今回のランキングを所属別に整理すると、フリーアナウンサーが10人中5人を占めた。残る5人はテレビ局所属で、TBSが2人、日本テレビが1人、フジテレビが2人という構成だ。
この結果からは、テレビ局の看板アナウンサーとして長年活動する人と、独立後に複数の番組で存在感を発揮する人の双方が支持されていることがわかる。
局アナとフリーアナウンサーの違い局アナはテレビ局に所属する社員として、ニュース、情報番組、スポーツ中継、バラエティーなど、局内のさまざまな番組を担当する。取材や報道の現場で経験を積み、局の番組制作体制の中でキャリアを築く点が特徴だ。
一方、フリーアナウンサーは特定の放送局に社員として所属せず、事務所や個人を通じて出演契約を結ぶ。複数局の番組に出演できるため、活動の幅を広げやすい。
ただし、フリーになれば必ず仕事が増えるわけではない。番組ごとに求められる役割や視聴者層が異なるため、本人の専門性や進行力、知名度、信頼関係が継続的な出演につながる。
2026年のランキングを所属別に分析今回の10人を分類すると、次のような傾向が見える。
- TBSテレビ: 安住紳一郎、南波雅俊。報道・情報番組とバラエティーの両方で存在感を示す。
- 日本テレビ: 辻岡義堂。情報番組とスポーツ中継を担当し、現場型のアナウンサーとして活動。
- フジテレビ: 榎並大二郎、生田竜聖。夕方の報道番組と朝の情報番組をそれぞれ支える。
- フリー: 羽鳥慎一、桝太一、石井亮次、藤井貴彦、古舘伊知郎。報道、司会、研究、実況など専門性の異なる人材が並ぶ。
注目したいのは桝太一の立ち位置だ。ランキングではフリーに分類されているものの、実際には大学での研究活動を継続している。テレビ出演だけを仕事の中心にする一般的なフリーアナウンサーとは異なるキャリアを歩んでいる。
つまり、2026年の人気ランキングは、所属局の知名度だけで決まっているわけではない。視聴者がどの番組でその人物を知り、どんな役割を期待しているかも大きく関係している。
【歴代ランキングを検証】安住紳一郎・羽鳥慎一・桝太一の順位はどう変わった?

男性アナウンサーの人気を長期的に見ると、安住紳一郎、羽鳥慎一、桝太一は、複数のランキングで繰り返し上位に登場する常連だ。ただし、ランキングを比較するときには、調査主体の違いを理解しておく必要がある。
CMサイトの過去調査と2026年10月版今回の調査を実施したCMサイト系のランキングでは、2025年6月版でも安住紳一郎が698票で1位だった。2位は桝太一の316票、3位は羽鳥慎一の303票である。
2026年10月版では、安住が引き続き首位を守り、羽鳥が2位、桝が3位に入った。上位3人の顔ぶれは共通しているが、羽鳥と桝の順位が入れ替わっている。
なお、2025年6月版は4,382人、2026年10月版は2,255人が回答している。調査時期も回答者数も異なるため、698票から333票への変化を、そのまま人気の低下と判断することはできない。
オリコンの歴代ランキングでは安住と桝が殿堂入りもう一つ押さえておきたいのが、オリコンが毎年発表している「好きな男性アナウンサーランキング」だ。
オリコンでは、安住紳一郎が2009年、桝太一が2016年に、それぞれ5年連続1位を達成して殿堂入りしている。安住はTBS、桝は日本テレビ時代に長期間にわたって首位を獲得した実績を持つ。
羽鳥慎一も同ランキングで強さを発揮してきた。2024年の第20回では1位を獲得し、通算8回目の首位という最多記録を達成した。
さらに2025年の第21回では、TBSの南波雅俊が初の1位に輝いた。2位には同じくTBSの赤荻歩が入り、TBS勢が上位を独占した。
2024〜2026年の注目ポイント
2024年・オリコン第20回
1位:羽鳥慎一
通算8回目の首位。ニュースとバラエティー双方での安定感が評価された。
2025年・オリコン第21回
1位:南波雅俊、2位:赤荻歩
「ラヴィット!」を通じた認知度の上昇と、TBSアナウンサーの躍進が目立った。
2026年10月・CMサイト調査
1位:安住紳一郎
2,255人の回答で333票を獲得。羽鳥、桝を抑えて首位に立った。
出典:オリコン、ランキングー!掲載の各調査結果。
ここで重要なのは、2025年のオリコン1位が南波、2026年10月のCMサイト調査1位が安住という結果を、矛盾と捉えないことだ。
オリコンの2025年調査は、同年10月24日〜30日に実施された1,000人対象のインターネット調査。一方、今回のCMサイト調査は10月22日に実施された2,255人対象の調査である。調査時期、回答者、集計主体が異なる以上、順位が一致しないのは自然なことだ。
【プロの結論】男性アナウンサーの人気を決める3つの評価基準
2026年のランキングを分析すると、支持を集める男性アナウンサーには、共通する3つの要素がある。
