2024年10月、北海道江別市で発生した「江別市大学生集団暴行死事件」。千歳市の大学生だった長谷知哉さん(当時20歳)が、男女6人による集団暴行を受けて死亡した事件は、2026年に入り、札幌地裁での裁判員裁判と相次ぐ判決によって新たな局面を迎えた。19歳の川口侑斗被告には無期懲役、事件当時17歳だった少年には懲役30年が言い渡されている。
検索では「江別市大学生殺人事件 wiki」と呼ばれることもあるが、刑事裁判で問われている中心的な罪名は殺人罪ではなく、強盗致死罪などである。事件の発端となった交際トラブル、北海道江別市文京台南町の公園で起きた約2時間の暴行、現金やキャッシュカードの窃取、そして被告6人それぞれに対する司法判断を整理する必要がある。
2026年11月2日時点で、6人のうち5人に一審判決が出ており、3人の刑が確定、2人が控訴中となっている。残る1人の裁判も重要な焦点だ。
- 事件発生日: 2024年10月25日夜から26日未明。江別市文京台南町の公園で長谷知哉さんが集団暴行を受け、外傷性ショックで死亡した。
- 被害状況: 約2時間にわたる暴行に加え、現金、クレジットカード、キャッシュカードなどが奪われた。
- 被告人数: 男女6人が強盗致死などの罪で起訴された。
- 無期懲役判決: 川口侑斗被告(事件当時18歳、判決時19歳)。2026年8月7日に札幌地裁が判決を言い渡し、8月10日付で本人が控訴した。
- 懲役30年判決: 川村葉音被告と事件当時17歳の少年。川村被告は双方が控訴し、少年の刑は2026年8月24日に確定した。
- 2026年の焦点: 川口被告と川村被告の控訴審、そして八木原亜麻被告の公判の行方。
【事件の全体像】江別市大学生殺人事件とは?正式な罪名と発生場所

江別市大学生集団暴行死事件は、2024年10月25日夜から翌26日未明にかけて、北海道江別市文京台南町の公園で発生した集団暴行事件である。
被害者は、千歳市に住む大学生の長谷知哉さん。当時20歳だった。
事件では、長谷さんと交際関係にあった八木原亜麻被告を含む男女6人が起訴された。起訴状によると、6人は長谷さんに暴行を加え、現金やカード類を奪ったほか、奪ったカードを利用した買い物や現金の引き出しにも関与したとされる。
長谷さんは全身に多数の傷を負い、最終的に外傷性ショックで死亡した。
「殺人事件」と「強盗致死事件」は何が違う?この事件を検索すると、「江別市大学生殺人事件」という表現が見つかる。しかし、刑事裁判で中心となっている罪名は強盗致死罪である。
強盗致死罪とは、強盗の際に行われた暴行や脅迫によって被害者が死亡した場合に成立する犯罪だ。
殺害を当初から計画していたかどうかだけで判断されるものではなく、金品を奪う目的で行われた暴行と死亡結果との関係が法的に問われる。
本件では、金品の要求、暴行、死亡、カードの不正利用などが一連の事件として審理されてきた。
また、強盗致死罪は死刑または無期懲役が法定刑となる極めて重い犯罪である。事件当時18歳だった被告も含め、裁判所は年齢だけでなく、犯行への関与や集団内での役割を慎重に検討した。
【2024年10月25日夜】長谷知哉さんに何が起きた?事件現場と被害状況
事件の中心となったのは、江別市文京台南町にある公園だった。
報道によると、長谷さんと八木原被告の間では、事件当日に交際関係をめぐるトラブルが発生していた。
その後、複数の関係者が公園に集まり、長谷さんへの集団暴行へと発展した。
約2時間続いた集団暴行起訴状や2026年の裁判で明らかになった内容によると、長谷さんは複数の被告から殴る、蹴るなどの暴行を受けた。
検察側は、暴行が約2時間に及んだと指摘している。
法廷では、長谷さんに金品を要求する際の言葉も証拠として示された。
「全部出せ。全額」
「クレジットカードもな」
「銀行カードあんのか」
こうした要求の後、長谷さんの財布やカード類が奪われたとされる。
被害品として報じられているのは、現金約2,000円余り、クレジットカード1枚、キャッシュカード1枚などだ。
加えて、奪われたクレジットカードを使って、たばこや弁当などを購入したほか、キャッシュカードから約12万7,000円を引き出したとする起訴内容も明らかになっている。
死因は外傷性ショック長谷さんは全身に多数の傷を負い、外傷性ショックによって死亡した。
