ホーム 芸能ニュース・ゴシップ 【意味と読み方】euthanasiaはどんな英語?発音と基本表現

【意味と読み方】euthanasiaはどんな英語?発音と基本表現

星川 美空 星川 美空 • 更新: • 公開: • 読了約 20 分
目次

「安楽死」を表す代表的な英単語が、euthanasiaです。医学、生命倫理、法律、国際ニュースなど、幅広い分野で使われます。

euthanasiaの意味と発音


euthanasia

安楽死英語

名詞・不可算名詞
意味: 安楽死

イギリス英語: /ˌjuː.θəˈneɪ.zi.ə/

アメリカ英語: /ˌjuː.θəˈneɪ.ʒə/

カタカナの目安: ユーサネイジア
出典:Cambridge English Dictionary

発音の要点は、最初の「ユー」だけでなく、後半の「ネイ」にアクセントを置くことです。

イギリス英語では語尾が「ジア」に近く、アメリカ英語では「ジャ」に近い音になります。

euthanasiaを使った基本表現
英語表現 日本語訳
euthanasia 安楽死
voluntary euthanasia 自発的安楽死
active euthanasia 積極的安楽死
passive euthanasia 消極的安楽死
euthanasia debate 安楽死をめぐる議論
legalize euthanasia 安楽死を合法化する
right to euthanasia 安楽死を受ける権利

例えば、ニュースで「安楽死の合法化が議論されている」と伝えるなら、次のように表現できます。

The legalization of euthanasia is being debated.

(安楽死の合法化について議論が行われている。)

ただし、active euthanasiaとpassive euthanasiaには、現代の医療倫理上、注意すべき点があります。後半で詳しく説明します。

【徹底比較】euthanasiaとassisted dyingは同じ意味なのか?

最も大切な要点は、euthanasiaとassisted dyingは重なる部分があるものの、常に同じ意味で使われるわけではないということです。

euthanasiaは医師による直接的な行為を指すことが多い

世界医師会(WMA)の2019年採択の宣言では、euthanasiaを、意思決定能力のある患者本人の自発的な要請に基づき、医師が致死性の物質を投与する、または死をもたらす介入を行うことと定義しています。

一方、physician-assisted suicideについては、医師が薬剤を処方・提供し、患者本人が自らの生命を終わらせることを可能にする行為として区別しています。

assisted dyingは国や報道機関によって意味が変わる

assisted dyingは、直訳すると「死への援助」「死を迎えるための支援」です。

英語辞書では、病気などによって自力で死を迎えることが難しい人を、医師が支援する行為として説明されています。

ただし、制度や議論の枠組みによって対象範囲が異なります。

例えば、イギリス議会の保健・社会福祉委員会が扱う用語では、assisted dyingは医療従事者による薬剤の処方・提供だけでなく、医療従事者が直接薬剤を投与するeuthanasiaも含む包括的な表現として定義されています。

一方、カナダ保健省のMAiD(Medical Assistance in Dying)の定義でも、医療従事者が薬剤を投与する方法と、本人が自ら薬剤を使用する方法の両方が含まれています。

関連する英語表現の比較一覧
英語表現 日本語の意味 主な特徴・使われる場面
euthanasia 安楽死 医師などが直接死をもたらす行為を指すことが多い
assisted dying 死への援助・安楽死 国や制度によって範囲が異なる
physician-assisted suicide 医師幇助自殺 医師が手段を提供し、本人が最終行為を行う
assisted suicide 自殺幇助 他者が自殺を援助すること
mercy killing 慈悲による殺害・安楽死 感情的なニュアンスを含みやすい
medical assistance in dying 医療的援助による死 カナダの制度で使われる包括的な用語
end-of-life care 終末期ケア 人生の最終段階における医療・支援

この表から分かるように、単純に「安楽死=euthanasia」「assisted dying=自殺幇助」と固定してしまうと、海外の報道や制度の説明を誤解する可能性があります。

特に、カナダのMAiDは医療従事者による投与と本人による自己投与の双方を含むため、文脈に応じた説明が必要です。

【混同しやすい違い】安楽死と自殺幇助は何が違う?

euthanasiaとphysician-assisted suicideを区別するとき、最も重要なのは、死をもたらす最後の行為を誰が行うかという点です。

1. euthanasia(安楽死)

医師が患者の自発的な要請を受け、直接的に死をもたらす行為を行うことです。

医学倫理上の定義では、医師による致死性物質の投与などが該当します。

英語では次のように表現します。

Voluntary euthanasia is a complex ethical issue.

(自発的安楽死は複雑な倫理的問題である。)

2. physician-assisted suicide(医師幇助自殺)

医師が薬剤を処方・提供するなどして、患者本人が自ら生命を終えることを援助する行為です。

euthanasiaとの違いは、医師が直接的に死をもたらす行為を行うのではなく、患者本人が最終的な行為を行う点です。

英語ではPASという略称も使用されます。

Physician-assisted suicide is legally distinct from euthanasia.

