。
【歴代キャスター年表】出演者の交代時期と人物の関係を一覧比較

ここまでの変遷を、男性メインキャスターと女性キャスターの組み合わせを中心に整理します。
| 時期 | メインキャスター・体制 | 女性キャスター・主な変更 |
|---|---|---|
| 2004年4月~2009年3月 | 古舘伊知郎 | 河野明子 |
| 2009年4月~2011年4月 | 古舘伊知郎 | 市川寛子 |
| 2011年4月~2016年3月 | 古舘伊知郎 | 小川彩佳 |
| 2016年4月~2018年9月 | 富川悠太 | 小川彩佳 |
| 2018年10月~2019年9月 | 富川悠太・小木逸平の曜日別体制 | 徳永有美・竹内由恵 |
| 2019年9月~2021年9月 | 富川悠太・小木逸平など | 森川夕貴・徳永有美 |
| 2021年10月~2022年3月 | 大越健介(月~木)・富川悠太(金) | 渡辺瑠海・徳永有美 |
| 2022年4月~2023年3月 | 大越健介を中心とした体制 | 徳永有美・安藤萌々など |
| 2023年4月~2026年現在 | 大越健介を中心とした体制 | 安藤萌々・徳永有美など |
※曜日別の出演体制や担当肩書きは改編時に変更されています。表は主要な交代の流れを示したものです。
この年表から分かるのは、番組のキャスター交代が必ずしも単純な一対一の引き継ぎではないことです。
特に2018年以降は、曜日ごとに複数の出演者を配置するスタイルが定着しました。また2021年には大越が加わり、2022年には金曜日も担当するようになっています。
【女性キャスター歴代】河野明子・小川彩佳・徳永有美・安藤萌々の変遷
『報道ステーション』の歴史を語るうえで、女性キャスターの交代も欠かせません。
番組開始当初は男性メインキャスターを女性サブキャスターが支える構成でしたが、2018年以降は女性もメインキャスターとして番組を進行する体制へと変化しています。
河野明子:番組開始時からの初代女性サブキャスター2004年4月~2009年3月
番組開始時から出演。古舘伊知郎とともにニュースを伝えた初代女性サブキャスターです。
河野明子は『ニュースステーション』から続く流れを引き継ぎ、初期の番組を支えました。
2009年3月まで担当し、翌4月から市川寛子にバトンタッチしています。
市川寛子:2009年からの女性サブキャスター2009年4月~2011年4月
古舘伊知郎と組み、ニュースを分かりやすく伝える役割を担いました。
市川寛子は、番組の女性サブキャスターだけでなく、初期の気象情報担当としても名前が挙がる人物です。
その後は2011年4月から小川彩佳が担当を引き継ぎます。
小川彩佳:2011年から約7年半にわたって出演2011年4月~2018年9月
古舘伊知郎時代から富川悠太時代まで出演した、歴代女性キャスターの代表的な存在です。
小川彩佳は2011年4月4日にサブキャスターへ就任しました。
2016年には古舘伊知郎から富川悠太へのメインキャスター交代を経験し、新体制でも継続して出演しました。
そのため、古舘時代と富川時代の両方を知る女性キャスターとして、番組の歴史を語る際に重要な存在です。
徳永有美:2018年に13年ぶりの復帰2018年10月に復帰・2026年現在も出演
元テレビ朝日アナウンサーで、フリーアナウンサーとして活動。2018年にメインキャスターとして復帰しました。
徳永有美は、2004年の番組開始当初にもスポーツコーナーを担当していました。
その後、2018年10月に13年ぶりに復帰。富川悠太と月曜日から木曜日を担当し、番組の女性メインキャスターとして新しい体制を支えました。
2019年には金曜日の体制も変更され、2026年現在は金曜日のキャスターとして出演しています。
竹内由恵:2018年から2019年まで出演2018年10月~2019年9月
スポーツ担当と金曜日のメインキャスターを兼ねる形で出演しました。
2018年10月の改編では、金曜日のキャスターとして小木逸平と組みました。
2019年9月末に番組を卒業し、その後任として金曜日のMCに森川夕貴が就任しました。
森川夕貴:気象担当からニュース・金曜MCへ2016年から出演・2019年9月に金曜MC就任
気象情報を担当した後、ニュースコーナーや金曜日のMCも務めました。
森川夕貴は2016年にテレビ朝日に入社し、同年から『報道ステーション』の気象情報を担当しました。
その後、ニュースコーナーにも出演。2019年9月には金曜日のMCに就任し、小木逸平とコンビを組みました。
一人の出演者が気象情報からニュース進行へと担当領域を広げた例です。
渡辺瑠海:2021年からの新体制を担当2021年10月~2023年3月にキャスターとして出演
大越健介の新体制で月曜日から木曜日のキャスターを担当しました。
2021年10月の番組改編で、大越健介、小木逸平とともに月曜日から木曜日のスタジオを担当しました。
