葉加瀬太郎の名曲「ひまわり」は、2010年に放送されたNHK連続テレビ小説『てっぱん』のオープニングテーマとして誕生した、ヴァイオリンの美しい旋律が印象的なインストゥルメンタル曲だ。朝の風景を思い起こさせる爽やかなメロディーの裏には、葉加瀬自身がひまわりに寄せる特別な思いと、ドラマのヒロインを音楽で表現したいという創作意図がある。
2026年11月現在も、NH&K TRIOによるピアノトリオ版や、2025年発売の『THE BEST OF 35 YEARS』に収録された「ひまわり~VIOLINISM ver.」など、異なるアレンジで楽しめる。東日本大震災後のチャリティー活動、娘の向日葵(ひまり)さんとの関係、公式楽譜、演奏動画まで、作品の誕生から最新の演奏情報までを整理する。
【まず結論】葉加瀬太郎の「ひまわり」はNHK朝ドラ『てっぱん』のオープニングテーマ

「ひまわり」は、ヴァイオリニスト葉加瀬太郎が作曲したインストゥルメンタル作品である。NHK連続テレビ小説第83作『てっぱん』のオープニングテーマとして採用され、2010年9月27日の放送開始とともに多くの視聴者に親しまれた。
『てっぱん』は、広島県尾道市と大阪を舞台にした家族の物語だ。瀧本美織が演じるヒロイン・村上あかりが、祖母の初音と出会い、お好み焼き店を営みながら周囲の人々との絆を深めていく姿を描いた。2011年4月2日まで全151回が放送された。
このドラマの音楽を葉加瀬太郎と啼鵬が担当し、オープニングには葉加瀬のヴァイオリン演奏による「ひまわり」が起用された。歌詞を持たない楽曲だからこそ、旋律そのものがヒロインの表情や尾道の風景、物語の温かさを伝える役割を担っていた。
楽曲の基本情報は次のとおりだ。
- 曲名:ひまわり
- 作曲:葉加瀬太郎
- ジャンル:インストゥルメンタル
- タイアップ:NHK連続テレビ小説『てっぱん』オープニングテーマ
- 放送開始日:2010年9月27日
- オープニング版の編曲:羽毛田丈史
ここで注目したいのが、作曲者と編曲者の違いだ。メロディーを生み出したのは葉加瀬太郎だが、ドラマのオープニングで流れるバージョンは羽毛田丈史が編曲を担当している。原曲とテレビ用アレンジを区別すると、音源を探す際にも迷いにくい。
HATSの公式ディスコグラフィーに掲載された2011年発売のサウンドトラックには、「ひまわり オープニングヴァージョン」が1曲目に収録されている。また、「ひまわり 輝き」「ひまわり レゲエヴァージョン」「ひまわり ボレロヴァージョン」など、同じ旋律を異なる表情で聴かせる楽曲も収録された。HATS公式ディスコグラフィー、放送ライブラリー、MANTANWEB
【誕生秘話】「ひまわり」はどのような思いから作曲されたのか?
毎年新調する音楽ノートから生まれたメロディー「ひまわり」の誕生には、葉加瀬太郎独自の作曲習慣が関係している。
2010年8月16日付のMANTANWEBによる『てっぱん』のテーマ曲発表記事では、葉加瀬が毎年お正月に音楽のスケッチを書き留めるためのノートを新調していることが紹介された。そして、この曲のメロディーは、その年の音楽ノートの最初に記されたものだったという。
つまり、最初からドラマの映像に合わせて作られた単純な劇伴というよりも、葉加瀬の中に生まれた旋律が、後に『てっぱん』の世界と結びついていった作品として捉えると、その誕生背景が理解しやすい。
「今年の音楽ノートの一番はじめに記されたもの」
葉加瀬は当時、この曲について、ひまわりの花のように明るく健やかに育ってほしいという思いも語っている。曲名と旋律の方向性には、本人が好きな花のイメージが重ねられていた。MANTANWEB・2010年8月16日
ヒロイン・村上あかりを音楽で表現したかったもう一つ重要なのが、ドラマ制作側がこの曲に見いだしたヒロイン像だ。
『てっぱん』のチーフプロデューサー海辺潔は、葉加瀬に音楽を依頼したことで、目指すべきヒロイン像が見えてきたと説明している。そのイメージは、太陽に向かって立つ夏の女の子だった。
海辺は「ひまわり」を、あかりそのものを表現した音楽と評価した。まっすぐで凛々しく、それでいてどこか切なさを持つヒロインの性格を、太陽とひまわりの関係になぞらえている。
加えて、葉加瀬自身も2011年発売のサウンドトラックに寄せたコメントで、作品に込めた思いを明らかにしている。
「この清々しさ、暖かさ、純粋さを音楽にしたかったんだ。」
これは『てっぱん』のドラマ世界について葉加瀬が記した言葉だ。尾道の風景、家族の絆、あかりのひたむきさ。そのすべてを音楽に置き換えようとしたことが伝わってくる。
