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『夫婦が壊れるとき』全13話のあらすじ・最終回の結末は?キャスト相関図と原作比較を徹底解説

土谷 雅人 土谷 雅人 • 更新: • 公開: • 読了約 24 分
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2026年11月現在も、夫婦の裏切りと壮絶な復讐を描いたドラマとして語られる『夫婦が壊れるとき』。2023年4月7日から6月30日まで日本テレビ系「金曜ドラマDEEP」枠で放送された本作は、稲森いずみ演じる女医・真壁陽子が、夫・昂太の不倫をきっかけに、信じていた家族や友人、職場の人間関係まで失っていくサスペンスドラマだ。

夫の不倫相手は誰なのか、なぜ周囲の人間まで陽子を裏切ったのか。そして、最終回で陽子は息子と財産を守り、夫への復讐を果たせたのか。本作は英国BBCのドラマ『女医フォスター 夫の情事、私の決断』を原作とし、韓国で大ヒットした『夫婦の世界』と同じ作品をルーツに持つ日本版リメイクでもある。

【作品の基本情報】『夫婦が壊れるとき』のあらすじと物語の核心

夫婦が壊れるとき
幸せな家庭を壊したのは夫の小さな嘘だった

主人公の真壁陽子(稲森いずみ)は、陽風台クリニックの副院長を務める優秀な内科医。仕事で成功し、映像制作会社を経営する夫・真壁昂太(吉沢悠)、愛する息子・凪と暮らす彼女は、誰もがうらやむ生活を送っていた。

ところが、夫が札幌出張から帰宅した翌朝、陽子は昂太のジャケットから女性用のリップクリームを見つける。加えて、マフラーには自分のものではない長い茶色の髪の毛が付着していた。

最初は偶然だと思おうとする陽子。しかし、昂太の不自然な外出や説明の食い違いが続き、疑念は消えない。

陽子は夫の行動を調べ始め、やがて不倫相手が佐倉理央(優希美青)であることを突き止める。理央は、陽子が患者として接していた佐倉美南の娘だった。

さらに残酷だったのは、夫の不倫を知っていた人間が周囲に何人もいたことだ。夫の友人、隣人、職場の同僚、そして長年信頼していた親友まで、陽子に真実を隠していた。

不倫だけでは終わらない裏切りの連鎖

物語が単純な不倫ドラマにとどまらないのは、昂太が不倫相手と関係を続けながら、陽子の財産にも手をつけていた点にある。

しかも理央は昂太の子どもを妊娠。昂太は妻との生活を維持しながら、理央との将来も手に入れようとしていた。

陽子は夫を問い詰めるが、昂太は不倫を認めず、むしろ疑う妻を責める。愛していた相手に裏切られた悲しみは、次第に冷静な怒りへと変わっていく。

弁護士の神崎に離婚相談をした陽子は、離婚時に手放したくないものを尋ねられ、迷わず答える。

「すべて」

夫だけを自分の人生から排除する。そのために陽子は、感情に任せて夫を責めるのではなく、証拠を集め、財産状況を調べ、周囲の人間関係を利用する計画的な復讐へと踏み出す。

【キャスト・相関図】稲森いずみ、吉沢悠、優希美青ら登場人物の関係

『夫婦が壊れるとき』の人間関係は、真壁夫婦を中心に、昂太の不倫相手である佐倉家、夫婦の共通の友人、陽子の職場関係者によって構成されている。

日本テレビの公式相関図では、登場人物それぞれの立場や隠された思惑が整理されている。特に注目したいのは、陽子にとって味方に見えた人物が、実は昂太の不倫を知っていたという関係性だ。

