2026年のドジャースは、レギュラーシーズンを100勝62敗で終え、ポストシーズンに進出した。地区シリーズではアトランタ・ブレーブスを3勝1敗で撃破。3年連続のナ・リーグ優勝決定シリーズ進出を果たし、ワールドシリーズ3連覇への望みをつないだ。
しかし、立ちはだかったのがミルウォーキー・ブルワーズだった。レギュラーシーズン103勝59敗を記録したブルワーズは、地区シリーズを勝ち上がった勢いそのままにドジャースを圧倒。10月11日から15日にかけて行われたNLCSを4連勝で終えた。
2026年のドジャースのポストシーズン結果を整理すると、次のようになる。
出典:MLB公式ポストシーズン記録、ドジャース公式年度別成績。
地区シリーズではブレーブスを3勝1敗で撃破地区シリーズの相手はアトランタ・ブレーブス。ドジャースは第1戦を5-3で制したものの、第2戦は3-2で敗れ、シリーズは1勝1敗となった。
その後、第3戦と第4戦を連勝して3勝1敗で突破。特に第4戦では、アンディ・パヘスが七回に2点適時打を放ち、勝利を大きく引き寄せた。
MLB公式の試合レポートによると、ドジャースはこの地区シリーズで得点圏20打席のうち安打がわずか1本。それでも、その唯一の安打がシリーズ突破を決める重要な場面で生まれた。勝負どころで結果を出す集中力は見せていたものの、打線の安定性には課題を残していた。
ブルワーズとのNLCSは4連敗で終了ブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズは、ドジャースにとって厳しい展開となった。
第1戦は2-1、第2戦は7-4、第3戦は6-2、第4戦は6-4。4試合すべてを落とし、シリーズ通算0勝4敗で敗退した。
ドジャースの4試合合計得点は11点、ブルワーズは21点。得点差は10点に達した。2025年のNLCSではドジャースがブルワーズを4連勝で退けていただけに、翌年の逆転現象は大きな話題となった。
【ドジャースはなぜブルワーズに負けた?NLCS敗退の3つの理由】

2026年のNLCS敗退を単純に大谷翔平や山本由伸の個人成績だけで説明することはできない。シリーズ全体を振り返ると、ブルワーズの投手陣、打線のつながり、試合終盤の勝負強さがドジャースを上回っていた。
1.ブルワーズの投手陣と救援陣が優勢だった第1戦でブルワーズは2-1の接戦を制した。先発陣がドジャース打線を1点に抑え、終盤は救援投手陣がリードを守り切った。
MLB公式の試合レポートでは、ブルワーズの救援陣が試合の流れを維持した点が強調されている。第1戦ではアーロン・アシュビーらが終盤をつなぎ、最後はトレバー・メギルが九回を担当した。
第2戦でもブルワーズの救援陣は存在感を発揮した。ドジャースが何度もリードを奪ったにもかかわらず、そのたびにブルワーズが追いつき、最後は7-4で逆転勝利。試合終盤の投手運用でも優位に立った。
2.得点圏での決定力に差が出たドジャースはスター選手を数多くそろえていたが、NLCSでは好機を得点につなげられなかった。
CBS Sportsのシリーズ分析によると、フレディ・フリーマンは14打数1安打。マックス・マンシーは12打数2安打、ウィル・スミスは15打数2安打にとどまった。主力打者がそろって本来の打撃を発揮できなかったことは、4連敗の大きな要因だった。
一方のブルワーズは、単打や犠打、四球を組み合わせて走者を進め、長打で試合を動かす攻撃を展開。特定のスター選手に依存せず、チーム全体で得点を積み重ねた。
3.第4戦の4点リードを守れなかったシリーズの決着がついた第4戦は、ドジャースにとって最も悔しい試合となった。
二回、大谷翔平が3ランホームランを放ち、ドジャースは4-0とリード。球場には反撃への期待が広がり、シリーズを第5戦へ持ち込む可能性も見えていた。
ところが、ブルワーズは四回に2点を返し、五回にも2点を追加して同点に追いつく。さらに六回、ギャレット・ミッチェルの勝ち越しソロホームランで試合をひっくり返した。
九回にはデビッド・ハミルトンにもソロホームランが飛び出し、最終スコアは6-4。ブルワーズが4点差を覆してシリーズを締めくくった。MLB公式は、この逆転劇についてリーグ優勝決定シリーズを決めた試合での4点差逆転として、歴史的な記録に並ぶ出来事と伝えている。
この試合で象徴的だったのは、ブルワーズが追い込まれても攻撃の姿勢を崩さなかったことだ。ジェイク・バウアーズの適時二塁打と押し出し四球が同点への流れをつくり、ミッチェルの一発が逆転を完成させた。
NLCSのMVPには、4試合すべてで安打を記録し、チーム最多の6打点を挙げたバウアーズが選ばれた。ドジャースのスター選手たちを上回り、勝負どころで結果を出した選手がシリーズの主役となった。
