忽那汐里が演じたのは、ユキオ(Yukio)という名前の女性ミュータントだ。2018年公開の『デッドプール2』で初登場し、デッドプールが所属するX-MENの仲間たちと関わるキャラクターとして描かれた。
ピンク色の髪と明るい笑顔が特徴で、戦闘能力を備えながらも、ほかのミュータントとは異なる親しみやすさを持っている。
初登場はX-MENの屋敷での「ハイ、ウェイド!」ユキオの登場場面で特に印象的なのが、デッドプールとの短いやり取りだ。
X-MENの屋敷を訪れたウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)に対し、ユキオが笑顔で「ハイ、ウェイド!」と声をかける。
デッドプールも「ハイ、ユキオ!」と返す。この何気ない挨拶が、作品の中でも印象に残る掛け合いになった。
デッドプールの毒舌や皮肉に対し、ユキオは終始フレンドリー。主人公の独特なテンションを否定せず、自然体で接するところがキャラクターの魅力になっている。
このやり取りは、撮影現場での演出や脚本の変更を通じて発展したものだという。2024年のシネマトゥデイのインタビューで忽那自身が制作の裏側を明かしている。
終盤の戦闘シーンにも登場ユキオは単なるコミカルな脇役ではない。
『デッドプール2』の終盤では、ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドやコロッサスとともに、デッドプールたちを助ける側に回る。
実は、この戦闘シーンは当初の撮影計画にはなかった。
忽那によると、いったん撮影が終了して東京に帰国した後、数か月たってから戦闘シーンへの出演を依頼され、再び撮影に参加したという。
つまり、完成した映画で見られるユキオの活躍には、撮影終了後の追加制作という裏話がある。
エンドロール後の時間移動装置にも関係『デッドプール2』では、エンドロール中の映像も見逃せない。
ネガソニックとユキオがケーブルの時間移動装置を修理する場面があり、デッドプールのその後の行動につながる重要な仕掛けになっている。
ユキオはネガソニックのそばで作業を手伝い、デッドプールとも再び軽妙なやり取りを交わす。
短い出演時間ながら、ユキオは本編だけでなく、作品のユーモアを締めくくる部分でも存在感を残した。
【キャラクター設定】ユキオのミュータント能力とネガソニックとの関係

ユキオを理解するうえで欠かせないのが、ミュータントとしての能力とネガソニックとの恋人関係だ。
ユキオの能力は電気を操る力ユキオは、電気を操る能力を持つミュータントとして描かれている。
『デッドプール2』では、チェーン状の武器を使い、電気を帯びさせて戦う姿が特徴的だ。
映画のキャラクター設定を整理すると、次のようになる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| キャラクター名 | ユキオ(Yukio) |
| 演者 | 忽那汐里 |
| 所属 | X-MEN |
| 特徴 | ピンク系の髪、明るくフレンドリーな性格 |
| ミュータント能力 | 電気を操る能力 |
| 武器 | 電気を帯びたチェーン状の武器 |
| 恋人 | ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド |
| 主な出演作品 | 『デッドプール2』『デッドプール&ウルヴァリン』 |
ぴあ映画のインタビュー記事でも、ユキオは帯電能力を持ち、鎖に電気を流して戦うキャラクターとして紹介されている。
ただし、映画では能力の詳細な限界や技術的な仕組みまで掘り下げられていない。能力の全貌が明らかになっているわけではない点には注意したい。
ネガソニックとは恋人同士
ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド
演:ブリアナ・ヒルデブランド
強力なエネルギーを操るミュータント。短い髪型とクールな態度が特徴で、ユキオとは恋人関係にある。
ユキオ
演:忽那汐里
明るく人懐っこい性格。ネガソニックを支えるパートナーであり、デッドプールにも気さくに接する。
2人の関係は、単なる仲間以上のものとして明確に描かれている。
ネガソニックは感情を表に出しにくく、デッドプールの冗談にも冷静に対応する。一方、ユキオは笑顔を絶やさず、相手との距離を自然に縮めるタイプだ。
性格の対照性が2人の関係を印象的にしている。
また、ネガソニックとユキオの恋人関係は、スーパーヒーロー映画におけるLGBTQの人物描写という観点でも注目された。ゲームスポットも『デッドプール2』における2人の関係を取り上げている。
2013年の『ウルヴァリン:SAMURAI』のユキオとは同じ?ここは混同されやすいポイントだ。
2013年の映画『ウルヴァリン:SAMURAI』にもユキオというキャラクターが登場しており、こちらは福島リラが演じている。
一方、『デッドプール2』のユキオは忽那汐里が演じている。
名前は共通しているが、人物の描き方や設定は異なる。忽那は2018年のインタビューで、今回のユキオは過去の映画版とは違う新しいキャラクターとして作られたと説明している。
