最初に押さえておきたいのは、小野寺ポプコさんがいじめを告発した事実と、特定のメンバーがいじめの主犯だったと証明された事実は別だということです。
2019年の騒動では、当時のメンバー3人に対して批判が集中しました。しかし、その後の本人インタビューや元メンバーの証言を見ても、誰か1人を主犯として確定できる客観的な調査結果は公表されていません。
告発された側のメンバーは誰だったのか当時のアスタリスクイーストは、次の4人を中心に活動していました。
- 小野寺ポプコ:後にonodela名義で活動
- 大城ちひろ:ちひろ名義で活動
- 黒羽柚乃:メンバー
- 張佩琳:ペペリン名義で活動。後にAirinへ改名
小野寺さんは、もともと3人で活動していたグループに後から加わったメンバーでした。
2024年の文春オンラインのインタビューで、小野寺さんは、加入当初から3人との間に意見の違いがあり、次第に3対1の関係になったと説明しています。
ただし、これは小野寺さん本人の証言です。3人全員が同じ意図で行動していたことや、特定のメンバーがほかのメンバーにいじめを指示していたことを証明するものではありません。
「主犯」と「グループ内の人間関係の対立」は違う今回の騒動を理解するうえで、次の3つを区別する必要があります。
| 論点 | 確認できる内容 | 判断 |
|---|---|---|
| 小野寺さんの告発 | ライブ中にいじめや運営への不満を訴えた | 確認できる |
| メンバー間の対立 | 意見の食い違いや口論があったとの複数の証言 | 証言あり |
| 特定メンバーの主犯認定 | 主犯を確定する公的調査結果や客観的資料 | 確認できない |
| 組織的ないじめ | 継続的な嫌がらせの全容を確定する資料 | 未解明 |
| 運営側の責任 | 出演をめぐる当事者間の説明に食い違いがある | 未解明 |
つまり、ネット上で名前が挙がった人物を、そのまま加害者や主犯と扱うことはできません。
重要なのは、実際にメンバー間の関係が悪化していたという証言と、いじめの加害責任を特定する証拠を混同しないことです。
【事件の経緯】2019年7月10日に何が起きたのか

アスタリスクイーストの騒動が広く知られるようになったのは、2019年7月10日のライブイベントです。
東京・上野公園水上音楽堂で行われたステージで、小野寺さんが突然登場し、マイクを握ってグループからの脱退を宣言しました。
2019年4月〜6月:グループ結成と新メンバー加入アスタリスクイーストは2019年4月に活動を開始しました。
当初は黒羽柚乃さん、大城ちひろさん、香港出身の張佩琳さん(ペペリンさん)を中心とする3人で活動していました。
その後、小野寺ポプコさんが加入します。
小野寺さんは2024年の文春オンラインの取材で、練習生時代からほかのメンバーとの人間関係に問題があったと振り返っています。
もともと出来上がっていた人間関係に新しいメンバーが入るという構図が、後の対立を理解するうえで重要です。
2019年7月2日:メンバー間の口論2025年7月23日、香港メディアの香港01が元メンバーAirinへの独占インタビューを掲載しました。
Airinによると、7月2日ごろに小野寺さんとほかのメンバーとの間で口論が起きていたといいます。
その背景として説明されたのが、ダンスの練習やライブでのパフォーマンスに対する考え方の違いでした。
Airinは、6月29日と30日のライブで小野寺さんのパフォーマンスに問題を感じ、練習について話し合ったと説明しています。
加えて、練習への取り組み方をめぐって意見が衝突し、メンバーの1人が泣くほど感情的になったとも証言しました。
この説明は、小野寺さんの告発とは異なる視点を示すものです。ただし、こちらも当事者による後年の証言であり、第三者による調査結果ではありません。
2019年7月10日:ライブ中に突然の脱退宣言騒動の中心となったのが、この日のステージです。
小野寺さんは当初、ライブに出演しない状況だったとされています。しかし、ほかの3人がステージでMCをしている最中に私服姿で登場しました。
そして、マイクを握り、自分がグループを辞めることを宣言します。
その場では、運営会社への不満やメンバー間のいじめについても訴えました。
スタッフがマイクを止めようとする場面もあり、小野寺さんがメンバーやスタッフに中指を立てる行動を見せたことも映像に残っています。
この一連の出来事がSNSで拡散され、アスタリスクイーストの名前が国内外で知られるようになりました。
2019年12月:グループ解散小野寺さんの脱退後もグループの活動は続きましたが、2019年12月には解散しています。
その後、元メンバーそれぞれが別の道を歩むことになりました。
なお、解散といじめ疑惑の直接的な因果関係については、Airinが2025年の香港01のインタビューで否定的な説明をしています。
地下アイドルグループ特有のメンバー交代の多さや、小規模な運営体制なども背景として挙げています。
【証言を徹底比較】小野寺ポプコと元メンバーAirinの主張はどう違う?
