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なでしこジャパン監督は狩野倫久氏!経歴・実績と2026年新体制を徹底解説

宮部 宗介 宮部 宗介 • 更新: • 公開: • 読了約 28 分
目次

2026年11月現在、サッカー日本女子代表「なでしこジャパン」の監督を務めているのは、狩野倫久(かのう・みちひさ)氏です。2026年4月にニルス・ニールセン前監督が契約満了で退任したことを受け、同年5月14日に正式就任しました。U-20日本女子代表をFIFA U-20女子ワールドカップ2024準優勝に導いた実績を持つ、日本女子サッカーの育成現場を知り尽くした指導者です。

狩野新体制は、2026年10月の欧州遠征でハイチに5-1で勝利した一方、ドイツには1-2で敗れ、1勝1敗で遠征を終えました。加えて、9月から10月に開催された第20回アジア競技大会では大会3連覇を達成。2027年FIFA女子ワールドカップ・ブラジル大会、そして2028年ロサンゼルスオリンピックへ向けて、着実にチームづくりを進めています。

【2026年現在】なでしこジャパンの監督は狩野倫久氏!就任の経緯を解説

なでしこジャパン監督

2026年11月2日現在、なでしこジャパンの監督は狩野倫久氏です。JFA(日本サッカー協会)が2026年5月14日に正式就任を発表しました。

狩野氏は、前任のニルス・ニールセン監督の下でコーチを務めていた人物です。2026年4月には監督代行としてアメリカ女子代表との国際親善試合を指揮し、その後、正式に代表チームのトップに就任しました。

狩野倫久監督の基本プロフィール
  • 氏名:狩野倫久(かのう・みちひさ)
  • 生年月日:1976年7月6日
  • 出身地:大阪府
  • 年齢:50歳(2026年11月現在)
  • 現職:なでしこジャパン(日本女子代表)監督
  • 監督就任日:2026年5月14日
  • 保有資格:JFA Proライセンス(旧S級コーチライセンス)
なぜ狩野倫久氏が新監督に選ばれたのか

狩野氏が新監督に選ばれた背景には、女子サッカーの育成現場で積み重ねてきた経験と、代表チームの選手・スタッフを理解している強みがあります。

2025年から2026年3月までは、ニールセン前監督の下でコーチとして活動。チームの戦術や選手の特徴を把握しており、交代直後からチームづくりを進めやすい立場にありました。

加えて、U-17やU-20といった年代別代表を指導し、世界大会で結果を残してきたことも大きな評価材料です。選手の成長段階を理解し、将来の代表を見据えた強化を進められる点は、2027年の女子ワールドカップを控える日本にとって重要な要素です。

ただし、育成年代での成功とA代表で世界一を争うことは同じではありません。選手個人の能力を伸ばす指導力に加え、経験豊富な海外組をまとめ、短期間で戦術を浸透させるマネジメント能力が問われます。

【経歴と実績】狩野倫久監督は何者?U-20女子W杯準優勝までの歩み

狩野倫久監督の特徴は、選手として海外を経験し、クラブ指導者を経て、女子日本代表の育成カテゴリーで実績を築いてきた点です。

ブラジルでの選手経験が指導者としての原点

狩野氏は大阪府出身。1989年から1995年まで枚方フットボールクラブ・ユナイテッドでプレーした後、1996年にブラジルへ渡りました。

ブラジルではS.E.PALMEIRASやOSASCO FCに所属。その後、1999年から2003年まで佐川急便大阪サッカークラブで選手として活動しています。

海外でのプレー経験は、異なるサッカー文化や技術への理解を深める機会になったと考えられます。特に、ブラジルで経験した個人技術や対人プレーの文化は、狩野氏が監督就任時に掲げた1対1の強化という考え方とも接点があります。

2003年から指導者の道へ

選手生活を終えた狩野氏は、2003年に佐川急便大阪サッカークラブのコーチとして指導者のキャリアをスタートさせました。

その後、SAGAWA SHIGA FCやSAGAWA SHIGA FOOTBALL ACADEMYで指導経験を積み、2015年にはJFAナショナルトレセン(女子)関西コーチに就任。2017年以降は女子のナショナルトレセンやエリートプログラムにも携わりました。

2016年にはJFA A級コーチジェネラルライセンスを取得するなど、指導者としての資格も段階的に取得。2016年にはS級、現在のProライセンスに相当する資格を取得しています。

