BHCPDII MUSEUMは、2025年9月2日にオープンした新工場併設の体験型ミュージアムです。
単に製造ラインを眺めるだけの施設ではありません。プラモデルが企画され、設計され、金型になり、製品として完成するまでの過程を学べることが特徴です。
BANDAI SPIRITSが掲げるコンセプトは、プラモデルの「見え方」を変えることです。
施設内の主な展示エリア公式サイトでは、展示・体験エリアを大きくSTUDY AREAとLABORATORY AREAに分けています。
STUDY AREA(学習エリア)
- PLAMO THEATER:プラモデルの魅力や製造工程、新工場について学ぶ導入エリア。
- STUDY ROOM:プラモデルが完成するまでの工程や、製造現場のこだわりを紹介。
- STUDY ROAD:バンダイホビーセンターの技術力、歴史、プラモデル業界への貢献を紹介。
製造技術を知ってから体験エリアへ進めるため、プラモデルに詳しくない人でも理解しやすい構成です。
プラモデザイナーテストは何を体験できる?LABORATORY AREAの目玉が、プラモデザイナーテストです。
来場者はDESIGNER IDという専用カードを使い、実際のプラモデル開発に近い工程を順番に体験します。
| 体験工程 | 内容 |
|---|---|
| 01 MODELING DESIGN | プラモデルのコンセプトや形状を考える |
| 02 COLORING DESIGN | パーツの色数や配色を決める |
| 03 MOLD DESIGN | ランナーを成形するための金型を設計する |
| 04 INJECTION | 実際の成形機によるランナーの製造を間近で見る |
| 05 PACKAGE DESIGN | 商品コンセプトに合ったパッケージをデザインする |
| 06 RESULT | 自分のデザイン結果を確認する |
特に注目したいのが、成形工程を実際の機械で見られることです。
普段は完成した商品しか目にしない人にとって、プラスチックの原料がランナーへ変わる過程を知る機会になります。
加えて、体験終了後には、自分でデザインしたオリジナルパッケージと、選択したモデルのランナープレートをお土産として受け取れます。
なお、体験で制作したものの著作権を含む一切の権利は、制作完了時点でBANDAI SPIRITSに帰属するという利用条件があります。
PLAMO GALLERYで完成したプラモデルの魅力を知るPLAMO GALLERYでは、プラモデザイナーテストでデザインしたプラモデルや、プラモデルのさまざまな魅力を伝える展示を楽しめます。
自分が設計したものを振り返りながら、実際の商品がどのような工夫によって生み出されるのかを理解できる構成です。
見学の要点は、製品展示だけでなく、企画・設計・金型・成形・パッケージまで一連の流れを体験できること。
子どもにものづくりの面白さを知ってもらいたい家族にも、長年ガンプラを作ってきたファンにも、それぞれ違った楽しみ方があります。
【工場見学予約方法】BHCPDII MUSEUMの営業時間・料金・休館日

2026年11月現在、BHCPDII MUSEUMは一般来場者を受け入れています。ただし、自由に入場できる施設ではなく、チケットの購入が必要です。
また、2026年9月分からチケットの販売方法が変更されています。
2026年11月現在の営業時間と料金| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 営業時間 | 9:00~17:30 |
| 最終受付 | 16:00 |
| 開館日 | 水曜日~日曜日 |
| 休館日 | 月曜日・火曜日・祝日 |
| その他の休館 | 年末年始・会社指定日 |
| 大人(13歳以上) | 2,860円(税込) |
| 小人(6~12歳) | 無料(期間限定) |
| 5歳以下 | 無料 |
※料金は公式サイトの掲載内容に基づきます。小人の無料扱いは期間限定のため、予約時に最新条件を確認してください。
12歳以下の子どもには18歳以上の保護者の同伴が必要です。また、大人1人につき同伴できる12歳以下の子どもは4人までです。
予約はWebketから行う2026年9月1日以降のチケットは、Webket(ウェブケット)で販売されています。
予約の基本的な流れは次のとおりです。
1. Webketの無料会員登録を行う。
2. BHCPDII MUSEUMのチケット販売ページを開く。
3. 希望する来場日と入場時間を選択する。
4. 必要な人数分のチケットを購入する。
5. 購入完了後に発行される二次元コードを確認する。
6. 来場当日に二次元コードと本人確認書類を提示する。
公式の予約案内では、前売りチケットは毎日、2カ月先のチケットを午前0時から販売開始する仕組みです。
前売りチケットの販売締切は来場日前日の23時59分です。
当日券も来場日当日の午前0時から購入できますが、販売状況によっては購入できない日程や時間帯があります。
注意したいのは、前売り券と当日券でキャンセル条件が異なる点です。