したがって、福島リラと忽那汐里は同じ役を演じた俳優として混同しないことが大切だ。
【出演歴・関係者一覧】忽那汐里とデッドプールシリーズの歩み
忽那汐里のキャリアは、日本のテレビドラマから始まり、国内映画、海外映画、ハリウッド大作へと広がってきた。
ここでは、本人のキャリアとデッドプールシリーズの出演歴を時系列で整理する。
| 年 | 出来事・作品 | 役柄・ポイント |
|---|---|---|
| 2006年 | 第11回全日本国民的美少女コンテスト | 審査員特別賞 |
| 2007年 | 『3年B組金八先生』 | ドラマデビュー |
| 2016年 | 『女が眠る時』 | ウェイン・ワン監督との出会い |
| 2018年 | 『デッドプール2』 | ユキオ役でハリウッド大作に出演 |
| 2018年 | 『Once Upon a Deadpool』 | ユキオ役 |
| 2019年 | 海外活動を本格化 | ハリウッドに活動の主軸を移す |
| 2021~2025年 | 『インベージョン』 | ミツキ・ヤマト役 |
| 2024年 | 『デッドプール&ウルヴァリン』 | ユキオ役で再出演 |
| 2025年 | 『DEATH STRANDING 2』 | レイニー役 |
| 2026年 | 『Her Private Hell』 | Ms. T役 |
プロフィールや出演歴は、キネノート、所属エージェントのユナイテッド・エージェンツ、映画祭の公式キャスト情報などで確認できる。
デッドプールシリーズでの出演作品忽那のユキオ役としての出演歴は、次のように整理できる。
- 『デッドプール』(2016年):ユキオは登場しない。
- 『デッドプール2』(2018年):ユキオ役として初出演。
- 『Once Upon a Deadpool』(2018年):『デッドプール2』を再編集したPG-13版。
- 『デッドプール&ウルヴァリン』(2024年):ユキオ役で再出演。
ここで押さえておきたいのは、『Once Upon a Deadpool』は独立した続編ではなく、『デッドプール2』を再構成した別バージョンだということ。
そのため、ユキオの出演作品を数えるときには、通常の続編と再編集版を区別すると理解しやすい。
【ハリウッド進出の経緯】忽那汐里とライアン・レイノルズの共演秘話
忽那汐里の海外進出は、最初からハリウッドだけを目指していたわけではない。
その転換点となったのが、2016年公開の映画『女が眠る時』だった。
シドニー生まれ、日本で俳優として活動を開始忽那汐里は1992年12月22日、オーストラリア・シドニー生まれ。
2006年、第11回全日本国民的美少女コンテストで審査員特別賞を受賞したことをきっかけに芸能活動を開始した。
翌2007年にはTBS系ドラマ『3年B組金八先生』に出演し、俳優としてのキャリアをスタートさせている。
その後は日本のテレビドラマや映画に出演し、2010年の『BECK』、2013年の『許されざる者』など、国内で着実に経験を積み重ねていった。
ウェイン・ワン監督との出会いが海外進出のきっかけ海外進出の大きなきっかけとなったのが、2016年の映画『女が眠る時』だ。
同作で忽那は、香港出身の映画監督ウェイン・ワンと仕事をした。
忽那はシネマトゥデイのインタビューで、監督と英語でコミュニケーションを取りながら、役を深く作り込めた経験を振り返っている。
周囲から海外で挑戦することを勧められたこともあり、次第にアメリカの作品にも積極的に挑戦するようになった。
2017年には海外映画への出演も経験し、2018年には『デッドプール2』への出演を実現させた。
『デッドプール2』のオーディションを勝ち抜く『デッドプール2』のユキオ役は、忽那がオーディションを通じて獲得したものだ。
2018年のインタビューでは、複数回のオーディションを経て出演が決まったことを明かしている。
ユキオのキャラクター像については、原宿の若い女性をイメージさせるファッションや、東京らしい明るさ、かわいらしさを意識したという。
忽那にとって、ユキオは単なる海外映画への出演ではなかった。
本人は2024年のぴあ映画のインタビューで、この役が当時のマネジメントチームと仕事を始めて最初に決まった役だったと説明している。以降の海外作品への挑戦にもつながる、大きな転換点だった。
ライアン・レイノルズとの共演で感じた撮影現場の違いデッドプール役のライアン・レイノルズとの共演も、忽那にとって印象的な経験だった。
忽那は2018年のオリコンのインタビューで、レイノルズが撮影のたびにアドリブを取り入れていたことに驚いたと語っている。
日本で経験してきた撮影とは異なる、自由度の高い現場だったという。
また、当時のレイノルズも忽那との共演について好意的な評価を寄せ、ユキオ役を見事に演じたことを称賛していた。
2024年の再共演時には、レイノルズの仕事への向き合い方について、忽那がさらに詳しいエピソードを紹介している。
『デッドプール』シリーズは、撮影が進むなかで脚本や演出が変化していく現場でもある。ユキオとデッドプールの掛け合いが自然に発展した背景にも、こうした制作スタイルがあった。
【2024年の再出演】『デッドプール&ウルヴァリン』でユキオが帰ってきた!