ここから読み取れるのは、「ひまわり」が単純に明るいだけの楽曲ではないということだ。前向きな旋律の中に、懐かしさや切なさを感じさせる余白がある。その二面性が、家族との別れや再会、人とのつながりを描く朝ドラの世界観とよく合っていた。
楽曲の意味を理解するうえでは、花言葉だけを調べるよりも、作曲者本人とドラマ制作側が語った言葉を合わせて読むことが大切だ。
【曲の意味】ひまわりは娘の名前にもつながる葉加瀬太郎の大切な花
「葉加瀬太郎 ひまわり」という検索で特に関心を集めるのが、娘の名前との関係だ。
この点については、葉加瀬本人がインタビューで明確に語っている。UR都市機構のインタビューでは、ひまわりは娘の名前につけたほど好きな花であり、自分にとって元気の象徴だと説明している。
また、2012年3月15日付の英国ニュースダイジェストのインタビューでは、娘の名前が向日葵(ひまり)さんであることが紹介されている。
娘の名前と曲名が同じ花に由来していることは、「ひまわり」という楽曲に個人的な思い入れがある理由の一つだ。葉加瀬にとって、この花は単なる季節の植物ではなく、家族への思いや生命力、前向きな気持ちを象徴する存在だった。
「元気の象徴」という言葉が示す楽曲の本質葉加瀬は、コンサートでひまわりの種を観客に配りながら、この曲をほぼ毎回演奏しているとも語っている。
ここには興味深い意味がある。
通常、ドラマのテーマ曲は番組の放送が終了すると、作品の記憶とともに聴かれる機会が減ることもある。しかし「ひまわり」は、コンサートという別の場所で演奏され続け、聴衆と作曲者をつなぐレパートリーへと発展した。
しかも、ひまわりの種を配るという行動が、音楽を聴くだけで終わらせない。観客がそれぞれの場所で花を育てることによって、楽曲の象徴を現実の風景へと広げていく仕組みになっていた。
ただし、娘への思いがあるからといって、曲全体を娘だけに捧げた作品と断定するのは正確ではない。葉加瀬が当時のサウンドトラックに記した創作意図は、ヒロイン・あかりの清々しさや純粋さを音楽にすることだった。
家族への個人的な愛情と、ドラマのヒロインに向けた音楽的表現。その二つが重なっていることこそ、「ひまわり」の魅力を深めている。UR都市機構、英国ニュースダイジェスト
【年代別・関係性一覧】「ひまわり」の誕生から2026年までの歩み
「ひまわり」は2010年の朝ドラから始まり、オリジナルアルバム、ベストアルバム、室内楽編成、公式楽譜へと展開してきた。主要な出来事を時系列で整理する。
| 時期 | 作品・出来事 | 内容・関係性 |
|---|---|---|
| 2010年 | 『てっぱん』テーマ曲発表 | 葉加瀬太郎作曲の「ひまわり」が朝ドラのオープニングテーマに決定。 |
| 2010年9月29日 | 『EMOTIONISM』 | オリジナルアルバムの4曲目に「ひまわり」を収録。 |
| 2011年1月26日 | 『てっぱん』オリジナル・サウンドトラック | 羽毛田丈史編曲のオープニングヴァージョンなどを収録。 |
| 2011年8月10日 | 『THE BEST OF TARO HAKASE』 | 通常盤の1曲目に「ひまわり」を収録。 |
| 2011年以降 | 東日本大震災支援活動 | チャリティー演奏、ひまわりの種の配布などを展開。 |
| 2014年8月6日 | 『Etupirka~Best Acoustic~』 | アコースティック編成のアルバムに「ひまわり」を収録。 |
| 2023年3月22日 | NH&K TRIO『Adagio』 | ピアノ・ヴァイオリン・チェロによるトリオ版を収録。 |
| 2024年3月27日 | 『Adagio Vol.2』公式楽譜 | 「ひまわり」を含むピアノトリオ用の楽譜集を発売。 |
| 2025年8月6日 | 『THE BEST OF 35 YEARS』 | 「ひまわり~VIOLINISM ver.」をDisc2に収録。 |
| 2026年10月31日 | 『題名のない音楽会』 | NH&K TRIOが「ひまわり」を演奏。 |
特に押さえておきたいのは、2010年の『EMOTIONISM』と2011年の『てっぱん』サウンドトラックの違いだ。前者は葉加瀬太郎のオリジナルアルバムであり、後者はドラマ用に編曲された複数のバージョンを楽しめる作品となっている。