世界大会で残した3つの代表的な実績

狩野氏の指導者としての評価を支えるのが、年代別日本女子代表での国際大会実績です。

① FIFA U-17女子ワールドカップインド2022・ベスト8

2021年から2022年にかけてU-16・U-17日本女子代表の監督を担当。2022年のFIFA U-17女子ワールドカップではベスト8に進出しました。

② 第19回アジア競技大会・優勝

2023年に開催された第19回アジア競技大会(2022/杭州)では、日本女子代表の監督を務めて優勝を達成しました。大会名に「2022」と付いているのは、当初2022年に予定されていた大会が延期され、実際には2023年に開催されたためです。

③ FIFA U-20女子ワールドカップコロンビア2024・準優勝

2023年から2024年にかけてU-19・U-20日本女子代表を指導。2024年のFIFA U-20女子ワールドカップでは準優勝という結果を残しました。

特にU-20女子W杯準優勝は、世界トップレベルの国際大会で選手たちを決勝まで導いた実績として注目されます。

狩野倫久監督の実績と評判をどう評価するべきか

狩野氏の実績を評価する際には、育成年代での成果と、A代表での指導経験を分けて考える必要があります。

U-17女子W杯ベスト8、アジア競技大会優勝、U-20女子W杯準優勝という実績は、国際舞台で競争できるチームを育てる能力を示しています。

一方、なでしこジャパンの監督として世界大会に挑むのは新しい段階です。A代表には欧州や北米の強豪クラブでプレーする選手が多く、育成年代とは異なる戦術理解やコンディション管理が必要になります。

そのため、現時点での評価は「育成年代で国際的な結果を残した実績ある指導者」であり、「A代表での世界一奪還はこれから証明する段階」と整理するのが適切です。

【歴代監督一覧】ニルス・ニールセン退任から狩野新体制までの経緯

なでしこジャパンは、1981年の初代監督から現在まで、国内外の指導者によってチームづくりが進められてきました。

特に2008年から2016年まで指揮した佐々木則夫氏の時代は、女子ワールドカップ優勝やオリンピック銀メダルなど、日本女子サッカーの黄金期として知られています。

なでしこジャパン歴代監督一覧

日本サッカー協会の歴代監督資料と各監督の就任・退任発表を基に整理すると、主な歴代指揮官と在任期間は次のとおりです。

監督名 在任期間 主な位置づけ・実績
市原聖曉 1981年6月~9月 初期の代表チームを指揮
折井孝男 1983年11月~1984年10月 初期の代表強化を担当
鈴木良平 1986年1月~1989年1月 代表チームの基盤形成期
鈴木保 1989年12月~1997年7月 長期にわたり代表を指揮
宮内聡 1997年6月~1999年6月 代表チームの強化を担当
鈴木保 1999年11月 再び監督を担当
池田司信 2000年5月~2002年4月 代表強化を担当
上田栄治 2002年8月~2004年8月 国際大会を見据えたチーム強化
大橋浩司 2004年12月~2007年9月 佐々木体制前の指揮官
佐々木則夫 2008年2月~2016年3月 2011年女子W杯優勝、2015年準優勝、ロンドン五輪銀メダル
高倉麻子 2016年4月~2021年8月 2018年U-20女子W杯優勝、2018年女子アジアカップ優勝
池田太 2021年10月~2024年8月 2023年女子W杯ベスト8、2024年パリ五輪ベスト8
ニルス・ニールセン 2025年~2026年3月 2026年女子アジアカップ優勝、W杯出場権獲得
狩野倫久 2026年5月14日~現在 2026年アジア競技大会3連覇、2027年女子W杯へ向けた強化

なお、歴代監督資料に記載された初期の在任期間には一部重複している時期があります。近年の監督交代については、それぞれのJFA公式発表に記載された就任・退任時期を反映しています。

ニルス・ニールセン監督はなぜ退任したのか

ニルス・ニールセン氏はデンマーク出身の指導者で、2024年12月に日本女子代表監督への就任が発表されました。2025年から2026年3月までチームを率い、なでしこジャパン初の外国人監督として活動しました。

