服部弾馬(はっとり・はずま)選手は、新潟県十日町市出身の陸上競技選手です。豊川高校から東洋大学へ進み、箱根駅伝で2度の区間賞を獲得。大学時代には1500mと5000mの東洋大学記録を樹立し、卒業後も実業団ランナーとして第一線で競技を続けています。
2026年11月現在、所属先はNTT西日本。1995年2月7日生まれの31歳で、2026年4月の金栗記念では男子10000mで2位に入るなど、現在もトラック競技で実績を重ねています。5000mの自己ベストは13分25秒43で、大学時代に樹立した記録とは異なる新たな競技実績も持っています。
【人物像を解説】服部弾馬のプロフィールと基本情報

服部弾馬選手は、中距離走と長距離走の両方に対応できるトラックランナーです。大学駅伝での活躍によって知名度を高めましたが、実際の競技実績を見ると、1500mから10000mまで幅広い距離で高い能力を発揮してきたことが分かります。
服部弾馬のプロフィール一覧- 名前:服部弾馬(はっとり はずま)
- 生年月日:1995年2月7日
- 年齢:31歳(2026年11月現在)
- 出身地:新潟県十日町市中里地区
- 身長:175cm
- 体重:60kg
- 出身高校:豊川高等学校
- 最終学歴:東洋大学経済学部卒業
- 現在の所属:NTT西日本
- 専門種目:中距離走・長距離走
身長と体重については、NTT西日本の公式選手紹介に掲載されている175cm・60kgが現行のプロフィール情報です。過去の人物紹介では異なる体重が記載されている場合もありますが、現在の所属先が公表している情報を基準にするのが適切です。
出身地は新潟県十日町市服部選手の出身地は、新潟県十日町市です。地元の十日町タウン情報でも中里地区出身の選手として紹介されています。
十日町市は、兄の服部勇馬選手も育った地域です。兄弟そろって陸上競技のトップレベルで活躍しており、地元にとってもゆかりの深いスポーツ選手として知られています。
なお、兄の服部勇馬選手はトヨタ自動車所属のマラソン選手で、東京オリンピックにも出場した実績があります。弾馬選手とは専門とする距離や競技スタイルに違いがあり、それぞれ独自のキャリアを築いています。
【経歴・年表】豊川高校から東洋大学、そして実業団へ
服部弾馬選手の経歴を理解するうえで注目したいのが、高校時代から大学時代にかけての成長です。
高校時代には全国高校駅伝で優勝を経験し、東洋大学では箱根駅伝の区間賞を獲得。学生時代に培ったスピードと勝負強さを武器に、実業団でも日本選手権優勝という結果を残しました。
高校時代は豊川高校で全国高校駅伝優勝服部選手の高校時代には、仙台育英学園高校から愛知県の豊川高校への転校という経歴があります。日本陸上競技連盟の過去の選手資料にも、両校での在籍歴が記録されています。
豊川高校時代には全国高校駅伝で優勝。チームの一員として全国の舞台で結果を残しました。
高校時代から長距離種目で存在感を示していたことが、東洋大学への進学と、その後の大学駅伝での活躍につながっていきます。
東洋大学では箱根駅伝4年連続出場東洋大学に進学した服部選手は、1年生から箱根駅伝に出場しました。
第90回大会では7区を担当し、1時間3分27秒で区間賞を獲得。大学1年生ながら結果を残し、チームの総合優勝にも貢献しました。
その後も4年連続で箱根駅伝に出場し、第93回大会では1区で再び区間賞を獲得しています。
卒業後はトーエネックからNTT西日本へ大学卒業後の2017年には、トーエネック陸上競技部に加入。実業団選手として新たな競技生活をスタートさせました。
2018年には日本陸上競技選手権大会の男子5000mで優勝。大学時代とは異なる環境で苦労しながらも、国内トップクラスの選手として再び結果を残しました。
その後、2022年にNTT西日本へ入社。現在も同社の陸上競技部に所属し、トラック競技や駅伝などで活動しています。
服部弾馬の主な経歴・転換点| 時期 | 所属・出来事 | 主な実績・関係 |
|---|---|---|
| 高校時代 | 仙台育英・豊川高校 | 豊川高校時代に全国高校駅伝優勝 |
| 2014年 | 東洋大学1年 | 第90回箱根駅伝7区区間賞 |
| 2015年 | 東洋大学2年 | 第91回箱根駅伝7区3位 |
| 2016年 | 東洋大学3年 | 第92回箱根駅伝3区3位、5000m東洋大記録樹立 |
| 2017年 | 東洋大学4年・トーエネックへ | 第93回箱根駅伝1区区間賞 |
| 2018年 | トーエネック | 日本選手権5000m優勝 |
| 2022年 | NTT西日本 | 新たな実業団で競技を継続 |
| 2025年 | NTT西日本 | 5000m自己ベスト13分25秒43 |
| 2026年 | NTT西日本 | 金栗記念10000m2位 |
この経歴で重要なのは、学生駅伝のスター選手からトラック競技の実業団ランナーへと、競技者としての役割を広げてきた点です。
箱根駅伝で結果を残した後も競技を続け、日本選手権優勝や自己ベスト更新につなげていることは、服部選手のキャリアを評価するうえで欠かせません。
【記録を徹底検証】1500m・5000mの東洋大学記録と自己ベスト
