2026年11月現在、映画『国宝』のキャスト一覧を確認すると、主演の吉沢亮、横浜流星、渡辺謙をはじめ、実力派俳優15名が出演している。主人公・立花喜久雄とライバルの大垣俊介を中心に、歌舞伎の名門一家、幼少期を演じる子役、芸の世界を取り巻く人物まで、物語を支える配役がそろった作品だ。
映画『国宝』は、2025年6月6日公開、上映時間175分の人間ドラマ。吉田修一の同名小説を李相日監督が映画化し、血筋と才能、伝統と実力、友情と競争が交錯する歌舞伎の世界を描いている。2026年現在も公式サイトで出演者と役名が掲載されており、配信も開始されている。
【主要キャスト】吉沢亮・横浜流星・渡辺謙が演じる3人の中心人物

映画『国宝』の人物関係を理解するうえで、最初に押さえておきたいのが、吉沢亮、横浜流星、渡辺謙の3人だ。
それぞれが演じるのは、歌舞伎の世界に人生を懸ける主人公、その親友でありライバル、そして2人の運命を左右する名門の当主である。
吉沢亮/立花喜久雄(花井東一郎)
立花喜久雄(花井東一郎)
演:吉沢亮
物語の主人公。長崎の任侠一家に生まれ、父を抗争で亡くした後、花井半二郎に才能を見いだされて歌舞伎の世界へ進む。
喜久雄は、歌舞伎の名門に生まれたわけではない。血筋による後ろ盾を持たず、自身の才能と努力によって役者としての地位を築いていく人物だ。
公式サイトでは、女形としての才能を開花させ、世襲の世界で脚光を浴びる人物として紹介されている。
吉沢亮にとっても、女形という高度な表現が求められる役柄への挑戦となった。
横浜流星/大垣俊介(花井半弥)
大垣俊介(花井半弥)
演:横浜流星
花井半二郎の実の息子。歌舞伎の名門に生まれ、幼い頃から役者としての将来を期待されてきた人物。
俊介は喜久雄の親友であり、同時に最大のライバルでもある。
生まれながらに歌舞伎の世界で活躍することを期待された俊介と、血筋とは無関係に才能を認められて入門した喜久雄。
2人はともに芸を磨いていくが、喜久雄の才能が開花するにつれて、俊介の内面にも葛藤が生まれていく。
横浜流星は、恵まれた環境に生まれた役者の誇りと苦悩を担う。
渡辺謙/花井半二郎
花井半二郎
演:渡辺謙
上方歌舞伎の名門の当主であり、看板役者。喜久雄の才能を見抜き、歌舞伎の世界へ迎え入れる。
半二郎は、喜久雄と俊介の双方に深く関わる人物だ。
実の息子である俊介を育てる一方、血縁のない喜久雄にも役者としての可能性を見いだす。
その存在は、単なる師匠や父親という枠に収まらない。血筋を受け継ぐことと、芸を受け継ぐことの違いを象徴する人物でもある。
この3人の関係を押さえると、映画全体のドラマが理解しやすくなる。
【映画国宝キャスト相関図】喜久雄と俊介を取り巻く人物関係
映画『国宝』のキャスト相関図を理解する要点は、登場人物を単純な家族関係だけで整理しないことだ。
物語には、血縁によってつながる人々、芸によって結ばれる人々、そして歌舞伎の興行を支える人々が登場する。
花井家を中心とする歌舞伎の人間関係物語の中心となるのは、花井半二郎を当主とする歌舞伎の名門一家だ。
- 花井半二郎(渡辺謙): 歌舞伎の名門を率いる当主。
- 大垣俊介(横浜流星): 半二郎の実の息子。
- 大垣幸子(寺島しのぶ): 半二郎の後妻で、俊介の実母。
- 立花喜久雄(吉沢亮): 半二郎に才能を認められ、歌舞伎の世界へ入る人物。
寺島しのぶ演じる大垣幸子は、喜久雄を家に迎えることに当初反発する。しかし、次第に彼の役者としての才能を認め、育てていく。