外傷性ショックとは、重い外傷による出血などによって全身の循環機能が維持できなくなる状態を指す。
この事件では、単に暴行が行われたというだけではなく、長時間にわたる複数人の加害行為によって生命が奪われたという点が、刑事責任を判断するうえで重要になった。
10月26日朝、長谷さんは公園で倒れている状態で発見され、その後、死亡が確認された。
北海道警は事件として捜査を進め、関係者の通信履歴やメッセージ、防犯カメラ、車両の移動、カードの利用履歴などが捜査上の手掛かりとなった。
この事件で特徴的なのは、暴行の状況だけでなく、犯行後のカード利用など、複数の客観的資料が存在していたことだ。
2026年の公判では、長谷さんのスマートフォンに残された音声や、被告側が撮影した動画も証拠として取り上げられている。
【6人の関係性】事件のきっかけから集団暴行に至るまで
事件を理解するうえで重要なのが、起訴された6人と長谷さんとの関係である。
6人全員が同じ立場だったわけではない。
長谷さんの交際相手、交際相手の友人、事件の中心的な役割を担ったと認定された人物、さらに当時16歳・17歳だった少年など、それぞれの関係性は異なっていた。
交際トラブルが事件の端緒に報道によると、事件当日、長谷さんと八木原被告の間には別れ話をめぐるやり取りがあった。
八木原被告は、その状況を友人の川村葉音被告に伝えたとされる。
川村被告は一緒にいた滝沢海裕被告らと現場へ向かい、さらに川口侑斗被告と少年2人も加わった。
結果として、長谷さんを取り囲む形で6人が集まった。
ただし、交際トラブルがあったことと、集団暴行や金品窃取を正当化できることは全く別の問題である。
被告6人の関係性と裁判状況一覧| 被告・区分 | 長谷さんとの関係・報道された役割 | 一審判決・2026年の状況 |
|---|---|---|
| 八木原亜麻被告 | 長谷さんの交際相手。事件の発端となった交際トラブルの当事者 | 強盗致死などで起訴。初公判未開廷 |
| 川村葉音被告 | 八木原被告の友人。交際トラブルをほかの関係者に伝え、犯行の流れを作ったと評価された | 懲役30年。被告・検察双方が控訴 |
| 川口侑斗被告 | 長谷さんとは面識がなかったと報じられた。裁判所から犯行の主導役と認定された | 無期懲役。本人が控訴 |
| 滝沢海裕被告 | 川村被告らと行動した事件当時18歳の少年 | 懲役20年。確定 |
| 当時17歳の少年 | 川口被告とともに金品を要求したと認定された | 懲役30年。2026年8月24日確定 |
| 当時16歳の少年 | 事件に加わった最年少の少年 | 懲役9年以上13年以下の不定期刑。確定 |
※年齢は事件当時のものを基本として記載。少年2人は匿名で報道されている。
この一覧から分かるのは、同じ事件に関与した6人でも、司法判断が大きく異なっていることだ。
特に注目されるのが、川村被告と川口被告の役割の違いである。
川村被告は事件のきっかけや暴行・金品要求に至る流れを作った人物として評価された。一方、川口被告は暴行を主導し、ほかの共犯者を動かした中心人物と判断された。
また、事件当時18歳だった川口被告と滝沢被告は、改正少年法上の特定少年に該当する。
少年事件であっても、18歳・19歳の特定少年については、家庭裁判所から検察官送致された後、成人と同様の刑事裁判で審理される場合がある。
HBC北海道放送の報道では、事件の発端から6人が集まるまでの経緯や、家庭裁判所が川口被告を主犯格と評価した理由も取り上げられている。
【裁判員裁判の全経緯】6人の判決と控訴状況を時系列で整理
2026年は、この事件の裁判が大きく動いた年となった。
札幌地裁では、被告を複数のグループに分けて裁判員裁判が進められた。
最初に3人の裁判が行われ、その後、主犯格とされた川口被告と当時17歳の少年の裁判が始まった。
2026年5月25日:最初の3人の裁判員裁判が開始最初に裁判が始まったのは、川村葉音被告、滝沢海裕被告、事件当時16歳だった少年の3人である。
3人はいずれも起訴内容を認めた。
裁判では、長谷さんに対して金品を要求した経緯や、暴行への関与、共犯者間の影響関係などが取り上げられた。
このグループの裁判では、札幌地裁が強盗致死罪の成立を認める中間判断を示しており、主な争点は量刑となった。
2026年6月25日:3人に実刑判決札幌地裁は6月25日、3人にそれぞれ異なる刑を言い渡した。