2023年4月からはフィールドリポーターに役割を移し、現場取材を担当する体制となりました。
安藤萌々:スポーツ担当からニュースキャスターへ
2021年3月スポーツ担当・2023年4月キャスター就任
北京五輪、カタールW杯、WBCなどの現場取材を経験しています。
安藤萌々は2021年3月29日からスポーツキャスターに就任しました。
その後、2023年4月3日からは月曜日から木曜日のニュース担当キャスターへと役割を変更。スポーツの現場を取材した経験を、ニュース進行にも生かす立場になりました。
2026年現在も番組公式出演者として紹介されています。
【スポーツ・気象キャスター歴代】武内絵美からヒロド歩美、細川栞まで
『報道ステーション』では、メインキャスター以外にもスポーツと気象情報を担当する出演者が番組の印象を左右してきました。
ニュースを伝える役割とは異なり、スポーツでは選手や競技の魅力、気象情報では防災や生活に直結する情報を伝える専門性が大切です。
歴代スポーツキャスタースポーツコーナーの主な歴代担当者は次のとおりです。
| 時期 | 主な担当者 |
|---|---|
| 2004年~2011年 | 武内絵美、徳永有美(初期の曜日別担当を含む) |
| 2011年~2014年 | 宇賀なつみ |
| 2014年~2016年 | 青山愛 |
| 2016年~2018年 | 寺川俊平、寺川綾 |
| 2018年~2019年 | 竹内由恵 |
| 2019年~2021年 | 清水俊輔 |
| 2021年~2023年 | 安藤萌々 |
| 2023年4月~2026年現在 | ヒロド歩美 |
2004年の開始当初からスポーツコーナーを支えたのが武内絵美です。
2011年には宇賀なつみが担当を引き継ぎ、2014年には青山愛がスポーツ担当へ移りました。
2016年以降は寺川俊平や元競泳選手の寺川綾など、競技経験や実況経験を持つ人材も加わりました。
2021年には安藤萌々が担当し、2023年4月からはヒロド歩美がスポーツコーナーを担当しています。
歴代気象キャスター・気象情報担当気象情報の歴代担当者としては、次の人物が挙げられます。
| 時期 | 主な担当者 |
|---|---|
| 2004年~2009年 | 市川寛子 |
| 2009年~2011年 | 宇賀なつみ |
| 2011年~2014年 | 青山愛 |
| 2014年~2016年 | 林美沙希 |
| 2016年~2019年 | 森川夕貴 |
| 2019年以降の改編期 | 下村彩里など |
| 2021年~2022年 | 眞家泉 |
| 2024年7月~2026年現在 | 細川栞 |
初期はテレビ朝日の女性アナウンサーが気象情報を担当するケースが中心でした。
その後、気象予報士の専門性を前面に出した体制も強まり、2021年には眞家泉、2024年7月には細川栞が担当に就任しました。
細川栞は大手電機メーカーでシステムエンジニアとして勤務した後、気象予報士に転身した経歴の持ち主です。データ分析やシステム開発の経験も、気象情報を分かりやすく伝えるうえで特徴的な背景となっています。
2026年のスポーツコーナーはアスリート経験者も充実2023年4月からスポーツ担当。ABCテレビ時代には『熱闘甲子園』などで高校野球の取材経験を積みました。
2026年の公式出演者ページでは、スポーツ担当のヒロド歩美に加え、スポーツコメンテーターとして次の人物が紹介されています。
- :元プロテニス選手。競技経験を踏まえた取材と解説を担当。
- :元サッカー日本代表。選手目線で競技の魅力や戦術を伝える。
- :元プロ野球選手。日米での豊富な競技経験を生かして野球を解説。
テレビ朝日が2026年6月に公開した番組制作の紹介では、スポーツコーナーの取材力や、選手の試合映像だけでは捉えきれない舞台裏を伝える姿勢も取り上げられました。
スポーツを単なる試合結果の紹介にとどめず、選手の心理や競技の背景まで掘り下げることが、このコーナーの特徴です。
【2026年最新】現在の報道ステーション出演者と曜日別の役割
2026年の『報道ステーション』は、大越健介を中心に、ニュース進行を担当するアナウンサー、フィールドリポーター、スポーツ担当、気象情報担当が連携する体制です。
テレビ朝日の公式出演者ページと2026年の番組編成資料を照合すると、中心となるスタジオ出演者は次のように整理できます。
月曜日~木曜日
大越健介
メインキャスター・ジャーナリスト
小木逸平
ニュース進行・キャスター
安藤萌々
ニュース担当キャスター
金曜日
大越健介
メインキャスター
徳永有美
金曜キャスター
板倉朋希
金曜キャスター
曜日をまたいで担当する専門分野
ヒロド歩美
スポーツ担当
細川栞
気象情報担当
このほか、フィールドリポーターとして所村武蔵、荒井理咲子らが公式出演者ページに掲載されています。
スポーツコーナーには松岡修造、内田篤人、松坂大輔らの専門的な視点も加わります。