この関係は、喜久雄が歌舞伎の世界で生きるうえで重要な意味を持つ。
喜久雄の出自に関わる立花家喜久雄の過去を理解するには、永瀬正敏と宮澤エマの役柄も欠かせない。
- 立花権五郎(永瀬正敏): 喜久雄の父で、長崎の立花組組長。
- 立花マツ(宮澤エマ): 権五郎の後妻。血のつながらない喜久雄を育てる。
喜久雄が歌舞伎の世界へ入る前の人生を形づくるのが、この立花家の人々だ。
父の死をきっかけに人生が大きく変わるという物語の出発点にも関わっている。
芸の世界で喜久雄と俊介に関わる人物血縁関係とは異なる立場から、2人の役者人生に影響を与える人物も登場する。
- 小野川万菊(田中泯): 当代一の女形で、人間国宝。喜久雄と俊介の役者人生に大きく関わる。
- 吾妻千五郎(中村鴈治郎): 上方歌舞伎の当主。映画では歌舞伎指導も担当。
- 藤駒(見上愛): 喜久雄が京都の花街で出会う芸妓。彼の才能を予見する。
- 彰子(森七菜): 吾妻千五郎の娘で、喜久雄を慕う。
- 福田春江(高畑充希): 喜久雄の幼なじみ。大阪へ移った後も彼を支える。
こうして整理すると、喜久雄と俊介の関係は、家族、師弟、芸の継承、周囲の支援という複数のつながりによって形づくられていることがわかる。
【出演者15名を完全網羅】映画『国宝』キャスト一覧と役名
ここでは、映画公式サイトのCAST&CHARACTERに掲載された15名を、役名と人物の特徴を合わせて一覧にした。
出典:映画『国宝』公式サイト、キャスト・キャラクター紹介
映画『国宝』で見落とせないのが、主人公2人の少年時代を担当する俳優だ。
黒川想矢/少年喜久雄
『怪物』などへの出演でも知られる俳優。少年期の喜久雄を演じる。
越山敬達/少年俊介
俊介の幼少期を演じる。歌舞伎や大阪弁にも取り組んだ。
2人は、成長後を演じる吉沢亮と横浜流星へとつながる重要な役どころを担っている。
特に、幼い頃から異なる環境で育った喜久雄と俊介の対比は、その後の友情や競争を理解するための重要な要素だ。
寺島しのぶも公式サイトのコメントで、黒川想矢と越山敬達の努力に触れている。少年時代の配役は、単なる回想シーンのためのキャスティングではなく、2人の人生を描く作品の構造そのものに関わっている。
【脇役・重要人物】高畑充希、寺島しのぶ、森七菜らの役割
映画『国宝』は、吉沢亮と横浜流星の2人だけで成立する物語ではない。
周囲の人物がそれぞれ異なる立場から関わることで、歌舞伎という世界の複雑さや、芸に人生を捧げることの意味が浮かび上がる。
高畑充希/福田春江春江は喜久雄の幼なじみ。
喜久雄を追って上阪し、ミナミのスナックで働きながら彼を支える。歌舞伎の世界とは異なる場所から主人公を見守る存在だ。
寺島しのぶ/大垣幸子幸子は、半二郎の後妻で俊介の実母。
喜久雄を迎え入れることに反発しながらも、彼の役者としての才能を理解していく。名門一家の中で、血縁と才能がどのように受け止められるのかを示す人物だ。
森七菜/彰子彰子は歌舞伎役者・吾妻千五郎の娘。
喜久雄を慕う人物として登場する。歌舞伎の世界に近い家庭で育った立場から、主人公と関わっていく。
見上愛/藤駒藤駒は、喜久雄が京都の花街で出会う芸妓。
まだ無名だった喜久雄の役者としての才能を予見する人物だ。
見上愛は公式サイトのコメントで、日本舞踊や三味線、芸妓としての所作の練習に取り組んだことを紹介している。
三浦貴大/竹野・嶋田久作/梅木この2人は、歌舞伎の興行を手掛ける会社・三友に関係する人物だ。
竹野は三友の社員で、世襲の歌舞伎に対して冷ややかな態度を取る。一方、梅木は社長として喜久雄と俊介を若い頃から見込み、さまざまな大舞台を用意する。