(医師幇助自殺は、法律上、安楽死とは区別される。)

3. 海外の制度にも違いが表れている

具体例として、アメリカのオレゴン州にあるDeath with Dignity Actが挙げられます。

オレゴン州保健局の公式説明によると、この制度では一定の条件を満たす末期疾患の成人が、医師から処方された薬剤を自ら使用することが認められています。

同局は、医師が直接薬剤を投与するeuthanasiaとは明確に区別しています。

つまり、英語のニュースで「Death with Dignity」という表現が登場しても、それをそのまま日本語の「安楽死」と置き換えるのは正確ではありません。

制度上の名称と、実際に行われる医療行為を分けて理解することが大切です。

【日本語との違い】尊厳死・積極的安楽死・消極的安楽死の英語表現

安楽死に関連する日本語には、尊厳死や終末期医療など、似ているようで意味の異なる言葉があります。

英訳するときは、言葉の表面的な近さだけでなく、実際の医療行為まで確認する必要があります。

安楽死と尊厳死の違い

日本医師会の「医の倫理の基礎知識」では、尊厳死と積極的安楽死を区別して説明しています。

尊厳死は、本人の意思を尊重して延命治療を開始しない、または中止し、緩和ケアを受けながら自然な最期を迎える考え方です。

一方、積極的安楽死は、致死薬などによって積極的に死をもたらす行為を指します。

両者の大きな違いは、生命維持治療を控えることと、死を直接もたらす行為を行うことの違いです。

英語では、次のように使い分けられます。

- 尊厳死:death with dignity / dying with dignity
- 積極的安楽死:active euthanasia
- 消極的安楽死:passive euthanasia
- 生命維持治療の差し控え:withholding life-sustaining treatment
- 生命維持治療の中止:withdrawing life-sustaining treatment

ただし、death with dignityは英語圏で必ずしも日本語の尊厳死と同じ意味ではありません。

オレゴン州のDeath with Dignity Actのように、医師が処方した薬剤を本人が使用する制度の名称にもなっています。

そのため、海外向けの英文では、具体的な医療行為を説明するほうが誤解を防げます。

消極的安楽死はpassive euthanasiaと訳してよい?

辞書や医学関連資料では、passive euthanasiaという表現が確認できます。

しかし、現在の医療倫理では、この表現を安易に使うことには注意が必要です。

世界医師会は、患者が望まない医療を受けない権利を尊重し、その結果として死に至ったとしても、それ自体は安楽死とは異なるものとして説明しています。

したがって、英文の医学論文や医療関係の報告書では、passive euthanasiaと一括りにするよりも、次のような具体的表現が適切です。

- Withholding life-sustaining treatment:生命維持治療を開始しないこと
- Withdrawal of life-sustaining treatment:生命維持治療を中止すること
- Allowing natural death:自然な死を迎えること

終末期医療は英語でend-of-life care

終末期医療は、英語で end-of-life care と表現します。

これは安楽死とは異なる概念です。

アメリカ国立がん研究所(NCI)の用語解説では、end-of-life careは人生の最終段階にある人に提供されるケアで、身体的・精神的・社会的・スピリチュアルな支援を含みます。

痛みや症状を和らげ、本人ができる限り快適に過ごせるようにすることが中心です。

日本の厚生労働省も、人生の最終段階における医療・ケアについて、本人の意思決定、医療・ケアチームとの話し合い、疼痛や不快な症状の緩和を基本的な考え方として示しています。

また、同省のガイドラインでは、生命を短縮させる意図を持つ積極的安楽死は対象外とされています。

このように、終末期医療は安楽死を意味する言葉ではありません。

【実践編】安楽死の英語例文と自然な使い分け

ここでは、海外ニュースや英語の論文、一般的な英会話で使える例文を紹介します。

euthanasiaを使った例文

例文1

Euthanasia remains a controversial issue around the world.

(安楽死は世界中で議論のある問題であり続けている。)

ニュースや社会問題について説明するときに使いやすい表現です。

例文2

The country is debating whether to legalize euthanasia.

(その国では安楽死を合法化するかどうかが議論されている。)

legalizeは「合法化する」という意味です。

例文3

The debate over euthanasia involves complex ethical questions.

(安楽死をめぐる議論には複雑な倫理的問題が関係している。)

assisted dyingを使った例文

例文4

Assisted dying has become a major topic of public debate.

(死への援助をめぐる問題が、社会的な議論の大きなテーマになっている。)

政治や社会制度について説明する場面に適しています。

例文5

The report uses the term assisted dying as an umbrella term.