2024年7月公開の『デッドプール&ウルヴァリン』では、忽那汐里が再びユキオを演じた。
2018年の『デッドプール2』から約6年ぶりの再登場であり、シリーズのファンにとっても見逃せないポイントだった。
どんな場面に登場する?本作では、ウェイド・ウィルソンの誕生日パーティーの場面などに登場する。
ネガソニックやコロッサスをはじめ、過去作でおなじみの仲間たちとともに、ユキオも再びスクリーンに姿を見せた。
ただし、ユキオが映画全体のストーリーを主導するわけではない。中心となるのはデッドプールとウルヴァリンであり、ユキオは旧作から続く仲間たちの一人として登場する。
TheWrapの出演者・カメオ解説でも、忽那汐里のユキオはネガソニックやコロッサスらとともに、短い出演シーンを持つキャラクターとして紹介されている。
6年ぶりの現場で感じた変化2024年7月のシネマトゥデイのインタビューで、忽那は再出演の感想を語っている。
前作から時間が経過していたものの、ウィッグやメイクによって当時と変わらない姿のキャストたちと再会すると、自然に6年前の感覚に戻れたという。
また、恋人ネガソニックを演じるブリアナ・ヒルデブランドとの再会も印象的だった。
忽那は、ブリアナの髪型の変化など、撮影現場での再会にまつわるエピソードも紹介している。
加えて、2018年の初参加時にはハリウッドの撮影現場やライアン・レイノルズの存在感に圧倒されていたが、2024年には経験を重ねたことで、以前よりリラックスして現場に臨めたと振り返っている。
この変化は、単に同じ役を再び演じたという以上の意味を持つ。海外作品で経験を積んできた俳優として、以前とは違う立場で同じシリーズに戻ったということだ。
【2026年最新】忽那汐里の現在と最新出演作『Her Private Hell』
2026年11月現在、忽那汐里は日本国内の作品だけでなく、海外の映画や映像作品にも出演を続けている。
なかでも注目されるのが、ニコラス・ウィンディング・レフン監督の映画『Her Private Hell』だ。
『Her Private Hell』ではMs. T役『Her Private Hell』は2026年の新作映画で、忽那汐里はMs. T役を演じている。
監督・脚本を務めるのは、『ドライヴ』や『ネオン・デーモン』で知られるニコラス・ウィンディング・レフン。
カンヌ国際映画祭の公式作品情報では、同作は2026年のアウト・オブ・コンペティション作品として紹介されている。製作年は2025年、上映時間は109分だ。
主な出演者には、次の俳優が名を連ねている。
- ソフィー・サッチャー
- チャールズ・メルトン
- ハバナ・ローズ・リウ
- クリスティン・フロセス
- 忽那汐里
- 山田葵
- 西島秀俊
- ディエゴ・カルバ
- ダグレイ・スコット
物語の舞台は、謎の霧に包まれた未来都市。
その霧によって、正体の分からない危険な存在が解き放たれる。父親を探す若い女性の旅と、娘を救い出そうとするアメリカ軍人の行動が交錯していく。
レフン監督らしい独特の映像表現と、SF・スリラー的な世界観が特徴の作品だ。
忽那が演じるMs. Tは、カンヌ国際映画祭の公式キャスト情報にも掲載されている。
2026年の活動を知るうえで注目したい出演作『Her Private Hell』以外にも、忽那には海外での活動を示す作品がある。
『インベージョン』(2021~2025年)
Apple TV+のSFドラマ。忽那はミツキ・ヤマト役を演じた。複数シーズンにわたる出演で、海外ドラマにおける代表的な仕事の一つとなっている。
『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』(2025年)
小島秀夫が手がけたゲーム作品。忽那はレイニー役を担当。映画やドラマだけでなく、ゲームのパフォーマンス表現にも活動を広げた。
『Her Private Hell』(2026年)
ニコラス・ウィンディング・レフン監督作。Ms. T役で出演。2026年の映画出演を語るうえで重要な作品だ。