2026年3月にはAFC女子アジアカップオーストラリア2026で日本を優勝に導き、FIFA女子ワールドカップ2027の出場権も獲得しています。

ところが、優勝から間もない2026年4月2日、JFAはニールセン監督の契約満了による退任を発表しました。

この交代が大きな話題になったのは、アジア王者になった直後だったためです。

退任理由については、JFAの公式発表では契約満了とされています。一方、日刊スポーツなどの報道では、女子ナショナルチームダイレクターの佐々木則夫氏が、世界一を目指すうえでの指導力面の課題を挙げたと伝えられました。

したがって、公式に確認できる退任理由と、報道で伝えられた背景は区別して理解する必要があります。「アジアカップ優勝直後に成績不振で解任された」という説明は正確ではありません。

ニールセン監督のアジアカップ優勝と退任の時系列
  • 2024年12月:ニルス・ニールセン氏の監督就任を発表。
  • 2025年:なでしこジャパンの指揮を開始。
  • 2026年3月21日:AFC女子アジアカップ決勝でオーストラリアに1-0で勝利。3度目のアジア制覇。
  • 2026年4月2日:JFAが契約満了による退任を発表。
  • 2026年4月:狩野コーチが監督代行としてアメリカ遠征を指揮。
  • 2026年5月14日:狩野倫久氏の正式就任を発表。

ここで押さえておきたいのは、2026年3月のアジアカップ優勝はニールセン監督の指揮下で達成されたタイトルであることです。狩野監督就任後の実績と混同しないことが大切です。

【2026年最新】狩野監督を支える石井正忠・内田篤人・近賀ゆかりのコーチ陣

2026年のなでしこジャパンでは、監督交代に伴ってコーチングスタッフも刷新されました。注目されるのが、国内外で監督経験を持つ石井正忠氏、元日本代表DFの内田篤人氏、そして女子日本代表のレジェンドである近賀ゆかり氏です。

石井正忠コーチ:Jリーグと海外代表の指導経験

石井正忠氏は2026年9月18日にコーチ就任が発表され、10月の活動からチームに帯同しました。

鹿島アントラーズの監督として2016年のJリーグ最優秀監督賞を受賞したほか、大宮アルディージャやタイのクラブチーム、タイ代表などでも指導経験を積んでいます。

2023年から2025年まではタイ代表監督を務め、2025年から2026年にはBGパトゥム・ユナイテッドFCの監督を担当しました。

国内リーグの優勝争いから海外代表の強化まで経験した指導者が加わったことは、狩野監督を支える体制の厚みにつながります。

内田篤人コーチ:欧州トップレベルを知る元日本代表

内田篤人氏は2026年5月18日にコーチ就任が発表されました。

選手時代は鹿島アントラーズ、ドイツのシャルケ04などでプレー。日本代表では2008年から2015年まで活動し、国際Aマッチ74試合に出場、2得点を記録しています。

2010年南アフリカW杯と2014年ブラジルW杯にも出場しており、欧州の強豪クラブや国際舞台での経験を持っています。

現代サッカーのスピードや守備の組織化、海外選手との対戦経験など、選手時代に培った知見を女子代表の強化にどう生かすかが注目されます。

近賀ゆかりコーチ:なでしこ黄金期を知る元代表

近賀ゆかり氏も2026年5月18日にコーチ就任が発表されました。

近賀氏は2004年から2016年まで日本女子代表として活動し、国際Aマッチ100試合出場、5得点を記録。2011年ドイツ女子W杯優勝、2015年カナダ女子W杯準優勝、2012年ロンドン五輪銀メダルなどを経験しています。

2025年には女性初のJFAロールモデルコーチに就任し、育成年代の強化や普及活動にも携わっていました。2026年にはJFA A級コーチジェネラルライセンスを取得しています。

世界一を経験した選手が代表コーチとして加わることは、現役選手にとっても貴重な環境です。国際大会で勝つために必要な準備や、試合中の心理面、チーム内のコミュニケーションなど、選手として経験したことを伝えられる立場にあります。

2026年10月欧州遠征のスタッフ体制

JFAが公表した10月欧州遠征のスタッフ構成は次のとおりです。

  • 監督:狩野倫久
  • コーチ:石井正忠
  • コーチ:内田篤人
  • コーチ:近賀ゆかり
  • GKコーチ:佐野智之
  • フィジカルコーチ:岡本隆吾
  • ストレングス&コンディショニングコーチ:田村謙太郎

監督の戦術構想を支える指導者、国内外のトップレベルを知る経験者、選手のコンディションを管理する専門スタッフがそろっています。

なお、石井氏は9月に就任が発表されたため、2026年10月の遠征から参加したスタッフです。2026年アジア競技大会の優勝時点では、内田氏と近賀氏を含む別のスタッフ構成でした。