加えて、2023年以降はNH&K TRIOの室内楽アレンジが登場し、2025年にはデビュー35周年記念ベスト盤にも新たな演奏バージョンが収録された。テレビ主題曲という枠を超え、葉加瀬の代表的なレパートリーとして位置づけられていることが分かる。HATS公式ディスコグラフィー、放送ライブラリー
【東日本大震災との関係】「ひまわり」が希望を届ける曲になった理由
「ひまわり」を語る際に欠かせないのが、2011年3月11日の東日本大震災だ。
震災発生当時、葉加瀬太郎はロンドンを拠点に活動していた。UR都市機構のインタビューによると、阪神・淡路大震災で大切な人を何人も亡くした経験があった葉加瀬は、ロンドンで東日本大震災の知らせを受け、すぐに行動を起こした。
ロンドンの街角から始まったチャリティー演奏葉加瀬はピカデリーサーカスにある三越デパートの支配人らの協力を得て、街角でのコンサートを開催した。演奏の様子は公共放送BBCの朝のニュースでも取り上げられ、チャリティー活動の輪が広がっていったという。
英国ニュースダイジェストの2012年のインタビューでは、震災発生直後の5日間に計7回のチャリティーコンサートを開催したことも紹介されている。
葉加瀬は、音楽家として何ができるかを考えた結果、音楽を通じて人々の気持ちを一つにすることを選んだと振り返っている。
ここで重要なのは、単に有名な音楽家が支援活動をしたという話ではないことだ。ロンドンに暮らす日本人や、震災のニュースに心を痛めていた人々が、音楽を通して同じ場所に集まり、気持ちを共有する機会が生まれた。
ひまわりの種を配り、日本中に花を咲かせる活動日本国内での活動も幅広かった。
葉加瀬はコンサートツアーでひまわりの種を配布し、夏には日本各地で花を咲かせて被災地を応援するキャンペーンを展開した。
そのほか、次のような支援活動にも取り組んでいる。
- ひまわりの種の配布:夏に日本各地でひまわりを咲かせ、被災地を元気づける活動。
- SMILE for YOU:日本各地の笑顔の写真を集め、ウェブサイトやコンサート会場で紹介する企画。
- ライブイマージュの生中継:避難所に向けて演奏を届ける取り組み。
- ピアノ寄贈のためのチャリティー:被災地にピアノを届けるための演奏会。
- 子どもたちへの支援:被災地の子どもたちが参加する無料サマーキャンプでの演奏。
英国ニュースダイジェストのインタビューでは、娘の向日葵さんも震災直後のチャリティーコンサートにヴァイオリン演奏で参加したことが明かされている。その後も、娘はほかの演奏家とともにチャリティーコンサートを続けたという。
また、葉加瀬が『てっぱん』の放送再開後に受け取ったメッセージも印象的だ。震災によって放送が一時中断された後、再開すると、仮設住宅で暮らす人々などから、日常が少し戻ってきたことを喜ぶ声が届いたとUR都市機構のインタビューで振り返っている。
朝の時間に流れる音楽が、生活のリズムを取り戻す小さなきっかけになったのだ。
こうした経験を経て、「ひまわり」は単なる朝ドラのテーマ曲ではなく、被災地への思いや人々の再出発を象徴する曲としても演奏されるようになった。震災後のコンサートで繰り返し披露されてきた背景には、作曲者自身の経験と支援への思いがある。UR都市機構、英国ニュースダイジェスト・2012年3月15日
【2026年最新】NH&K TRIO版・公式楽譜・ベスト盤・演奏動画を徹底比較
2026年現在、「ひまわり」を楽しむ方法は一つではない。オリジナルのヴァイオリン演奏だけでなく、ピアノトリオ版や新録音、楽譜、公式演奏動画など、目的に合わせて選べる。
NH&K TRIO『Adagio』に収録された「ひまわり」特に注目したいのが、葉加瀬太郎、西村由紀江、柏木広樹によるNH&K TRIOの演奏だ。
メンバー構成は次のとおり。
- 葉加瀬太郎:ヴァイオリン
- 西村由紀江:ピアノ
- 柏木広樹:チェロ
3人は学生時代からの仲間で、2019年から八ヶ岳高原音楽堂を舞台にトリオ編成のコンサートを開催してきた。
2023年3月22日発売のファーストアルバム『Adagio』には、「ひまわり」が13曲目に収録されている。収録は八ヶ岳高原音楽堂で行われ、通常のスタジオ録音とは異なるホールの響きや自然の音色を生かした室内楽作品に仕上げられた。
原曲ではヴァイオリンの旋律が前面に出るが、トリオ版ではピアノが和声と流れを支え、チェロが低音域から旋律を包み込む。3つの楽器が対話することで、原曲とは違った落ち着きと奥行きが生まれている。
なお、『Adagio』の13曲目に収録されているのは「ひまわり」そのもの。「Adagio~2023~」は別の楽曲なので、音源を探す際には混同しないようにしたい。HATS公式ディスコグラフィー
