北海道日本ハムファイターズの二軍は、2026年11月現在、千葉県鎌ケ谷市の「ファイターズ鎌ケ谷スタジアム」を本拠地として活動しています。しかし、その拠点は北海道へ移ることが正式に決まりました。2026年7月2日に移転先として北海道恵庭市が内定し、同年9月25日には恵庭市と球団によるファーム施設移転の基本協定が締結されています。
新しい拠点となるのは、北海道恵庭市の西島松地区です。メインスタジアムやサブグラウンド、室内練習場、選手寮などを整備する計画で、開業目標は2030年または2031年。一軍との連携強化だけでなく、若手選手の育成環境や地域のまちづくりにも影響する大規模なプロジェクトです。さらに2026年シーズンには、ファイターズ二軍が29年ぶり2度目のファーム日本一を達成しました。
【2026年最新】ファイターズ二軍の現在の本拠地は鎌ケ谷スタジアム

ファイターズ二軍の現在の本拠地は、千葉県鎌ケ谷市にあるファイターズ鎌ケ谷スタジアムです。ファンの間では「鎌スタ」の愛称で親しまれています。
同スタジアムは1997年3月に開業しました。北海道に一軍の本拠地を置く球団でありながら、二軍の活動拠点は長年にわたり関東に残ってきました。若手選手がプロとしての基礎を築き、一軍昇格を目指して競い合う場所として、多くのファンに親しまれてきた施設です。
2026年11月現在も、移転先の恵庭市で新施設が稼働しているわけではありません。したがって、「ファイターズ二軍はすでに北海道へ移った」という理解は正しくありません。現在の本拠地と将来の移転先は、明確に区別する必要があります。
2026年のファーム成績は29年ぶりの快挙2026年のファイターズ二軍は、移転計画が進む一方で、競技面でも大きな成果を残しました。
日本野球機構(NPB)の2026年度ファーム公式戦成績によると、日本ハムは東地区で111試合62勝42敗7分、勝率.596を記録して優勝。加えて、10月に開催されたファーム日本選手権でも勝ち上がり、頂点に立ちました。
2026年10月4日・ファーム日本選手権決勝
5-2
北海道日本ハムファイターズ対読売ジャイアンツ
会場:しずてつスタジアム草薙
決勝ではエドポロケイン選手の本塁打や淺間大基選手の適時打などで得点を重ね、日本ハムが巨人を5対2で下しました。準決勝でも福岡ソフトバンクに7対6で勝利しています。
1997年以来、実に29年ぶりとなるファーム日本一です。NPBの試合記録によると、最優秀選手賞には2試合で活躍した淺間大基選手が選ばれました。若手だけでなく、中堅・経験豊富な選手も力を発揮した結果です。
2026年の鎌スタ試合日程・試合結果は?2026年の鎌ケ谷スタジアム開催試合は、球団公式ファームページで終了と案内されています。9月11日から23日までの期間には、鎌スタで計8試合の公式戦・交流戦が予定されていました。
11月現在は2026年の鎌スタ開催試合を観戦することはできません。次年度の日程やチケット発売情報については、球団公式のファーム試合日程・結果ページで確認するのが確実です。
なお、ファーム日本選手権は鎌ケ谷ではなく静岡で開催されました。2026年の日本一という結果と、鎌ケ谷で開催された公式戦の結果は、別々に確認する必要があります。
【なぜ移転する?】ファイターズ二軍の本拠地移転が決まった2つの理由
ファイターズ二軍の北海道移転は、単に球団の所在地を北海道に統一するためだけの計画ではありません。球団の発表や鎌ケ谷市の説明からは、施設面とチーム運営面の2つの課題が読み取れます。
理由1:1997年開業の鎌ケ谷スタジアムの老朽化鎌ケ谷スタジアムは1997年3月の開業以来、約30年にわたってファームの活動を支えてきました。
2024年7月には北海道内への移転構想が報道され、鎌ケ谷市が球団側に事実確認を行っています。当時の球団側の説明では、建設から27年が経過して施設の老朽化が進んでおり、今後の対応が必要になるとの認識が示されていました。
プロ野球のファーム施設は、試合を開催する球場だけでは成立しません。選手寮、室内練習場、トレーニング設備、コンディショニング環境など、選手が日常的に成長するための機能が大切です。
新しい施設を整備することは、単純な建て替えではなく、育成環境を総合的に見直す機会にもなります。
理由2:一軍と二軍が遠く離れている問題もう一つの大きな理由が、一軍と二軍の本拠地が離れていることです。
2023年、北海道日本ハムファイターズは一軍の本拠地を札幌ドームから北広島市のエスコンフィールドHOKKAIDOへ移しました。一方、二軍は千葉県鎌ケ谷市に残っていました。