主要キャスト・登場人物一覧
登場人物 キャスト 役柄・人物関係
真壁陽子 稲森いずみ 主人公。クリニックの副院長で、昂太の妻。夫の不倫を知り復讐を開始する。
真壁昂太 吉沢悠 陽子の夫。映像制作会社の社長兼映画監督で、理央と不倫関係にある。
佐倉理央 優希美青 昂太の不倫相手。佐倉家の娘で、昂太の子どもを妊娠する。
加集基樹 内田朝陽 昂太の同級生で会計士。会社の経理を担当し、陽子の復讐に関わる。
加集朋美 安藤聖 基樹の妻。陽子と家族ぐるみで付き合う隣人。
相沢佳奈子 内田慈 陽子の同僚で婦人科医。昂太や基樹とも幼なじみの関係。
吉野芽衣 結城モエ 陽子の患者。陽子から依頼を受け、理央の動向を調べる。
峯田康生 犬飼貴丈 芽衣の恋人。DV癖があり、陽子や芽衣の行動にも影響を与える。
佐倉徹郎 矢島健一 理央の父親。地元の名士で昂太の映画制作にも出資する。
佐倉美南 七瀬なつみ 理央の母親。料理研究家で、陽子の患者でもある。
大庭学 長谷川初範 陽子の恩師で医師。昂太の母・由紀の主治医でもある。
相関図で押さえたい3つの人間関係

1.真壁夫婦と佐倉理央の三角関係

物語の中心は、陽子・昂太・理央の三角関係だ。昂太は陽子との結婚生活を続けながら理央との関係を深め、理央もまた昂太との結婚を望むようになる。妊娠が発覚したことで、単なる浮気では済まされない状況へと発展する。

2.陽子の親友・同僚と昂太の友人関係

相沢佳奈子は陽子の昔からの同僚であり、昂太や基樹とも幼なじみだ。加集基樹と朋美も真壁家と親しい間柄にある。陽子が裏切られたと感じるのは、こうした近しい人々が昂太の不倫を知りながら秘密にしていたためだ。

3.陽子と吉野芽衣の協力関係

芽衣は陽子の患者で、恋人の康生からDVを受けている。陽子は芽衣を助ける一方、薬と引き換えに昂太や理央の行動を調べるよう依頼する。2人の関係は、復讐劇の進行とともに複雑なものになっていく。

この相関図で見逃せないのは、登場人物が単純な善人と悪人に分けられないことだ。陽子自身も復讐を進める過程で、医師としての倫理や周囲への配慮を揺さぶられていく。

【全13話の放送日・あらすじ】第1話から最終回まで完全解説

『夫婦が壊れるとき』は、2023年4月7日にスタートし、同年6月30日に最終回を迎えた全13話の連続ドラマだ。日本テレビ系「金曜ドラマDEEP」枠の第1弾作品として放送された。

放送枠の基本時間は金曜深夜24時30分から24時59分。一部の回では編成に伴う放送時間の変更もあった。

第1話〜第4話:不倫発覚と理央の正体
  • 第1話・4月7日:幸せな家庭を築いていた陽子が、昂太のジャケットに入っていた女性用リップとマフラーに付着した長い髪の毛から不倫を疑い始める。夫の後をつけることを決意する。
  • 第2話・4月14日:昂太に誘われたというレストランへ同行した陽子。そこで佐倉家と接触し、患者の芽衣にも出会う。薬と引き換えに、夫の行動を調べるよう依頼する。
  • 第3話・4月21日:不倫相手が佐倉理央だと判明。基樹や朋美、佳奈子ら身近な人物も関係を知っていたことが明らかになり、陽子は裏切りの全貌に直面する。
  • 第4話・4月28日:陽子は医師として理央を診察し、彼女が昂太の子どもを妊娠していることを知る。不倫相手を前にしても平静を装う陽子の苦悩が描かれる。
第5話〜第8話:離婚準備と復讐の本格化
  • 第5話・5月5日:理央が妊娠したことを知った陽子は昂太を問い詰める。しかし、夫は浮気を否定。陽子は復讐を決意し、佳奈子を通じて昂太に妊娠の事実を伝える。
  • 第6話・5月12日:不倫が約2年前から続いていたことを知った陽子は、弁護士の神崎に相談。家、親権、財産のすべてを守るため離婚準備を進めるが、銀行口座から重大な事実が発覚する。
  • 第7話・5月19日:昂太による財産の使い込みが判明。さらに義母・由紀も息子の不倫を知っていたことが分かる。陽子は息子・凪のスマートフォンに残された衝撃的な動画を目にする。
  • 第8話・5月26日:陽子は基樹と接触し、昂太の会社の収支や個人口座に関する情報を要求する。芽衣にも理央の監視を頼むが、その行動が危険を招いてしまう。
第9話〜第13話:復讐の最終局面と夫婦の決着
  • 第9話・6月2日:昂太と理央が別れたことで、陽子は夫との関係を見直し始める。しかし、義母・由紀が亡くなり、さらに新たな問題が浮上する。
  • 第10話・6月9日:陽子への誹謗中傷がSNS上で広がり、クリニックから休暇を命じられる。昂太に支えられ、やり直しを考えた矢先、理央と抱き合う夫の姿を目撃する。
  • 第11話・6月16日:陽子は昂太を連れて佐倉家へ。理央の両親の前で、昂太の会社の経営危機、不倫、理央の妊娠を次々と暴露する。
  • 第12話・6月23日:陽子は離婚条件と離婚届を昂太に送りつける。ところが昂太は芽衣を利用した調査などを問題視し、陽子を医師として不適格な人物に見せようと反撃する。
  • 第13話・6月30日(最終回):凪との関係に苦しむ陽子は、最後の復讐を実行。昂太は追い詰められ、夫婦の関係は決定的な終わりを迎える。陽子は息子とともに新しい人生へ進む。