芸の世界を舞台裏から支える人々の存在も、作品の重要な構成要素になっている。
中村鴈治郎/吾妻千五郎・田中泯/小野川万菊この2人は、映画の歌舞伎描写を理解するうえで特に重要だ。
吾妻千五郎は上方歌舞伎の当主であり、演じる四代目中村鴈治郎は本作の歌舞伎指導も担当している。
一方、小野川万菊は作中で当代一の女形、人間国宝という設定の人物。若い頃の喜久雄と俊介に出会い、2人の役者人生に大きく関わる。
なお、作中の小野川万菊という役の設定と、演じる田中泯本人の肩書は別のものとして理解しておきたい。
【原作・監督情報】吉田修一の小説を李相日が映画化した理由
映画『国宝』の魅力を語るうえで、原作と監督の組み合わせも外せない。
原作は吉田修一の小説『国宝』
原作:吉田修一『国宝』
出版社:朝日新聞出版
2017年から朝日新聞で連載された小説。2019年に芸術選奨文部科学大臣賞と中央公論文芸賞を受賞した。
原作者の吉田修一は、作品を書くにあたり、3年間にわたって歌舞伎の黒衣をまとい、楽屋に入る経験を積んだと公式サイトで紹介されている。
この経験が、舞台上の華やかな姿だけでなく、役者の葛藤や裏側の世界を描く作品の土台になった。
映画版でも、歌舞伎の舞台だけでなく、楽屋や稽古、興行を支える人々の姿が重要な意味を持っている。
監督は『フラガール』『悪人』の李相日
監督:李相日
主な監督作品は『フラガール』『悪人』『許されざる者』『怒り』『流浪の月』など。
李相日監督と吉田修一の組み合わせは、今回が初めてではない。
過去には『悪人』『怒り』でも吉田作品を映画化しており、『国宝』は両者にとって3作目の組み合わせとなる。
李監督は公式サイトで、小説の刊行から映画化の構想まで6年を要したことを紹介している。また、喜久雄役を演じる吉沢亮の存在が映画化の決め手になったことにも触れている。
脚本・歌舞伎指導にも実力派が参加- 脚本:奥寺佐渡子
- 撮影:ソフィアン・エル・ファニ
- 美術監督:種田陽平
- 歌舞伎指導:四代目中村鴈治郎
奥寺佐渡子は『サマー・ウォーズ』やドラマ『最愛』などを手掛けた脚本家。
また、四代目中村鴈治郎が歌舞伎指導と出演を兼ねている点も特徴的だ。
俳優による演技だけでなく、歌舞伎の所作や舞台表現を専門家が支える制作体制が整えられている。
【2026年最新情報】映画『国宝』の公開・受賞・配信状況
2026年11月現在、映画『国宝』は劇場公開後の配信・映像ソフト展開へと進んでいる。
作品の基本情報を整理すると、次のとおりだ。
- 作品名: 映画『国宝』
- 公開日: 2025年6月6日
- 上映時間: 175分
- 原作: 吉田修一『国宝』
- 監督: 李相日
- 脚本: 奥寺佐渡子
- 配給: 東宝
- 制作プロダクション: CREDEUS
- 映画祭: 第78回カンヌ国際映画祭・監督週間正式出品
2026年5月のAmazon Japanによる発表では、本作は第49回日本アカデミー賞で最優秀作品賞や最優秀主演男優賞など、最優秀賞10部門を獲得したと紹介されている。
加えて、第98回米アカデミー賞のメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされた。
同発表では、国内観客動員数1,415万人、興行収入200億円突破という実績も報告されている。邦画実写映画の興行収入記録を更新した作品として、日本映画界でも大きな存在感を示した。
2026年の配信・Blu-ray・DVD情報