服部弾馬選手の名前が現在も東洋大学の陸上競技記録に残っている理由は、1500mと5000mの大学記録を持っているためです。
東洋大学陸上競技部の長距離部門が公開する歴代記録にも、両種目の記録保持者として服部選手の名前が掲載されています。
1500mの東洋大学記録は3分42秒061500mの東洋大学記録は、3分42秒06です。
2015年7月12日のホクレン・ディスタンスチャレンジ北見大会で樹立しました。
1500mは長距離種目と比べて短い距離ですが、持久力だけでなく高いスピード能力とレース終盤の加速力が大切です。
服部選手がこの記録を残したことは、単純な長距離ランナーではなく、中距離に近いスピードも兼ね備えた選手だったことを示しています。
5000mの東洋大学記録は13分34秒645000mの東洋大学記録は、13分34秒64です。
2016年5月7日のゴールデンゲームズinのべおかで記録しました。
当時、東洋大学の長距離部門で主力を担っていた服部選手は、厳しい気象条件のなかでも安定した走りを見せました。
この記録は、兄の服部勇馬選手が前年に樹立した13分36秒76を上回るものでした。兄弟が同じ大学の記録に関わっていたという点も興味深い部分です。
大学記録と現在の自己ベストは同じではないここで注意したいのが、東洋大学記録と服部選手個人の自己ベストは別の数字だということです。
5000mについては、大学時代の記録13分34秒64を上回る13分25秒43を2025年6月1日に記録しています。
つまり、東洋大学の歴代記録には13分34秒64が残っている一方、選手個人の自己ベストはさらに速いという関係です。
主な自己ベスト一覧- 1500m:3分42秒06(2015年)
- 3000m:7分51秒10(2022年)
- 5000m:13分25秒43(2025年)
- 10000m:28分05秒44(2023年)
- ハーフマラソン:1時間02分06秒(2025年)
- 30km:1時間31分31秒(2015年)
これらの自己ベストはWorld Athleticsの選手プロフィールにも掲載されています。
特に注目したいのは、5000mで2025年に自己ベストを更新していることです。大学時代の実績だけにとどまらず、実業団に入ってからも記録を伸ばしている点が、服部選手の競技者としての強みです。
【陸上競技の実績】箱根駅伝・日本選手権・国際大会での活躍
服部弾馬選手の競技実績は、東洋大学の記録だけではありません。大学駅伝、国内選手権、国際大会と、さまざまな舞台で結果を残してきました。
箱根駅伝では7区と1区で区間賞箱根駅伝公式サイトに掲載されている服部選手の戦績は次のとおりです。
- 第90回(2014年):7区1位・1時間3分27秒
- 第91回(2015年):7区3位・1時間3分35秒
- 第92回(2016年):3区3位・1時間3分37秒
- 第93回(2017年):1区1位・1時間3分56秒
4年間を通して異なる区間を担当し、2度の区間賞を獲得しています。
特に2017年の1区区間賞は印象的な実績です。1区は各大学の主力選手が集まり、序盤から集団の位置取りや駆け引きが激しくなる区間です。そこでトップでたすきをつないだことは、服部選手のスピードと勝負強さを示す結果でした。
2018年の日本選手権5000mで優勝実業団選手としての大きな転機となったのが、2018年6月の第102回日本陸上競技選手権大会です。
男子5000mで14分21秒52を記録し、見事に優勝しました。
このレースは、記録そのものよりも勝負の駆け引きが重要になる展開でした。服部選手は最後のスパートでライバルを振り切り、国内トップ選手が集まる大会で頂点に立ちました。
日本陸上競技連盟が公開した大会後のコメントでは、実業団入り後の苦労について次のように振り返っています。
「実業団の壁」を感じる
大学時代にトップ選手として評価されていた一方、実業団では新しい環境への適応に苦労したことがうかがえます。
その壁を乗り越えて日本選手権を制したことは、単なるタイトル獲得以上に大きな意味を持つ出来事でした。
アジア大会や世界ジュニアでも実績服部選手は学生時代から国際大会でも活躍しています。
- 2014年アジアジュニア選手権:10000m優勝
- 世界ジュニア選手権:10000m8位
- アジア選手権:5000m銅メダル
World Athleticsの公式プロフィールでも、アジアジュニア選手権優勝、アジア選手権銅メダル、世界U20選手権8位入賞、日本選手権優勝という実績が確認できます。
こうした経歴からも、服部選手は箱根駅伝だけで評価される選手ではなく、国際大会を含む幅広い舞台で競技経験を積んできたランナーだと分かります。
【2026年最新】服部弾馬の現在はNTT西日本所属の現役選手
2026年11月現在、服部弾馬選手はNTT西日本の陸上競技部に所属しています。
NTT西日本の公式選手紹介によると、2022年入社で、現在は東海支店の企画総務部に所属しています。出身地は新潟県、出身校は豊川高校と東洋大学です。
過去のトーエネック所属時代と混同されることがありますが、2017年の実業団入り後、2022年にNTT西日本へ移っているため、現在の所属先はNTT西日本です。
