山田孝之が主演を務めたドラマ『ウォーターボーイズ』は、2003年7月から9月までフジテレビ系で放送された青春ドラマです。山田孝之が演じたのは、主人公の男子高校生・進藤勘九郎(しんどう・かんくろう)。本作は、山田にとってテレビドラマ初主演となった記念すべき作品でもあります。
共演には森山未來、瑛太(現・永山瑛太)、石垣佑磨、石井智也、宮地真緒らが参加。加えて、玉木宏や竹中直人など個性豊かな俳優陣も顔をそろえました。福山雅治の主題歌「虹」とともに、男子高校生たちがシンクロナイズドスイミングに情熱を注ぐ姿を描き、多くの視聴者に親しまれた作品です。2026年10月には、2027年夏に完全新作『ウォーターボーイズ2027』が放送されることも発表され、シリーズへの関心が再び高まっています。
【役名を解説】山田孝之は『ウォーターボーイズ』で進藤勘九郎を演じた

山田孝之が2003年のドラマ『ウォーターボーイズ』で演じたのは、唯野高校に通う高校3年生の進藤勘九郎です。フジテレビの公式番組情報でも、主人公として山田孝之の名前が記載されています。
進藤勘九郎はどんな人物?勘九郎は、何をするにも自信がなく、積極的に自分の意見を主張することが苦手な男子高校生です。体育会系の雰囲気とは少し距離があり、泳ぎも決して得意ではありません。
そんな彼がシンクロに魅了されたきっかけは、高校1年生のときに目にした学園祭での男子シンクロ公演でした。水中で繰り広げられる華やかなパフォーマンスと、演技する先輩たちの熱気に心を動かされ、水泳部に入部します。
ところが、2年生の学園祭では緊張から本番を欠場。3年生になった勘九郎は、今度こそシンクロに参加したいと考えていました。
ようやくシンクロチームのリーダーに選ばれたものの、教育委員会から公演の自粛要請が出され、夢は再び遠のいてしまいます。
フジテレビの第1話あらすじでは、勘九郎が自分の思いをうまく口にできず、周囲の決定に流されてしまう姿が描かれています。物語は、そんな彼が仲間と出会い、自分の意思で行動できるようになるまでの成長を追います。
山田孝之にとってテレビドラマ初主演の作品山田孝之は1999年に俳優デビュー。所属事務所スターダストプロモーションの公式プロフィールでは、2003年の『ウォーターボーイズ』をテレビドラマ初主演作品として紹介しています。
つまり、本作は単なる出演作の一つではありません。後に『世界の中心で、愛をさけぶ』『電車男』『闇金ウシジマくん』『勇者ヨシヒコ』シリーズ、『全裸監督』などで主演を務める山田の、テレビドラマにおける主演キャリアの出発点に当たります。
特に注目したいのは、最初の主演作で演じたのが、最初から何でもできる優等生や圧倒的な能力を持つヒーローではなかったことです。自信のなさや不器用さを抱えた少年が、仲間との関係を通して変わっていく役柄でした。
勘九郎の成長を自然に見せることが、作品全体の説得力につながっています。山田孝之の俳優としての初期キャリアを振り返るうえでも、見逃せない一作です。
【あらすじ】男子高校生たちがシンクロに挑む青春ストーリー
2003年版『ウォーターボーイズ』の舞台は、男子高校生たちのシンクロ公演が地域でも知られるようになった唯野高校です。
かつて先輩たちが成功させた学園祭の男子シンクロは、学校の名物になっていました。しかし、勉強や進学への影響を懸念する教育委員会から公演自粛を求められ、水泳部の活動にも大きな影響が及びます。
転校生・立松憲男との出会いが転機に勘九郎の前に現れるのが、森山未來演じる立松憲男です。憲男はニュースで男子シンクロを知り、その演技に感動して唯野高校へ転校してきた人物。シンクロを実現するために積極的に動き出します。
一方、瑛太演じる田中昌俊は生徒会長としてシンクロに反対する立場。勘九郎たちの活動を簡単には認めようとしません。
加えて、石垣佑磨演じる高原剛や石井智也演じる石塚太も加わり、個性も事情も異なる男子高校生たちがシンクロ同好会を形にしていきます。
公演中止の危機と仲間たちの成長物語の中心にあるのは、単に泳ぎを覚えて大会に出場するという目標ではありません。仲間を集め、練習場所を確保し、周囲の反対を乗り越えて、学園祭での公演を実現することです。
第2話では、勘九郎と憲男が同好会の設立を目指します。ところが、会員数や顧問の問題、学校側のシンクロ自粛方針などが壁となり、活動は思うように進みません。