1. 情報を正確に伝えるアナウンス技術最も基本となるのは、聞き取りやすい声、適切な速度、正確な発音、内容を整理して伝える能力だ。
安住紳一郎や藤井貴彦が評価される背景には、報道の現場で長年培ってきた経験がある。視聴者にとって、重要なニュースを安心して聞けることは、アナウンサーへの信頼につながる。
2. 生放送での対応力と番組進行力予定どおりに進まない生放送では、出演者の発言を受け止め、必要な情報を整理し、次の話題につなげる能力が求められる。
羽鳥慎一や石井亮次が支持される理由には、こうした進行力がある。ニュース番組では冷静に、バラエティーでは場を和ませる。その場に合わせた対応ができる人ほど、番組の中心を任されやすい。
3. 専門性と人間的な親しみやすさ南波雅俊のスポーツ実況とB'zものまね、桝太一の科学研究、古舘伊知郎の実況技術は、それぞれ独自の専門性を持つ例だ。
視聴者がアナウンサーを好きになるきっかけは、必ずしもニュースの読み方だけではない。趣味や専門分野、番組で見せる意外な一面が、人物への関心を深めることもある。
自分に合った男性アナウンサーを選ぶなら?人気順位だけでなく、どんな番組を楽しみたいかによって注目する人物は変わる。
- 落ち着いたニュース解説や安定した司会が好きな人: 安住紳一郎、羽鳥慎一、藤井貴彦。
- 明るい情報番組やバラエティーが好きな人: 石井亮次、南波雅俊。
- 知識や専門分野への関心が強い人: 桝太一。
- 迫力ある実況や独特の話術を楽しみたい人: 古舘伊知郎、辻岡義堂。
- 爽やかで親しみやすい朝・夕方の番組が好きな人: 榎並大二郎、生田竜聖。
ランキング上位だから必ず自分に合うとは限らない。報道、情報番組、スポーツ、バラエティーなど、普段よく見る番組を基準に選ぶと、それぞれのアナウンサーの個性をより楽しめる。
【男性アナウンサーランキング】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年最新の好きな男性アナウンサーランキング1位は誰ですか?
A1:2026年10月版のCMサイト調査では、TBSの安住紳一郎が333票で1位です。2位は羽鳥慎一(162票)、3位は桝太一(158票)でした。
Q2:安住紳一郎はなぜ男性アナウンサーランキングで人気なのですか?
A2:聞き取りやすい声、丁寧な言葉遣い、確かな進行力に加え、ユーモアや親しみやすさが評価されています。報道番組とバラエティーの双方で活躍している点も強みです。
Q3:羽鳥慎一は現在もフリーアナウンサーですか?
A3:はい。2011年4月に日本テレビを退社してフリーに転身し、2026年現在もテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」の総合司会などを務めています。
Q4:桝太一はアナウンサーを辞めたのですか?
A4:2022年3月に日本テレビを退社しましたが、アナウンサーとしての活動を完全に終了したわけではありません。同志社大学ハリス理化学研究所の助教として研究活動を行いながら、テレビ出演も継続しています。
Q5:オリコンの好きな男性アナウンサーランキングとCMサイトの順位が違うのはなぜですか?
A5:調査主体、調査時期、回答者数などが異なるためです。2025年のオリコンでは南波雅俊が1位でしたが、2026年10月のCMサイト調査では安住紳一郎が1位でした。別々の調査結果として見る必要があります。
Q6:歴代で最も多く殿堂入りした男性アナウンサーは誰ですか?
A6:オリコンの好きな男性アナウンサーランキングでは、安住紳一郎が2009年、桝太一が2016年に、それぞれ5年連続1位を達成して殿堂入りしています。
2026年10月の好きな男性アナウンサーランキングでは、安住紳一郎が333票で1位を獲得した。羽鳥慎一が162票で2位、桝太一が158票で3位と、実績豊富な3人が上位を占めている。
一方、4位の石井亮次、5位の南波雅俊、同率6位の辻岡義堂と藤井貴彦、8位の古舘伊知郎など、異なる個性を持つアナウンサーも支持を集めた。
今回の結果から見えてくるのは、男性アナウンサーの人気が単なる知名度や所属局だけで決まるものではないということだ。確かなアナウンス技術、臨機応変な対応力、専門性、親しみやすさが組み合わさって、それぞれの人気を形作っている。
歴代ランキングで実績を積み重ねてきた安住や羽鳥、研究と放送を両立する桝、独自の個性で注目を集める南波。今後は、ベテラン勢の安定した人気に加え、番組をきっかけに知名度を伸ばす新世代のアナウンサーがどこまで順位を伸ばすかも見どころになる。
男性アナウンサーの人気を知る際は、ランキングの順位と得票数だけでなく、調査方法や本人の現在の活動も合わせて確認することが大切だ。
2026年のランキングは、アナウンサーという仕事が「正確に伝える専門職」であると同時に、「人柄や個性でも視聴者を惹きつける仕事」へと広がっていることを示している。