忽那の活動で興味深いのは、ハリウッド進出後も日本とのつながりを保っていることだ。
2024年のシネマトゥデイのインタビューでは、海外の仕事を継続する一方で、日本に住みながら活動していることも語っていた。
また、ハリウッドでの仕事については、俳優自身が作品を選び、オーディションを通じて役を獲得する仕組みにも触れている。
Forbes JAPANのインタビューでも、海外進出は突然の大きな目標というより、異なる視点を持つ人たちと仕事をしたいという思いの延長だったと説明している。
作品の規模や知名度だけではなく、脚本や制作に関わる人々を重視して選ぶ姿勢も印象的だ。
2026年の『Her Private Hell』への出演は、こうしたキャリアの延長線上にある。ユキオ役のイメージにとどまらず、異なるジャンルや監督の作品に挑戦している点に注目したい。
【よくある質問】忽那汐里とデッドプールに関するFAQ
Q1:忽那汐里は『デッドプール2』で何役を演じていますか?
A1:ミュータントのユキオ役です。X-MENのメンバーで、ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドの恋人として登場します。電気を操り、チェーン状の武器を使って戦います。
Q2:ユキオとネガソニックは恋人ですか?
A2:はい。『デッドプール2』では2人が恋人同士として描かれています。ネガソニック役はブリアナ・ヒルデブランド、ユキオ役は忽那汐里です。
Q3:忽那汐里は『デッドプール&ウルヴァリン』にも出演していますか?
A3:はい。2024年公開の『デッドプール&ウルヴァリン』でユキオ役を再演しています。ウェイドの誕生日パーティーなどに登場します。
Q4:忽那汐里のユキオと福島リラのユキオは同じですか?
A4:同じ名前のキャラクターですが、映画ごとに設定や描写が異なります。2013年の『ウルヴァリン:SAMURAI』では福島リラ、2018年の『デッドプール2』では忽那汐里が演じています。
Q5:忽那汐里の2026年最新出演作は何ですか?
A5:2026年の映画『Her Private Hell』です。ニコラス・ウィンディング・レフン監督作で、忽那はMs. T役を演じています。
Q6:忽那汐里はどのようにハリウッドへ進出したのですか?
A6:2016年の『女が眠る時』でウェイン・ワン監督と仕事をしたことが大きなきっかけです。その後、海外作品のオーディションに挑戦し、2018年の『デッドプール2』でユキオ役を獲得しました。
【プロの結論】忽那汐里のユキオ役はハリウッドキャリアの出発点
忽那汐里と『デッドプール』シリーズの関係を整理すると、ユキオ役は単なるハリウッド映画への出演実績ではなく、その後の海外キャリアを広げる重要な転機だったことが分かる。
押さえておきたい要点は3つある。
1. ユキオ役の魅力は性格と能力のギャップにある。 電気を操るミュータントでありながら、明るく親しみやすい性格がデッドプールとの掛け合いを際立たせている。
2. 2024年の再出演はキャリアの継続性を示している。 6年の時間を経ても同じ役に戻り、シリーズの仲間として存在感を残した。
3. 2026年は新しい作品へ活動を広げている。 『Her Private Hell』への出演は、ユキオ役とは異なるジャンルでの挑戦を示している。
特に注目したいのは、忽那が一つの成功した役柄にとどまっていないことだ。
『デッドプール2』で世界的な作品に参加した後も、『インベージョン』や『DEATH STRANDING 2』、そして『Her Private Hell』と、映画・ドラマ・ゲームを横断して経験を重ねている。
ユキオをきっかけに忽那汐里を知った人は、2024年の再出演だけでなく、2026年の出演作にも目を向けると、俳優としての新しい一面が見えてくるはずだ。
今後の注目点は、ユキオ役の続投だけではない。日本と海外の両方で経験を積んできた忽那が、どのような監督や作品と新たな仕事をしていくのか。その選択こそ、これからのキャリアを読み解く鍵になる。