敗退後、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、ブルワーズにあらゆる面で上回られたという趣旨のコメントを残している。投手力、打撃力、守備力のいずれも相手が優勢だったという評価は、4連敗の内容を端的に表している。
【大谷翔平・山本由伸の2026年ポストシーズン成績を比較】
日本のファンにとって特に気になるのが、大谷翔平と山本由伸の2026年ポストシーズン成績だろう。
両選手は地区シリーズからチームを支えたものの、最終的にはワールドシリーズに届かなかった。MLB公式の選手別成績を見ると、大谷は打撃面で苦戦し、山本は投手として一定の奪三振能力を発揮した一方、NLCSでは早い回での降板を経験している。
大谷翔平の2026年ポストシーズン打撃成績2026年ポストシーズン・打撃成績
打率 .192
26打数5安打・1本塁打・3打点・1盗塁
MLB公式の記録によると、大谷の2026年ポストシーズンの主な打撃成績は次のとおりだ。
- 打数:26
- 安打:5
- 打率:.192
- 本塁打:1
- 打点:3
- 盗塁:1
- 出塁率:.323
- OPS:.631
注目すべきは、レギュラーシーズンの打率.275、OPS.889と比較して、ポストシーズンでは数字が大きく落ち込んだことだ。
特にNLCSでは、シリーズ終盤まで本来の打撃力を発揮できず、チームの得点力不足を解消するには至らなかった。ただし、第4戦では3ランホームランを放ち、敗退が決まる試合でも強烈な存在感を示した。
CBS Sportsは、膝と上腕二頭筋の負傷を抱えながらプレーしていたことにも触れている。コンディション面の問題も報じられた一方、最終戦での本塁打は、大谷が最後まで勝利を諦めていなかったことを示す場面だった。
山本由伸の2026年ポストシーズン投手成績2026年ポストシーズン・投手成績
防御率 3.72
2試合・1勝0敗・9回2/3・11奪三振
山本の2026年ポストシーズン成績は以下のとおり。
- 登板:2試合
- 勝敗:1勝0敗
- 防御率:3.72
- 投球回:9回2/3
- 奪三振:11
- WHIP:1.14
地区シリーズではブレーブス相手に10奪三振を記録し、チームのリーグ優勝決定シリーズ進出に貢献した。
しかし、ブルワーズとの第2戦では苦しい登板となった。MLB公式の試合レポートによると、山本は三回途中で降板。わずか8アウトでマウンドを降りる結果となり、ポストシーズンで自身最短の先発登板となった。
この試合では、バウアーズが12球を投げさせた末に四球を選び、その後クリスチャン・イエリッチが勝ち越しの2点適時打を放った。ブルワーズは山本に対して粘り強く球数を投げさせ、打席での勝負を長くすることで攻略の糸口をつかんだ。
日本人選手だけが敗退の原因だったのか?答えは明確にノーだ。
大谷の打率低下や山本の第2戦での早期降板は敗退に影響したが、フリーマンら他の主力打者も苦戦した。救援陣、守備、走塁、監督の試合運びまで含めて、チーム全体のパフォーマンスに差が生まれていた。
特定の日本人選手だけを敗退の責任者にする見方は、シリーズ全体の実態を捉えていない。むしろ、スター選手をそろえるだけでは短期決戦を勝ち抜けないという、ポストシーズンの厳しさが表れた4試合だった。
【ドジャースのワールドシリーズ歴代優勝は何回?出場回数と栄光の歴史】
2026年はワールドシリーズ進出を逃したドジャースだが、球団の歴史を振り返ると、MLBを代表する名門チームであることがわかる。
ブルックリン時代を含めたワールドシリーズ優勝回数は通算9回。出場回数は通算23回に達する。2025年までの歴史的記録に基づく数字で、2026年の敗退によって優勝回数や出場回数が増えることはなかった。
ドジャースの歴代ワールドシリーズ優勝年ドジャースがワールドシリーズを制した年は次の9回だ。
BROOKLYN DODGERS1955・1959・1963・1965年
ブルックリン時代に4度の世界一を達成。1955年は球団史上初のワールドシリーズ制覇となった。
LOS ANGELES DODGERS1981・1988年
ロサンゼルス移転後の黄金期を象徴する優勝。1988年はオーレル・ハーシュハイザーらの活躍でも知られる。
MODERN ERA2020・2024・2025年
2020年の優勝に続き、2024年と2025年も制覇。2025年はトロント・ブルージェイズを7試合で破り、球団初のワールドシリーズ連覇を達成した。
近年のドジャースの歴史を語るうえで欠かせないのが、2024年と2025年の連続優勝だ。
2024年はニューヨーク・ヤンキースとの対戦を4勝1敗で制した。フレディ・フリーマンが第1戦の延長十回にサヨナラ満塁ホームランを放ったことも、ワールドシリーズ史に残る名場面となった。