(その報告書では、assisted dyingという言葉を包括的な表現として使っている。)

assisted dyingが複数の行為を含む場合に使える文章です。

physician-assisted suicideを使った例文

例文6

Physician-assisted suicide and euthanasia are not the same.

(医師幇助自殺と安楽死は同じではない。)

両者の違いを説明する場面に適しています。

end-of-life careを使った例文

例文7

End-of-life care focuses on comfort and quality of life.

(終末期ケアは、安楽さと生活の質を重視する。)

医療関係の文章や患者支援について説明するときに使います。

mercy killingを使った例文

例文8

The newspaper described the case as a mercy killing.

(その新聞は、その事例を慈悲による殺害と表現した。)

mercy killingは辞書上、euthanasiaの同義語として掲載されています。

しかし、直訳すると「慈悲による殺害」となるため、殺害という強い印象を伴います。法的・医学的な中立性が求められる文章では、euthanasiaなどの具体的な用語を選ぶほうが適切です。

英文で迷ったときの使い分け早見表
伝えたい内容 推奨する英語
安楽死という概念 euthanasia
医師が直接行う安楽死 physician-administered euthanasia
医師が援助する自殺 physician-assisted suicide
死への援助を広く表現する assisted dying
慈悲による殺害という表現 mercy killing
尊厳ある死 death with dignity
生命維持治療の中止 withdrawal of life-sustaining treatment
終末期の医療・ケア end-of-life care

【よくある質問】安楽死の英語表現に関するFAQ

Q1:安楽死の英語はeuthanasiaとassisted dyingのどちらが正しい?

A1:どちらも関連する英語表現ですが、意味は完全には一致しません。一般的な「安楽死」にはeuthanasiaが適しています。assisted dyingは、国や制度によって医師幇助自殺だけを指す場合と、医師による安楽死まで含む場合があります。

Q2:euthanasiaの正しい発音は?

A2:イギリス英語では /ˌjuː.θəˈneɪ.zi.ə/、アメリカ英語では /ˌjuː.θəˈneɪ.ʒə/ です。カタカナでは「ユーサネイジア」が目安になります。

Q3:積極的安楽死と消極的安楽死は英語で何と言う?

A3:積極的安楽死はactive euthanasia、消極的安楽死はpassive euthanasiaです。ただし、消極的安楽死については現代の医療倫理上、生命維持治療の差し控えや中止を具体的に表す英語を使うほうが正確です。

Q4:尊厳死は英語でeuthanasiaと言う?

A4:一般的にはdeath with dignityやdying with dignityと表現します。euthanasiaとは区別されます。ただし、海外ではDeath with Dignityが医師による支援を伴う制度の名称として使われる場合もあるため、文脈に注意が必要です。

Q5:mercy killingとeuthanasiaは同じ意味?

A5:辞書上は類義語です。ただし、mercy killingは感情的・直接的な響きを持ちやすいため、医学論文や公的な説明ではeuthanasiaのほうが使いやすい表現です。

「安楽死」を英語にするとき、基本となる単語はeuthanasiaです。しかし、海外の医療ニュースや法律、生命倫理に関する議論では、assisted dyingやphysician-assisted suicideなど、複数の関連表現が使われています。

特に覚えておきたいのは、次の3つのポイントです。

- euthanasia: 安楽死。医師が直接的に死をもたらす行為を指すことが多い。
- assisted dying: 死への援助。国や制度によって意味や対象範囲が異なる。
- physician-assisted suicide: 医師の援助を受け、本人が最終的な行為を行うこと。

また、尊厳死はdeath with dignity、終末期医療はend-of-life careと訳し分けることが基本です。passive euthanasiaについては、生命維持治療の差し控え・中止と安楽死を混同しないように注意しましょう。

2026年現在、国際的な医療・法律の議論では用語の定義そのものが重要な論点になっています。単語の辞書的な意味だけで判断せず、どの国の制度について、誰が、どのような行為を指して使っているのかを確認することが、正確な英文理解と翻訳につながります。

主な参考資料・公的情報

- 世界医師会:Declaration on Euthanasia and Physician-Assisted Suicide(2019年採択)
- イギリス議会:Health and Social Care Committee「Assisted dying/assisted suicide」
- カナダ保健省:Model Practice Standard for Medical Assistance in Dying(2023年)
- オレゴン州保健局:Death with Dignity Act FAQ
- 厚生労働省:人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン
- 日本医師会:医の倫理の基礎知識「終末期医療の在り方」
- Cambridge English Dictionary:euthanasia、assisted dying、mercy killingの語義・発音
- National Cancer Institute:End-of-Life Careの用語解説

同じカテゴリの記事

星川 美空

アイドルと音楽を担当。公式スケジュール、リリース情報、本人の発表を突き合わせてから記事を構成します。

おすすめの関連記事