第7話では、教育委員会によって公演中止が正式決定されたことを受け、勘九郎たちが市役所に向かい、ゲリラ公演を計画する展開になります。
そして最終回の第11話では、シンクロ公演本番が迫るなか、仲間との友情や家族との関係、それぞれの恋愛感情も描かれます。公演直前には32人分の海パンをめぐるトラブルまで発生。最後まで目が離せない展開が続きます。
シンクロという一つの目標を通して、勘九郎が自分の気持ちを表現し、仲間を思いやり、行動するようになる。その変化こそが、本作の物語を支える軸です。
【キャスト一覧】森山未來・瑛太・石垣佑磨・玉木宏との関係
2003年版の魅力の一つは、当時の若手俳優と実力派俳優がバランスよく集まったキャスティングです。フジテレビの公式番組情報やDVD発売元のポニーキャニオンが公開した出演者情報から、主要人物を整理します。
| 役名 | 出演者 | 人物・物語での役割 |
|---|---|---|
| 進藤勘九郎 | 山田孝之 | 主人公。シンクロチームの中心人物 |
| 立松憲男 | 森山未來 | シンクロに憧れて転校してきた高校生 |
| 田中昌俊 | 瑛太(現・永山瑛太) | 生徒会長。勘九郎たちと対立する |
| 高原剛 | 石垣佑磨 | シンクロ同好会のメンバー |
| 石塚太 | 石井智也 | シンクロ同好会のメンバー |
| 大西麻子 | 宮地真緒 | 勘九郎の幼なじみ |
| 花村響子 | 香椎由宇 | 勘九郎が憧れる女子高校生 |
| 佐藤勝正 | 玉木宏 | 水泳部のOB。勘九郎たちを支える存在 |
| 佐久間恵 | 眞鍋かをり | 生徒たちを見守る教師 |
| 磯村 | 竹中直人 | イルカの調教師 |
| 杉田 | 杉本哲太 | 学校の教師 |
| 山岡教頭 | 布施明 | シンクロ公演に反対する教頭 |
森山未來が演じた立松憲男は、物語の推進力となる人物です。自分の夢に向かって迷わず行動する憲男と、周囲の顔色をうかがいがちな勘九郎。この対照的な性格が、二人の友情をより印象的なものにしています。
瑛太は対立する生徒会長・田中昌俊役瑛太が演じる田中昌俊は、当初はシンクロに否定的な立場を取る生徒会長です。勘九郎たちとは異なる価値観を持つ人物ですが、物語が進むにつれて関係性も変化していきます。
なお、2003年当時の番組クレジットでは「瑛太」と表記されています。現在の俳優名は永山瑛太です。
石垣佑磨と玉木宏も見逃せない出演者石垣佑磨が演じる高原剛は、シンクロ同好会に加わる重要なメンバー。物語序盤では近寄りがたい雰囲気を持つ一方、仲間との関わりを通じて変わっていきます。
そして、玉木宏が演じる佐藤勝正も注目したい人物です。実は玉木は2001年の映画版にも出演しており、2003年のドラマ版では同じ佐藤勝正役を務めています。映画とドラマをつなぐ存在として、シリーズのファンにはうれしいキャスティングです。
【映画版とドラマ版の違い】妻夫木聡主演の2001年映画との関係
『ウォーターボーイズ』には映画版と複数のドラマ版が存在します。そのため、山田孝之が出演した作品を映画版と混同してしまう人もいますが、両者は主人公も物語の中心人物も異なります。
2001年の映画版は妻夫木聡が主人公2001年公開の映画版は、矢口史靖監督・脚本による青春コメディです。主演は妻夫木聡で、演じたのは唯野高校水泳部の鈴木智。
新任の女性教師・佐久間恵がシンクロをやると宣言したことをきっかけに、男子高校生たちが戸惑いながらも挑戦を始める物語です。
映画版では、鈴木を中心とした5人の高校生が文化祭での公演を目指します。水泳部の廃部危機や、男子がシンクロに挑戦することへの周囲の反応など、映画ならではのテンポで描かれています。
2003年のドラマ版は後輩世代の物語2003年のドラマ版は、映画の世界観を引き継ぎながら、2年後の唯野高校を舞台にした後輩たちの物語です。
主人公は妻夫木聡演じる鈴木智ではなく、山田孝之演じる進藤勘九郎。森山未來や瑛太ら新しい世代の高校生たちが中心となり、シンクロ公演に挑戦します。
映画版が5人の男子高校生を中心とした物語だったのに対し、ドラマ版は連続ドラマならではの時間を使い、友情、恋愛、家庭環境、進路、学校との対立などを幅広く描いている点が特徴です。
シリーズの放送・公開年表- 2001年:妻夫木聡主演の映画『ウォーターボーイズ』公開。