2025年はトロント・ブルージェイズとの激戦を制し、4勝3敗で優勝。第7戦まで続く接戦を勝ち抜き、2年連続の世界一を達成した。ドジャースがワールドシリーズで連覇を成し遂げたのは、球団史上初のことだった。
2025年のワールドシリーズMVPには山本由伸が選出された。日本人投手が大舞台で結果を残し、ドジャースの連覇を支えたことは、日本の野球ファンにとっても大きな出来事だった。
2026年は3連覇を逃したシーズン2026年のドジャースは、2024年と2025年に続く3連覇を目指して戦った。しかし、ブルワーズにNLCSで4連敗し、目標は実現しなかった。
MLBの歴史を見ても、ワールドシリーズ3連覇は極めて難しい。ドジャースが3連覇を逃したことは、単なる一度の敗退ではなく、チームの長期的な強さを維持する難しさを示している。
なお、2026年のワールドシリーズはブルワーズとタンパベイ・レイズの対戦となり、ブルワーズが4勝1敗で制した。ブルワーズにとっては球団史上初のワールドシリーズ優勝であり、1982年以来となるワールドシリーズ出場を初めて世界一という結果につなげた。
【プロの結論】2026年の敗退から見えるドジャースの課題と今後の注目点
2026年のドジャースを評価するうえで重要なのは、レギュラーシーズンの勝利数やスター選手の知名度だけでチームの強さを判断しないことだ。
ドジャースは100勝を挙げ、地区シリーズも突破した。それでも、NLCSではブルワーズの103勝という実績に裏打ちされた総合力に押し切られた。
特に今回の結果から読み取れる課題は3つある。
- 得点圏での決定力:走者を出すだけではなく、好機を確実に得点へ変える打線のつながりが必要。
- 先発と救援の連携:短期決戦では先発投手が早期降板した場合のリリーフ運用が勝敗を左右する。
- 選手層と試合運び:主力選手の調子が落ちた際にも、控え選手や若手が勝利に貢献できる体制が欠かせない。
特に注目したいのは、ブルワーズが第4戦で4点差を覆したことだ。大谷の本塁打で流れがドジャースに傾いたように見えた試合でも、相手は攻撃の手を緩めなかった。
ポストシーズンでは、実績のある選手をそろえるだけでなく、相手の戦術に対応し、試合中に修正できるチームが最後まで勝ち残る。2026年のNLCSは、その原則を改めて示したシリーズだった。
【ドジャースのワールドシリーズに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:ドジャースは2026年のワールドシリーズに進出しましたか?
A1:進出していません。地区シリーズでブレーブスを3勝1敗で破ったものの、ナ・リーグ優勝決定シリーズでブルワーズに4連敗し、敗退しました。
Q2:ドジャースのワールドシリーズ優勝回数は何回ですか?
A2:ブルックリン時代を含めて通算9回です。優勝年は1955年、1959年、1963年、1965年、1981年、1988年、2020年、2024年、2025年です。
Q3:ドジャースのワールドシリーズ出場回数は何回ですか?
A3:ブルックリン時代からの通算で23回です。2026年はNLCSで敗退したため、出場回数は増えていません。
Q4:2026年のNLCSでブルワーズに何連敗しましたか?
A4:4連敗です。試合結果は2-1、7-4、6-2、6-4で、ブルワーズが4勝0敗でシリーズを制しました。
Q5:2026年の大谷翔平のポストシーズン成績は?
A5:打率.192、26打数5安打、1本塁打、3打点、1盗塁、OPS.631でした。NLCS第4戦では3ランホームランを放っています。
Q6:2026年の山本由伸のポストシーズン成績は?
A6:2試合に登板し、1勝0敗、防御率3.72、9回2/3を投げて11奪三振、WHIP1.14を記録しました。
Q7:2026年のワールドシリーズで優勝したチームはどこですか?
A7:ミルウォーキー・ブルワーズです。タンパベイ・レイズを4勝1敗で破り、球団史上初のワールドシリーズ制覇を達成しました。
2026年のドジャースは、地区シリーズでブレーブスを3勝1敗で破ったものの、ナ・リーグ優勝決定シリーズでブルワーズに4連敗。3連覇の夢は実現せず、ワールドシリーズ進出を逃した。
大谷翔平は打率.192、1本塁打、3打点。山本由伸は2試合で1勝、防御率3.72、11奪三振を記録した。両選手とも見せ場をつくったが、チームとしてブルワーズの投打の総合力を上回ることはできなかった。
一方、ドジャースの歴史的な実績は揺るがない。ワールドシリーズ優勝は通算9回、出場は23回。2024年と2025年の連覇を含む輝かしい歴史を持つ球団だ。
2026年は王座を守れなかったものの、大谷と山本を擁するチームが再び頂点を目指す可能性は残されている。今後の注目点は、主力選手のコンディション、得点圏での打撃、先発投手陣と救援陣の安定性だ。ブルワーズとの敗戦をどう生かすかが、次のシーズンの大きな焦点となる。