騒動の真相を考えるうえで重要なのが、当事者双方の説明です。
特に注目したいのが、2024年12月の小野寺さんのインタビューと、2025年7月のAirinのインタビューです。
どちらも騒動から時間が経過した後の証言ですが、当時の状況を異なる角度から説明しています。
小野寺ポプコ側の証言2024年12月22日、文春オンラインは小野寺さんへのインタビュー記事を公開しました。
小野寺さんは、デビュー前の練習生時代からメンバーとの意見の違いや嫌がらせのような行為があったと説明しています。
特に問題として挙げたのは、ライブの場所や時間を誤って伝えられたことです。
また、3人のメンバーと自分との関係が次第に分かれ、運営側も3人を優先するようになったと振り返っています。
ライブ当日についても、出演の約5分前に運営スタッフから出演しなくてよいと告げられたと説明しました。
小野寺さんにとっては、夢だったアイドル活動の機会を突然奪われたと感じる出来事だったようです。
一方、同インタビューでは、当時の自分の行動についても振り返っています。中指を立てたことは適切ではなかったと認め、もっと早く相手と話し合うべきだったという趣旨の反省も語っています。
Airin側の証言一方、香港01が2025年7月に掲載したインタビューでは、Airinが当時の状況について詳しく説明しました。
Airinは、メンバー間で口論があったこと自体は認めています。
しかし、意図的ないじめがあったという小野寺さんの説明には同意していません。
特に注目されるのは、Airinが自分たちと小野寺さんとの間に距離があったことを認めている点です。
Airinの説明では、もともと3人で活動していたため、メンバー同士の関係がすでにできあがっており、小野寺さんが輪に入りにくい状況があった可能性はあります。
一方で、本人は小野寺さんを練習面でサポートしたり、集団での行動に誘ったりしていたと話しています。
また、2019年7月13日には、ペペリン名義のSNSアカウントから英語で状況を説明する投稿も行ったとしています。
両者の証言を比較| 検証項目 | 小野寺ポプコ側 | Airin側 |
|---|---|---|
| メンバー間の関係 | 3対1の関係になった | もともと3人の結束が強かった |
| 練習への姿勢 | 意見の食い違いや嫌がらせがあった | 練習への取り組み方が衝突の原因 |
| ライブ出演 | 直前に出演を取り消された | 遅刻などを踏まえ運営が出演を見送ったと説明 |
| メンバーの対応 | 孤立や嫌がらせを受けたと主張 | 冷たく接した可能性は認めるが、いじめは否定 |
| 運営への評価 | 対応に強い不満を示した | 小規模な運営体制だったと説明 |
| 騒動の原因 | 嫌がらせと不公平な対応 | 意見の対立や練習への姿勢の違い |
この比較から分かるのは、双方とも人間関係の問題が存在したことについては一定の接点があるものの、その原因や責任については見解が異なるということです。
特に、Airinが認めた「距離があった」「冷たく接した可能性がある」という説明は、いじめの告発を考える際に無視できない部分です。
ただし、仲間外れや冷淡な態度があった可能性と、特定の人物が主犯としていじめを指揮していたという主張は同じではありません。
現段階では、どちらか一方の証言だけで全容を確定することはできません。
【公式発表とSNSの真相】いじめ疑惑はどこまで公表された?