【2026年10月欧州遠征】ハイチに5-1、ドイツに1-2!試合内容と狩野戦術を分析

狩野新体制の現在地を知るうえで重要なのが、2026年10月の欧州遠征です。

日本はハイチ女子代表とドイツ女子代表に連続して挑戦。結果は1勝1敗でしたが、相手の特徴が大きく異なる2試合を通じて、狩野監督が目指すサッカーの一端が見えてきました。

10月9日・ハイチ戦:攻撃力を発揮して5-1で勝利

フランスのサン=トゥアンで行われたハイチ女子代表との国際親善試合は、日本が5-1で勝利しました。

この試合で日本は4-3-3のシステムを採用。長野風花選手を中盤の底に置き、長谷川唯選手や宮澤ひなた選手を中心に攻撃を組み立てました。

得点経過は次のとおりです。

  • 26分:清家貴子
  • 33分:浜野まいか
  • 38分:長谷川唯
  • 45+2分:ハイチが1点を返す
  • 57分:千葉玲海菜
  • 82分:土方麻椰

前半に3得点を奪い、後半にも2点を追加する展開でした。途中出場の千葉選手と土方選手が得点に絡んだことは、選手層の厚みを示す材料になりました。

また、83分には島田芽依選手が代表デビュー。新しい選手を実戦で試す機会にもなりました。

狩野監督は試合後、アウェーのような雰囲気の中で前半に得点を重ねられたことを評価する一方、試合中の対応力や次のチャレンジに課題が見えたと振り返っています。

10月13日・ドイツ戦:先制するも1-2で逆転負け

続くドイツ女子代表戦は、ドイツ・ブレーメンのヴェーザーシュタディオンで開催されました。日本にとっては2011年の女子ワールドカップ以来となるドイツ戦勝利を目指す試合でした。

試合は日本が15分に先制します。藤野あおば選手のパスを受けた谷川萌々子選手が相手DFをかわしてシュートを決めました。

しかし28分にリンダ・ダルマン選手に同点ゴールを許すと、73分にはクララ・ビュール選手に逆転ゴールを決められます。

後半には千葉玲海菜選手、宮澤ひなた選手、浜野まいか選手らを投入して状況の打開を図りましたが、ドイツの守備を崩し切れませんでした。

最終スコアはドイツ2-1日本。欧州遠征は1勝1敗で終了しました。

この試合では2万6,574人の観衆が集まり、アウェーの厳しい環境で強豪と対戦する経験も得ています。

狩野監督が目指す戦術は「攻守の連動性」と「対人の強さ」

狩野監督が2026年5月の就任時に示した指導方針は、これまでのなでしこジャパンの強みを生かしながら、世界の女子サッカーの進化に対応することです。

JFAの就任発表に掲載されたコメントでは、次のような方向性を打ち出しています。

「攻守ともにアグレッシブにタフで逞しく躍動するなでしこジャパン」

具体的な強化要点は大きく3つあります。

1. 攻守の連動性をさらに高める

日本女子代表が長年培ってきた組織的なパスワークや、選手同士が連動するプレーを継承します。個人の能力だけに頼らず、チーム全体で相手を動かす考え方です。

2. 1対1と球際の勝負を強化する

世界の女子サッカーでは、選手のスピードやパワー、フィジカル能力が向上しています。狩野監督は、攻守の1対1や球際のバトルで勝ち切る強さを強化項目として挙げています。

3. 状況に応じた守備の使い分け

ドイツ戦では、ハイプレスだけでなく、ミドルブロックやローブロックも使い分けました。相手の攻撃力や試合展開に合わせて守備の位置を変える柔軟性が特徴です。

ハイチ戦では4-3-3を採用しましたが、狩野監督の目指すサッカーは単純にフォーメーションを固定するものではありません。試合状況に応じて攻守のバランスを調整できることが重要になります。

ドイツ戦で浮き彫りになった課題は試合運び

ドイツ戦後、狩野監督自身が課題として挙げたのが90分を通したゲームマネジメントです。

日本は先制に成功したものの、相手にボールを保持される時間が長くなり、後半には攻撃を組み立てる機会が減少しました。

強豪国との試合では、先制後にどのように試合をコントロールするかが勝敗を左右します。守備に人数をかけるだけでなく、ボールを保持して相手の攻撃時間を減らすことも必要です。