前半は不倫の証拠を探すサスペンス、中盤は財産と親権をめぐる心理戦、後半は陽子と昂太の直接対決という構成になっている。

特に第11話の佐倉家での会食は、本作を象徴する重要な場面だ。昂太が隠してきた不倫や妊娠、会社の経営問題が一気に表面化し、家族の前で秘密が暴かれる。単なる夫婦間の問題が、両家を巻き込む修羅場へ変わる瞬間である。

【最終回ネタバレ】陽子と昂太の結末、凪の運命はどうなった?

ここからは第13話の重大なネタバレを含みます。

陽子が凪に向けた最後の復讐

最終回では、陽子が息子・凪を連れて、家族の思い出が残る海岸を訪れる。

しかし、凪から「今のママは好きじゃない」と拒絶されてしまう。仕事や復讐に追われる陽子は、息子との関係まで傷つけていたのだ。

陽子は医療用のハサミを手に取り、何かを決意したような表情を見せる。

その後、自宅に戻った陽子の手には包帯が巻かれ、服には血が付いていた。加えて、凪の姿が見当たらない。昂太は息子に何かあったのではないかと動揺する。

陽子は昂太に、凪にはもう会えないと告げ、切った髪の毛を取り出す。昂太は息子に危害が加えられたと思い込み、パニックに陥る。

しかし、これは陽子の最後の心理的な仕掛けだった。髪の毛は凪のものではなく、陽子自身が切ったもの。凪も無事に帰宅する。

凪が父親の裏切りを知り、昂太を拒絶

帰宅した凪は昂太に、理央の妊娠や家の財産を使い込んだことについて問いただす。

これまで父親を信じていた凪も、真実を知って昂太を拒絶。「もうパパじゃない」という趣旨の言葉で、父親との関係に決定的な距離を置く。

昂太は陽子の仕掛けに激怒し、彼女につかみかかって突き飛ばす。陽子は頭を強く打ち、意識を失ってしまう。

物音に気付いた近隣住民の朋美が駆けつけ、陽子は救助される。警察も関わる事態となり、昂太の暴力は夫婦間の問題を超えたものになる。

陽子は離婚に成功し、財産と親権を守る

最終的に陽子は一命を取り留め、弁護士の神崎を通じて昂太との離婚を成立させる。

重要なのは、陽子が当初から望んでいたものを失わずに済んだことだ。息子・凪の親権、財産、邸宅を守り、夫だけを自分の人生から排除するという目的を実現した。

昂太については、離婚条件を受け入れる代わりに今回の暴力について刑事処罰を求めないという示談書が交わされ、釈放される展開となる。

理央、芽衣、そして陽子のその後

理央は実家に戻り、父親の徹郎に昂太への経済的支援を求める。しかし徹郎は昂太を認めず、理央に家を出るよう告げる。理央はそれでも昂太と生きる道を選ぶ。

一方、芽衣は陽子の診断書なども関係し、康生の逮捕によってDV被害から解放される。陽子も芽衣に調査を依頼したことを謝罪し、2人は新しい関係を築いていく。

陽子自身も医師として仕事を続けることになる。恩師の大庭は彼女の医師としての適性を認め、陽子は再び自分の仕事に向き合う。

ラストでは、成長した日常の中で陽子と凪が新しい生活を歩み始める姿が描かれる。お腹の大きくなった理央ともすれ違うが、2人が言葉を交わすことはない。