- 前売りチケット:来場日前日の23時59分までキャンセル・日付変更が可能。
- 当日チケット:購入後のキャンセル・日付変更は不可。
- 同伴者のみ、購入者のみといった一部の人だけのキャンセル・日付変更は不可。
また、同伴者の入場にはチケット購入者本人の同伴が必要です。
入場時に必要なもの当日は二次元コードだけでなく、本人確認書類も必要です。
公式に案内されている本人確認書類には、次のものがあります。
- マイナンバーカード
- 運転免許証
- パスポート
- 在留カード
- 健康保険証(資格確認書)
- 年金手帳
- 顔写真付き学生証
入場時間に遅れると体験を断られる場合があります。施設周辺には入場時間まで待機できるスペースがないため、早く到着しすぎず、指定時間に合わせて訪問することも大切です。
【バンダイホビーセンターアクセス】静岡市葵区長沼への行き方と見学時の注意点
BHCPDII MUSEUMの所在地は、静岡県静岡市葵区長沼500-15です。
静岡市内でも鉄道でアクセスしやすい場所にありますが、来場者用の駐車場がないため、移動手段には注意が必要です。
最寄り駅からのアクセス| 交通手段 | 所要時間 |
|---|---|
| 静岡鉄道・長沼駅 | 徒歩約3分 |
| JR東海道線・東静岡駅 | 徒歩約8分 |
| 静岡鉄道・新静岡駅から長沼駅 | 電車で約7分 |
新幹線などで静岡駅に到着した場合は、静岡鉄道の新静岡駅から長沼駅へ向かうルートが利用できます。
東静岡駅から歩く方法もあるため、JRを利用する場合は東静岡駅を目的地にすると便利です。
車やタクシーでの来場は可能?ここは特に注意したいポイントです。
BHCPDII MUSEUMには、一般来場者用の駐車場・駐輪場がありません。
公式アクセス案内では、近隣住民への配慮から、次の方法での来場を断っています。
- 自家用車
- タクシー
- バイク
- 自転車
そのため、基本的には電車やバスなどの公共交通機関を利用してください。
障がいのある方のための駐車スペースについては、予約日時と代表者名を明記したうえで、事前に問い合わせる必要があります。
旧工場と新工場は住所も異なるバンダイホビーセンターの見学を調べると、住所が2種類出てくることがあります。
- 既存工場:静岡市葵区長沼500-12
- BHCPDII MUSEUM:静岡市葵区長沼500-15
どちらも同じ長沼地区にありますが、同一施設として考えてはいけません。
既存工場の公式アクセスページでは、現在、一般向けの工場見学を募集していないと案内されています。
一方、新工場BHCPDIIには見学・体験ができるミュージアムがあります。
つまり、「バンダイホビーセンターの工場見学に行きたい」という場合は、BHCPDII MUSEUMを目的地として予約するのが基本です。
日曜日は工場見学に向いていない?もう一つ知っておきたいのが、ミュージアムの開館日と工場ラインの稼働日は別だということです。
2026年5月3日から、ミュージアムは日曜日の営業を開始しました。
ただし、日曜日は工場ラインが全面停止しています。展示や体験プログラムは通常どおり利用できますが、実際に動く製造ラインを見たい人には注意が必要です。
加えて、平日や土曜日などの稼働日であっても、生産上の都合でラインが停止する場合があります。
したがって、ミュージアムの予約が取れたことと、工場の機械が動いていることは別の条件です。
製造工程の展示やデザイン体験を目的にするなら日曜日でも楽しめますが、実際の生産現場を見たい場合は、事前に施設へ稼働状況を確認するのが確実です。
【バンダイホビーセンターの現在】見学する価値がある人・事前に知っておきたいこと
2026年11月現在のバンダイホビーセンターは、製造拠点としての機能と、一般来場者にものづくりを伝える機能を両立させています。
ただし、訪問の目的によって満足度は変わります。
こんな人におすすめガンプラが好きな人
普段は見ることのできない金型や成形技術、ランナーの製造工程を学べます。商品の構造や色分けに興味がある人には特に魅力的です。
子どもと一緒にものづくりを学びたい人
自分で形状や色を考え、パッケージまでデザインする体験は、ものづくりの入口として楽しめます。
製造業や工場の自動化に興味がある人
多色成形機、自動倉庫、AGV、工場内物流など、製造業の技術革新を知る機会になります。
期待と異なる可能性がある人一方、次のような目的の場合は事前確認が必要です。
- 既存工場の製造現場を直接見学したい人
- 必ず稼働中の射出成形機を見たい人
- 自由に工場内を歩き回りたい人
- 車やタクシーで施設まで直接乗り付けたい人
BHCPDII MUSEUMは、決められた展示・体験プログラムを楽しむ施設です。工場の自由見学や、製造ラインの常時稼働を保証するものではありません。
【バンダイホビーセンターに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:バンダイホビーセンターでは何を作っていますか?