この配置では、一軍と二軍の間で選手を入れ替える場合や、スタッフが連携する場合に、地理的な距離が障害になります。特に若手選手の昇格・降格、故障からの復帰、実戦調整など、日常的なチーム運営で負担が生じます。
鎌ケ谷市が公表した球団との意見交換の経緯でも、移転を検討する理由として、一軍と二軍が離れていることによるチーム運営上の課題が説明されています。
移転構想のプロジェクト名は「ONE BASE HOKKAIDO」球団は2025年7月7日、ファーム施設の北海道移転意向を正式に表明しました。プロジェクト名は「ONE BASE HOKKAIDO~新たな拠点の創造~」です。
この発表で栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)は、北海道に新しい育成拠点をつくる構想について、次のように説明しました。
本当の意味での育成拠点を北海道につくらせてもらいたい。世界に誇れる人材を育成したい。
この発言から読み取れるのは、移転の目的が一軍との距離を縮めることだけではないという点です。選手の身体づくりやコンディショニングを含め、将来の主力選手を継続的に育てるための環境を北海道につくることが、プロジェクトの中心にあります。
【移転先は北海道恵庭市】基本協定から読み解く新二軍施設の全貌
2026年7月2日、北海道日本ハムファイターズは新しいファーム施設の移転候補地が北海道恵庭市に内定したと発表しました。
さらに9月25日には、北海道恵庭市、株式会社北海道日本ハムファイターズ、株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメントの三者が、(仮称)西島松新市街地整備事業に関する基本協定を締結しました。
これにより、移転先の選定だけでなく、施設整備と周辺地域の開発を一体的に進めるための枠組みが整いました。
恵庭市西島松地区はどのような場所?移転予定地は、北海道恵庭市の西島松地区です。報道によると、JR千歳線の恵み野駅と島松駅の間に位置する約46ヘクタールの土地で、東京ドーム約10個分に相当する規模です。
この広さが移転先選定の大きなポイントになりました。球場だけでなく、練習施設や選手寮、住宅、商業施設などを含む複合的な開発を検討できるためです。
7月2日の発表時に示された施設構想では、メインスタジアムの収容人数は約3,000~5,000人規模と報じられています。
新二軍施設に整備される予定の設備2026年9月25日の基本協定で示された主な施設・開発内容は次のとおりです。
メインスタジアム
ファーム公式戦を開催する中心施設。報道された構想では約3,000~5,000人規模。
サブグラウンド・内野練習場
実戦形式の練習や守備・打撃練習など、日々の育成を支える設備。
室内練習場
天候や季節に左右されにくい練習環境を整備する計画。
選手寮
若手選手の日常生活と競技活動を支える居住施設。
周辺の住宅・商業施設・公園緑地
ファーム施設だけでなく、地域住民の生活環境も含めた新市街地の整備。
特に注目したいのは、選手寮と室内練習場が新計画に含まれていることです。ファームの役割は試合に勝つことだけではありません。選手が生活し、練習し、身体を整え、技術を磨くまでの一連の過程を支えることが大切です。
なお、上記は公表された施設構想を整理したものであり、各設備の詳細仕様や完成形がすべて確定したわけではありません。基本協定で整備方針が示された段階と、今後の詳細設計・整備計画は区別して見る必要があります。
ファイターズ二軍移転に関係する主体と役割今回の計画は、球団だけで完結する野球場の建設ではありません。球団、自治体、ファーム施設、現在の鎌ケ谷市がそれぞれ異なる役割を担っています。
この関係を押さえておくと、「恵庭市が球場を誘致した」という単純な話ではなく、ファームの育成機能と地域開発を同時に進める計画であることが分かります。
【2030年・2031年開業予定】新二軍施設の建設スケジュールと今後の流れ
移転先が恵庭市に決まったことで、ファンが最も気になるのは「いつ鎌ケ谷から北海道へ移るのか」という点でしょう。
2026年11月3日時点で公表されている開業目標は、2030年または2031年です。ただし、具体的な供用開始日や移転完了日は確定していません。
2024年から2031年までの主な動き
2024年7月
鎌ケ谷スタジアムの北海道移転構想が報道される。鎌ケ谷市が球団に確認し、施設の老朽化などが課題として認識される。
2025年6月24日
球団が鎌ケ谷市に移転を検討する方針を説明。一軍と二軍が離れていることによるチーム運営上の課題を示す。
2025年7月7日
球団が北海道への移転意向を正式表明。「ONE BASE HOKKAIDO」プロジェクトを発表。