最後に印象的なのは、陽子が倒れた通行人を救命する場面だ。夫への復讐に人生を奪われた女性ではなく、医師としての自分を取り戻した女性の姿で物語は幕を閉じる。

最終回の結末は、陽子の勝利であると同時に、復讐から自分の人生へ戻る物語でもある。昂太を失墜させることだけがゴールではなく、息子と仕事を守り、自分自身の生活を取り戻したことに意味がある。

【原作・海外版との違い】『女医フォスター』『夫婦の世界』と日本版を比較

原作は英国BBCの『女医フォスター 夫の情事、私の決断』

『夫婦が壊れるとき』の原作は、英国BBCが制作したドラマ『女医フォスター 夫の情事、私の決断』。原題は『Doctor Foster』で、原作・脚本を手がけたのはマイク・バートレットだ。

英国版は2015年と2017年に放送され、主人公は医師のジェマ・フォスター。夫サイモンの浮気を疑ったことから、周囲の人間関係に隠された秘密を次々と知ることになる。

妻が夫の不倫を調べ、自分の人生を取り戻そうとするという基本構造は、日本版にも引き継がれている。

韓国版『夫婦の世界』は全16話の大ヒット作

英国版をもとに韓国で制作されたのが、2020年放送の『夫婦の世界』だ。

主人公チ・ソヌをキム・ヒエ、夫イ・テオをパク・ヘジュンが演じ、不倫によって崩壊する家庭と、登場人物たちの激しい愛憎を描いた。

韓国版は全16話。最終回の視聴率はニールセン・コリアの全国集計で28.371%を記録し、当時の韓国ケーブルドラマ史上最高記録となった。

日本版は日本社会に合わせた人物設定と展開が特徴

日本版は韓国版の直接的なリメイクというより、英国の原作を日本の社会環境や人物関係に合わせて再構成した作品だ。

制作を担当した日本テレビの藤澤季世子プロデューサーは、マイナビニュースのインタビューで、日本版の人物像を作る際に、日本の女性が抱えやすい責任感や周囲の目への意識を踏まえ、陽子の行動に共感できる説得力を持たせることが課題だったと説明している。

また、同インタビューでは、英国版が中流家庭を描く一方、韓国版は豪華な生活環境を強調し、日本版はその中間に位置する設定だと紹介されている。

海外作品の骨格を残しながら、日本の視聴者が現実感を持って受け止められるよう調整した点が、日本版の特徴だ。

日韓英3作品の比較
  • 英国版:『女医フォスター 夫の情事、私の決断』。医師ジェマが夫の不倫を調べ、周囲の秘密に迫る原点となる作品。
  • 韓国版:『夫婦の世界』。全16話で、夫婦の対立だけでなく、地域社会や家族、子どもへの影響まで大きく描く。
  • 日本版:『夫婦が壊れるとき』。全13話。稲森いずみの演じる陽子を中心に、財産・親権・職業を守る復讐劇としてテンポよく展開する。

つまり、韓国版が全16話だからといって、日本版が韓国版の内容をそのまま短縮した作品というわけではない。どちらも同じ英国作品を出発点に、それぞれの社会や文化に合わせて作られている。