- 川村葉音被告:懲役30年
- 滝沢海裕被告:懲役20年
- 当時16歳だった少年:懲役9年以上13年以下の不定期刑
川村被告について、検察側は無期懲役を求刑していた。一方、弁護側は関与の程度などを理由に懲役13年が妥当だと主張していた。
裁判所は、川村被告を犯行全体の最初からの主導者とは評価しなかったものの、交際トラブルをほかの被告に伝え、暴行や金品要求の流れを作った点を重く見た。
結果として懲役30年となった。
2026年7月9日・10日:控訴の有無が明らかに川村被告の懲役30年判決については、7月9日、検察側と被告側の双方が控訴した。
検察側は無期懲役を求めていたため、30年の判決を不服とした。
一方、川村被告側も判決を不服として控訴している。
これに対し、滝沢被告の懲役20年と当時16歳だった少年の不定期刑については、双方が控訴しなかった。
そのため、両者の判決は7月10日までに確定した。
2026年7月13日:主犯格とされた川口被告の裁判が開始7月13日には、川口侑斗被告と事件当時17歳だった少年の裁判員裁判が札幌地裁で始まった。
2人は初公判で起訴内容を認めた。
この裁判では、川口被告が事件をどのように主導したのか、ほかの共犯者にどのような影響を与えたのかが重要な焦点となった。
HBC北海道放送によると、検察側は、川口被告が暴行を率先して行い、ほかの共犯者にも暴行を促していたと主張した。
裁判では、暴行時の動画や音声も証拠として取り上げられた。
2026年8月7日:無期懲役と懲役30年の判決8月7日、札幌地裁は川口被告に無期懲役、当時17歳だった少年に懲役30年を言い渡した。
いずれも検察側の求刑通りだった。
川口被告について、裁判所は、暴行をエスカレートさせる提案や動画撮影などの行為を踏まえ、終始共犯者を主導していたと評価した。
当時17歳だった少年についても、川口被告とともに執拗に金品を要求し、犯行で大きな役割を果たしたと判断した。
2026年8月10日・24日:控訴と刑の確定8月10日付で、川口被告本人が無期懲役判決を不服として控訴した。
一方、当時17歳だった少年は控訴しなかった。
検察側も控訴しなかったため、懲役30年の判決は8月24日に確定した。
この結果、6人のうち3人の刑が確定し、2人が控訴中、1人が未開廷という状況になった。
【2026年11月最新】被告6人の判決・控訴状況はどうなっている?
2026年11月2日時点で確認できる公表情報を整理すると、事件の裁判は一部が確定したものの、全体としては終結していない。
現在の状況は次の通りだ。
判決が確定した3人1.滝沢海裕被告:懲役20年
事件当時18歳だった滝沢被告には、2026年6月25日に懲役20年が言い渡された。
検察側、被告側ともに控訴しなかったため、判決は確定している。
2.当時16歳だった少年:懲役9年以上13年以下
事件当時16歳だった少年には、不定期刑が言い渡された。
不定期刑は、少年の更生や矯正教育を考慮し、刑期に一定の幅を設ける制度である。
懲役9年以上13年以下の判決について、双方が控訴しなかったため確定した。
3.当時17歳だった少年:懲役30年
2026年8月7日に懲役30年が言い渡された。
弁護側は、ほかの共犯者から受けた心理的影響や主導的立場ではなかったことなどを主張していた。
しかし、札幌地裁は川口被告とともに金品を執拗に要求した点を重く評価した。
少年は控訴せず、8月24日に刑が確定した。
控訴中の2人川村葉音被告:懲役30年
川村被告は検察側、被告側の双方が控訴している。
検察側は無期懲役を求めていたのに対し、弁護側は懲役13年が相当だと主張していた。
一審の懲役30年という判断は、両者の主張の間に位置するものだった。
札幌高裁での審理では、事件の発端を作ったことと、暴行を直接主導したことをどのように評価するかが重要になる。
川口侑斗被告:無期懲役
川口被告は、2026年8月7日に無期懲役を言い渡された。
弁護側は一審で、事件当時18歳だったことや更生可能性などを理由に懲役25年が妥当だと主張していた。
8月10日付で本人が控訴しており、無期懲役判決は確定していない。
八木原亜麻被告の裁判はどうなった?残る1人が、長谷さんの交際相手だった八木原亜麻被告である。
八木原被告も強盗致死などの罪で起訴されている。