2026年7月2日
北海道恵庭市が移転先候補地として内定。新施設の開業目標を2030年または2031年と発表。
2026年9月25日
恵庭市、北海道日本ハムファイターズ、ファイターズ スポーツ&エンターテイメントの三者が基本協定を締結。
2026年10月26日
恵庭市で初の住民説明会が開催され、施設整備の概要や周辺の交通環境などについて説明。
2028年(報道ベース)
新施設の着工予定時期として報じられている。
2030年または2031年
新ファーム施設の開業目標。具体的な供用開始日は今後の協議・整備計画による。
2028年着工という時期は日刊スポーツなどが報じています。一方、9月25日の基本協定の公表資料では、詳細なスケジュールは三者で別途協議するとされています。そのため、2028年の着工を確定済みの公式工程と同じ扱いにするのは適切ではありません。
2026年10月の住民説明会で明らかになった課題移転計画には期待だけでなく、地域生活への影響という課題もあります。
HTB北海道ニュースによると、2026年10月26日に恵庭市で開かれた初の住民説明会には約80人が参加しました。住民からは新施設による地域活性化への期待が示される一方、交通渋滞や無断駐車への懸念も出ています。
特に、予定地周辺の踏切では既存の交通混雑があり、試合開催日やイベント時に車両が増えた場合、住宅街にも影響が及ぶのではないかという不安が指摘されました。
市は説明会で寄せられた意見を踏まえ、2026年度中に住民の意見を反映した基本計画を策定する方針を示しています。
球団にとっては優れた育成環境を整備することが第一の目的ですが、地域住民にとっては日々の暮らしが守られることも欠かせません。交通対策や駐車場計画、周辺道路の整備が、新施設の成功を左右する要素になります。
【若手選手育成はどう変わる?】一軍との連携と新施設の価値
新二軍施設の本当の価値は、球場の新しさや観客席の規模だけでは測れません。重要なのは、若手選手が一軍の戦力になるまでの育成過程を、どれだけ効率よく支えられるかという点です。
一軍と二軍の距離が縮まることで期待される効果新しい拠点が北海道内に整備されれば、北広島市のエスコンフィールドHOKKAIDOを本拠地とする一軍との地理的な距離が縮まります。
これによって期待されるのは、主に次のような変化です。
- 一軍と二軍の選手入れ替えに伴う移動負担の軽減
- 選手のコンディションや成長状況に関する情報共有の円滑化
- 一軍首脳陣とファーム指導者の連携強化
- 故障選手の復帰に向けた調整環境の充実
- 若手選手が一軍の練習や試合に対応するための準備の効率化
もちろん、施設を北海道に集約しただけで選手が自動的に成長するわけではありません。指導方針、トレーニング内容、実戦経験、選手個々の課題を結び付ける運営体制が重要になります。
新施設は、その仕組みを強化するための基盤として期待されています。
移転前の鎌ケ谷でも育成環境の強化は進んでいる興味深いのは、移転が決まった2026年にも、球団が鎌ケ谷のトレーニング環境を強化していることです。
球団は2026年6月6日、鎌ケ谷スタジアム内に新しいトレーニング施設「F PERFORMANCE LAB(エフ・パフォーマンス・ラボ)」を開設しました。
施設面積は約400平方メートルで、内訳はウエートエリアが300平方メートル、動作解析エリアが100平方メートルです。
球団の公式発表によると、選手のフィジカル強化だけでなく、動作効率や身体機能の向上、パフォーマンス分析を一体的に行うことを目的としています。
つまり、移転までの期間も育成環境の改善は続いています。新しい恵庭の施設が完成するまで、鎌ケ谷が単なる移転待ちの拠点になるわけではありません。
選手寮と室内練習場が若手の成長に与える影響ファームに所属する選手にとって、選手寮は生活の基盤です。練習、食事、休養、身体のケアを日常的に管理できる環境は、長期的な育成に欠かせません。
また、北海道は季節によって気温や天候が大きく変化します。室内練習場が整備されれば、屋外での練習が難しい日でも、打撃や投球、基礎トレーニングを継続できる環境をつくれます。
加えて、動作分析やフィジカル強化を組み合わせることで、選手ごとの課題に合わせた育成プログラムを構築しやすくなります。
新施設の評価基準は、単に設備が何種類あるかではありません。選手の成長、故障からの復帰、一軍昇格までの流れをどれだけ支えられるかにあります。
【鎌ケ谷スタジアムはどうなる?】移転後の跡地利用とプロの結論
北海道への移転が進む一方で、もう一つ大きな関心を集めているのが、長年ファイターズを支えてきた鎌ケ谷スタジアムの将来です。