ドイツ戦は、狩野監督の戦術が通用する部分と、世界トップレベルとの差が残る部分を同時に示した試合でした。

【2027年女子W杯・2028年ロス五輪】狩野新体制の狙いと乗り越えるべき課題

狩野監督が率いるなでしこジャパンの最大の目標は、2027年FIFA女子ワールドカップ・ブラジル大会で世界一を奪還することです。

その先には2028年ロサンゼルスオリンピックも控えています。2026年11月時点で、チームは新監督の戦術を浸透させながら、国際大会で勝ち切れる組織へと成長する必要があります。

2027年FIFA女子ワールドカップは出場権を獲得済み

なでしこジャパンは2026年3月のAFC女子アジアカップで優勝し、2027年ブラジル大会の出場権を獲得しています。

オーストラリアとの決勝は1-0。17分に浜野まいか選手が決勝ゴールを決め、日本は6戦全勝で大会を制しました。女子アジアカップ3度目の優勝であり、2014年、2018年に続くアジア王者となりました。

この大会はニールセン前監督の指揮下で達成した成果ですが、狩野監督にとっては、その実績を世界大会でさらに上回ることが大切です。

アジアで勝つことと、欧州や南米の強豪国を相手にワールドカップを制することには違いがあります。攻撃の完成度だけでなく、強いプレッシャーを受けた際のボール保持や、試合終盤の守備対応が重要になります。

2026年アジア競技大会では大会3連覇を達成

狩野体制にとって明るい材料となったのが、2026年9月から10月に開催された第20回アジア競技大会です。

日本はグループステージから勝ち進み、準決勝では韓国を2-0で下して決勝へ進出。10月2日の決勝では朝鮮民主主義人民共和国女子代表と対戦しました。

試合は2-2で延長戦でも決着がつかず、PK戦へ。日本がPK5-3で勝利し、金メダルを獲得しました。

これにより日本はアジア競技大会で3大会連続優勝を達成。狩野監督が率いるチームが、国内中心の選手構成でも国際大会を勝ち切れることを示しました。

ただし、アジア競技大会のメンバーと欧州遠征の主力メンバーは同一ではありません。年代や所属クラブ、選手層の異なるチームをどう連動させるかも、代表強化の課題です。

2028年ロサンゼルスオリンピックへ向けた継続的な強化

2027年女子W杯の次に視野に入る大きな舞台が、2028年ロサンゼルスオリンピックです。

ワールドカップとオリンピックでは、求められる選手選考や大会運営、コンディション管理が異なります。特にオリンピックは登録人数などの大会条件を踏まえたチーム編成が必要になります。

狩野監督には、短期的な大会結果だけでなく、複数の大会を見据えた選手育成と世代交代を進める役割もあります。

狩野体制が直面する4つの課題

課題1:海外組と国内組の融合

欧州や北米のクラブでプレーする選手が増えるなでしこジャパンでは、代表活動の期間が限られます。異なるリーグ環境でプレーする選手同士が、短期間で共通の戦術を理解する必要があります。

課題2:フィジカルと対人能力の向上

狩野監督が明確に示している強化項目です。欧州勢のパワーやスピードに対抗するには、技術だけでなく、接触プレーや競り合いで負けない身体的な強さが欠かせません。

課題3:試合終盤のゲームマネジメント

ドイツ戦のように、先制しても相手の圧力によって主導権を失う試合があります。守備のブロックを整えるだけでなく、攻撃へ切り替える判断や選手交代のタイミングも重要です。

課題4:育成年代からA代表への選手供給

U-20女子W杯準優勝を経験した狩野監督には、年代別代表での育成経験があります。若手選手をトップ代表へ引き上げ、ベテランと競争できる環境をつくることも長期的な課題です。

次の注目試合は2026年11月・12月のブラジル戦

2026年11月2日時点で、JFAが公表している今後の予定では、なでしこジャパンはブラジル女子代表との国際親善試合2連戦を控えています。

  • 2026年11月29日:広島・エディオンピースウイング広島
  • 2026年12月5日:岡山・JFE晴れの国スタジアム

ブラジルは2027年女子ワールドカップの開催国です。強豪国との対戦を通じて、欧州遠征で明らかになった課題をどこまで改善できるかが注目されます。

特にドイツ戦で露呈した試合終盤の対応力や、相手に押し込まれた際の攻撃の組み立ては、ブラジル戦でも確認したいポイントです。

【プロの結論】狩野倫久監督の評価は2027年女子W杯で決まる

狩野倫久監督の就任は、単なる監督交代ではありません。女子サッカーの育成年代を長く見てきた指導者が、トップ代表の世界一奪還を託されたという点に大きな意味があります。