事件の発端となった交際トラブルの当事者であり、川村被告への連絡など、事件が始まるまでの経緯を明らかにするうえで重要な存在だ。
2026年8月時点の報道では初公判の日程は決まっておらず、公開情報上、ほかの5人よりも裁判の進行が遅れている。
この裁判が始まれば、事件当日の連絡や集合に至る過程、八木原被告自身の関与などが改めて審理されることになる。
【司法判断の焦点】なぜ無期懲役・懲役30年・懲役20年に分かれたのか
同じ集団暴行事件でありながら、被告によって刑が大きく異なった。
その背景には、共犯事件における役割の違いと、少年事件における更生可能性の評価がある。
争点1:誰が犯行を主導したのか共犯事件では、現場にいたかどうかだけでなく、犯行をどのように進めたかが重要になる。
今回の事件では、川口被告が主犯格と認定された。
裁判所は、暴行の提案やエスカレートさせる働きかけ、共犯者への影響などを重視した。
一方、川村被告については、事件の流れを作り出した重要な役割を認めながらも、犯行全体を最初から主導した人物とまでは評価しなかった。
この違いが、無期懲役と懲役30年という量刑の違いに表れている。
争点2:直接的な暴行だけで刑の重さは決まるのか必ずしもそうではない。
集団犯罪では、暴行を直接加えた回数だけでなく、犯行の発端を作った人物、金品を要求した人物、ほかの参加者に行動を促した人物など、それぞれの役割が検討される。
川村被告の判決では、暴行回数だけでなく、事件を進行させる流れを作ったことが重視された。
川口被告については、裁判所が共犯者を終始主導したと評価している。
当時17歳だった少年についても、金品要求への関与が重い責任につながった。
つまり、事件における責任は単純な暴行回数の比較では説明できない。
争点3:18歳・17歳という年齢は量刑にどう影響したのかこの事件では、被告の年齢も大きな論点となった。
特に、川口被告は事件当時18歳であり、改正少年法における特定少年だった。
特定少年は18歳・19歳を対象とする制度上の区分であり、一定の重大事件では家庭裁判所から検察官送致され、成人と同じ刑事裁判を受ける。
今回の事件でも、18歳だった川口被告には無期懲役が言い渡された。
また、当時17歳だった少年にも懲役30年という重い刑が言い渡されている。
年齢は刑事責任を判断する要素の一つだが、重大な結果を生んだ事件では、犯行への関与や主導性も厳しく評価される。
争点4:音声・動画などのデジタル証拠この事件では、長谷さんのスマートフォンに残された音声や、被告側が撮影した動画などが裁判で取り上げられた。
こうした証拠には、次のような意味がある。
- 誰が現場にいたのか。
- どのような言葉で金品を要求したのか。
- 暴行がどのように続いたのか。
- 誰がほかの共犯者に働きかけたのか。
- 被害者のカードがどのように利用されたのか。
関係者の供述だけに依存せず、音声や映像、カード利用履歴などを組み合わせて犯行の全体像を検証できる点は、この裁判の特徴といえる。
【今後の焦点】2026年後半から注目すべき3つのポイント
事件全体の司法判断が終わるまでには、まだ重要な手続が残されている。
1.川口被告の無期懲役判決をめぐる控訴審川口被告は一審で無期懲役となったが、本人が控訴している。
高裁では、一審が認定した主導的役割や量刑の相当性が改めて争われることになる。
一審の判断が維持されるのか、変更されるのかが焦点となる。
2.川村被告の懲役30年判決をめぐる双方の控訴川村被告については、検察側が無期懲役を求め、弁護側がより軽い刑を求めている。
検察側は犯行の悪質性と事件を進めた役割を重く評価すべきだとする立場であり、弁護側は主導性や暴行への関与の程度などを問題としている。
双方が控訴したため、量刑判断がどのように見直されるかが注目される。
3.八木原被告の公判事件のきっかけとなった交際トラブルの当事者である八木原被告の裁判も、事件全体を理解するうえで重要だ。
これまでの裁判では、川村被告や川口被告の役割が大きく取り上げられてきた。
八木原被告の公判では、長谷さんとの交際関係や事件当日の連絡、現場に集まるまでの経緯などが審理の焦点になる可能性がある。
ただし、具体的な公判日程や今後の判決内容は、裁判所からの発表を待つ必要がある。
【よくある質問】江別市大学生殺人事件 wikiに関するFAQ
Q1:江別市大学生集団暴行死事件はいつ発生しましたか?