2026年9月28日のリニューアルで何が変わった?2026年9月28日、番組は新しいコンセプトとして「『今』という世界を見つめる。」を掲げました。
主な変更点は次の3つです。
1. 番組コンセプトの変更: 激動する世界情勢や社会の変化を正面から見つめる姿勢を明確化。
2. 新テーマ曲の導入: 作曲家の坂東祐大が新曲『Acta』を書き下ろし。
3. オープニング映像の刷新: 映像作家の牧野惇が新しい映像表現を制作。
大越健介のメインキャスター就任から5年という節目に行われた改編であり、出演者の全面交代ではなく、番組の報道姿勢と視覚的な表現を見直すリニューアルでした。
【プロの結論】報道ステーションの歴代キャスターから読み解く番組の変化
歴代キャスターを比較すると、単に有名アナウンサーを入れ替えてきた番組ではないことが分かります。
重要なのは、時代によってキャスターに求められる役割が変わっていることです。
1. 古舘時代は「言葉で伝える力」が際立った古舘伊知郎の12年間は、キャスター個人の表現力が番組の印象を大きく左右した時代でした。
ニュースの内容だけでなく、言葉の選び方や語り口そのものが視聴者の記憶に残るスタイルです。
2. 富川時代は「現場取材力」を前面に出した富川悠太は、リポーターとしての経験を持つ人物をメインキャスターに起用した象徴的な存在です。
現場からスタジオへというキャリアの流れは、ニュースを現地取材と結びつける番組の方向性にも合致していました。
3. 大越時代は「ジャーナリストとしての分析力」を重視大越健介は、政治記者や海外特派員としての経験を持っています。
複雑な国際情勢や政治問題を扱う際、ニュースの背景や歴史的な経緯を整理して伝えられることが強みです。
4. 女性キャスターの役割も変化した河野明子、市川寛子、小川彩佳の時代は女性サブキャスターという位置づけが中心でした。
一方、徳永有美や安藤萌々の時代には、ニュースの進行を主体的に担う役割が強まっています。
女性キャスターを単純に「女子アナ」という一括りで見るのではなく、番組内で何を担当しているのかに注目することが、歴代出演者を理解するポイントです。
5. スポーツと気象情報の専門性が高まったスポーツ担当には、アナウンサーだけでなく、元トップアスリートや競技経験者が加わりました。
気象情報についても、気象予報士が専門的な解説を担当する体制が見られます。
この変化は、ニュース番組に求められる情報の幅が広がっていることを示しています。
歴代キャスターを調べる際には、次の3つを区別すると情報を正しく理解できます。
- メインキャスター: 番組全体の進行とニュースの中心を担う人物。
- サブ・曜日別キャスター: ニュースの進行や解説を支える人物。
- 専門担当: スポーツや気象など、特定分野の情報を伝える人物。
この分類を意識すると、過去の出演者一覧と現在の公式出演者ページで肩書きが異なっていても、混乱しにくくなります。
【報道ステーション歴代キャスター】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:報道ステーションの歴代メインキャスターは誰ですか?
A1:代表的な歴代メインキャスターは、古舘伊知郎、富川悠太、大越健介です。古舘は2004年から2016年、富川は2016年から2022年、大越は2021年10月から出演しています。富川と大越の担当期間には曜日別の体制変更がありました。
Q2:報道ステーションの歴代女性キャスターには誰がいますか?
A2:河野明子、市川寛子、小川彩佳、徳永有美、竹内由恵、森川夕貴、渡辺瑠海、安藤萌々などがいます。担当時期によってサブキャスター、メインキャスター、ニュース担当など役割が異なります。
Q3:2026年現在の報道ステーションのキャスターは誰ですか?
A3:中心となる出演者は大越健介、小木逸平、安藤萌々、徳永有美、板倉朋希です。スポーツ担当はヒロド歩美、気象情報担当は細川栞です。曜日によってスタジオ出演者が異なります。
『報道ステーション』は2004年4月の開始以来、古舘伊知郎、富川悠太、大越健介という3人のメインキャスターを軸に、番組のスタイルを変化させてきました。
女性キャスターも河野明子から市川寛子、小川彩佳、徳永有美、森川夕貴、安藤萌々へと引き継がれ、それぞれの時代に異なる役割を担っています。
2026年現在は、大越健介を中心に、小木逸平、安藤萌々、徳永有美、板倉朋希が曜日別に出演。ヒロド歩美と細川栞がスポーツと気象情報を支えています。
2026年9月の番組リニューアルも含め、これからの注目点は、キャスター個人の知名度だけでなく、現場取材、専門的な解説、分かりやすいニュース進行をどう組み合わせていくかです。
歴代出演者を調べる際は、テレビ朝日の公式出演者ページと番組改編時の公式発表を基準にし、過去の出演者一覧と現在の出演者を混同しないことが大切です。
『報道ステーション』のキャスターの歴史は、テレビ報道が求められる役割の変化を映し出す歴史でもあります。