U-20女子W杯準優勝やアジア競技大会優勝は、狩野氏の指導力を示す客観的な実績です。一方、2026年10月のドイツ戦では、世界トップクラスのチームと90分間戦う難しさも明らかになりました。

今後、狩野監督を評価する際に注目したいのは、単純な勝敗だけではありません。

  • 強豪国との試合で主導権を握れる時間が増えているか。
  • ハイプレスとミドル・ローブロックを適切に使い分けられているか。
  • 先制後に試合をコントロールする力が向上しているか。
  • 若手選手がA代表で継続的に活躍できるようになっているか。
  • 海外組と国内組が共通の戦術でプレーできているか。

これらの項目を追うことで、監督としての本当の成長やチームの進化が見えてきます。

アジア大会3連覇という結果は評価できますが、最終的な目標はアジア王者にとどまることではありません。世界一を目指す以上、欧州や南米の強豪を相手に勝ち切る力が必要です。

【なでしこジャパンの監督の現在】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2026年現在、なでしこジャパンの監督は誰ですか?
A1:2026年11月現在の監督は狩野倫久氏です。2026年5月14日にJFAから正式就任が発表されました。

Q2:狩野倫久監督の年齢や出身地は?
A2:1976年7月6日生まれで、大阪府出身です。2026年11月現在は50歳です。

Q3:狩野倫久監督の代表的な実績は何ですか?
A3:2022年FIFA U-17女子ワールドカップベスト8、2023年第19回アジア競技大会優勝、2024年FIFA U-20女子ワールドカップ準優勝が代表的な実績です。

Q4:ニルス・ニールセン前監督はなぜ退任したのですか?
A4:JFAが2026年4月2日に発表した公式理由は契約満了です。一部報道では指導力面の課題も背景として伝えられています。なお、2026年3月のAFC女子アジアカップ優勝はニールセン氏の指揮下で達成したものです。

Q5:2026年のなでしこジャパンのコーチは誰ですか?
A5:10月欧州遠征時点では、石井正忠氏、内田篤人氏、近賀ゆかり氏がコーチを務めています。GKコーチは佐野智之氏、フィジカルコーチは岡本隆吾氏です。

Q6:2026年10月の欧州遠征の結果は?
A6:10月9日のハイチ戦は5-1で勝利、10月13日のドイツ戦は1-2で敗戦しました。結果は1勝1敗です。

Q7:なでしこジャパンの次の大きな目標は何ですか?
A7:2027年FIFA女子ワールドカップ・ブラジル大会での優勝が最大の目標です。その先には2028年ロサンゼルスオリンピックも控えています。

2026年11月現在、なでしこジャパンを率いるのは狩野倫久監督です。2026年4月のニルス・ニールセン前監督の契約満了による退任を経て、5月14日に正式就任しました。

狩野監督は、U-17女子W杯ベスト8、U-20女子W杯準優勝、第19回アジア競技大会優勝など、育成年代を中心に国際大会で実績を残してきた指導者です。2026年には第20回アジア競技大会でも優勝し、大会3連覇を達成しました。

一方、10月の欧州遠征ではハイチに5-1で勝利したものの、ドイツには1-2で敗れました。狩野監督自身も90分を通したゲームマネジメントを課題に挙げており、世界一を目指すうえで改善すべき点は残されています。

石井正忠氏、内田篤人氏、近賀ゆかり氏ら新しいコーチ陣とともに、攻守の連動性、対人能力、試合運びをどこまで高められるかが今後の焦点です。

2027年女子ワールドカップでの世界一奪還、そして2028年ロサンゼルスオリンピック。狩野体制の真価が問われるのは、これからの国際舞台です。11月29日と12月5日のブラジル戦は、新生なでしこジャパンの進化を測る重要な機会になりそうです。

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宮部 宗介
トレンドリサーチャー 宮部 宗介
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アニメ・漫画の制作発表を担当。制作会社・出版社の公式告知と原作者コメントを確認してから記事化します。

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