「ひまわり~VIOLINISM ver.」は何が違う?もう一つ注目されるのが、2025年8月6日発売の『THE BEST OF 35 YEARS』だ。
クライズラー&カンパニーとしてのデビューから35周年を迎えた葉加瀬太郎が、これまでのキャリアを振り返る全35曲収録の3枚組ベストアルバムである。
「ひまわり」はDisc2の9曲目に「ひまわり~VIOLINISM ver.」として収録されている。
VIOLINISMという名前が示すとおり、ヴァイオリンを中心に据えた葉加瀬の音楽性を楽しめるバージョンだ。朝ドラのオープニングで聴き慣れた旋律を、改めて葉加瀬の演奏スタイルで味わいたい人に適している。
なお、同アルバムのDisc3にはNH&K TRIO名義の「Adagio~2023~」も収録されているが、これは「ひまわり~VIOLINISM ver.」とは別の曲である。
通常盤の品番はHUCD-10337~9。公式商品情報では発売日は2025年8月6日、収録曲は35曲と案内されている。HATS公式『THE BEST OF 35 YEARS』商品情報
葉加瀬太郎「ひまわり」の公式楽譜はある?自分で演奏してみたい人にとって、重要なのが公式楽譜の存在だ。
ヤマハの楽譜出版では、ピアノソロ版に加えて、NH&K TRIOの編成に対応したピアノ・ヴァイオリン・チェロの楽譜が販売されている。
特に注目したいのが『ピアノトリオ 葉加瀬太郎・西村由紀江・柏木広樹 NH&K TRIO Adagio Vol.2』だ。
- 発売日:2024年3月27日
- 商品コード:GTW01101699
- 仕様:菊倍判縦・48ページ
- 楽器:ピアノ・ヴァイオリン・チェロ
- 難易度:中上級
- 監修:葉加瀬太郎・西村由紀江・柏木広樹
- 収録曲:「ひまわり」「情熱大陸」「Adagio~2023~」など全7曲
この楽譜の魅力は、単に原曲を3つの楽器に分けたものではないことだ。NH&K TRIOのメンバーが監修したピアノトリオ用のアレンジを、実際に演奏できる形で収録している。
ピアノと弦楽器のアンサンブルを楽しみたい人には、こちらが有力な選択肢になる。
一方、ピアノだけで演奏したい場合は、2021年11月17日発売の『ピアノソロ 葉加瀬太郎 BEST Selection』も候補だ。「ひまわり」は3曲目に収録され、難易度は中級。編曲は川田千春が担当している。
こちらはピアノソロ用なので、ヴァイオリンやチェロのパート譜は必要ない。演奏人数と技術レベルを基準に選ぶとよい。ヤマハの楽譜出版・公式商品情報
公式の「ひまわり」演奏動画はどこで見られる?演奏動画を探している場合は、葉加瀬太郎の公式YouTubeチャンネルが有力だ。
2012年6月27日には「葉加瀬太郎 ひまわり【OFFICIAL】」が公開されている。NHKホールでの20周年記念ツアー『EMOTIONISM』からのライブ映像で、チェロの柏木広樹やピアノのマチェック・ヤナスらが参加している。
加えて、2023年7月には「ひまわり(Live)」も公開されている。こちらは『THE SHOW TIME』に関連するライブ音源で、演奏の臨場感を楽しみたい人に向いている。
動画を選ぶときは、次のように目的を分けると探しやすい。
- オリジナルの演奏を楽しみたい:葉加瀬太郎公式チャンネルの「ひまわり」。
- ライブの臨場感を味わいたい:「ひまわり【OFFICIAL】」や「ひまわり(Live)」。
- 新しいアレンジを聴きたい:「ひまわり~VIOLINISM ver.」。
- ピアノトリオの演奏を聴きたい:NH&K TRIOの『Adagio』。
なお、2026年10月31日放送のテレビ朝日系『題名のない音楽会』では、「葉加瀬太郎ピアノトリオによる新スタンダードの音楽会」が放送された。葉加瀬太郎、西村由紀江、柏木広樹のNH&K TRIOが出演し、放送内容の記録でも「ひまわり」の演奏が確認できる。
葉加瀬の公式サイトは10月27日に出演情報を告知しており、2026年秋にもこの曲がテレビで演奏されていることが分かる。2010年の朝ドラから16年が経過しても、現役の演奏レパートリーとして扱われている点は見逃せない。葉加瀬太郎公式サイト、テレビ朝日系番組放送記録、葉加瀬太郎 Official YouTube Channel
【よくある質問】葉加瀬太郎の「ひまわり」に関するFAQ
Q1:葉加瀬太郎の「ひまわり」は何の主題歌ですか?