2026年4月の金栗記念で10000m2位2026年の注目成績として挙げられるのが、4月11日に熊本県で開催された第34回金栗記念選抜陸上中長距離大会です。
服部選手は男子10000mに出場し、28分44秒24で2位に入りました。
優勝した楠岡由浩選手は28分17秒66。服部選手は小林歩選手ら実業団の有力選手を抑えて2位でフィニッシュしています。
このレースでは兄の服部勇馬選手も出場しており、29分11秒88で5位でした。兄弟が同じ大会の10000mで競い合ったことも、注目すべきポイントです。
2026年6月の日本選手権5000mにも出場2026年6月12日から14日に開催された第110回日本陸上競技選手権大会では、男子5000mに出場しました。
6月12日の予選3組で記録したタイムは13分30秒92、組8位です。
この組では上位6選手が決勝進出を決めており、服部選手は惜しくも予選通過には届きませんでした。
ただし、13分30秒台で走れる競技力を維持していることは、現役選手としての実力を考えるうえで重要です。
現在の競技活動をどう見るべきか2026年の成績を見ると、服部選手は10000mで表彰台に入る一方、5000mの日本選手権では決勝進出を逃しています。
この結果だけで競技力の低下や引退を判断することはできません。種目によるレース展開の違いや、その日のコンディション、出場選手のレベルなども成績に影響するためです。
また、5000mの自己ベストは2025年に更新した13分25秒43。2026年の日本選手権予選のタイムとは約5秒の差があります。
現在の服部選手を評価する際には、過去の大学記録だけでなく、こうした直近の競技結果と個人記録を分けて見ることが大切です。
【プロの結論】服部弾馬の強さと競技者としての評価
服部弾馬選手の競技人生を振り返ると、特に評価したい要点は3つあります。
1. 中距離のスピードを長距離に生かせる能力1500mで3分42秒06という記録を持ち、5000mでも13分25秒43を記録していることは、服部選手の大きな特徴です。
1500mで求められるスピードと、5000mや10000mで必要になる持久力を兼ね備えているため、トラック競技で幅広い距離に対応できます。
箱根駅伝の1区で区間賞を獲得できた背景にも、こうしたスピード能力があったと考えられます。
2. レース終盤の勝負強さ2018年の日本選手権5000m優勝は、服部選手のラストスパートの強さを象徴する実績です。
日本陸連の大会後コメントでも、ニューイヤー駅伝で終盤に競り負けた経験を、その後のレースに生かしたと振り返っています。
単純に速いタイムを出すだけでなく、勝負どころで力を発揮する能力は、駅伝や選手権のような順位を争う大会で大きな武器になります。
3. 実業団でも自己ベストを更新する継続力大学時代の記録が有名な選手は、卒業後に競技成績が伸び悩むケースもあります。しかし、服部選手は2025年に5000mの自己ベストを更新しました。
さらに2026年4月には10000mで28分44秒24を記録して2位に入っています。
このように、大学時代の実績を土台にしながら、実業団でも競技力を維持・更新している点が、服部選手のキャリアを評価するうえで重要です。
服部弾馬選手を知るなら、箱根駅伝の区間賞だけでなく、トラック競技の記録と実業団での成績まで確認することが大切です。学生時代のスター選手というイメージだけでは、現在の競技者としての姿を十分に理解できません。
服部弾馬に関するよくある質問(FAQ)
Q1:服部弾馬は現在どこの実業団に所属していますか?
A1:2026年11月現在、NTT西日本の陸上競技部に所属しています。2022年入社で、現在も現役選手として競技を続けています。
Q2:服部弾馬の身長と体重は何cm・何kgですか?
A2:NTT西日本の公式選手紹介では、身長175cm、体重60kgと公表されています。
Q3:服部弾馬の1500mと5000mの東洋大学記録は何秒ですか?
A3:1500mは3分42秒06、5000mは13分34秒64です。なお、5000mの個人自己ベストは2025年に記録した13分25秒43で、大学記録より速いタイムです。
服部弾馬選手は、新潟県十日町市出身で、豊川高校から東洋大学へ進み、箱根駅伝の区間賞や日本選手権5000m優勝など数々の実績を残してきた陸上競技選手です。
1500mの3分42秒06、5000mの13分34秒64という東洋大学記録は、現在も同大学の歴代記録として掲載されています。一方、個人の5000m自己ベストは13分25秒43まで更新されており、実業団入り後も成長を続けてきました。
2026年11月現在はNTT西日本に所属。4月の金栗記念10000mで2位に入るなど、現在も競技の第一線で活動しています。
服部選手の魅力は、箱根駅伝での華やかな実績だけではありません。中距離由来のスピード、終盤の勝負強さ、そして実業団でも記録を更新する継続力にあります。
今後も注目したいのは、5000mや10000mでの競技成績と、実業団駅伝でどのような走りを見せるかという点です。学生時代から培ってきた実力を、これからの大会でどう発揮するのか期待が集まります。