今回の騒動では、SNSの映像や投稿が大きな役割を果たしました。
一方で、運営会社による正式な調査結果と、個々のメンバーによる説明は区別する必要があります。
公式発表はあったのか確認できる主要報道には、小野寺さんの告発やAirinの反論、元メンバーのインタビューなどがあります。
しかし、運営会社が詳細な調査報告書を公開し、特定のメンバーをいじめの主犯として認定したとする資料は確認できません。
また、警察や裁判所によって特定のメンバーのいじめ行為が認定されたという情報も、今回確認した報道資料には見当たりません。
したがって、ネット上で流通している「主犯確定」という情報には、公式な裏付けがありません。
SNS投稿が騒動を大きくした理由2019年のステージ映像には、実際に小野寺さんが登場し、脱退を宣言する様子が記録されています。
映像の存在自体は確認できます。
ただし、映像から分かるのはステージ上で何が起きたかという部分です。
それ以前の練習環境やメンバー間のやり取り、運営会社との話し合いの詳細まで、すべて映像に記録されているわけではありません。
加えて、2019年7月13日にはAirinがSNSで反論を発信しています。
2025年の香港01の取材では、小野寺さんがAirinに対して騒動後に謝罪するメッセージを送ったことや、Airinを肯定的に評価する投稿をしていたことも紹介されました。
こうした情報は、当時の人間関係が単純な加害者と被害者という構図だけでは説明しきれないことを示しています。
ネット上の噂で注意したい3つのポイント| ネット上で見かける情報 | 検証結果 |
|---|---|
| 特定メンバーが主犯として確定した | 公的な認定資料は確認できない |
| 4人全員が同じ立場で行動していた | Airin自身の証言からも単純化できない |
| いじめが原因でグループが解散した | Airinは解散と騒動の直接的な関係を否定 |
特に注意したいのが、動画の切り抜きや匿名アカウントによる投稿です。
投稿者が当事者なのか、現場にいた人物なのか、それとも第三者なのかによって、情報の価値は大きく異なります。
また、同じ内容が複数のまとめサイトに掲載されていても、元の情報源が同一であれば、独立した複数の証言が存在することにはなりません。
ネット上で繰り返し掲載されていることと、事実として証明されていることは別です。
【2026年最新】アスタリスクイーストと元メンバーの現在
2026年現在、アスタリスクイーストはすでに活動を終了したグループです。
騒動から数年が経過し、元メンバーもそれぞれ異なる生活を送っています。
小野寺ポプコは現在onodelaとして活動小野寺さんは、脱退後も学業やキャリアを積み重ねてきました。
2024年5月にはカリフォルニア大学バークレー校のHaasビジネススクールを卒業し、卒業生代表としてスピーチを行ったことでも話題になりました。
2024年12月の文春オンラインのインタビューでは、アメリカで投資関連の仕事に携わっていることを明かしています。
加えて、2026年5月にはKADOKAWAグループのWEBザテレビジョンで、自身の経験を振り返る連載「アナーキーアイドル」を掲載しました。
この連載では、アメリカでの金融関連の仕事や、再びアイドル活動に挑戦する可能性についても触れています。
実際に日本のアイドルグループのオーディションに応募して合格したものの、最終的には加入を辞退した経緯も本人の文章で紹介されています。
したがって、2026年現在の小野寺さんを、2019年の騒動だけで評価することは適切ではありません。
Airin(旧ペペリン)は香港で活動Airinは香港出身の元メンバーです。
2025年7月の香港01のインタビューでは、2019年末に香港へ戻り、地下アイドルやメイドカフェで活動していると紹介されました。
今回の騒動について再び説明した理由として、中国語圏で過去の映像が再拡散され、事実の一部しか伝わっていないことへの懸念を挙げています。
また、自身がいじめに加担したという見方を否定し、当時の人間関係について改めて説明しました。
2026年の活動状況については、2025年7月以降の具体的な動向を示す十分な報道資料は確認できません。
そのほかの元メンバーの現在大城ちひろさんと黒羽柚乃さんについては、現在の活動を確実に確認できる継続的な報道資料が限られています。
過去のSNS動画やまとめサイトには、本人の現在についてさまざまな説明がありますが、本人の最新の公式発信や信頼できる取材に基づく情報とは区別する必要があります。
一般人として生活している可能性を含め、現在の職業や居住地などを断定できる状況ではありません。
2026年時点の状況まとめ| 対象 | 最後に確認できる主な情報 | 2026年の評価 |
|---|---|---|
| アスタリスクイースト | 2019年12月に解散 | 活動終了 |
| 小野寺ポプコ | onodela名義で活動。2026年5月に本人連載を掲載 | 米国を拠点に活動 |