Blu-ray&DVD
2026年11月現在、映画公式サイトに発売日が掲載されている。
公式サイトでは、以下の配信サービスが掲載されている。
- Prime Video
- U-NEXT
- J:COM STREAM
2026年11月時点では配信中と案内されている。Blu-ray・DVDは同年12月2日(水)発売予定だ。
配信サービスの視聴条件や購入方法は各サービスで異なるため、利用前に最新の提供状況を確認したい。
【プロの結論】映画『国宝』のキャストを理解する3つのポイント
映画『国宝』のキャスト一覧を単なる出演者名簿として見ると、この作品の本当の面白さは見えてこない。
配役には、物語のテーマを読み解くための重要な意味が込められている。
1.喜久雄と俊介は対照的な人生を歩む最も重要なのは、吉沢亮と横浜流星が演じる2人の関係だ。
喜久雄は血筋に恵まれず、才能によって歌舞伎の世界に入る。一方の俊介は、名門の御曹司として生まれながら、その立場ゆえの葛藤を抱える。
この対比によって、歌舞伎の伝統を守ることと、実力によって自分の道を切り開くことの難しさが浮かび上がる。
2.脇役にも物語を動かす役割がある高畑充希、寺島しのぶ、森七菜、見上愛らが演じる人物は、それぞれ異なる距離から喜久雄と俊介に関わる。
家族として支える人、芸の才能を見抜く人、興行を支える人。
こうした役割の違いを把握しておくと、人物相関図が格段に読みやすくなる。
3.少年時代のキャストにも注目したい黒川想矢と越山敬達の配役は、作品の時間軸を理解するうえで重要だ。
喜久雄と俊介の関係は、青年期になって突然始まるものではない。幼い頃からの環境や経験が、2人の人生を形づくっている。
キャストを確認するときは、主演2人だけでなく、少年時代を演じる俳優と家族・歌舞伎関係者の役柄まで押さえることが、作品を深く楽しむポイントだ。
【国宝キャスト一覧】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:映画『国宝』のキャストは全部で何人ですか?
映画公式サイトのCAST&CHARACTERに掲載されている出演者は15名です。吉沢亮、横浜流星、渡辺謙、高畑充希、寺島しのぶ、森七菜、見上愛らが出演しています。
Q2:映画『国宝』で少年喜久雄と少年俊介を演じるのは誰ですか?
少年喜久雄役は黒川想矢、少年俊介役は越山敬達です。成長後の喜久雄を吉沢亮、俊介を横浜流星が演じています。
Q3:映画『国宝』の原作と監督は誰ですか?
原作は吉田修一の小説『国宝』、監督は李相日です。脚本は奥寺佐渡子が担当しています。原作小説は2017年から朝日新聞で連載され、2019年に2つの文学賞を受賞しました。
映画『国宝』の出演者は15名。吉沢亮が立花喜久雄、横浜流星が大垣俊介、渡辺謙が花井半二郎を演じる。
加えて、黒川想矢と越山敬達による少年時代の演技、高畑充希や寺島しのぶらが演じる家族・周辺人物、田中泯や中村鴈治郎が担う歌舞伎界の人物まで、それぞれの役柄が物語を支えている。
原作は吉田修一、監督は李相日。実力派俳優と歌舞伎の専門家が集結した本作は、芸の継承と人間の生き方を描く壮大な作品だ。
2026年11月現在、配信サービスで視聴でき、Blu-ray・DVDは12月2日に発売予定となっている。
映画『国宝』を見る際は、喜久雄と俊介の関係だけでなく、2人を取り巻く15名それぞれの役割にも注目してほしい。 キャストのつながりを理解することで、血筋と才能、伝統と革新をめぐる物語の奥行きがより鮮明になる。