2024年10月25日夜から26日未明にかけて発生しました。北海道江別市文京台南町の公園で、当時20歳の大学生・長谷知哉さんが男女6人から集団暴行を受け、外傷性ショックで死亡しました。
Q2:事件の被告は全部で何人ですか?
男女6人です。八木原亜麻被告、川村葉音被告、川口侑斗被告、滝沢海裕被告、事件当時16歳だった少年、同17歳だった少年の6人が起訴されています。
Q3:川口侑斗被告の判決はどうなりましたか?
2026年8月7日、札幌地裁で無期懲役が言い渡されました。本人が8月10日付で控訴しているため、判決は確定していません。
Q4:当時17歳だった少年の懲役30年は確定していますか?
はい。2026年8月7日に懲役30年が言い渡され、被告側・検察側ともに控訴しなかったため、8月24日に刑が確定しました。
Q5:川村葉音被告はなぜ懲役30年になったのですか?
札幌地裁は、川村被告が事件全体を最初から主導したとは認定しなかった一方、交際トラブルをほかの関係者に伝え、暴行や金品要求に至る流れを作った役割を重く評価しました。検察側は無期懲役を求刑していましたが、判決後は双方が控訴しています。
Q6:八木原亜麻被告の裁判は始まっていますか?
2026年8月までの報道では、初公判の日程は決まっていませんでした。11月2日時点でも、公開情報から新たな公判開始を確認できていません。
Q7:この事件は殺人罪で起訴されたのですか?
中心となる罪名は強盗致死罪です。ほかに詐欺、詐欺未遂、窃盗なども問われています。「殺人事件」という検索表現と、実際の起訴罪名は区別する必要があります。
江別市大学生集団暴行死事件は、2024年10月25日夜から26日未明に発生し、当時20歳だった長谷知哉さんの命が奪われた重大事件である。
2026年には札幌地裁で5人の一審判決が出され、事件の全体像と各被告の役割が明らかになってきた。
現在の状況を整理すると、次のようになる。
- 川口侑斗被告:無期懲役。本人が控訴。
- 川村葉音被告:懲役30年。被告側・検察側の双方が控訴。
- 滝沢海裕被告:懲役20年。確定。
- 当時16歳だった少年:懲役9年以上13年以下。確定。
- 当時17歳だった少年:懲役30年。確定。
- 八木原亜麻被告:強盗致死などで起訴。公判の進行が今後の焦点。
この事件から読み取れる重要な司法上の論点は、集団犯罪における個々の責任の評価である。
実際に暴行を加えた回数だけでなく、犯行を始めるきっかけを作ったのか、ほかの共犯者を動かしたのか、金品要求を主導したのかといった点が、量刑を大きく左右した。
また、事件当時18歳・17歳だった若年被告にも無期懲役や懲役30年という重い刑が言い渡されたことは、少年事件における責任と更生のあり方を考えるうえでも重要な事例となっている。
今後は、川口被告と川村被告の控訴審、八木原被告の公判が大きな焦点となる。
長谷さんの命が失われたという取り返しのつかない結果を前に、司法が6人それぞれの責任をどのように最終判断するのか。事件の全容解明と遺族への向き合い方を含め、今後の裁判の動向が注目される。
主な報道資料: HBC北海道放送、UHB北海道文化放送、テレビ朝日、共同通信配信記事、日刊スポーツの2026年公判・判決報道を参照しています。特に判決日、控訴日、刑の確定状況は各社の報道を照合しています。