| Airin(ペペリン) | 2025年7月に香港01で取材 | その後の詳細は限定的 |
| 大城ちひろ | 過去のメンバーとして確認 | 最新の活動は不明 |
| 黒羽柚乃 | 過去のメンバーとして確認 | 最新の活動は不明 |
【プロの結論】アスタリスクイーストのいじめ疑惑から分かること
今回の騒動で最も重要なのは、ステージ上で起きた出来事のインパクトと、実際の人間関係の全容を分けて考えることです。
小野寺さんの告発は、当時の地下アイドルグループにおける人間関係や運営体制の問題を考えるきっかけになりました。
一方、Airinの証言からは、メンバー間の口論や既存メンバーとの距離感、練習に対する考え方の違いなど、別の側面も見えてきます。
ここから読み取れる要点は3つあります。
1. いじめの告発は、当事者の証言として重く受け止める必要がある。
本人が孤立や嫌がらせを感じていたという説明は、騒動を理解するための重要な情報です。後年の証言も含め、当事者の言葉を単純に否定することはできません。
2. グループ内の対立だけで主犯を決めることはできない。
口論や距離感の問題が存在したとしても、それだけで特定の人物に組織的ないじめの責任を負わせることはできません。
3. 小規模な運営体制では、トラブルへの対応や説明責任が重要になる。
地下アイドルの活動では、メンバー同士の人間関係と仕事上の役割が密接になりがちです。出演機会や練習方針をめぐる対立が生じたとき、運営側がどのように説明し、調整するかが問題の拡大を左右します。
この事件は、個人間の感情的な対立だけでなく、運営体制やコミュニケーションの問題も含めて考える必要がある事例です。
【アスタリスクイーストのいじめ主犯】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:アスタリスクイーストのいじめ主犯は誰ですか?
特定できません。小野寺ポプコさんはメンバーや運営から嫌がらせを受けたと告発していますが、特定のメンバーが主犯だったとする公的な認定や確定的な証拠は確認できません。
Q2:小野寺ポプコさんはいじめを受けていたのですか?
本人は2024年の文春オンラインのインタビューでも、嫌がらせを受けていたと説明しています。一方、元メンバーAirinは2025年の香港01の取材で、口論や距離感の問題は認めながら、いじめ行為については否定しています。
Q3:アスタリスクイーストのいじめ疑惑について公式発表はありましたか?
メンバー個人によるSNS投稿や取材での説明は確認できます。しかし、運営会社による詳細な調査報告や、主犯を認定する公式発表は確認できていません。
Q4:アスタリスクイーストはなぜ解散したのですか?
2019年12月に解散しています。いじめ疑惑が直接の原因だったと確定できる資料はありません。元メンバーAirinは2025年の取材で、解散と騒動の直接的な関係を否定しています。
Q5:小野寺ポプコさんは2026年現在何をしていますか?
onodela名義で活動しています。2026年5月にはWEBザテレビジョンで自身の連載を掲載し、米国での仕事やアイドル活動への思いについて発信しています。
Q6:SNSで名前が挙がっている元メンバーは加害者なのですか?
SNSで名前が挙がっていることだけでは、加害者である証拠になりません。本人の発言、報道された事実、独立した証拠を分けて判断する必要があります。
アスタリスクイーストのいじめ騒動は、2019年7月10日のライブ中に小野寺ポプコさんが突然脱退を宣言したことから大きく広まりました。
その後、2024年には小野寺さん本人が文春オンラインの取材で当時の状況を説明し、2025年には元メンバーAirinが香港01のインタビューで異なる視点から騒動を振り返りました。
2026年11月現在、確認できる情報を整理すると、次のようになります。
- いじめを告発した小野寺さん本人の証言がある。
- 元メンバーAirinは口論や距離感の問題を認めつつ、いじめを否定している。
- 運営会社による主犯認定や詳細な調査報告は確認できない。
- グループは2019年12月に解散している。
- 小野寺さんはonodelaとして米国を拠点に活動している。
最も重要なのは、いじめ疑惑が存在したことと、特定の人物が主犯として確定したことを混同しないことです。
過去のステージ映像だけでは分からない背景があり、当事者の証言にも相違があります。今後、新たな一次資料や関係者の証言が公開されれば、事件の理解が深まる可能性はあります。
現時点では、誰かを主犯と断定するよりも、2019年の告発、2024年の本人インタビュー、2025年の元メンバーの証言という3つの情報を照らし合わせて理解することが、騒動の真相に近づくための最も確かな方法です。
主な参考報道:文春オンライン(2024年12月22日)、ENCOUNT(2024年11月30日)、香港01(2025年7月23日)、WEBザテレビジョン(2026年5月8日・15日)。