鎌ケ谷スタジアムの跡地利用はまだ決まっていない2026年11月時点で、鎌ケ谷スタジアムの移転後の跡地について、具体的な再開発計画や利用方法は確定していません。
鎌ケ谷市の公表資料によると、球団と市は2025年6月24日の意見交換で、将来の跡地利用について市の意向を確認しながら継続して協議することで合意しました。
また、球団と鎌ケ谷市の連携を今後も強化・継続する方針も示されています。
したがって、移転後に球場が解体されるのか、別のスポーツ施設として活用されるのか、地域向けの施設になるのかは、まだ判断できません。現段階では、跡地利用の方向性を決めるための協議が続いている状態です。
鎌ケ谷とファイターズの関係は移転後も続く鎌ケ谷スタジアムは、1997年の開業以来、多くの選手がプロとして成長する過程を見せてきました。若い時期の大谷翔平選手をはじめ、ダルビッシュ有選手、斎藤佑樹氏、清宮幸太郎選手など、ファイターズを代表する選手たちとも縁の深い場所です。
球場が移転することは、鎌ケ谷と球団の関係が終わることを意味しません。地域との交流や子どもたち向けの取り組みなど、従来の関係をどのように継続するかも今後の注目点です。
一方、北海道では新施設の整備によって、恵庭市がファイターズの新しい育成拠点を抱える地域になります。鎌ケ谷が担ってきた役割を北海道へ引き継ぐだけでなく、新しい地域との関係を築く段階に入ります。
【プロの結論】移転の本質は球場の引っ越しではなく育成システムの再構築今回のファーム移転を評価するうえで、最も重要なのは「新しい球場ができる」という表面的な変化だけに注目しないことです。
本質は、一軍と二軍の距離、選手の生活環境、練習施設、身体づくり、データ分析、地域との関係を一体的に見直すことにあります。
特に注目したい評価要点は次の3つです。
第一に、一軍との連携が実際に改善するか。 拠点が北海道内に集まることで、選手の入れ替えやスタッフの連携がどれだけ円滑になるかが問われます。
第二に、若手選手の育成成果が出るか。 選手寮や室内練習場、トレーニング設備が、実際の選手の成長や一軍定着につながるかが重要です。
第三に、地域と共存できる施設になるか。 試合開催日の交通対策、駐車場、周辺の住宅・商業施設との調和が欠かせません。恵庭市での住民説明会で出た懸念に、今後どのような対策が示されるかも注視すべきです。
ファーム日本一を達成した2026年は、鎌ケ谷で積み重ねてきた育成の成果を示す年にもなりました。その実績を新しい北海道の拠点でどう発展させるのか。2030~31年の開業に向けた最大の見どころは、施設の完成だけでなく、そこから生まれる選手の成長です。
ファイターズ二軍に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年現在、ファイターズ二軍の本拠地はどこですか?
A1:千葉県鎌ケ谷市のファイターズ鎌ケ谷スタジアムです。2026年11月現在、北海道への移転はまだ完了しておらず、恵庭市の新施設は建設前の計画段階です。
Q2:ファイターズ二軍の新しい本拠地はいつ、どこに完成しますか?
A2:北海道恵庭市の西島松地区です。開業目標は2030年または2031年と発表されています。メインスタジアム、サブグラウンド、室内練習場、選手寮などを整備する計画です。
Q3:ファイターズ二軍が移転した後、鎌ケ谷スタジアムはどうなりますか?
A3:2026年11月時点では、跡地の具体的な利用方法は決まっていません。鎌ケ谷市と球団が継続して協議する方針を示しています。解体や再開発などを確定事項として扱うことはできません。
2026年11月現在、ファイターズ二軍は千葉県鎌ケ谷市のファイターズ鎌ケ谷スタジアムを本拠地として活動しています。北海道恵庭市への移転は正式に決まり、9月25日には西島松新市街地整備事業に関する基本協定も締結されました。
新施設にはメインスタジアム、サブグラウンド、室内練習場、選手寮などが整備される予定です。開業目標は2030年または2031年で、北海道内に一軍と二軍の拠点を集約することによるチーム運営・育成環境の改善が期待されています。
一方、鎌ケ谷スタジアムの跡地利用や、新施設周辺の交通対策など、今後の協議が必要な課題も残されています。
今後の情報を追う際は、北海道日本ハムファイターズの公式発表、恵庭市の新市街地整備情報、鎌ケ谷市の跡地利用に関する発表を確認することが大切です。
ファイターズ二軍の移転は、単なる本拠地変更ではなく、次世代のスター選手を育てる環境を北海道に築くプロジェクトです。2026年のファーム日本一という成果を、恵庭の新拠点でどのようにつないでいくのか。2030~31年に向けた動きは、ファンにとっても見逃せないテーマです。