A1:2010年9月27日から2011年4月2日まで放送されたNHK連続テレビ小説『てっぱん』のオープニングテーマです。作曲は葉加瀬太郎、オープニング版の編曲は羽毛田丈史が担当しています。
Q2:葉加瀬太郎の娘の名前は本当に向日葵ですか?
A2:はい。2012年の英国ニュースダイジェストのインタビューでは、娘の名前が向日葵(ひまり)さんと紹介されています。葉加瀬本人も、ひまわりは娘の名前につけたほど好きな花だと語っています。
Q3:「ひまわり」の曲に歌詞はありますか?
A3:基本的に歌詞のないインストゥルメンタル曲です。ヴァイオリンの旋律によって、明るさや温かさ、懐かしさを表現しています。
Q4:NH&K TRIOの「ひまわり」はどのアルバムに収録されていますか?
A4:2023年3月22日発売のファーストアルバム『Adagio』の13曲目に収録されています。葉加瀬太郎のヴァイオリン、西村由紀江のピアノ、柏木広樹のチェロによる演奏です。
Q5:「ひまわり~VIOLINISM ver.」はどのCDに収録されていますか?
A5:2025年8月6日発売の『THE BEST OF 35 YEARS』のDisc2、9曲目に収録されています。通常盤・初回生産限定盤ともに、公式収録内容で確認できます。
Q6:ピアノ・ヴァイオリン・チェロで演奏できる公式楽譜はありますか?
A6:あります。ヤマハから2024年3月27日に発売された『NH&K TRIO Adagio Vol.2』に収録されています。難易度は中上級で、ピアノ・ヴァイオリン・チェロの編成に対応しています。
葉加瀬太郎の「ひまわり」は、NHK朝ドラ『てっぱん』のオープニングテーマとして生まれた作品であり、作曲者の家族への思いや、ヒロイン・村上あかりの明るさ、東日本大震災後の支援活動など、複数の背景を持つ楽曲だ。
ひまわりを娘の名前にしたほど好きだったという葉加瀬の個人的な思いは、震災後の種の配布活動にもつながった。音楽を聴くだけでなく、花を育てるという行動まで広がった点に、この作品ならではの特徴がある。
2026年現在、音源や演奏形態を選ぶなら、次の基準が分かりやすい。
- 朝ドラ当時の雰囲気を味わいたい人:『てっぱん』オリジナル・サウンドトラックのオープニングヴァージョン。
- 葉加瀬のオリジナル作品として聴きたい人:2010年発売の『EMOTIONISM』。
- 落ち着いた室内楽が好きな人:NH&K TRIOの『Adagio』。
- 新しいヴァイオリンアレンジを楽しみたい人:『THE BEST OF 35 YEARS』。
- 自分で演奏したい人:ヤマハのピアノソロ版、またはピアノトリオ版の公式楽譜。
特に、オリジナル版とNH&K TRIO版を聴き比べると、同じ旋律でも演奏編成によって印象が変わることがよく分かる。ヴァイオリンの伸びやかな音色を中心に楽しむか、ピアノとチェロを含むアンサンブルで味わうか。それぞれに違った魅力がある。
2026年10月31日の『題名のない音楽会』でも演奏された「ひまわり」。朝ドラの放送から16年を経ても、作品の記憶を呼び起こし、新しい世代の聴き手にも届き続けている。
この曲が長く愛されている理由は、単に美しいメロディーだからではない。誰かを元気づけたいという作曲者の思いが、演奏する人や聴く人によって受け継がれているからだ。ひまわりの花が太陽に向かって咲くように、「ひまわり」はこれからも人々の日常に寄り添う一曲であり続ける。