【視聴者の評判・見どころ】なぜ『夫婦が壊れるとき』は話題になったのか

TVer累計2000万再生を突破した配信実績

本作の反響を示す具体的な数字として、日本テレビやオリコンが報じたTVerの再生実績がある。

2023年6月4日時点で、第1話から第9話までの本編とスピンオフ3作品を合算した累計再生回数は2,105万7,479回に到達。加えて、23時以降に放送される深夜ドラマの見逃し配信において、放送後1週間の再生数で歴代最高記録を達成したと報じられた。

この数字は視聴者の実人数や満足度を示すものではないが、深夜放送という条件の中で、配信を通じて多くの関心を集めたことを示している。

視聴者が評価した3つのポイント

1.稲森いずみの静かな怒りと迫真の演技

陽子は最初から復讐に燃えているわけではない。夫を信じたい気持ちと、不信感を抱く自分への戸惑いが交錯する。稲森いずみは、そうした感情の変化を表情や視線、言葉の間で表現している。

穏やかな医師としての顔と、夫を追い詰めるときの冷静な顔。その落差が本作の大きな魅力だ。

2.吉沢悠が演じる昂太の徹底した身勝手さ

昂太は単に不倫をするだけではなく、妻への愛情を口にしながら理央との関係も続ける。さらに財産を使い込み、離婚の局面では親権まで主張する。

シネマカフェが最終回放送後に紹介した視聴者の反応では、陽子の新しい生活を祝福する声とともに、昂太への厳しい批判が見られた。一方で、嫌われ役を最後まで成立させた吉沢悠の演技を評価する反応も紹介されている。

3.夫だけではなく周囲の人間まで裏切っていた恐怖

本作の不気味さは、陽子が不倫の事実を知るまで、周囲の人々が何事もないように振る舞っていたことにある。

不倫相手の正体が判明しただけでは終わらず、親友や隣人、仕事関係者まで関与していたと分かる。誰を信じればよいのか分からなくなる心理的な孤立感が、復讐劇にサスペンスとしての厚みを与えている。

作品の評価が分かれるポイント

一方で、視聴者の評価がすべて肯定的だったわけではない。

全13話で1話約30分というコンパクトな構成は、テンポよく見られる反面、人物の心理や背景をじっくり掘り下げる時間が限られる。

特に韓国版『夫婦の世界』を先に見た人にとっては、16話にわたる複雑な人間関係や激しい心理戦と比較して、日本版の展開が速く感じられる可能性がある。

また、最終回では陽子が目的を達成する一方、昂太や理央に対してもっと厳しい結末を望む視聴者もいた。シネマカフェが紹介したSNS上の反応にも、陽子への祝福と、昂太に対するさらなる制裁を望む意見の両方が見られた。

復讐の爽快感を重視する人と、登場人物それぞれの心理的な決着を重視する人とでは、最終回の受け止め方も変わってくる。

【プロの結論】『夫婦が壊れるとき』が描いた本当のテーマとおすすめの視聴者

本作の本質は不倫ではなく、信頼と自立の崩壊にある

『夫婦が壊れるとき』を単なる不倫復讐ドラマとして見ると、陽子が夫を追い詰めていく展開が中心に映る。しかし、物語の構造を丁寧に追うと、もう一つのテーマが浮かび上がる。

それは、家庭や仕事、人間関係によって築いてきた自分の価値を、他人の裏切りによって失わないための闘いだ。

陽子は医師として成功し、夫を支え、息子を育ててきた。ところが昂太は、妻が築いた経済的基盤にも依存しながら不倫を続けていた。

陽子にとって本当に失いたくなかったのは、夫そのものではなく、自分が努力して手に入れた生活だったのかもしれない。

だからこそ、弁護士に「すべて」と答える場面には強い意味がある。夫への復讐という感情だけではなく、これまで自分が築いたものを手放さないという意思表示でもある。

こんな人におすすめできるドラマ
  • 不倫や夫婦関係を題材にした心理サスペンスが好きな人。
  • 裏切りの証拠を集め、相手の弱点を突く計画的な復讐劇を楽しみたい人。
  • 稲森いずみ、吉沢悠、優希美青らの演技をじっくり見たい人。
  • 英国版『女医フォスター』や韓国版『夫婦の世界』との違いを楽しみたい人。
  • 長編ドラマよりも、全13話で完結するテンポのよい作品を探している人。
おすすめしにくい人
  • 不倫、DV、家庭崩壊など重いテーマが苦手な人。
  • 登場人物が穏やかに問題を解決していく家族ドラマを期待する人。
  • 復讐のための心理操作や倫理的に問題のある行動を見たくない人。
  • 韓国版のような長尺の群像劇や濃密な人間描写を最優先する人。