- 2003年:山田孝之主演の連続ドラマ『ウォーターボーイズ』放送。
- 2004年:市原隼人主演の『ウォーターボーイズ2』放送。
- 2026年10月16日:完全新作『ウォーターボーイズ2027』の制作・放送が発表。
- 2027年7月:『ウォーターボーイズ2027』放送開始予定。
フジテレビの公式発表によると、2003年版の全話平均視聴率は16.0%(世帯・関東地区、ビデオリサーチ調べ)。2004年版も16.8%を記録しており、シリーズとして高い人気を獲得しました。
映画の成功を単純に繰り返すのではなく、主人公や仲間たちを入れ替えながら、同じ世界観の中で新しい青春を描いてきたことがシリーズの特徴です。
【主題歌と見どころ】福山雅治の「虹」が彩る2003年の夏
2003年版『ウォーターボーイズ』の主題歌は、福山雅治の「虹」です。
福山雅治の公式サイトによると、「虹」は2003年8月27日に発売された18枚目のシングル「虹/ひまわり/それがすべてさ」に収録されています。フジテレビのドラマ『ウォーターボーイズ』の主題歌として起用されたことも公式に記録されています。
青春ドラマと主題歌の相性「虹」が印象的なのは、作品が描く挑戦や仲間との関係性に重なる楽曲だからです。
勘九郎たちは、最初から自信に満ちた人物ではありません。泳ぎが苦手だったり、人前に立つことに抵抗があったり、周囲に自分の思いを理解してもらえなかったりします。
それでも一つの目標に向かって努力を重ね、少しずつ自分たちの可能性を広げていく。その姿と、作品の主題歌として流れる「虹」が結び付くことで、青春ドラマとしての印象が強まっています。
シンクロ公演そのものが作品の見どころもう一つの大きな見どころは、やはり男子高校生たちによるシンクロ公演です。
練習段階では泳げないメンバーもおり、チームとしてまとまるまでには多くの問題が発生します。ところが、個人の不得意を仲間が補い合うことで、少しずつ集団としての完成度が高まっていきます。
最終回では32人のメンバーによる公演が大きな見せ場になります。練習や人間関係を描いてきた物語が、最後に一つの舞台へ集約される構成は、連続ドラマならではの醍醐味です。
なお、現在の競技の正式名称はアーティスティックスイミングです。フジテレビも2027年版の発表に際して、作品内では演出上「シンクロ」という表記を使用すると説明しています。
【2026年最新情報】『ウォーターボーイズ2027』放送決定でシリーズ再始動
2026年10月16日、フジテレビは完全新作の連続ドラマ『ウォーターボーイズ2027』を2027年7月から放送すると発表しました。
2001年の映画から始まり、2003年の山田孝之主演作、2004年の『ウォーターボーイズ2』などを経て、シリーズが新たな時代に戻ってきます。
2027年版は令和の男子高校生たちが主人公フジテレビの発表によると、新作の舞台は2027年。打ち込めるものや居場所を見つけられずにいる男子高校生たちが、古びたプールでシンクロに出会い、仲間とともに本気で取り組む姿を描きます。
2003年版が進藤勘九郎たちの青春を描いたように、新作でもシンクロを通して自分自身や仲間と向き合う高校生たちが中心になります。
新キャストはオーディションで決定2027年版では、男子高校生役をオーディションで選ぶ「WATER BOYSプロジェクト」が始動しています。
選考を通過した出演者は、稽古期間を経てドラマの撮影に臨む予定です。フジテレビの発表では、オーディションから稽古、撮影まで約1年にわたるプロジェクトとして紹介されています。
2026年11月3日時点で、2003年版の山田孝之や森山未來、永山瑛太らの再出演については、公式発表で明らかにされていません。新作は完全新作の連続ドラマとして案内されており、過去作の出演者が登場するかどうかは今後の情報が待たれます。
今回の新作発表によって、2003年版への関心も改めて高まっています。山田孝之の初主演作を見直すことは、シリーズの原点と、その後の青春ドラマの変化を知るうえでも興味深い機会です。
【山田孝之と『ウォーターボーイズ』】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:山田孝之は『ウォーターボーイズ』で何役を演じましたか?