A1:ガンプラを中心に、ドラゴンボール、ワンピース、ウルトラマンなど、さまざまな作品を題材にしたプラモデルを企画・開発・生産しています。
Q2:バンダイホビーセンターの工場見学は現在もできますか?
A2:既存工場の一般見学は現在募集していません。新工場BHCPDIIに併設されたBHCPDII MUSEUMでは、予約制で製造工程の展示やプラモデザイナー体験を楽しめます。
Q3:BHCPDII MUSEUMの予約方法は?
A3:2026年9月以降はWebketでチケットを販売しています。無料会員登録後、希望日と入場時間を選んで購入してください。前売り券は毎日午前0時から2カ月先の分が販売されます。
Q4:BHCPDII MUSEUMの入場料金はいくらですか?
A4:公式掲載料金では、大人(13歳以上)が2,860円(税込)、6~12歳は期間限定で無料、5歳以下も無料です。子どもの料金は変更される可能性があるため、予約時に確認してください。
Q5:日曜日でも工場見学はできますか?
A5:ミュージアムは日曜日も営業しています。ただし、工場ラインは全面停止しています。展示や体験プログラムは通常どおり楽しめます。
Q6:バンダイホビーセンターには駐車場がありますか?
A6:一般来場者用の駐車場・駐輪場はありません。長沼駅から徒歩約3分、東静岡駅から徒歩約8分なので、公共交通機関を利用してください。
バンダイホビーセンターは、ガンプラをはじめとするプラモデルの企画・開発・生産を担う、BANDAI SPIRITSの重要な製造拠点です。
2025年7月に新工場BHCPDIIが稼働を開始し、2026年8月にはフル稼働へ移行しました。多色成形機と単色成形機の組み合わせ、工程の一元化、自動搬送システムなどによって、従来より効率的な生産体制を構築しています。
プラモデル事業全体で約35%の生産能力増強を目指す計画も、その大きな成果の一つです。
一方、一般来場者にとって重要なのは、見学先が旧工場ではなくBHCPDII MUSEUMであることです。
最後に、訪問前に押さえておきたいポイントを整理します。
- 既存工場の一般見学は現在募集していない。
- 新工場のBHCPDII MUSEUMは完全予約制。
- チケットはWebketで購入する。
- 営業時間は9時~17時30分、最終受付は16時。
- 休館日は月曜日・火曜日・祝日など。
- 日曜日は工場ラインが停止している。
- 一般駐車場はなく、公共交通機関での来場が必要。
【プロの結論】
BHCPDIIの本当の価値は、単なるガンプラ増産工場ではなく、製造技術・生産効率・人材育成・ファンとの接点を一つの施設に集約したことにあります。
生産能力を高めるだけなら、設備を増やす方法もあります。しかし、バンダイホビーセンターは、機械による自動化と人間の職人技を組み合わせ、さらにミュージアムを通じて次世代のものづくり人材を育てるという方向を打ち出しました。
ガンプラを購入して組み立てる楽しさだけでなく、商品が生まれるまでの技術や人の仕事に関心がある人にとって、BHCPDII MUSEUMは訪れる価値のある施設です。
2026年11月以降も、静岡のバンダイホビーセンターがどのように生産体制を進化させ、世界中のプラモデルファンに商品を届けていくのか、引き続き注目されます。