作品を選ぶ際の判断基準は、刺激の強さだけでなく、主人公がどのように自分の人生を取り戻すのかという過程に関心があるかどうかだ。

【夫婦が壊れるとき】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:『夫婦が壊れるとき』は全何話ですか?
A1:全13話です。2023年4月7日に放送が始まり、6月30日に最終回を迎えました。日本テレビ系「金曜ドラマDEEP」枠の第1弾作品です。

Q2:夫・真壁昂太の不倫相手は誰ですか?
A2:佐倉理央(優希美青)です。理央は佐倉美南の娘で、料理講師見習いとして昂太と知り合い、不倫関係になります。物語の途中で昂太の子どもを妊娠していることも明らかになります。

Q3:『夫婦が壊れるとき』の最終回はハッピーエンドですか?
A3:陽子にとっては、目的を達成したという意味で前向きな結末です。昂太との離婚が成立し、息子・凪の親権、財産、家を守ります。ただし、夫婦や家族の関係が元に戻るわけではなく、陽子が新しい人生を始める結末です。

Q4:原作は韓国ドラマ『夫婦の世界』ですか?
A4:いいえ。原作は英国BBCの『女医フォスター 夫の情事、私の決断』(原題『Doctor Foster』)です。韓国版『夫婦の世界』も同じ英国作品を原作とするリメイク作品です。

Q5:日本版と韓国版では何話違いますか?
A5:日本版『夫婦が壊れるとき』は全13話、韓国版『夫婦の世界』は全16話です。日本版は日本の生活環境や人物像に合わせた独自の脚色が加えられています。

Q6:日本版の視聴者からはどのような評判がありましたか?
A6:陽子の復讐を応援する声や、稲森いずみの演技を評価する反応が報じられました。また、昂太の身勝手さを批判する声や、吉沢悠の徹底した役作りを評価する反応も紹介されています。TVerでは2023年6月に累計2000万再生を突破しました。

『夫婦が壊れるとき』は、稲森いずみ演じる真壁陽子が、吉沢悠演じる夫・昂太の不倫と裏切りに直面し、息子や財産、自分の仕事を守るために復讐を進めていく全13話のサスペンスドラマだ。

優希美青演じる佐倉理央との不倫、親友や隣人の裏切り、財産の使い込み、妊娠発覚、親権争いと、物語は次々と予想外の方向へ進んでいく。

最終回では、陽子が昂太との離婚を成立させ、息子・凪とともに新しい生活を始める。復讐の果てに残ったのは、夫を取り戻すことではなく、夫に依存しない自分自身の人生だった。

英国BBCの『女医フォスター』、韓国の『夫婦の世界』と見比べれば、同じ物語の骨格が国や文化によってどのように変化するのかも楽しめる。

不倫ドラマとしての刺激だけでなく、裏切られた人間が何を守り、何を捨て、どのように再出発するのか。その問いを最後まで描き切った作品として、2026年に改めて振り返る価値のある一作だ。

主な参照資料: 日本テレビ公式番組情報・各話あらすじ・公式相関図、マイナビニュースの制作プロデューサーインタビュー、オリコンの配信実績報道、entaxの最終回解説、シネマカフェの視聴者反応、BBCおよび聯合ニュースの海外版情報。

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土谷 雅人
コンテンツディレクター 土谷 雅人
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芸能取材14年。所属事務所の公式リリース、制作発表の資料、配信サービスの告知を一次情報として確認し、確認できない話は記事にしていません。

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