A1:2003年のフジテレビ系連続ドラマで、主人公の進藤勘九郎を演じました。唯野高校の高校3年生で、シンクロ公演の実現を目指す水泳部員です。
Q2:山田孝之のテレビドラマ初主演作品は何ですか?
A2:2003年放送の『ウォーターボーイズ』です。所属事務所スターダストプロモーションの公式プロフィールでも、同作がテレビドラマ初主演作品として紹介されています。
Q3:森山未來や瑛太も出演していますか?
A3:出演しています。森山未來は立松憲男役、瑛太(現・永山瑛太)は田中昌俊役です。石垣佑磨も高原剛役で出演しています。
Q4:玉木宏は映画版とドラマ版の両方に出演していますか?
A4:出演しています。2001年の映画版と2003年のドラマ版で、どちらも佐藤勝正を演じています。映画とドラマの世界観をつなぐ出演者の一人です。
Q5:2003年版『ウォーターボーイズ』の主題歌は何ですか?
A5:福山雅治の「虹」です。2003年8月27日発売のシングル「虹/ひまわり/それがすべてさ」に収録されています。
Q6:2003年版の放送期間と話数は?
A6:2003年7月1日から9月9日まで、フジテレビ系で放送されました。全11話です。
Q7:『ウォーターボーイズ2027』に山田孝之は出演しますか?
A7:2026年11月3日時点で、山田孝之の出演は公式発表されていません。2027年7月スタート予定の完全新作で、男子高校生役はオーディションで決定することが発表されています。
山田孝之が2003年の『ウォーターボーイズ』で演じたのは、主人公の進藤勘九郎です。同作は山田にとってテレビドラマ初主演作品であり、俳優としてのキャリアを振り返るうえで重要な転換点となりました。
森山未來、瑛太、石垣佑磨らとの共演、玉木宏による映画版からの役柄の継続、そして福山雅治の主題歌「虹」など、作品には現在も振り返る価値のある要素が数多くあります。
本作を初めて見る人には、まず勘九郎が仲間と出会い、シンクロ公演に向かって成長する物語に注目してほしいところです。一方、映画版を知っている人なら、先輩たちから後輩へと受け継がれる青春の物語として楽しめます。
2027年7月には完全新作『ウォーターボーイズ2027』も放送予定です。2003年版の進藤勘九郎が切り開いた青春ドラマの魅力が、新しい世代にどのような形で受け継がれるのか。シリーズの原点を知る意味でも、山田孝之主演の2003年版は改めて注目したい作品です。
【プロの結論】『ウォーターボーイズ』の価値は、シンクロの演技そのものだけではありません。自信のなかった一人の高校生が、仲間との出会いによって自分の意思を持ち、最後には大勢の仲間と一つの舞台を作り上げる。その成長を山田孝之が主人公として体現したことに、2003年版の大きな魅力があります。初主演作としてのキャリア上の意味と、青春群像劇としての完成度。その両面から見ることで、2026年の今も作品が語り継がれる理由が見えてきます。